65.送り火の曲~もう少し、後少し~
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さて、走り出した場所から目的地までそれほど距離がなかったので、直ぐに広場に到着した三人と歌川だったが………
‐ ヒュー…ドドン! ‐
『ハァハァ……つ、疲れたっ!?…ハァ…ハァ………う~、色々有りすぎて疲れたよ~センパ~イっ!!!(ギュウ~~!!)』
「ヨシヨシ、もう大丈夫だよ~。…やっぱり佐鳥と日佐人ってどっか似ているよね~。こう、何と言うか柚紀ちゃんに慣れない事をさせて困らせる辺りとか(ナデナデ)」
「でも、柚紀先輩を人一倍心配したり、気遣ったりしますよ?あ、それは私も負けません!!先輩が大好きですから!!?(ナデナデ)」
「ま、男女じゃその"大好き"や"大切"の意味合いが変わるし、…後やっぱり年の差も関係するわよね。あたし達年上は姉や兄、茜みたいな年下だと……多分妹や弟感覚じゃないかしらね?(ナデナデ)」
「………つまりは"同級生"でないと、その対象に見られない可能性が大な訳か。……それに今の所は見事に該当してるから何か凄いかも、……偶然なのかは分からないけど(ナデナデ)」
皆と合流が出来て一気に気が緩んだ柚紀が、うっすら瞳に涙を浮かべたのを見た瞬間、女性陣が佐鳥と菊地原から柚紀を強奪し小佐野が代表して抱き締めると、疲れが一気に出たのか涙声で愚痴を溢しそれを女子が順番に頭を撫でながら柚紀を慰め色々考察をする
一方、佐鳥はその直ぐ近くで言実、諏訪、そして嵐山の三人にお叱りを受けていた
‐ ヒュー…ドーン! ‐
『全く、……花火をあの子に見せたい気持ちは分からなくもないが、…無理に走らせる必要もなかろうが。柚紀は今日、朝から一日中動き回っておる。……体力は人並みだが持久力はさほどある子ではないし、気疲れとかもある。…そこを今後は考慮する事だな』
「は、はい。ごめんなさい、おつるちゃん。次からは気を付けます」
「にしても、鶴ヶ峰は瞬発性や反射神経は悪くないよな?……体育関係もそれなりに出来るのか?」
『……個人競技なら長距離走でなければ平均並みか、それ以上だと私は思うぞ?…コツを掴んだり慣れれば何でもこなせるだけの器用さを持つ故にな。だが、……主に球技系になるが、誰かと足並みを揃える必要があるモノは些か苦手らしいな。基本は出来ているが…』
「柚紀ちゃんの性格上、目立つのは嫌いますからね。でも上手く出来ない子が居たら必ず手を差しのべるイイコでもあるから、……その優しさや然り気無い気遣いに他人が気がついてくれれば、きっと大丈夫だけど………その辺りのサポートを充と協力する様にな」
「……佐鳥了解しました」
きちんと柚紀を見つけ出して連れ帰ってきた功労に免じて、軽めのお説教や学校生活での注意点を主に三人から聞かされており、それを懸命に聞いていたのだった
さてさて、柚紀の電話内容から風間は来るのを知っていたが菊地原や歌川まで来るとは思っていなかったらしく、残り男子が二人を取り囲んでいた
‐ ヒュー…ドーン、ドドン! ‐
「で、何でお前達も柚紀と一緒なんだ?風間さんが居るのは知っていたが、この時間だ。てっきり帰っていると思ったぞ?……特に菊地原は」
「…朝から防衛任務で、終わったかに思えたら次の担当部隊から延長要請があるし、それもやっと終わったかに思えばいきなり上層部に呼び出し食らうし、……一応目上である言実さんのお招きを受けたから預かろうとしたら別のトラブルに巻き込まれてそれを処理して、もう帰ろうとしたら…彼女が迷子になって探す羽目になった。…………何か文句ありますか?」
