61.密談の曲
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『……それに、関しては"無駄遣いを避ける為"と"機械音痴"が原因かな?機械の件は個室で話したから省略して……必要なものと判断すれば私も買うよ?だけど、携帯を買った時に一緒に衣類もそれなりに買ったからこれ以上は要らないかなと、…後はラボにそこまで収納スペース無かったからあったら邪魔になる。……言実さんはシンプル・イズ・ベストな人だからね。でも私には甘いから、今日茜ちゃん達にお願いして新しい服を見繕った感じ。マンションの自室には収納スペースがちゃんとあるし、…あまり自分にはお金使わないから私に使うみたいな感じになって、……で、この服装が誕生した訳。私も嫌じゃなかった、だけど…』
「……………広場の一件、だね。……やっはり鶴ヶ峰さんは以前にも、…同じ様な目に遭って………それが原因でトラウマになってしまった。だから服装はシンプルなものばかり着ていた…それが理由なんだね」
「……でもさ、別に似合っていない訳じゃないし浮いている訳でもないよな?…どうして柚紀ちゃんに注目が集まりやすいんだろ?」
服について話をしている柚紀の表情は、最初は朗らかな雰囲気だったが核心に迫るに連れて表情が暗くなっていく。"真実を知るために"と覚悟を決めて推測を口にする時枝に、少し反論する傍ら佐鳥も何故そうなるかが気になり口をする。そんな二人に話したいが、…顔を見ながら話せないと思った柚紀は、椅子の上に靴を抜いた足を上げ太腿を抱えると言った些か行儀悪い姿をして膝に額を乗せた状態で……語り始めた
『目立つ理由は簡単、……"この髪や顔立ち"が原因、だよ。…分かってるよ私だって、この髪色が珍しい事も顔立ちが他人より…良いのだって。でもさ、両方とも遺伝だし、手を加えた訳じゃない。この髪色だって自分の顔だって嫌じゃない、割り切ってるよ納得してるもん。"これが私だ"って。してるけど、…コレのせいで……他人の目を引く、視線を集める…狙われる、それで嫌な思いをする。だけど、…自分を嫌いには…なれない!もしそうしてしまったら、私を大切に思ってくれる人の気持ちを踏み躙る事になる!何より……私が私自身を否定したら…………………っ!(ギュッ)……だから、…何かを諦めるか、我慢するしか……ないじゃない!?私は…"普通の女の子"になりたくても、なれないもん!!………ヒック…ヒック…………ヒック』
「「………柚紀ちゃん/鶴ヶ峰さん」」
表情が見えないが流石に泣いているのが分かって二人も悲しい表情をする。…柚紀が本音や秘密を話すときは必ず泣いてしまう、泣かせてしまう。それが意味するのはつまり、…柚紀は過去【他人に本音を話したが故に拒絶や否定をされ、心に深い傷を負ってしまった】と言うことである。……それを癒せるとは二人も思ってはいない、…理由を禍根を知らないから。たが、"これ以上柚紀を傷つけない事なら"可能だ。そう考えても互いに視線を合わせて軽く頷けば、行動を開始する。先に動いたのは……
‐ クイッ………ポン…ナデナデ ‐
『!?!?……(チラッ)…時枝、くん?』
「……そんな事ないよ、鶴ヶ峰さんが本当にそれを望むならきっと叶うさ。…例えサイドエフェクトが無くても、人は幾らでも変われるから(ナデ……スッ)因みにだけど、……君が言う"普通の女の子"ってどんなイメージ?」
『え?……普通は、普通……だよ?それに普通の女の子と言うより…"理想の女の子"の方が表現的に正解かも知れない……し』
‐ …クイッ……フキフキ ‐
「じゃあさ~柚紀ちゃんが描く理想の女の子ってどんな感じ?教えてくれない?……佐鳥は絶対に馬鹿にしたり、変とか言わないからさ。…ね?(パッ)」
先ずはあまりスキンシップを取らない時枝が、左側に座り肩を抱く形で軽く柚紀を引き寄せて話し掛け、此方を柚紀が見たのを確認すると解放。次に右側にいつの間にか座っていた佐鳥の方を向かせれば、おしぼりで目尻に残っていた涙を拭き取りつつ元気に話し掛けた後にこちらも解放する。すると二人に目線を合わせない状態だが、膝に顎を乗せた形でぽつりぽつりと柚紀は再び語り始めた
『……同級生若しくは年の近いの女友達が居てさ、色んな事を話したり、お洒落して遊びに行ったり、お茶したり、お泊まり会したり、…秘密を共有できたり、時には何かを競ったりして、時には喧嘩もしてさ…でも後でちゃんと仲直りが出来る、それと………叶うなら名前を、更に我が儘が許されるなら……渾名呼び、する。…そんな女の子に、なれたら嬉しいな(あ、恋バナをするのも普通の女の子…かな?でも私は、……多分ちゃんとした恋愛をしたことが…ない気がする。でも…)……無理、かな?』
