63.流離いの曲~🔷●●●を求めて~
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程なくして風間達は迅の待つ目的地に到着した。……それとほぼ同時に迅の携帯が鳴り響き、画面に表示された名を見て特に疑う事なく電話に出た。電話の相手は……
「(p!)どうした嵐山?電話なんかしてき…《この馬鹿迅がっ!?》!?えっ?言実さん??何で嵐山の携帯から?!!」
「「「!!!」」」
まさかの言実からの電話に流石の風間達も驚きを隠せない様子だ。そうこうしている内に迅は指示通り通話状態のままスピーカーにして風間達を手招きし、内容を聞かせようとする。……相手が言実なのでここは大人しく従うことに、すると
《…全く、暗躍の趣味・隠密戦闘のプロが聞いて呆れるぞ?》
「?どういう意味ですか言実さん?行動の際は常に俺達はカメレオンを使ってました。…彼奴等が俺達に気づく筈は…」
「俺だって同じような感じでずっと彼女を見守ってましたよ?……何か問題でも??」
《あの子は"目に見えぬナニか"を察知するのに優れているのだ。中途半端な距離に居れば、気取られて当然な事を頭に叩きつけ以後気を付ける事だな》
「「!?」」
言実の指摘に風間と迅は顔色を変える。……確かに本部に居るときは以前なら兎も角、最近は然り気無く柚紀を見守る事が減った風間と何時もなら嵐山にメールを出すとしても一日一通だが、今日は既に三回…それでも気になりこうやって万が一の時に駆け付けれる距離に未だ居る迅。遠い訳ではないが普段に比べれば近いとも言える距離に居るのだ
「言実さん、俺達にも分かる様に理由をお聞かせ頂けませんか?」
《理由?》
「…何でそんな事を今言う必要があるんですか?迅さんが鶴ヶ峰を心配して以前より頻繁に本部に顔だしているのや、風間さんが責任感強くて年下で正式な隊員じゃない彼女を気に掛けるのだって……別に変じゃないですよね?"同級生"だからって理由で僕達を巻き込む位ですよ?まぁ、僕は兎も角、歌川も心配はしてますが、それを言うだけの為にわざわざ…電話し…《…戯けが!…柚紀がいきなり一人で"お前達の気配を察知して会いに行ったから"に決まっているからだろうが!》……は???何でそうなるの?!何で鶴ヶ峰は僕達の存在に気づいたんですか??」
「「「!!?」」」
更に発せられた柚紀の所在不明の事実に全員が驚き、迅に関しては思わず頭を抱える始末だ。……つまりは【柚紀が単独行動する未来】が視えていなかった事を意味するのだ。風間達に関してはエンブレム付きの服が効果を発揮するまでの間、見守っていた時の苦労を思い出し表情が固くなる。外であるのも心配の要因だが、"時間帯"と"繁華街"……これらのせいで心情は穏やかなものでなかった
《一先ず親鳥共が探しに行ってるがアレは好奇心旺盛で自衛の出来ぬ雛鳥た。……その持ち前の眼と耳であの迷子を見つけ出せ、もし傷つけたり泣かせたら………承知せんぞ?》(プツ)
「「「「……………」」」」
言いたいことを言って電話を切られた一同は暫く各々考えていた。"何故柚紀は自分達に会いたがっているのか?"や、"言実が探しに行けば良いのでは?"、はたまた"親鳥は誰を指すのか"等色々だが、風間がいち早く冷静さを取り戻し一先ず現段階の最優先事項をこなすために口を開く
「とりあえず、先ずは鶴ヶ峰を見つけ出すのが先だ。全員でと考えたが……迅、菊地原、お前達だけで見つけてこい。理由は……分かっているだろう?」