「ぉ、お~、……色々お疲れさんだったな(二宮隊の前が風間隊だったのか、……あれか?菊地原達との顔合わせした時に融通利かせて貰ったのが、多分二宮隊な訳か?)」
「…流石A級ってだけあって多忙だった訳だね。また機会があれば今日みたいなのをセッティングするよ、……この大人数は難しいかも知れないけど」
「それなら多分大丈夫です。…例の券、行きたい相手が見つからなければ一緒に行くことになってますから。丁度期限日近くに風間さんの誕生日がありますからね、それを口実にさせて貰いました」
「……成る程な、風間さんにも懐いている鶴ヶ峰なら簡単に了承しそうだ。だが、あの券は四人分だぞ?…宇佐美を仲間ハズレにする気か?」
「あくまでも予定の話ですからその時に決めます。それにアレって"オマケが四人まで"なだけで、五人で行ったって問題ない訳ですから。ってか宇佐美先輩なら【オマケいらないから鶴ヶ峰と出掛けたい】とか言いそうですけどね。あの人も大層可愛がってますから彼女を」
太刀川の素朴な疑問から始まり、菊地原の一段とキツメの毒舌トークを聞いて当真が考察し、幹事であった堤が労い申し訳なさそうにしたのを歌川が苦笑いしながら解答し、荒船が更に気になることを聞いてそれを菊地原が答えた。……更に話し合いが続くかと思ったが「皆お疲れさ~ん」と迅が軽く挨拶をし、「花火そっちのけで一体何を話しているお前等」と些か呆れた表情をする風間の姿を見ると、一部の人達を除き二人に群がるかの様に集り簡単な挨拶や愚痴や小言が飛び交っていた。因みに同じく合流した時枝は、嵐山に軽く一言掛けてからお疲れ気味な佐鳥の元に行き、…そのまま柚紀の側に行こうとしたが加賀美と小佐野のオペレーター二人にやんわりと止められてしまう。何故か不思議に感じた二人だったが、柚紀の方を見て理由を察すると……"仕方ない"と言った感じでとりあえず"今は"我慢することにしたのだった
‐ ヒュー…ドドン! ‐
『ハァハァ……つ、疲れたっ!?…ハァ…ハァ………う~、色々有りすぎて疲れたよ~センパ~イっ!!!(ギュウ~~!!)』
「ヨシヨシ、もう大丈夫だよ~。…やっぱり佐鳥と日佐人ってどっか似ているよね~。こう、何と言うか柚紀ちゃんに慣れない事をさせて困らせる辺りとか(ナデナデ)」
「でも、柚紀先輩を人一倍心配したり、気遣ったりしますよ?あ、それは私も負けません!!先輩が大好きですから!!?(ナデナデ)」
「ま、男女じゃその"大好き"や"大切"の意味合いが変わるし、…後やっぱり年の差も関係するわよね。あたし達年上は姉や兄、茜みたいな年下だと……多分妹や弟感覚じゃないかしらね?(ナデナデ)」
「………つまりは"同級生"でないと、その対象に見られない可能性が大な訳か。……それに今の所は見事に該当してるから何か凄いかも、……偶然なのかは分からないけど(ナデナデ)」
皆と合流が出来て一気に気が緩んだ柚紀が、うっすら瞳に涙を浮かべたのを見た瞬間、女性陣が佐鳥と菊地原から柚紀を強奪し小佐野が代表して抱き締めると、疲れが一気に出たのか涙声で愚痴を溢しそれを女子が順番に頭を撫でながら柚紀を慰め色々考察をする
一方、佐鳥はその直ぐ近くで言実、諏訪、そして嵐山の三人にお叱りを受けていた
‐ ヒュー…ドーン! ‐
『全く、……花火をあの子に見せたい気持ちは分からなくもないが、…無理に走らせる必要もなかろうが。柚紀は今日、朝から一日中動き回っておる。……体力は人並みだが持久力はさほどある子ではないし、気疲れとかもある。…そこを今後は考慮する事だな』