「「………」」
柚紀の話した理想の女の子を聞いて二人は呆然としてしまった。別に特別な事を言ってないのだ、在り来たりで当たり前で簡単に叶いそうな事ばかりなのだ。それを理想と…憧れを抱くこの少女を見つめながらこう思った
‐ 一体今までどんな生活を…人生を歩んできた? ‐
と
「……………広場の一件、だね。……やっはり鶴ヶ峰さんは以前にも、…同じ様な目に遭って………それが原因でトラウマになってしまった。だから服装はシンプルなものばかり着ていた…それが理由なんだね」
「……でもさ、別に似合っていない訳じゃないし浮いている訳でもないよな?…どうして柚紀ちゃんに注目が集まりやすいんだろ?」
服について話をしている柚紀の表情は、最初は朗らかな雰囲気だったが核心に迫るに連れて表情が暗くなっていく。"真実を知るために"と覚悟を決めて推測を口にする時枝に、少し反論する傍ら佐鳥も何故そうなるかが気になり口をする。そんな二人に話したいが、…顔を見ながら話せないと思った柚紀は、椅子の上に靴を抜いた足を上げ太腿を抱えると言った些か行儀悪い姿をして膝に額を乗せた状態で……語り始めた
『目立つ理由は簡単、……"この髪や顔立ち"が原因、だよ。…分かってるよ私だって、この髪色が珍しい事も顔立ちが他人より…良いのだって。でもさ、両方とも遺伝だし、手を加えた訳じゃない。この髪色だって自分の顔だって嫌じゃない、割り切ってるよ納得してるもん。"これが私だ"って。してるけど、…コレのせいで……他人の目を引く、視線を集める…狙われる、それで嫌な思いをする。だけど、…自分を嫌いには…なれない!もしそうしてしまったら、私を大切に思ってくれる人の気持ちを踏み躙る事になる!何より……私が私自身を否定したら…………………っ!(ギュッ)……だから、…何かを諦めるか、我慢するしか……ないじゃない!?私は…"普通の女の子"になりたくても、なれないもん!!………ヒック…ヒック…………ヒック』
「「………柚紀ちゃん/鶴ヶ峰さん」」
表情が見えないが流石に泣いているのが分かって二人も悲しい表情をする。…柚紀が本音や秘密を話すときは必ず泣いてしまう、泣かせてしまう。それが意味するのはつまり、…柚紀は過去【他人に本音を話したが故に拒絶や否定をされ、心に深い傷を負ってしまった】と言うことである。……それを癒せるとは二人も思ってはいない、…理由を禍根を知らないから。たが、"これ以上柚紀を傷つけない事なら"可能だ。そう考えても互いに視線を合わせて軽く頷けば、行動を開始する。先に動いたのは……
‐ クイッ………ポン…ナデナデ ‐
『!?!?……(チラッ)…時枝、くん?』
「……そんな事ないよ、鶴ヶ峰さんが本当にそれを望むならきっと叶うさ。…例えサイドエフェクトが無くても、人は幾らでも変われるから(ナデ……スッ)因みにだけど、……君が言う"普通の女の子"ってどんなイメージ?」
『え?……普通は、普通……だよ?それに普通の女の子と言うより…"理想の女の子"の方が表現的に正解かも知れない……し』
‐ …クイッ……フキフキ ‐
「じゃあさ~柚紀ちゃんが描く理想の女の子ってどんな感じ?教えてくれない?……佐鳥は絶対に馬鹿にしたり、変とか言わないからさ。…ね?(パッ)」
先ずはあまりスキンシップを取らない時枝が、左側に座り肩を抱く形で軽く柚紀を引き寄せて話し掛け、此方を柚紀が見たのを確認すると解放。次に右側にいつの間にか座っていた佐鳥の方を向かせれば、おしぼりで目尻に残っていた涙を拭き取りつつ元気に話し掛けた後にこちらも解放する。すると二人に目線を合わせない状態だが、膝に顎を乗せた形でぽつりぽつりと柚紀は再び語り始めた
『……同級生若しくは年の近いの女友達が居てさ、色んな事を話したり、お洒落して遊びに行ったり、お茶したり、お泊まり会したり、…秘密を共有できたり、時には何かを競ったりして、時には喧嘩もしてさ…でも後でちゃんと仲直りが出来る、それと………叶うなら名前を、更に我が儘が許されるなら……渾名呼び、する。…そんな女の子に、なれたら嬉しいな(あ、恋バナをするのも普通の女の子…かな?でも私は、……多分ちゃんとした恋愛をしたことが…ない気がする。でも…)……無理、かな?』
「「………」」
柚紀の話した理想の女の子を聞いて二人は呆然としてしまった。別に特別な事を言ってないのだ、在り来たりで当たり前で簡単に叶いそうな事ばかりなのだ。それを理想と…憧れを抱くこの少女を見つめながらこう思った
‐ 一体今までどんな生活を…人生を歩んできた? ‐
と