65.送り火の曲~もう少し、後少し~
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
~ パッと光って咲いた 花火を見ていた
きっとまだ 終わらない夏が ~
‐ ドーン!ドドドン!! ‐
‐ パーン!パパン!パパパパパパン!! ‐
「!!?」
「えっと……花火の方は最後の〆に当たる連発だろうけど、柚紀ちゃんの歌に呼応しているコレってさ、もしかしなくてもとっきーは、……何に見える?」
「……小型な花火に見えるよね。それも色は緑の一色、つまりは」
「「…トリオン製の花火」」
その場から一・二歩は動いて踊りながら歌う柚紀。その歌に踊りに合わせてトリオンが動き、更には高さも位置もランダムではあるがトリオンが、まるで打上花火の様に色んな形となり華を咲かせて消えていった。高さは最大で柚紀の身長より高いが今居るメンバーの中で一番長身な、当真の目線位までで、トリオンが漂う範囲も学生組が半円を描くかの様にして柚紀を取り囲みながら歌を聴いており、その半円内に収まる程度にしか漂っていない。が、遠目でも"見える人には見えている"のだ。その光の華と空に咲く大輪の花が相成る光景の中で歌い続ける柚紀の姿は、……まるで【幻想的】の一言に尽きる。それを学生集団"全員"が食い入る様に見つめていた
~ 曖昧な心を 解かして繋いだ
この夜が 続いて欲しかった ~
‐ ドーン!……パラパラパラ… ‐
‐ パン!パン!…パパン!! ‐
「花火をイメージするとは、こりゃ凄いな!!なぁなぁ、本当は駄目なのは分かるがアレ撮しちゃ駄目か?!国近に見せたら絶対に喜びそうだ!!……なぁつる姐っ!!?」
『……好きにしろ。あの子は言った筈だ【悪用しなければ】と、…今の状態では誰が話し掛けても気づかぬ故に、……仕方ない、私が許可をしたと言えば問題なかろう。だが……(チラリ)』
「……油断していました。俺ですらあの光景が幻想的に感じました。なら、…一般人が気にしない訳がない。それに今移動していると言うことは、"花火に興味がない者達"を意味します。……もし鶴ヶ峰の写真がSNSやネットに流出したら…」
元々、色んな理由で柚紀から離れた位置で見守っていた言実達だが、"一番の理由"は一般人に【歌っている柚紀の姿を悪用されないか】を危惧し監視を目的としていたのだ。数人・数グループいたが一部以外は自分達や警察官が動いたので大丈夫だったが、……この光景には流石の警察官も見とれてしまい、写真を撮らせるのを許してしまっている始末だ。それに気づいた言実と責任感が強い風間が表情を曇らせる。だが……
~ La__LaLaLa…La__La……… ~
‐ パン!パパン!パン!パパン…… ‐
「あ~、……多分問題ねぇと思うぜ風間さんにつる姐。…誘惑に負けて俺コッソリ撮ったんだが……コレなら大丈夫な気がする。多分な(スッ)」
「ん?どう言う意味だ当真?……"写ってない?あのトリオン製の花火が"」
「!!おい、俺にも見せろっ?!……マジだ、…ってか鶴ヶ峰の姿ですら暗くてよく見えてないな。…どうなってやかる??」
歌が最後の部分に差し掛かり、空の花火は終わったらしくトリオン製の花火のみが歌に合わせて 柚紀の周りで咲き続ける中、複雑な表情を浮かべた当真が自らの携帯を差し出して画面を見せ懺悔する。最初は意味不明と思っていた嵐山だが、それを見て更に表情に困惑さが見てとれた。更に諏訪も確認するが、柚紀が写っているのかも判別出来ない画像に首を傾げた。すると、試しに迅が写真を携帯で撮り、謎が解けたらしく説明を始める
「恐らく"夜"である事と"トリオンが精神エネルギー"……これが原因ですね。カメラを夜景モードとか、夜用の機能を使えば普通に柚紀ちゃん"のみ"は写ります。それをしないのはあのトリオンの光が彼女の周囲を漂っているお陰で光源……モードを変えたりフラッシュを炊く必要がないと判断したからでしょう。……無断で撮るのは駄目だし、大体一枚しか撮れないし、変に長居をすれば警察官に怪しまれます」
「かなり遅い時間になってきたからな。だが迅、ならば何故あのトリオン製の花火が写らない?可視出来るなら例え機械でも写り込みそうだが?」