「は、はい。ごめんなさい、おつるちゃん。次からは気を付けます」
「にしても、鶴ヶ峰は瞬発性や反射神経は悪くないよな?……体育関係もそれなりに出来るのか?」
『……個人競技なら長距離走でなければ平均並みか、それ以上だと私は思うぞ?…コツを掴んだり慣れれば何でもこなせるだけの器用さを持つ故にな。だが、……主に球技系になるが、誰かと足並みを揃える必要があるモノは些か苦手らしいな。基本は出来ているが…』
「柚紀ちゃんの性格上、目立つのは嫌いますからね。でも上手く出来ない子が居たら必ず手を差しのべるイイコでもあるから、……その優しさや然り気無い気遣いに他人が気がついてくれれば、きっと大丈夫だけど………その辺りのサポートを充と協力する様にな」
「……佐鳥了解しました」
きちんと柚紀を見つけ出して連れ帰ってきた功労に免じて、軽めのお説教や学校生活での注意点を主に三人から聞かされており、それを懸命に聞いていたのだった
さてさて、柚紀の電話内容から風間は来るのを知っていたが菊地原や歌川まで来るとは思っていなかったらしく、残り男子が二人を取り囲んでいた
‐ ヒュー…ドーン、ドドン! ‐
「で、何でお前達も柚紀と一緒なんだ?風間さんが居るのは知っていたが、この時間だ。てっきり帰っていると思ったぞ?……特に菊地原は」
「…朝から防衛任務で、終わったかに思えたら次の担当部隊から延長要請があるし、それもやっと終わったかに思えばいきなり上層部に呼び出し食らうし、……一応目上である言実さんのお招きを受けたから預かろうとしたら別のトラブルに巻き込まれてそれを処理して、もう帰ろうとしたら…彼女が迷子になって探す羽目になった。…………何か文句ありますか?」
「ぉ、お~、……色々お疲れさんだったな(二宮隊の前が風間隊だったのか、……あれか?菊地原達との顔合わせした時に融通利かせて貰ったのが、多分二宮隊な訳か?)」
「…流石A級ってだけあって多忙だった訳だね。また機会があれば今日みたいなのをセッティングするよ、……この大人数は難しいかも知れないけど」
「それなら多分大丈夫です。…例の券、行きたい相手が見つからなければ一緒に行くことになってますから。丁度期限日近くに風間さんの誕生日がありますからね、それを口実にさせて貰いました」
「……成る程な、風間さんにも懐いている鶴ヶ峰なら簡単に了承しそうだ。だが、あの券は四人分だぞ?…宇佐美を仲間ハズレにする気か?」
「あくまでも予定の話ですからその時に決めます。それにアレって"オマケが四人まで"なだけで、五人で行ったって問題ない訳ですから。ってか宇佐美先輩なら【オマケいらないから鶴ヶ峰と出掛けたい】とか言いそうですけどね。あの人も大層可愛がってますから彼女を」
太刀川の素朴な疑問から始まり、菊地原の一段とキツメの毒舌トークを聞いて当真が考察し、幹事であった堤が労い申し訳なさそうにしたのを歌川が苦笑いしながら解答し、荒船が更に気になることを聞いてそれを菊地原が答えた。……更に話し合いが続くかと思ったが「皆お疲れさ~ん」と迅が軽く挨拶をし、「花火そっちのけで一体何を話しているお前等」と些か呆れた表情をする風間の姿を見ると、一部の人達を除き二人に群がるかの様に集り簡単な挨拶や愚痴や小言が飛び交っていた。因みに同じく合流した時枝は、嵐山に軽く一言掛けてからお疲れ気味な佐鳥の元に行き、…そのまま柚紀の側に行こうとしたが加賀美と小佐野のオペレーター二人にやんわりと止められてしまう。何故か不思議に感じた二人だったが、柚紀の方を見て理由を察すると……"仕方ない"と言った感じでとりあえず"今は"我慢することにしたのだった