64.捜索の曲~☆★は追い求める~
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(ヴーヴー、ヴーヴー)
(~♪♪~~♪)
「「!!」」
別々に行動をしていた二人の元に、ほぼ同じタイミングで別の人物から携帯にメッセージが届く。その内容は言い回し等は違うが"自分達が知りたい情報"であったので、直ぐに互いに連絡をしようと操作をしかけた…その時
~ 青き空を見つめながら緑の雛は夢を見る
優しき風に誘われ何時か自由に天翔けるその時を ~
「「!!!……この声はっ?!…トリガーオン!!(ダンッ!!)」」
「((!…流石佐鳥、言わなくても分かるか))」
「((勿論!スナイパーには必須だからね!!))」
「「((……行こう!?彼女の元へ!!))(ダンッ!)」」
何処からか分からないが柚紀の声…"詩"が聴こえてきたのに反応した二人は、迷うことなくトリオン体に換装し地面を蹴る。そして夜でも赤い服は目立つのを考慮したバックワームを装着。屋根上で互いの存在を確認すれば同じ方向に向かって駆け出す。……声に導かれてでもあるが、屋根に上がったお陰で見えたからだ。…先程各自に届いたメッセージに書かれていた【雛が待つ目印】が
~ 夜の暗く空の下 雛は寂しく鳴いている
大樹の巣にて独りとなり帰らぬ親鳥を待ちながら ~
「コレって歌と言うより、物語と言いますか…和歌?枕草子とか徒然草とかみたいな…詩 でなく詩 的な感じですが…大丈夫なんですか?」
「問題ないだろう、歌と一言で言ってもイマドキの奴なら"楽器の演奏に乗って歌う"…これが主流だろうが………今、歌川自身が挙げたのも歌に代わらない。結局の所、歌は鶴ヶ峰にとって【サイドエフェクトを上手く使うために必要手段】として用いているに過ぎない」
「ま、言実さんから昔ながらの田舎町で育ったって聞いたことが俺にはありますからね、…初めて柚紀ちゃんに会った時も普通にアカペラで歌ってましたから、"楽器演奏なしで歌う事"に恐らくは抵抗がない筈。基地で能力練習をしている際に曲を流すのは、あくまでも"協力者の為"……そんな感じだよ?」
少し離れた場所から"歌姫"を発動させている柚紀を見守る風間隊と迅。ただ、歌川が知っている今までの能力使用手段と異なる事に疑問と不安点を上げたのに対して、風間と迅が各々の観点から平気だと話す。……因みに迅は相変わらずトリオン体のままだが、風間隊は換装を解いている状態だ。…生身でもサイドエフェクトが使えるのは所持者全員の共通点なので……
「ま、良いと思いますよ?彼女が落ち着いて能力を使えるなら何をしたって構わないんじゃないですか?だからと言って音程外れや大声で歌われたら嫌ですけどね、僕の耳が可笑しくなるよ。それもまぁ……鶴ヶ峰なら大丈夫かな?音楽関連全般が好きと自ら言っている位ですから、音感は悪くなさそうですし、僕程でもないですが耳も悪くないからあんな即興も簡単にこなせる辺りは、…才能ありって言えなくもないですね(後さ、君は気づいてないでしょ?サイドエフェクト使っている時に自分に起きている"明らかな変化"にさ。"見た目"的にもだけど、…僕だから分かることもあるんだよ?ま、迅さんにも"似た現象"が"コッチでも"ありそうだけど。……それより)……(ボソッ)やっぱり、来たね。それも……二人か。って……はぁ?!!」
「「「ん???」」」
一人何時もと同じ感じで毒舌を放ちながら、柚紀の心拍音や呼吸の乱れがないかを気にする菊地原。そして全員が少女の変化を指摘していない事に悪態を放ちながらも、少しずつ"此方に向かってくる音"が耳に入り始めその方角を見たのと、ほぼ同じタイミングで柚紀が菊地原の見ている同じ方角に体を向け両手を空に翳すのを見て思わず驚きの声を出す。それに連られて三人も其方を見ると
~ 雛は悟る 親鳥がこない事を
しかし 夜空を飛ぶ勇気が持てず巣立ちが出来ない
だからお願い導いて 夜空を照らす… ~
「「見つけた!!…柚紀っ!??(ダンッ!)」」
『~ 赤き輝く星の光よ ~……(パチリ)…えっ??!』
最後の歌詞に導かれたかの様に、手を翳した先の屋根上から佐鳥と時枝が姿を現したのだ。屋根上・バックワームを装着している事からトリオン体なのは容易に判断でき、隊服の赤色がチラリと見え隠れしている。歌い終わった直後、名を呼ばれた気がして目を開けた柚紀は流石に驚いた。…このタイミングで二人が空から現れるとは思っていなかったからだ。しかし、二人が自分の手前に降り立ちバックワームを解除した姿を見て……柚紀の表情は一気に嬉しさを露にし表情が綻んだ
『……良かった、…ちゃんと届いた。自信がちょっとだけ、無かったから。二人が私を見つけてくれる時は、何時もトリオン体だし……あくまでも基地内・警戒区域内と言った"限定空間内"だったから。それに、……勝手に迷子になったし居場所を伝える手段も無かった。だから……(ニコッ)有り難う、わざわざ探しに来てくれて…私を迎えに来てくれて…』
