63.流離いの曲~🔷●●●を求めて~
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少し前に遡り、例の券を貰った熊谷が男子達に近づき声を掛けていた
「ちょっといいかしら?(ヒラッ)…コレ、誰か貰ってくれない?茜も同じのを貰ったから、あたしは使わなさそうだし……"女子を誘う"にはもってこいよ?……どうかしら?」
「ん?どれどれ?……あー、これ大学でも噂になってるあのお店のだね!確かにコレなら女の子に人気あるし、四名様までだから……(チラッ)彼女も誘いやすいかも」
「ほ~ぅ、…ま、イマドキの野郎なら別に好きなものや限定もの目当てで、女子の輪に入るのもさほど抵抗が無くなったから、ダチと使うのもアリって訳だが……誰が貰う??(ニヤリ)」
熊谷が持っている券を堤が内容を確認して何気なく柚紀を一瞥、その後に当真が少し違う用途を説明した後に争奪戦が開始される。とは言ってもほぼ笹森VS太刀川な状態であった。…嵐山隊はあくまでも柚紀達が貰ったモノだからと判断して不参加な情況だ。そんな中
(ヴーヴー、ヴーヴー)
「!!…迅からのメールだ。…もう帰るだけだか、……何か視えたのか?」
「!(メールって事はまた鶴ヶ峰さん関連、かな?でも電話じゃないから急な内容ではなさそうだね)」
「…(あ~、…迅さんって重要な内容なら電話か若しくは直接来るよね。……それだけ柚紀ちゃんが大切で心配なんたろうな~、それに嵐山さんが個室で迅さんの気持ちを代弁した時、彼女は何一つ否定しなかった。それが証拠かな?)」
迅からのメール内容を確認する嵐山を二人は黙って待つ二人は、今までの言動から各自で考えを巡らせる。そして嵐山が内容を見た瞬間眉間にシワを寄せたのを見て、内容を訊ねようとしたその時
「先輩っ!!…」
「柚紀っ!?…」
「「柚紀ちゃん!!駄目っ!!」」
「「えっ?!!(クルッ)」」
女性陣の慌てて柚紀の名を呼ぶ声に、ふたりはソチラを見れば既に柚紀の姿は暗闇に飲まれかけていた。追い掛けるべきか躊躇する二人に、声を掛けたのは……
「賢!!充!!彼女を追い掛けろ!!?」
「あ、嵐山さん?!だけど……」
「この時間帯だと、おれ達だけで行動するのは、それに……見つかった後は…」
「大丈夫だ!例の縁日の催し物がやっているから多少なら問題ない!此処じゃ邪魔になるから、俺達はあの広場で待っている!だから、……必ず"三人で"戻ってこい!!行け!!…柚紀ちゃんを独りにするな!!?」
「「……(コクリ…ダッ!!)」」
隊長である嵐山の指示に一度は躊躇する二人だが、続けて放たれた言葉を聞き今度は迷うことなく二人して柚紀を追い掛けて行った。他の男子達も女子の声を聞いて争奪戦を一時中断したが、反応に遅れてしまい柚紀・佐鳥・時枝を見送る形になってしまった。……この微妙な空気を話と会計を済ませて店から出てきた言実が気づかない訳もなく
『……私達が話をしている間にナニがあった?それと、…三人の姿が見えぬのは何故だ??……………嵐山、答えろ』
「…俺が話すより、(スッ)コレを見た方が言実さんならご理解が早いかと。………先程届いた迅からのメールです」
『迅からだと?今度はどんな内容だ?』
姿が消えた顔ぶれから、嵐山が一番事情を知っていると考え訊ねた言実は差し出された携帯のメール内容を見て、考える素振りを見せる。…今回は言実でも簡単に読み解けない内容の様子だ。そんな中、同じく店から出てきた諏訪が男子達に説教をしていた
「こんの馬鹿野郎が!!何で誰も鶴ヶ峰の異変に気づかなかった!!特に太刀川!!?……お前は広場で迅からのメール見ただろうが!【一日中、注意が必要だ】の警告文章をよ!?」
「げっ?!!……そう言えば、アレ知ってるの四人だけだったのすっかり忘れてた。…なら諏訪さんが堤に柚紀を見ている様に頼めば良かったじゃないですか?!……こっちはそれどころじゃないんでね!!」
「それどころって、…何にそこまで熱くなってるんだよお前等!!説明しやがれ!??」
激怒する諏訪を諌めながら、堤が例の券を見せて理由を話す。それを聞いて幾分か頭が冷えた諏訪はため息しか出なかった。……攻略難易度の高い二人をデート(?)に誘えるまたとないチャンスを逃したくない男心は、一応諏訪にも理解できるからだ。その券を手に特徴を口にしていく、…文章は勿論紙の形からイラストも"全て"を。それを聞いた言実は嵐山の携帯を持ったまま諏訪を呼び、こう告げた
『このままでは埒が開かぬ故にお前達は先に移動しろ。嵐山が二人に"あの広場で待つ"と言ったのなら、そこで待つのが無難であろう。私は少し手を打ってから後を追う。……心配するな、後を追うとは言っても柚紀を探しに行ったりはせぬ。…嵐山に残ってもらえば、お前だって余計な心配はないであろう。……行け、直ぐに追い付く』
既に携帯を操作をして対処を開始している言実を見て、自分達が居ても意味がないと判断した諏訪が他のメンバーを引き連れて店前から移動を開始する。太刀川が「俺は残る!?」と豪語したが『五月蠅い、邪魔だから先に行っていろ!』と瞬殺し、当真に引き摺られる形で連れて行かれたのであった
