61.密談の曲
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「えっ?……柚紀ちゃんの特殊な体質って言ったら"生身でもトリオンを操れる事"だよね?それと何が関係するの?」
「そっちも気になるけど、……七歳以前の記憶なら朧気なのは普通な気がするよ?…でも鶴ヶ峰さんはナニかを気にしている訳だよね?」
柚紀の言い分に驚きもしている二人だが、意味合いや重要性が掴めなくてどちらかと言えば疑問や不思議感の方が強い様子が窺える。……柚紀本人が先程"嘘を付かない様に"と言ったのを聞いているので疑わないのだ。性格的にも言動の一致がそれを裏付けれるから
そんな二人の反応が否定や疑念を抱くモノでないのを見て、柚紀は小さく安堵してから分かりやすく説明を心掛ける
『先ずは佐鳥くんの疑問から説明するね。…私の体質は確かにその通りだけど、"正確"には【サイドエフェクトを持つが故にトリオンを操作及び放出が可能】かな?そして一言に"放出"と言っても、その方法は一つではない。サイドエフェクト…歌姫のせいで口からってイメージが強いけど、……なら、何故トリオン兵は歌姫を使っていない私を狙ってくるの?敵にも五感はあるのは動きとかを見れば分かるけど、……恐らくトリオン反応を検知出来るレーダー的なモノがある筈。そして"無意識に発せられているトリオン"に反応を示している。………こう考えれば私以外の人が狙われる理由にも繋がる筈だよ』
「あ!……確かにトリオン兵が狙うのは柚紀ちゃんみたいな"トリオン能力が強い人"であって"サイドエフェクト保有者"じゃない。ん?てもさ、無意識に発せられているトリオンって……どうなってる訳?」
『別に特別な事じゃないよ?佐鳥くん達にだって起こる現象…"汗"だよ。それと同じ原理で体内からトリオンが放出されていると考えれば、……この痕が未だに残っている理由は不確定だけど、少なくとも私が昔から寒がりな理由は頷ける』
分かりやすく説明を心掛ける柚紀だが、一部は体験や経験のない内容があり佐鳥には理解できない所もあるようだ。……経験から"考えても時間の無駄"と判断した佐鳥は、時枝を一瞥する。柚紀の話を聞きながらずっと考え込んでいた時枝だが、佐鳥の視線に気づき見解を述べる
「発汗作用には主に皮膚表面からの汗の蒸発させて、気化熱による冷却効果を出す目的があって悪いことじゃないのは佐鳥も分かるよね?ただこれが"トリオン"に置き換わると話が違う。漏れ出たトリオンは敵を引き寄せる、……だから鶴ヶ峰さんの体はそれを防ぐために汗をあまり掻かない体質…寒がりになった可能性がある訳だ。……因みに傷痕に関しての推測は?」
『……小さい頃からの経験上、私は軽度のキズや体調不良なら直ぐに治るけど…一定以上の怪我や風邪を引くと完治まで長引く事が多かった。そして怪我や体調崩した時は必ずお父さんに診て貰っていた。……だから、お父さんが私の体質やサイドエフェクトに気づいて、それを記録して遺した。…迅さんや言実さんが私の事を私以上に知っている理由はコレで説明が成立する。…で、話が戻って傷痕に関してだけど、……記憶が朧気な事が関係してくるの』
「ん?ん~……つまりはその傷は【七歳以前の時に負ったモノなのは間違えないし、原因も分かっているのに、ちゃんと覚えていない】って感じだよね?どうして記憶がない事を気にしちゃうの?(なんか柚紀ちゃんは"過去に囚われすぎな"気がするけど、…何でだろう?終わった事で変えられない、"今現在"それを考える必要は…)!!……過去のトラウマや、嫌な出来事…それらを克服する為には、原因を…根源はをちゃんと理解する必要があると君は判断した。よく考えれば柚紀ちゃんは何でも"基礎"を大切にする人、…だから。だよね?」
時枝の汗に関する考察に続き、柚紀は更に自分の事を付け加えると、記憶と傷痕の関係性に疑問を抱く佐鳥だったが、自ら答えを導き出せばこれには柚紀も驚いたのかキョトンとした後に『あ、うん。…そう、だね』と返事を返す
『……そう言えば"どうすれば連携プレイに差が出るか"みたいな事を、以前に聞かれて答えたことがあったね。佐鳥くんでも、その辺りから推測を立てれるか。…まぁ、そんな感じかな。………話をちょっと変えるけど、この傷痕のせいで私は"赤"はあまり好きじゃなかった。でも今はちょっと違うかな?そして服装も背中が見えない様にするのは勿論だけど、…色的に"派手なの"は控えたり、流行りの服を"わざと"着ようとはしなかった。……何故だと思う?』
「!……逆説だね。結論を先に言ってその理由や一例を後付けする、…丁度佐鳥に話を振る為に鶴ヶ峰さんがさっきやった奴みたいに。………今度は答える側だからちゃんと考えなよ佐鳥も」
「っ!とっきーに言われなくてもそれ位オレだって、わ、分かってるよ!!……色の好き嫌いは個人の自由だから良いとして、…服に関しては隊室 で寝泊まり…看病していた時に綾辻先輩と"その手"の話をしていたのを見てるから、これが柚紀ちゃんが興味を持つようになった"きっかけ"かな?でも、実行したのは今日が初めて……何でだろ?今時ならネット通販とかあるし…」
