60.迷訂の曲
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少し時間を遡り、佐鳥は個室を後にしてから真っ直ぐにお店から外に出ていっていた。……確認したい事があってそれを調べる為にだった。意外と簡単に調べものが終わりお店に戻る最中、当真に耳打ちされた事を思い返していた
「あ~、……確実にバレてるよな当真さんに。後、おつるちゃん以外の女性陣にもだよな~。…絶対とっきーのせいだ。オレだけならバレたりしないもんね!!……ってか、あの言い種…(…つまりは当真さん以上に面倒な相手が居るって訳だよね?柚紀ちゃんの敵となる、……危害を与える可能性のある人がボーダー内に。誰だろ?あのおつるちゃんが居るにも関わらず、そんな無謀な事をする馬鹿…)……まだ居るの?いや、…!!コレから来るっ?!そうだよ!!9月は……(ダッ!)」
時枝が居ない今からこそ、佐鳥は柚紀について色んな可能性を考えていた。……何となくだが、二人で居る時は頭脳戦は時枝に任せて自分は行動を起こすと言った役割分担が自然な流れで出来ている気がしたのだ。だが、佐鳥もずっとこのままで良いとは思っていない、……何れ時枝とも対峙する必要があるのだ、柚紀を巡って。それは避けられないだろう。なので、一人の時は"起きてしまった事"より"これから起こりうる可能性"を考える様にしているのだ。そして頭に浮かんだのは、それに至った佐鳥は無意識に走っていた。…新学期も大切だがそれ以上に重要な事。そう
「(ボーダーに新人が入隊してくる!!…あの噂やエンブレムの効果が効かなくなるし、おつるちゃんを知らないのも当たり前だ!!……どうするつもりなのさ!おつるちゃん!!)彼女のアレは直ぐには治らない、だけど対策をしなければ、また!…そんなの、オレは嫌だからね!!」
佐鳥にとって柚紀関連で譲れない事、それは【彼女の笑顔を消さない事】だ。その為に自分らしく行動をしている。……そうすれば彼女は笑ってくれるし、時々失敗もするが最後には必ず許してくれると信じているからだ。店に到着した佐鳥は少し乱れた呼吸を整えてから店内へ。……あの夜の様に"バッタリ"がないとは限らないと思ったからだ。それから入り口近くに居た店員に【"彼女さん"が大変な事に、…今お連れの男性二人が対応している】と聞いてそのまま現場に来て、今に至るのだ
時枝の返答が無い中、佐鳥に話し掛けてきたのは
「あ!もしかしてと思ったけど、…やっぱり嵐山隊の二人だ!!え?つまりこの子も関係者な訳???」
「かもね~、…あ!とりあえず着替えたり髪の毛拭いたりする必要あるよね?……そういうのって男子の前じゃ無理だろうから、ウチ等がこの子預かるよ?大丈夫大丈夫、介抱も仕事の内だから…慣れているし"色々"と、ね」
『!!(ビクッ!……ギュッ!)』
「!!……(チラッ……フルフル)」
この店の従業員らしい女子大学生…だろうか?二人組が佐鳥の登場により、柚紀がボーダー関係者だと察して近づいてきた。そしてもう一人の方が親切心からか柚紀の世話を申し出た、のだが、柚紀が何かを察したらしく時枝の手を握る力を強めたのだ。…"行きたくない、離れたくない"と訴える為に。その変化に気づいた時枝が佐鳥を一瞥し、小さく首を振ったのだ。……"彼女が嫌がっている"そう伝える為に。そして佐鳥が取った行動は
「ん~。……お姉さんの申し出は嬉しいけど遠慮します。だって、(チラッ)……隊服なら兎も角、今は私服。…つまりは佐鳥達はプライベートで此処に居ます。例え有名人でも、……プライバシー守るのがマナーでしょ?(シー)」
「あっ!……ご、ごめん、なさい」
「でもってさ…(ジロッ)そっちのお姉さんは時折、…見に来てなかった個室にさ?佐鳥の気のせいかも知れないけど、でも用事があって外に行こうとした時、…目が合ったよね?あれって偶然??じゃないよね?……料理運んで来た時も皆の事然り気無く見てた気がするし、…特に女性陣を」
「そ、それは……」
「(ニコッ)ま、皆さんいい人ばかりだし、目を引くのは分かりますよ?でもさ、……(スッ)なら何で直ぐに彼女を介抱しなかったんですか?分かっていましたよね?彼女にお酒が掛かってしまって酔っている可能性があるのを、(パリン)それもこれだけ盛大にずぶ濡れになってるし……目立ちますよね?(パリン)オレやとっきーが来たから話し掛けた、……それってどうかと思いますよ?」
「「……………」」
流石に"全ての女性が好き"と以前は宣言した事のある佐鳥も知っていた。…女性にも"裏の顔"がある事を、だが普段はそれを指摘するつもりは無かったが……大切な子が、仲間が困っているなら話は別なのだ。自分が感じ取った事をそのまま口にして二人を退け様とし、更に座り込んでしまっている二人を周囲から少しでも見えないようにと足元を気にせず、前に立ち塞がる。その表情は何時もの佐鳥なら女性相手に絶対にしないであろう真剣で…警戒心むき出しな状態であった