「眼と耳……つまりは【サイドエフェクト持ちの僕達が探せ】って事ですよね?ハァー……(キュッ)…コレかなり疲れるから、タダ働きじゃ割りに合いませんよ全く。…………ま、迅さんが"言っていた事"を確認するには丁度良いかも知れませんが……(ボソッ)またリクエスト叶えて貰うからね鶴ヶ峰の馬鹿。……じゃあ僕は先に行きますが、迅さんもちゃんと働いてくださいよ?(スウゥゥー)」
「へいへい、先行ヨロシクな。……さて、実力派エリートも久しぶりに本気出しますかね(スッ)」
風間の指示と言実からの"分かる人には分かる厳命"により、二人が柚紀の捜索に乗り出す事に。トリオン体のままだった菊地原はそのまま髪の毛を一括りにし、カメレオンを起動させて一先ず繁華街へ。対して迅は目を閉じて何やら集中している様子だ。……この約一ヶ月で柚紀に関する事で"ある事"に気づいた迅は屋上の時に言実に、そして今日菊地原含む風間隊に話していたのだ。それは……
「(サイドエフェクトはトリオン器官が発達した者に現れる現象、そして柚紀ちゃんは能力によって特殊な体質を用いる状況となり、常にほんの微量ながらトリオンを発している状態に等しい。だから未来が他の人より特に読みづらい、……理由は分からないがこれは"鶴ヶ峰の人全員に何故か該当"する。…その反面彼女や周囲に多大な影響を与える未来は"ギリギリ"の時もあれば"何ヵ月先単位"で視える。……視え方の違いは彼女の精神状態の影響って感じかな?そして、彼女が不安定な時ほど【他のサイドエフェクト所持者の能力精度が上がるし、普段とは違う使い道が出来る】。俺の場合は、彼女を思い浮かべて意識を集中させ……)(スッ)…視えた!此処に行けば彼女に逢える筈だ!!二人は此処に居てくれ、直ぐに柚紀ちゃんを連れてくるから(ダッ!!)」
……柚紀相手限定ではあるが、"逆説"で能力を使用が可能なのだ。但し正規の使い方ではないので使用者の負担は大きいのと、更に迅の場合は【見えた景色の場所で柚紀が危険な目に遭う可能性が高く、見える景色の長さが危険度と反比例する】となる。なのであまり悠長にも出来ずとりあえず風間達に声を掛け走り出すのだった
「(p!)どうした嵐山?電話なんかしてき…《この馬鹿迅がっ!?》!?えっ?言実さん??何で嵐山の携帯から?!!」
「「「!!!」」」
まさかの言実からの電話に流石の風間達も驚きを隠せない様子だ。そうこうしている内に迅は指示通り通話状態のままスピーカーにして風間達を手招きし、内容を聞かせようとする。……相手が言実なのでここは大人しく従うことに、すると
《…全く、暗躍の趣味・隠密戦闘のプロが聞いて呆れるぞ?》
「?どういう意味ですか言実さん?行動の際は常に俺達はカメレオンを使ってました。…彼奴等が俺達に気づく筈は…」
「俺だって同じような感じでずっと彼女を見守ってましたよ?……何か問題でも??」
《あの子は"目に見えぬナニか"を察知するのに優れているのだ。中途半端な距離に居れば、気取られて当然な事を頭に叩きつけ以後気を付ける事だな》
「「!?」」
言実の指摘に風間と迅は顔色を変える。……確かに本部に居るときは以前なら兎も角、最近は然り気無く柚紀を見守る事が減った風間と何時もなら嵐山にメールを出すとしても一日一通だが、今日は既に三回…それでも気になりこうやって万が一の時に駆け付けれる距離に未だ居る迅。遠い訳ではないが普段に比べれば近いとも言える距離に居るのだ
「言実さん、俺達にも分かる様に理由をお聞かせ頂けませんか?」
《理由?》