『一例を上げるとすれば……パワースポットや森林の中にはマイナスイオン等の【目に見えぬが不思議な空気】を感じる。…そんな経験は全員はないか?…アレと同じ原理だ』
「アレと同じ…!……まさかつる姐、アイツのサイドエフェクト…歌姫は"リアルタイム"でなければ効果が発揮しない。だから現場に出す必要があるのか?」
いつの間にか学生全員が手拍子している中、最後の最後を歌う柚紀を写した迅から考察が始まり、風間の疑問点や言実の一例による解説、そこから諏訪が導き出した今後の動きの意味を口にすれば一気に視線が言実に集り、…嫌そうな表情をしながら口を開いた
『…"録音した歌"では効果は出ない、……それは初期段階にて既に確認済みだ。そして柚紀本人の希望や、先を見据えた事も考慮して現場に出す事を上層部に話を通した。……少し意見が違ったが、東からも似たような進言を貰った故にな。……その為にはトリオン体が必要不可欠で冬島さんに手伝ってもらっている。異論は認めない、…もう決めた、決まった事だからな』
言いたい事を言うと、言実は一人学生集団へと向かって行く。そこでは歌い終えた柚紀が皆から揉みくちゃにされていたからだ。一先ず時枝から借りているパーカーを着用させ、興奮ぎみな子ども達を落ち着かせていく言実。大分クールダウンが済んだ頃には保護者組も正気を取り戻し合流。最後の〆をと、全員一致で柚紀に指名が入ったので、少し考えてから口を開く
『えっと、……先ずはご清聴有り難う御座いました(ペコリ)…途中で二人が加わるとは思っていなかったですが、楽しく歌えました。後、集中する為に私は目を閉じていましたが……上手く感謝の気持ちが形に出来たみたいで良かったです!あ、……コレあまりボーダーの人にも言わないで下さいね?同じことが次も出来るか分かりませんから、でも……コレから学校もですが能力制御や向上も両立して頑張ります。なので、……何時かはボーダーの方全員にお披露目出来ればな~とは考えたりも、一応して、ます。と、と、兎に角長い目で見守っていて下さいっ!?……だけど、困ったら頼ると、思いますのでそこは……よろしくお願い致します(ペコリ)』
きっとまだ 終わらない夏が ~
‐ ドーン!ドドドン!! ‐
‐ パーン!パパン!パパパパパパン!! ‐
「!!?」
「えっと……花火の方は最後の〆に当たる連発だろうけど、柚紀ちゃんの歌に呼応しているコレってさ、もしかしなくてもとっきーは、……何に見える?」
「……小型な花火に見えるよね。それも色は緑の一色、つまりは」
「「…トリオン製の花火」」
その場から一・二歩は動いて踊りながら歌う柚紀。その歌に踊りに合わせてトリオンが動き、更には高さも位置もランダムではあるがトリオンが、まるで打上花火の様に色んな形となり華を咲かせて消えていった。高さは最大で柚紀の身長より高いが今居るメンバーの中で一番長身な、当真の目線位までで、トリオンが漂う範囲も学生組が半円を描くかの様にして柚紀を取り囲みながら歌を聴いており、その半円内に収まる程度にしか漂っていない。が、遠目でも"見える人には見えている"のだ。その光の華と空に咲く大輪の花が相成る光景の中で歌い続ける柚紀の姿は、……まるで【幻想的】の一言に尽きる。それを学生集団"全員"が食い入る様に見つめていた
~ 曖昧な心を 解かして繋いだ
この夜が 続いて欲しかった ~
‐ ドーン!……パラパラパラ… ‐
‐ パン!パン!…パパン!! ‐
「花火をイメージするとは、こりゃ凄いな!!なぁなぁ、本当は駄目なのは分かるがアレ撮しちゃ駄目か?!国近に見せたら絶対に喜びそうだ!!……なぁつる姐っ!!?」
『……好きにしろ。あの子は言った筈だ【悪用しなければ】と、…今の状態では誰が話し掛けても気づかぬ故に、……仕方ない、私が許可をしたと言えば問題なかろう。だが……(チラリ)』
「……油断していました。俺ですらあの光景が幻想的に感じました。なら、…一般人が気にしない訳がない。それに今移動していると言うことは、"花火に興味がない者達"を意味します。……もし鶴ヶ峰の写真がSNSやネットに流出したら…」
