59.命名の曲
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「言わねぇよ俺は、……柚紀関係の事に不用意な干渉しねぇ様に隊長に言われたから(後、俺自身でそう決めたからな、…"どんな時でも中立の立場で居れる為に"も)」
「あ~………俺の場合は、変な事言ってコイツを泣かせたら…(チラッ)確実に"警告"食らうから不用意な発言はしない。……死なないのは分かるが俺だって痛い目に遭うのは御免だ(柚紀の、ってのもあるがつる姐の側に居れなくなるのは……俺は一番嫌だからな)」
指名された二人は本音とも建前とも取れる事を口にして周囲を納得させる。それを見て安心した佐鳥は、柚紀の方を見てぽつりぽつりと話し出した
「……渾名を、考えたんです柚紀ちゃんの。…正確に言えば【柚紀ちゃんのサイドエフェクトの】……ですが」
『???渾名って事は通称や名称だよね?…でもそれなら、もう言実さんが……』
「(スッ)…とりあえず意見を述べるのは全部話を聞いてからにしよう。……佐鳥、何でお前は必要だと思ったんだ?」
佐鳥の言葉を聞いて必要理由が分からない柚紀は首を傾げていた。そして話の途中で軽く顔面に手を翳して柚紀の発言を遮った時枝が、先を促す。……彼以外にも数人は差はあるがその理由を察した様子だった
「かなり曖昧で、佐鳥の感覚ですが…"分かりづらい"と言うか……"似合わない"と思ったから。………あの歌だけを聞いてもアレがサイドエフェクトだって分かる人は…先ず居ない。あの菊地原だって"歌の主"は分かっても、そこまでは理解できていなかった。……で、おつるちゃんが名称を付けた。でも、…柚紀ちゃんがソレを口にした姿をオレは見た事も聞いた事もない。……彼女だって言いたくない事は口にしないし、使わない理由が…何かあるのかなって。………柚紀ちゃん、此処までで佐鳥は何か違う事や変な事、言ってないかな?」
あまり成績も良い方ではなく、理屈より感覚で行動する事の多い佐鳥にしては珍しく長く、そして他のメンバーも共感出来ることばかりを言っていく。それを聞いた柚紀本人も驚き、そして何処か寂しそうな表情を浮かべていた
『うん、大丈夫。間違えてないよ。……自分にサイドエフェクトがあるのを知ったのは三門市に来てからで、…歌を用いるのは、あくまでも私の都合でしかない。そして、……あの名称を使って自分のサイドエフェクトについて説明は……したことがない。だって……一度呼んでしまえば"上書き"が難しいから、…間違えではないにしても、…あの呼び方では………』
「……確かに、アレは鶴ヶ峰さんのイメージには合わないし、能力使用姿…歌に結び付かない。それに、あの能力は"彼女の想像力次第で何でも出来てしまう"……そんな危険性すらある。能力保有者である鶴ヶ峰さんはそれを望まないし、操作を誤れば自他共に影響が出てしまう。……だから佐鳥は考えた、彼女と歌、そしてサイドエフェクトを連想できる名を…二つ名を着ける必要があると、感覚的に。そして今日までの事を振り返っても、彼女を指す別名は必要だと…おれも思います。外では【四つの噂】が役に立ちませんからね」
「ん?【四つの噂】?…時枝、何で今この話の流れで出てくるんだ?確かにサイドエフェクトや歌と言った鶴ヶ峰を指す内容だと、分かる人には分かる……あ!…さっきの広場みたいに"名を呼びにくい時でも、親しい相手や事情を知る人には分かる"…所謂暗号的な意味があるわけか。……でも、名を呼びづらい理由って何だ?ボーダー内で鶴ヶ峰が生活していた際にも、……似た感覚を体感した様な」
柚紀の表情や言葉に時枝が擁護そして、自分も同意を示し理由も軽く付け加える。それに笹森が反応し、佐鳥の時のように自分で言った言葉からヒントを得て重要性を理解するが、更に違和感を覚え首を傾げていた。それを見て諏訪が言実を一瞥してから口を開く
「鶴ヶ峰に限って言えば、ボーダー内ならつる姐、外になると…嵐山達になるな。……何かと話題と言うか目立つと言うか、一緒に居れば当人達は気にしなくても周囲が注目を集めるだろ?……コイツの問題点を考えればあまり良くな………待てつる姐!何で【渾名】の話が【エンブレム付きの服】に繋がる???」
『…………それを語り出すと話が長くなるから今は聞くな諏訪。…さて佐鳥、必要性や重要性は私を含めて全員が理解し同意が得ただろう。ならば問おう、……この子にどんな字 を付ける?』