少し時間を遡り、佐鳥は個室を後にしてから真っ直ぐにお店から外に出ていっていた。……確認したい事があってそれを調べる為にだった。意外と簡単に調べものが終わりお店に戻る最中、当真に耳打ちされた事を思い返していた
「あ~、……確実にバレてるよな当真さんに。後、おつるちゃん以外の女性陣にもだよな~。…絶対とっきーのせいだ。オレだけならバレたりしないもんね!!……ってか、あの言い種…(…つまりは当真さん以上に面倒な相手が居るって訳だよね?柚紀ちゃんの敵となる、……危害を与える可能性のある人がボーダー内に。誰だろ?あのおつるちゃんが居るにも関わらず、そんな無謀な事をする馬鹿…)……まだ居るの?いや、…!!コレから来るっ?!そうだよ!!9月は……(ダッ!)」
時枝が居ない今からこそ、佐鳥は柚紀について色んな可能性を考えていた。……何となくだが、二人で居る時は頭脳戦は時枝に任せて自分は行動を起こすと言った役割分担が自然な流れで出来ている気がしたのだ。だが、佐鳥もずっとこのままで良いとは思っていない、……何れ時枝とも対峙する必要があるのだ、柚紀を巡って。それは避けられないだろう。なので、一人の時は"起きてしまった事"より"これから起こりうる可能性"を考える様にしているのだ。そして頭に浮かんだのは、それに至った佐鳥は無意識に走っていた。…新学期も大切だがそれ以上に重要な事。そう
「(ボーダーに新人が入隊してくる!!…あの噂やエンブレムの効果が効かなくなるし、おつるちゃんを知らないのも当たり前だ!!……どうするつもりなのさ!おつるちゃん!!)彼女のアレは直ぐには治らない、だけど対策をしなければ、また!…そんなの、オレは嫌だからね!!」
佐鳥にとって柚紀関連で譲れない事、それは【彼女の笑顔を消さない事】だ。その為に自分らしく行動をしている。……そうすれば彼女は笑ってくれるし、時々失敗もするが最後には必ず許してくれると信じているからだ。店に到着した佐鳥は少し乱れた呼吸を整えてから店内へ。……あの夜の様に"バッタリ"がないとは限らないと思ったからだ。それから入り口近くに居た店員に【"彼女さん"が大変な事に、…今お連れの男性二人が対応している】と聞いてそのまま現場に来て、今に至るのだ
時枝の返答が無い中、佐鳥に話し掛けてきたのは
「あ!もしかしてと思ったけど、…やっぱり嵐山隊の二人だ!!え?つまりこの子も関係者な訳???」
「かもね~、…あ!とりあえず着替えたり髪の毛拭いたりする必要あるよね?……そういうのって男子の前じゃ無理だろうから、ウチ等がこの子預かるよ?大丈夫大丈夫、介抱も仕事の内だから…慣れているし"色々"と、ね」
『!!(ビクッ!……ギュッ!)』
「!!……(チラッ……フルフル)」
この店の従業員らしい女子大学生…だろうか?二人組が佐鳥の登場により、柚紀がボーダー関係者だと察して近づいてきた。そしてもう一人の方が親切心からか柚紀の世話を申し出た、のだが、柚紀が何かを察したらしく時枝の手を握る力を強めたのだ。…"行きたくない、離れたくない"と訴える為に。その変化に気づいた時枝が佐鳥を一瞥し、小さく首を振ったのだ。……"彼女が嫌がっている"そう伝える為に。そして佐鳥が取った行動は
「ん~。……お姉さんの申し出は嬉しいけど遠慮します。だって、(チラッ)……隊服なら兎も角、今は私服。…つまりは佐鳥達はプライベートで此処に居ます。例え有名人でも、……プライバシー守るのがマナーでしょ?(シー)」
「あっ!……ご、ごめん、なさい」
「でもってさ…(ジロッ)そっちのお姉さんは時折、…見に来てなかった個室にさ?佐鳥の気のせいかも知れないけど、でも用事があって外に行こうとした時、…目が合ったよね?あれって偶然??じゃないよね?……料理運んで来た時も皆の事然り気無く見てた気がするし、…特に女性陣を」
「そ、それは……」
「(ニコッ)ま、皆さんいい人ばかりだし、目を引くのは分かりますよ?でもさ、……(スッ)なら何で直ぐに彼女を介抱しなかったんですか?分かっていましたよね?彼女にお酒が掛かってしまって酔っている可能性があるのを、(パリン)それもこれだけ盛大にずぶ濡れになってるし……目立ちますよね?(パリン)オレやとっきーが来たから話し掛けた、……それってどうかと思いますよ?」
「「……………」」
流石に"全ての女性が好き"と以前は宣言した事のある佐鳥も知っていた。…女性にも"裏の顔"がある事を、だが普段はそれを指摘するつもりは無かったが……大切な子が、仲間が困っているなら話は別なのだ。自分が感じ取った事をそのまま口にして二人を退け様とし、更に座り込んでしまっている二人を周囲から少しでも見えないようにと足元を気にせず、前に立ち塞がる。その表情は何時もの佐鳥なら女性相手に絶対にしないであろう真剣で…警戒心むき出しな状態であった