一部曖昧な感じにして話題を変える柚紀の言葉に違和感を覚えた二人だが、次の話題が中々興味深い事と個室で出されたのと同様の問い掛けだったので、思考を切り替え先ずは同じような方法で佐鳥が知っている事や疑問点を口にしていく
「そっちも気になるけど、……七歳以前の記憶なら朧気なのは普通な気がするよ?…でも鶴ヶ峰さんはナニかを気にしている訳だよね?」
柚紀の言い分に驚きもしている二人だが、意味合いや重要性が掴めなくてどちらかと言えば疑問や不思議感の方が強い様子が窺える。……柚紀本人が先程"嘘を付かない様に"と言ったのを聞いているので疑わないのだ。性格的にも言動の一致がそれを裏付けれるから
そんな二人の反応が否定や疑念を抱くモノでないのを見て、柚紀は小さく安堵してから分かりやすく説明を心掛ける
『先ずは佐鳥くんの疑問から説明するね。…私の体質は確かにその通りだけど、"正確"には【サイドエフェクトを持つが故にトリオンを操作及び放出が可能】かな?そして一言に"放出"と言っても、その方法は一つではない。サイドエフェクト…歌姫のせいで口からってイメージが強いけど、……なら、何故トリオン兵は歌姫を使っていない私を狙ってくるの?敵にも五感はあるのは動きとかを見れば分かるけど、……恐らくトリオン反応を検知出来るレーダー的なモノがある筈。そして"無意識に発せられているトリオン"に反応を示している。………こう考えれば私以外の人が狙われる理由にも繋がる筈だよ』
「あ!……確かにトリオン兵が狙うのは柚紀ちゃんみたいな"トリオン能力が強い人"であって"サイドエフェクト保有者"じゃない。ん?てもさ、無意識に発せられているトリオンって……どうなってる訳?」
『別に特別な事じゃないよ?佐鳥くん達にだって起こる現象…"汗"だよ。それと同じ原理で体内からトリオンが放出されていると考えれば、……この痕が未だに残っている理由は不確定だけど、少なくとも私が昔から寒がりな理由は頷ける』
分かりやすく説明を心掛ける柚紀だが、一部は体験や経験のない内容があり佐鳥には理解できない所もあるようだ。……経験から"考えても時間の無駄"と判断した佐鳥は、時枝を一瞥する。柚紀の話を聞きながらずっと考え込んでいた時枝だが、佐鳥の視線に気づき見解を述べる
「発汗作用には主に皮膚表面からの汗の蒸発させて、気化熱による冷却効果を出す目的があって悪いことじゃないのは佐鳥も分かるよね?ただこれが"トリオン"に置き換わると話が違う。漏れ出たトリオンは敵を引き寄せる、……だから鶴ヶ峰さんの体はそれを防ぐために汗をあまり掻かない体質…寒がりになった可能性がある訳だ。……因みに傷痕に関しての推測は?」
『……小さい頃からの経験上、私は軽度のキズや体調不良なら直ぐに治るけど…一定以上の怪我や風邪を引くと完治まで長引く事が多かった。そして怪我や体調崩した時は必ずお父さんに診て貰っていた。……だから、お父さんが私の体質やサイドエフェクトに気づいて、それを記録して遺した。…迅さんや言実さんが私の事を私以上に知っている理由はコレで説明が成立する。…で、話が戻って傷痕に関してだけど、……記憶が朧気な事が関係してくるの』
「ん?ん~……つまりはその傷は【七歳以前の時に負ったモノなのは間違えないし、原因も分かっているのに、ちゃんと覚えていない】って感じだよね?どうして記憶がない事を気にしちゃうの?(なんか柚紀ちゃんは"過去に囚われすぎな"気がするけど、…何でだろう?終わった事で変えられない、"今現在"それを考える必要は…)!!……過去のトラウマや、嫌な出来事…それらを克服する為には、原因を…根源はをちゃんと理解する必要があると君は判断した。よく考えれば柚紀ちゃんは何でも"基礎"を大切にする人、…だから。だよね?」
時枝の汗に関する考察に続き、柚紀は更に自分の事を付け加えると、記憶と傷痕の関係性に疑問を抱く佐鳥だったが、自ら答えを導き出せばこれには柚紀も驚いたのかキョトンとした後に『あ、うん。…そう、だね』と返事を返す
『……そう言えば"どうすれば連携プレイに差が出るか"みたいな事を、以前に聞かれて答えたことがあったね。佐鳥くんでも、その辺りから推測を立てれるか。…まぁ、そんな感じかな。………話をちょっと変えるけど、この傷痕のせいで私は"赤"はあまり好きじゃなかった。でも今はちょっと違うかな?そして服装も背中が見えない様にするのは勿論だけど、…色的に"派手なの"は控えたり、流行りの服を"わざと"着ようとはしなかった。……何故だと思う?』
「!……逆説だね。結論を先に言ってその理由や一例を後付けする、…丁度佐鳥に話を振る為に鶴ヶ峰さんがさっきやった奴みたいに。………今度は答える側だからちゃんと考えなよ佐鳥も」
「っ!とっきーに言われなくてもそれ位オレだって、わ、分かってるよ!!……色の好き嫌いは個人の自由だから良いとして、…服に関しては
一部曖昧な感じにして話題を変える柚紀の言葉に違和感を覚えた二人だが、次の話題が中々興味深い事と個室で出されたのと同様の問い掛けだったので、思考を切り替え先ずは同じような方法で佐鳥が知っている事や疑問点を口にしていく