64.捜索の曲~☆★は追い求める~
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「まぁ、当たり前だよ!こんな時間に女の子一人で出歩かせ何て佐鳥がさせる訳ないでしょ?……ただ、それは中学生である佐鳥達も同じだから嵐山さんの後押しがあってやっと……だったのが現実かな?」
「言実さんは広場の一件があるから、流石に、ね?……それに君がいきなりあんな行動をした理由は恐らく、"殆どの人が知らないナニか"が関係しているからでしょ?(チラッ)………迅さん程じゃないけど、あの場に居たメンバーでならおれ達が一番事情を知っているから、追い掛ける役目を担った訳。それに……」
『それに、……何?(コテン)』
佐鳥が何時もの様に元気に更には正直に行動理由を話し、時枝は冷静に自分達が探しに来た理由を語り更に何かを言おうとする。…柚紀が気づいてないかも知れないが言わないといけない事を。そして柚紀は何を言おうとしているか分からず首を傾げる
「先に行っておくけど、オレ達は君の声が聴こえるまでは普通に生身で探してたよ?トリオン体になったのは、反射的なのもあるけど目印を見つける為でもあった。おつるちゃんから【君は大きな広葉樹の元に居る、恐らく近くに何かの店がある筈だ。さっさと見つけて無事に戻ってこい】ってね。…このお店の存在は知ってたけど、あちこち探していたせいで現在地が掴めなくてさ」
「佐鳥とほぼ同じだけど、おれ達は二手に別れて君を探していた。それと、…(チラッ)誰かは言わないけど【迷子の雛鳥を見つけたから早く迎えに来てくれ、仮染めの巣と親元で預かっているから】ってメッセージが届いて……正直驚いたよ。君が歌った詩の内容に同じ言葉が出てきたから。一先ず……
「君が無事で本当に良かったよ(ニコッ)」」
『……(フワッ)うん、改めて有り難う。佐鳥くん、時枝くん』
と、言った感じで追加説明をした二人と柚紀は互いに安心の笑みを浮かべていた。だが、……此処に居るのは彼等三人だけではなく
‐ タタタタタタ ‐
「ハァハァ、…と、とりあえず水…買ってきたけど……な、何でいきなり【二~三本早急に飲み物を買ってこい】って言ったんだよ?説明しろよ…ハァ、……菊地原」
「(ヒョイヒョイ…スッ)ご苦労さま歌川、そんなの飲むからに決まっているでしょう?ま、必要なのは僕じゃなくて(ポイポイ)アッチ、だけどね(スタスタ)」
「(パシッ)っと!……何で佐鳥達に?今はトリオン体だよ?」
「"今は"でしょ?トリオン体だから感じてないかも知れないけど、…かなりの心拍数だよ?ま、鶴ヶ峰を頑張って探していたのなら当然だろうけど。何せ……言実さんから僕達に捜索要請がわざわざ来た位だからね、ヒントなしじゃ…見つけるのかなり苦労したでしょ?……で、何時まで換装を解かないつもり?(スッ)もう彼女は見つけたんだからそのまま居る必要ないでしょ?」
「……解く前に聞くけど、…彼女に水を上げる理由は?それもおれ達には投げ渡したのに対して、わざわざ手渡したのも………気になるんだけど」
「…歌を歌えば喉が渇くだろうし、生身じゃ投げたのを上手くチャッチ出来るとは限らないでしょ?……何か意外と間抜けと言うか、(チラッ)…天然な一面持ちだし、些細な事も気にするだろ?"彼女だけに"渡したら……どうなる?」
「「………」」
歌川を使って飲み物を手に入れた菊地原が、三人に配る。……本命は喉のケアもだが"歌う前に汗や涙で失われたであろう"水分を柚紀に補給をさせるためで、佐鳥達はオマケ。色々気になる事があるが"一人だけ"では罪悪感を感じてしまうであろう事を考え、換装を解き素直に水分補給をする二人。……本当は疲労が溜まっていて地面に座りたいが、あからさまな反応をすれば柚紀が心配するのでやせ我慢をする二人
一方で、菊地原に手渡しされた柚紀は喉の乾きを感じたので二人が口にしたのを見てから素直に水分補給をしていたが、……何やらうっすら汗を掻いた状態でお疲れモードな歌川を見て、彼に近づくと
『(…スッ)……良ければ歌川くんも飲む?半分くらいしかもうないけど、…多分楽になるよ?』
「「えっ?!!/はあぁっ?!?」」
「っ?!?…ゴフッ……ゲホゲホっ?!ち、ちょっとま、待ってよっ!?ゲホっ!な、なんでそうなるの?ねぇ、……柚紀ちゃん??(あ、呼び方戻さないと!何時までも名前呼ばないで居たから…流石に変だよね)」
「………………鶴ヶ峰さんの行動原理は分かるけど、…それを男子相手にするのは、(メキメキ)…ちょっと違わないかな?(…そう言えば彼女、個室でも"その可能性"に気づいてなかったね。失念してたし、……実際あの時、…大丈夫だったか?おれは回避したけど、向こうは無我夢中だったから………ちゃんと見ておけば良かったな)」
柚紀の予想外な言動に同級生四人は各々の反応を示す。その中核なる歌川は非常に困っていた、……柚紀の申し出は素直に有り難いが嵐山隊の二人が明らかな動揺と共に警戒心や敵意を向けてくるのと、………不機嫌丸分かりで無言の訴えをする菊地原。…"どの選択肢"を選んでも確実に誰かを傷つける若しくは敵に回すのだ。可能ならそれは回避したいが、方法が思い付かない……そんな歌川を救ったのは
