59.命名の曲
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『ほぅ、リクエストとは柚紀にしては珍しいな。それにロールキャベツが………(チラッ)(…成る程な)どうせだお前達、柚紀の余興に付き合ってやれ。何、…今までの様に考えれば自ずと答えがでるさ』
「いやいやいや、いきなり過ぎるだろ!?意外と鶴ヶ峰が悪ノリするのは俺知ってるぜ?たまにおサノと手を組んで俺達をからかったりしたから、たが……ヒントが無さすぎだ!!お前やつる姐みたいに全員頭の回転や閃きが良くねぇんだぞ?!?」
『あ~……諏訪さんでも無理ならヒント出しますね。推理小説風に言いますと、【犯人一人に対して動機等の理由は……三つ】ですかね?更に言えば【私の会話内容】【話の流れ】【行動理由】……ポイントこんな感じです。…三つ一気に答えを考えず、一つ一つ出していけば自ずと導き出されます』
流石の言実は姪の意図に気づき、全員に呼び掛けてみる。たが今までの事を大体察していた諏訪ですら理解が追い付いていない様子だ。なので柚紀はヒントを出したのだった。それを期に全員が何人か固まって相談をし始める。すると
‐ スッ……スタスタスタ…ピタッ ‐
「あ、おれは分かりましたので何も言いません。でないと鶴ヶ峰さんの行動が無駄になりそうですから……」
『あはは、…うん。時枝くんは分かっちゃうよねやっぱり。……多分、学校の事も察していたみたいだし………うん、ナシだね』
「げっ!!?時枝ヒントなしかよっ!!あ~……つる姐なら兎も角、鶴ヶ峰の感覚がイマイチ掴めてねぇからな俺。……辿り着ける自信ネェや」
大体の事が分かってしまった時枝は、念のために一抜けを宣言し、立ち上がったままの柚紀の側に移動する。それを聞いて苦笑いを浮かべて了承する柚紀を見て、諏訪が弱音を吐くがとりあえず考え続けていた。だが、一向に答えに辿り着ける者が居ないのを見て言実がサイを降る
『…流石に難しい様だな、ならば………嵐山、何かヒントをやってくれ』
「分かりました。…皆理由の方が見つらないのなら、逆転の発送で該当人物を探したらどうだ?……【柚紀ちゃん関連で現在、一番何時もと違う言動をしているのは誰か?】…これなら多分直ぐに分かる筈だ」
「へ?……何時もと違う人?…居るか?そんな奴…………あ」
柚紀の指示に従い、嵐山がヒントを出す。それを聞いて周囲を見渡して……ほぼ全員の視線が"一人"に集中した。それは
「あ~、居たわ。何時も元気で五月蠅い奴」
「柚紀ちゃんの事を考えて静かなのかなと思ったけど、…違うわよねコレ」
「でも私達が声掛けて良いか分からないし……よし、日佐人頼んだ!!」
「あ~…はいはい、分かりましたよ。…………(ポンポン)おーい、大丈夫か?何で机に突っ伏しているんだよ?なぁ………佐鳥」
熊谷から始まり、加賀美・小佐野と続き指名を受けた笹森が代表して犯人……該当者たる佐鳥に声を掛けた。だが、顔を伏せたまま反応を示さない。その理由は………
「(あ~もぅ、……何でオレはコレ分かっちゃったんだよ~?!?ってか地味に引っ掛けあるし、一部オレの都合の良い願望まで含まれてるし~。何なのさ~無自覚じゃないでしょ?!絶対わざとだ~!!………柚紀ちゃんの小悪魔め~!!?)」
と言った状況となっている。今日自分と話した内容が所々関係しており、更に軽い連想ゲームが含まれているが……長く柚紀と接しており、思考感覚も色々話していたら無意識に理解出来てしまっていた佐鳥は、…"恐らく全ての内容を理解した"のを感じ取った。だから顔を上げられないのだ、……赤くなっているのが分かっているから。すると
「お~い賢、何時まで伏せているつもりだ?折角お前が話し出せる様に柚紀ちゃんがわざと"お前が答え"な問い掛けにしたんだぞ?」
「それも話の流れ的に多分……"彼女が嫌な思いをするかも"とか"否定されたら"とか、…そんな不安があるから話さないんだろ?…佐鳥らしい悩みだけど、ソレ考える必要ないよ?」
『佐鳥くんはその、私の為にって思うのは嬉しいけど、……あ(ポン)私から聞けば良いのか!!佐鳥くん、佐鳥くん。注文の時に言っていた【皆に聞いて欲しい事ってなんですか?】………言実さ~ん』
『ん?………とりあえず話してみろ佐鳥。駄目なら駄目ときっちり判断してやる。……まだ白状する気がないとは、…言わぬよな?』
嵐山に時枝、更に柚紀と言実の女性二人にまで囃し立てられれば…………佐鳥の性格上無反応で居られる訳もなく
「(ガバッ!!)分かりました!言いますよ!!言えば良いんでしょ!!だけど、(ガシガシ!)佐鳥は真剣に考えた事だから馬鹿にしないで下さいよ!!(スクッ)もし言うなら佐鳥や皆が納得する理由とか、言った事以上に凄いのを代わりに考えてくださいね!!!(ビシッ!!)……特に茶々入れそうな当真さんと太刀川さん!!」
ヤケ糞気味に顔を上げれば言いたい事を言いながら立ち上がり頭を掻き、一番自分の邪魔をしそうな人達を名出しして牽制する