「えっと、それも渾名の別名だよねおつるちゃん?いざ言おうとすると佐鳥でも緊張するな~………(コホン)…………………頑張って考えた柚紀ちゃんを示す渾名、それは……」
‐ 《歌姫》 ‐
「あ~………俺の場合は、変な事言ってコイツを泣かせたら…(チラッ)確実に"警告"食らうから不用意な発言はしない。……死なないのは分かるが俺だって痛い目に遭うのは御免だ(柚紀の、ってのもあるがつる姐の側に居れなくなるのは……俺は一番嫌だからな)」
指名された二人は本音とも建前とも取れる事を口にして周囲を納得させる。それを見て安心した佐鳥は、柚紀の方を見てぽつりぽつりと話し出した
「……渾名を、考えたんです柚紀ちゃんの。…正確に言えば【柚紀ちゃんのサイドエフェクトの】……ですが」
『???渾名って事は通称や名称だよね?…でもそれなら、もう言実さんが……』
「(スッ)…とりあえず意見を述べるのは全部話を聞いてからにしよう。……佐鳥、何でお前は必要だと思ったんだ?」
佐鳥の言葉を聞いて必要理由が分からない柚紀は首を傾げていた。そして話の途中で軽く顔面に手を翳して柚紀の発言を遮った時枝が、先を促す。……彼以外にも数人は差はあるがその理由を察した様子だった
「かなり曖昧で、佐鳥の感覚ですが…"分かりづらい"と言うか……"似合わない"と思ったから。………あの歌だけを聞いてもアレがサイドエフェクトだって分かる人は…先ず居ない。あの菊地原だって"歌の主"は分かっても、そこまでは理解できていなかった。……で、おつるちゃんが名称を付けた。でも、…柚紀ちゃんがソレを口にした姿をオレは見た事も聞いた事もない。……彼女だって言いたくない事は口にしないし、使わない理由が…何かあるのかなって。………柚紀ちゃん、此処までで佐鳥は何か違う事や変な事、言ってないかな?」
あまり成績も良い方ではなく、理屈より感覚で行動する事の多い佐鳥にしては珍しく長く、そして他のメンバーも共感出来ることばかりを言っていく。それを聞いた柚紀本人も驚き、そして何処か寂しそうな表情を浮かべていた
『うん、大丈夫。間違えてないよ。……自分にサイドエフェクトがあるのを知ったのは三門市に来てからで、…歌を用いるのは、あくまでも私の都合でしかない。そして、……あの名称を使って自分のサイドエフェクトについて説明は……したことがない。だって……一度呼んでしまえば"上書き"が難しいから、…間違えではないにしても、…あの呼び方では………』
「……確かに、アレは鶴ヶ峰さんのイメージには合わないし、能力使用姿…歌に結び付かない。それに、あの能力は"彼女の想像力次第で何でも出来てしまう"……そんな危険性すらある。能力保有者である鶴ヶ峰さんはそれを望まないし、操作を誤れば自他共に影響が出てしまう。……だから佐鳥は考えた、彼女と歌、そしてサイドエフェクトを連想できる名を…二つ名を着ける必要があると、感覚的に。そして今日までの事を振り返っても、彼女を指す別名は必要だと…おれも思います。外では【四つの噂】が役に立ちませんからね」
「ん?【四つの噂】?…時枝、何で今この話の流れで出てくるんだ?確かにサイドエフェクトや歌と言った鶴ヶ峰を指す内容だと、分かる人には分かる……あ!…さっきの広場みたいに"名を呼びにくい時でも、親しい相手や事情を知る人には分かる"…所謂暗号的な意味があるわけか。……でも、名を呼びづらい理由って何だ?ボーダー内で鶴ヶ峰が生活していた際にも、……似た感覚を体感した様な」
柚紀の表情や言葉に時枝が擁護そして、自分も同意を示し理由も軽く付け加える。それに笹森が反応し、佐鳥の時のように自分で言った言葉からヒントを得て重要性を理解するが、更に違和感を覚え首を傾げていた。それを見て諏訪が言実を一瞥してから口を開く
「鶴ヶ峰に限って言えば、ボーダー内ならつる姐、外になると…嵐山達になるな。……何かと話題と言うか目立つと言うか、一緒に居れば当人達は気にしなくても周囲が注目を集めるだろ?……コイツの問題点を考えればあまり良くな………待てつる姐!何で【渾名】の話が【エンブレム付きの服】に繋がる???」
『…………それを語り出すと話が長くなるから今は聞くな諏訪。…さて佐鳥、必要性や重要性は私を含めて全員が理解し同意が得ただろう。ならば問おう、……この子にどんな
「えっと、それも渾名の別名だよねおつるちゃん?いざ言おうとすると佐鳥でも緊張するな~………(コホン)…………………頑張って考えた柚紀ちゃんを示す渾名、それは……」
‐ 《歌姫》 ‐