「言実さんは広場の一件があるから、流石に、ね?……それに君がいきなりあんな行動をした理由は恐らく、"殆どの人が知らないナニか"が関係しているからでしょ?(チラッ)………迅さん程じゃないけど、あの場に居たメンバーでならおれ達が一番事情を知っているから、追い掛ける役目を担った訳。それに……」
『それに、……何?(コテン)』
佐鳥が何時もの様に元気に更には正直に行動理由を話し、時枝は冷静に自分達が探しに来た理由を語り更に何かを言おうとする。…柚紀が気づいてないかも知れないが言わないといけない事を。そして柚紀は何を言おうとしているか分からず首を傾げる
「先に行っておくけど、オレ達は君の声が聴こえるまでは普通に生身で探してたよ?トリオン体になったのは、反射的なのもあるけど目印を見つける為でもあった。おつるちゃんから【君は大きな広葉樹の元に居る、恐らく近くに何かの店がある筈だ。さっさと見つけて無事に戻ってこい】ってね。…このお店の存在は知ってたけど、あちこち探していたせいで現在地が掴めなくてさ」
「佐鳥とほぼ同じだけど、おれ達は二手に別れて君を探していた。それと、…(チラッ)誰かは言わないけど【迷子の雛鳥を見つけたから早く迎えに来てくれ、仮染めの巣と親元で預かっているから】ってメッセージが届いて……正直驚いたよ。君が歌った詩の内容に同じ言葉が出てきたから。一先ず……
「君が無事で本当に良かったよ(ニコッ)」」
『……(フワッ)うん、改めて有り難う。佐鳥くん、時枝くん』
と、言った感じで追加説明をした二人と柚紀は互いに安心の笑みを浮かべていた。だが、……此処に居るのは彼等三人だけではなく
‐ タタタタタタ ‐
「ハァハァ、…と、とりあえず水…買ってきたけど……な、何でいきなり【二~三本早急に飲み物を買ってこい】って言ったんだよ?説明しろよ…ハァ、……菊地原」
「(ヒョイヒョイ…スッ)ご苦労さま歌川、そんなの飲むからに決まっているでしょう?ま、必要なのは僕じゃなくて(ポイポイ)アッチ、だけどね(スタスタ)」
「(パシッ)っと!……何で佐鳥達に?今はトリオン体だよ?」
「"今は"でしょ?トリオン体だから感じてないかも知れないけど、…かなりの心拍数だよ?ま、鶴ヶ峰を頑張って探していたのなら当然だろうけど。何せ……言実さんから僕達に捜索要請がわざわざ来た位だからね、ヒントなしじゃ…見つけるのかなり苦労したでしょ?……で、何時まで換装を解かないつもり?(スッ)もう彼女は見つけたんだからそのまま居る必要ないでしょ?」
「……解く前に聞くけど、…彼女に水を上げる理由は?それもおれ達には投げ渡したのに対して、わざわざ手渡したのも………気になるんだけど」
「…歌を歌えば喉が渇くだろうし、生身じゃ投げたのを上手くチャッチ出来るとは限らないでしょ?……何か意外と間抜けと言うか、(チラッ)…天然な一面持ちだし、些細な事も気にするだろ?"彼女だけに"渡したら……どうなる?」
「「………」」
歌川を使って飲み物を手に入れた菊地原が、三人に配る。……本命は喉のケアもだが"歌う前に汗や涙で失われたであろう"水分を柚紀に補給をさせるためで、佐鳥達はオマケ。色々気になる事があるが"一人だけ"では罪悪感を感じてしまうであろう事を考え、換装を解き素直に水分補給をする二人。……本当は疲労が溜まっていて地面に座りたいが、あからさまな反応をすれば柚紀が心配するのでやせ我慢をする二人
一方で、菊地原に手渡しされた柚紀は喉の乾きを感じたので二人が口にしたのを見てから素直に水分補給をしていたが、……何やらうっすら汗を掻いた状態でお疲れモードな歌川を見て、彼に近づくと
『(…スッ)……良ければ歌川くんも飲む?半分くらいしかもうないけど、…多分楽になるよ?』
「「えっ?!!/はあぁっ?!?」」
「っ?!?…ゴフッ……ゲホゲホっ?!ち、ちょっとま、待ってよっ!?ゲホっ!な、なんでそうなるの?ねぇ、……柚紀ちゃん??(あ、呼び方戻さないと!何時までも名前呼ばないで居たから…流石に変だよね)」
「………………鶴ヶ峰さんの行動原理は分かるけど、…それを男子相手にするのは、(メキメキ)…ちょっと違わないかな?(…そう言えば彼女、個室でも"その可能性"に気づいてなかったね。失念してたし、……実際あの時、…大丈夫だったか?おれは回避したけど、向こうは無我夢中だったから………ちゃんと見ておけば良かったな)」
柚紀の予想外な言動に同級生四人は各々の反応を示す。その中核なる歌川は非常に困っていた、……柚紀の申し出は素直に有り難いが嵐山隊の二人が明らかな動揺と共に警戒心や敵意を向けてくるのと、………不機嫌丸分かりで無言の訴えをする菊地原。…"どの選択肢"を選んでも確実に誰かを傷つける若しくは敵に回すのだ。可能ならそれは回避したいが、方法が思い付かない……そんな歌川を救ったのは