元々、色んな理由で柚紀から離れた位置で見守っていた言実達だが、"一番の理由"は一般人に【歌っている柚紀の姿を悪用されないか】を危惧し監視を目的としていたのだ。数人・数グループいたが一部以外は自分達や警察官が動いたので大丈夫だったが、……この光景には流石の警察官も見とれてしまい、写真を撮らせるのを許してしまっている始末だ。それに気づいた言実と責任感が強い風間が表情を曇らせる。だが……
~ La__LaLaLa…La__La……… ~
‐ パン!パパン!パン!パパン…… ‐
「あ~、……多分問題ねぇと思うぜ風間さんにつる姐。…誘惑に負けて俺コッソリ撮ったんだが……コレなら大丈夫な気がする。多分な(スッ)」
「ん?どう言う意味だ当真?……"写ってない?あのトリオン製の花火が"」
「!!おい、俺にも見せろっ?!……マジだ、…ってか鶴ヶ峰の姿ですら暗くてよく見えてないな。…どうなってやかる??」
歌が最後の部分に差し掛かり、空の花火は終わったらしくトリオン製の花火のみが歌に合わせて 柚紀の周りで咲き続ける中、複雑な表情を浮かべた当真が自らの携帯を差し出して画面を見せ懺悔する。最初は意味不明と思っていた嵐山だが、それを見て更に表情に困惑さが見てとれた。更に諏訪も確認するが、柚紀が写っているのかも判別出来ない画像に首を傾げた。すると、試しに迅が写真を携帯で撮り、謎が解けたらしく説明を始める
「恐らく"夜"である事と"トリオンが精神エネルギー"……これが原因ですね。カメラを夜景モードとか、夜用の機能を使えば普通に柚紀ちゃん"のみ"は写ります。それをしないのはあのトリオンの光が彼女の周囲を漂っているお陰で光源……モードを変えたりフラッシュを炊く必要がないと判断したからでしょう。……無断で撮るのは駄目だし、大体一枚しか撮れないし、変に長居をすれば警察官に怪しまれます」
「かなり遅い時間になってきたからな。だが迅、ならば何故あのトリオン製の花火が写らない?可視出来るなら例え機械でも写り込みそうだが?」
『一例を上げるとすれば……パワースポットや森林の中にはマイナスイオン等の【目に見えぬが不思議な空気】を感じる。…そんな経験は全員はないか?…アレと同じ原理だ』
「アレと同じ…!……まさかつる姐、アイツのサイドエフェクト…歌姫は"リアルタイム"でなければ効果が発揮しない。だから現場に出す必要があるのか?」
いつの間にか学生全員が手拍子している中、最後の最後を歌う柚紀を写した迅から考察が始まり、風間の疑問点や言実の一例による解説、そこから諏訪が導き出した今後の動きの意味を口にすれば一気に視線が言実に集り、…嫌そうな表情をしながら口を開いた
『…"録音した歌"では効果は出ない、……それは初期段階にて既に確認済みだ。そして柚紀本人の希望や、先を見据えた事も考慮して現場に出す事を上層部に話を通した。……少し意見が違ったが、東からも似たような進言を貰った故にな。……その為にはトリオン体が必要不可欠で冬島さんに手伝ってもらっている。異論は認めない、…もう決めた、決まった事だからな』
言いたい事を言うと、言実は一人学生集団へと向かって行く。そこでは歌い終えた柚紀が皆から揉みくちゃにされていたからだ。一先ず時枝から借りているパーカーを着用させ、興奮ぎみな子ども達を落ち着かせていく言実。大分クールダウンが済んだ頃には保護者組も正気を取り戻し合流。最後の〆をと、全員一致で柚紀に指名が入ったので、少し考えてから口を開く
『えっと、……先ずはご清聴有り難う御座いました(ペコリ)…途中で二人が加わるとは思っていなかったですが、楽しく歌えました。後、集中する為に私は目を閉じていましたが……上手く感謝の気持ちが形に出来たみたいで良かったです!あ、……コレあまりボーダーの人にも言わないで下さいね?同じことが次も出来るか分かりませんから、でも……コレから学校もですが能力制御や向上も両立して頑張ります。なので、……何時かはボーダーの方全員にお披露目出来ればな~とは考えたりも、一応して、ます。と、と、兎に角長い目で見守っていて下さいっ!?……だけど、困ったら頼ると、思いますのでそこは……よろしくお願い致します(ペコリ)』