(~♪♪~~♪)
「「!!」」
別々に行動をしていた二人の元に、ほぼ同じタイミングで別の人物から携帯にメッセージが届く。その内容は言い回し等は違うが"自分達が知りたい情報"であったので、直ぐに互いに連絡をしようと操作をしかけた…その時
~ 青き空を見つめながら緑の雛は夢を見る
優しき風に誘われ何時か自由に天翔けるその時を ~
「「!!!……この声はっ?!…トリガーオン!!(ダンッ!!)」」
「((!…流石佐鳥、言わなくても分かるか))」
「((勿論!スナイパーには必須だからね!!))」
「「((……行こう!?彼女の元へ!!))(ダンッ!)」」
何処からか分からないが柚紀の声…"詩"が聴こえてきたのに反応した二人は、迷うことなくトリオン体に換装し地面を蹴る。そして夜でも赤い服は目立つのを考慮したバックワームを装着。屋根上で互いの存在を確認すれば同じ方向に向かって駆け出す。……声に導かれてでもあるが、屋根に上がったお陰で見えたからだ。…先程各自に届いたメッセージに書かれていた【雛が待つ目印】が
~ 夜の暗く空の下 雛は寂しく鳴いている
大樹の巣にて独りとなり帰らぬ親鳥を待ちながら ~
「コレって歌と言うより、物語と言いますか…和歌?枕草子とか徒然草とかみたいな…
「問題ないだろう、歌と一言で言ってもイマドキの奴なら"楽器の演奏に乗って歌う"…これが主流だろうが………今、歌川自身が挙げたのも歌に代わらない。結局の所、歌は鶴ヶ峰にとって【サイドエフェクトを上手く使うために必要手段】として用いているに過ぎない」
「ま、言実さんから昔ながらの田舎町で育ったって聞いたことが俺にはありますからね、…初めて柚紀ちゃんに会った時も普通にアカペラで歌ってましたから、"楽器演奏なしで歌う事"に恐らくは抵抗がない筈。基地で能力練習をしている際に曲を流すのは、あくまでも"協力者の為"……そんな感じだよ?」
少し離れた場所から"歌姫"を発動させている柚紀を見守る風間隊と迅。ただ、歌川が知っている今までの能力使用手段と異なる事に疑問と不安点を上げたのに対して、風間と迅が各々の観点から平気だと話す。……因みに迅は相変わらずトリオン体のままだが、風間隊は換装を解いている状態だ。…生身でもサイドエフェクトが使えるのは所持者全員の共通点なので……
「ま、良いと思いますよ?彼女が落ち着いて能力を使えるなら何をしたって構わないんじゃないですか?だからと言って音程外れや大声で歌われたら嫌ですけどね、僕の耳が可笑しくなるよ。それもまぁ……鶴ヶ峰なら大丈夫かな?音楽関連全般が好きと自ら言っている位ですから、音感は悪くなさそうですし、僕程でもないですが耳も悪くないからあんな即興も簡単にこなせる辺りは、…才能ありって言えなくもないですね(後さ、君は気づいてないでしょ?サイドエフェクト使っている時に自分に起きている"明らかな変化"にさ。"見た目"的にもだけど、…僕だから分かることもあるんだよ?ま、迅さんにも"似た現象"が"コッチでも"ありそうだけど。……それより)……(ボソッ)やっぱり、来たね。それも……二人か。って……はぁ?!!」
「「「ん???」」」
一人何時もと同じ感じで毒舌を放ちながら、柚紀の心拍音や呼吸の乱れがないかを気にする菊地原。そして全員が少女の変化を指摘していない事に悪態を放ちながらも、少しずつ"此方に向かってくる音"が耳に入り始めその方角を見たのと、ほぼ同じタイミングで柚紀が菊地原の見ている同じ方角に体を向け両手を空に翳すのを見て思わず驚きの声を出す。それに連られて三人も其方を見ると
~ 雛は悟る 親鳥がこない事を
しかし 夜空を飛ぶ勇気が持てず巣立ちが出来ない
だからお願い導いて 夜空を照らす… ~
「「見つけた!!…柚紀っ!??(ダンッ!)」」
『~ 赤き輝く星の光よ ~……(パチリ)…えっ??!』
最後の歌詞に導かれたかの様に、手を翳した先の屋根上から佐鳥と時枝が姿を現したのだ。屋根上・バックワームを装着している事からトリオン体なのは容易に判断でき、隊服の赤色がチラリと見え隠れしている。歌い終わった直後、名を呼ばれた気がして目を開けた柚紀は流石に驚いた。…このタイミングで二人が空から現れるとは思っていなかったからだ。しかし、二人が自分の手前に降り立ちバックワームを解除した姿を見て……柚紀の表情は一気に嬉しさを露にし表情が綻んだ
『……良かった、…ちゃんと届いた。自信がちょっとだけ、無かったから。二人が私を見つけてくれる時は、何時もトリオン体だし……あくまでも基地内・警戒区域内と言った"限定空間内"だったから。それに、……勝手に迷子になったし居場所を伝える手段も無かった。だから……(ニコッ)有り難う、わざわざ探しに来てくれて…私を迎えに来てくれて…』