「ちょっといいかしら?(ヒラッ)…コレ、誰か貰ってくれない?茜も同じのを貰ったから、あたしは使わなさそうだし……"女子を誘う"にはもってこいよ?……どうかしら?」
「ん?どれどれ?……あー、これ大学でも噂になってるあのお店のだね!確かにコレなら女の子に人気あるし、四名様までだから……(チラッ)彼女も誘いやすいかも」
「ほ~ぅ、…ま、イマドキの野郎なら別に好きなものや限定もの目当てで、女子の輪に入るのもさほど抵抗が無くなったから、ダチと使うのもアリって訳だが……誰が貰う??(ニヤリ)」
熊谷が持っている券を堤が内容を確認して何気なく柚紀を一瞥、その後に当真が少し違う用途を説明した後に争奪戦が開始される。とは言ってもほぼ笹森VS太刀川な状態であった。…嵐山隊はあくまでも柚紀達が貰ったモノだからと判断して不参加な情況だ。そんな中
(ヴーヴー、ヴーヴー)
「!!…迅からのメールだ。…もう帰るだけだか、……何か視えたのか?」
「!(メールって事はまた鶴ヶ峰さん関連、かな?でも電話じゃないから急な内容ではなさそうだね)」
「…(あ~、…迅さんって重要な内容なら電話か若しくは直接来るよね。……それだけ柚紀ちゃんが大切で心配なんたろうな~、それに嵐山さんが個室で迅さんの気持ちを代弁した時、彼女は何一つ否定しなかった。それが証拠かな?)」
迅からのメール内容を確認する嵐山を二人は黙って待つ二人は、今までの言動から各自で考えを巡らせる。そして嵐山が内容を見た瞬間眉間にシワを寄せたのを見て、内容を訊ねようとしたその時
「先輩っ!!…」
「柚紀っ!?…」
「「柚紀ちゃん!!駄目っ!!」」
「「えっ?!!(クルッ)」」
女性陣の慌てて柚紀の名を呼ぶ声に、ふたりはソチラを見れば既に柚紀の姿は暗闇に飲まれかけていた。追い掛けるべきか躊躇する二人に、声を掛けたのは……
「賢!!充!!彼女を追い掛けろ!!?」
「あ、嵐山さん?!だけど……」
「この時間帯だと、おれ達だけで行動するのは、それに……見つかった後は…」
「大丈夫だ!例の縁日の催し物がやっているから多少なら問題ない!此処じゃ邪魔になるから、俺達はあの広場で待っている!だから、……必ず"三人で"戻ってこい!!行け!!…柚紀ちゃんを独りにするな!!?」
「「……(コクリ…ダッ!!)」」
隊長である嵐山の指示に一度は躊躇する二人だが、続けて放たれた言葉を聞き今度は迷うことなく二人して柚紀を追い掛けて行った。他の男子達も女子の声を聞いて争奪戦を一時中断したが、反応に遅れてしまい柚紀・佐鳥・時枝を見送る形になってしまった。……この微妙な空気を話と会計を済ませて店から出てきた言実が気づかない訳もなく
『……私達が話をしている間にナニがあった?それと、…三人の姿が見えぬのは何故だ??……………嵐山、答えろ』
「…俺が話すより、(スッ)コレを見た方が言実さんならご理解が早いかと。………先程届いた迅からのメールです」
『迅からだと?今度はどんな内容だ?』
姿が消えた顔ぶれから、嵐山が一番事情を知っていると考え訊ねた言実は差し出された携帯のメール内容を見て、考える素振りを見せる。…今回は言実でも簡単に読み解けない内容の様子だ。そんな中、同じく店から出てきた諏訪が男子達に説教をしていた
「こんの馬鹿野郎が!!何で誰も鶴ヶ峰の異変に気づかなかった!!特に太刀川!!?……お前は広場で迅からのメール見ただろうが!【一日中、注意が必要だ】の警告文章をよ!?」
「げっ?!!……そう言えば、アレ知ってるの四人だけだったのすっかり忘れてた。…なら諏訪さんが堤に柚紀を見ている様に頼めば良かったじゃないですか?!……こっちはそれどころじゃないんでね!!」
「それどころって、…何にそこまで熱くなってるんだよお前等!!説明しやがれ!??」
激怒する諏訪を諌めながら、堤が例の券を見せて理由を話す。それを聞いて幾分か頭が冷えた諏訪はため息しか出なかった。……攻略難易度の高い二人をデート(?)に誘えるまたとないチャンスを逃したくない男心は、一応諏訪にも理解できるからだ。その券を手に特徴を口にしていく、…文章は勿論紙の形からイラストも"全て"を。それを聞いた言実は嵐山の携帯を持ったまま諏訪を呼び、こう告げた
『このままでは埒が開かぬ故にお前達は先に移動しろ。嵐山が二人に"あの広場で待つ"と言ったのなら、そこで待つのが無難であろう。私は少し手を打ってから後を追う。……心配するな、後を追うとは言っても柚紀を探しに行ったりはせぬ。…嵐山に残ってもらえば、お前だって余計な心配はないであろう。……行け、直ぐに追い付く』
既に携帯を操作をして対処を開始している言実を見て、自分達が居ても意味がないと判断した諏訪が他のメンバーを引き連れて店前から移動を開始する。太刀川が「俺は残る!?」と豪語したが『五月蠅い、邪魔だから先に行っていろ!』と瞬殺し、当真に引き摺られる形で連れて行かれたのであった