「…何でそんな事を今言う必要があるんですか?迅さんが鶴ヶ峰を心配して以前より頻繁に本部に顔だしているのや、風間さんが責任感強くて年下で正式な隊員じゃない彼女を気に掛けるのだって……別に変じゃないですよね?"同級生"だからって理由で僕達を巻き込む位ですよ?まぁ、僕は兎も角、歌川も心配はしてますが、それを言うだけの為にわざわざ…電話し…《…戯けが!…柚紀がいきなり一人で"お前達の気配を察知して会いに行ったから"に決まっているからだろうが!》……は???何でそうなるの?!何で鶴ヶ峰は僕達の存在に気づいたんですか??」
「「「!!?」」」
更に発せられた柚紀の所在不明の事実に全員が驚き、迅に関しては思わず頭を抱える始末だ。……つまりは【柚紀が単独行動する未来】が視えていなかった事を意味するのだ。風間達に関してはエンブレム付きの服が効果を発揮するまでの間、見守っていた時の苦労を思い出し表情が固くなる。外であるのも心配の要因だが、"時間帯"と"繁華街"……これらのせいで心情は穏やかなものでなかった
《一先ず親鳥共が探しに行ってるがアレは好奇心旺盛で自衛の出来ぬ雛鳥た。……その持ち前の眼と耳であの迷子を見つけ出せ、もし傷つけたり泣かせたら………承知せんぞ?》(プツ)
「「「「……………」」」」
言いたいことを言って電話を切られた一同は暫く各々考えていた。"何故柚紀は自分達に会いたがっているのか?"や、"言実が探しに行けば良いのでは?"、はたまた"親鳥は誰を指すのか"等色々だが、風間がいち早く冷静さを取り戻し一先ず現段階の最優先事項をこなすために口を開く
「とりあえず、先ずは鶴ヶ峰を見つけ出すのが先だ。全員でと考えたが……迅、菊地原、お前達だけで見つけてこい。理由は……分かっているだろう?」
「眼と耳……つまりは【サイドエフェクト持ちの僕達が探せ】って事ですよね?ハァー……(キュッ)…コレかなり疲れるから、タダ働きじゃ割りに合いませんよ全く。…………ま、迅さんが"言っていた事"を確認するには丁度良いかも知れませんが……(ボソッ)またリクエスト叶えて貰うからね鶴ヶ峰の馬鹿。……じゃあ僕は先に行きますが、迅さんもちゃんと働いてくださいよ?(スウゥゥー)」
「へいへい、先行ヨロシクな。……さて、実力派エリートも久しぶりに本気出しますかね(スッ)」
風間の指示と言実からの"分かる人には分かる厳命"により、二人が柚紀の捜索に乗り出す事に。トリオン体のままだった菊地原はそのまま髪の毛を一括りにし、カメレオンを起動させて一先ず繁華街へ。対して迅は目を閉じて何やら集中している様子だ。……この約一ヶ月で柚紀に関する事で"ある事"に気づいた迅は屋上の時に言実に、そして今日菊地原含む風間隊に話していたのだ。それは……
「(サイドエフェクトはトリオン器官が発達した者に現れる現象、そして柚紀ちゃんは能力によって特殊な体質を用いる状況となり、常にほんの微量ながらトリオンを発している状態に等しい。だから未来が他の人より特に読みづらい、……理由は分からないがこれは"鶴ヶ峰の人全員に何故か該当"する。…その反面彼女や周囲に多大な影響を与える未来は"ギリギリ"の時もあれば"何ヵ月先単位"で視える。……視え方の違いは彼女の精神状態の影響って感じかな?そして、彼女が不安定な時ほど【他のサイドエフェクト所持者の能力精度が上がるし、普段とは違う使い道が出来る】。俺の場合は、彼女を思い浮かべて意識を集中させ……)(スッ)…視えた!此処に行けば彼女に逢える筈だ!!二人は此処に居てくれ、直ぐに柚紀ちゃんを連れてくるから(ダッ!!)」
……柚紀相手限定ではあるが、"逆説"で能力を使用が可能なのだ。但し正規の使い方ではないので使用者の負担は大きいのと、更に迅の場合は【見えた景色の場所で柚紀が危険な目に遭う可能性が高く、見える景色の長さが危険度と反比例する】となる。なのであまり悠長にも出来ずとりあえず風間達に声を掛け走り出すのだった