58.宴会の曲・四番
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「先輩先輩!?良かったですね!!佐鳥先輩達と一緒の学校なら絶対に大丈夫ですね!!皆さん優しい方ばかりですから!!でも男の子四人の中に女の子が一人で同じ中学でしょ?!後は夏!!浴衣!!まるであの映画みたいだな~!!?凄くロマンチック!!」
「全くこの子は~、……気持ちは分からなくもないから落ち着きなさいよ茜。でも四人?映画って……荒船先輩分かりますか?」
「ん?……日浦が言っているのは、数年前の夏に上映された映画の事だろう。確かに似ているな、因みに笹森達の学校には確か烏丸も通っている。後、映画では男子は五人だが………鶴ヶ峰、念のため聞くがこの映画と烏丸…知っているか?」
席移動があり現在柚紀の隣に座っている日浦が、一人でテンション高くなり盛り上がっていた。それに呆れながら分からないワードが出てきたのでどちらも知っていそうな荒船に話を振る。それを当たり前の様に解答し、自分みたいな例があるので一応映画を含めて柚紀に確認をする
その問いに少し考える素振りをする柚紀に逆隣に居る小佐野や当真を中心に烏丸なる人物の特徴が明かされる。それを聞いて更に記憶を遡り、正面に座っている佐鳥達を見てから口を開いた
『映画は見たことがないですね。と言いますか、家にはテレビありませんでした。ニュースや天気は…新聞やラジオで知ることが出来たので。それと、その烏丸くんを私は多分…お見掛けした事がないかと。もしあったとしても……見た目が良いから仲良くなりたい、とは私は思いません。もう七人もの同級生の…知り合いが居ますから、必要ないかなと。あ!でも……(スッ)』
「でも?何だ?いきなり目を瞑っ「まぁまぁ(ポンポン)落ち着け荒船、…直ぐに分かる」…当真?ってか皆さんもいった「静かにしろ、じゃねぇと始まらねぇから」………(コクリ)」
荒船の問いに大体答えると前触れもなく柚紀は目を瞑り呼吸を整える。この行動の意味が分からない荒船が話し掛けようとするが、当真と諏訪に止められ口を閉ざす。穂刈と加賀美、太刀川も理解していないが諏訪隊三人が"静かに"と合図を送る。……すると
~ あの日見渡した渚を 今も思い出すんだ
砂の上に刻んだ言葉 君の後ろ姿 ~
『(パチリ)……確かこんな主題歌、でしたよね?夏っぽい歌なので気に入って覚えたのと、携帯の操作向上の為に調べてみましたが、……アレ?違いました、か?』
「(ククク)大丈夫だ間違っちゃいねぇよ。ただ、……お前が"実際に歌っている姿を見たことがない奴"が、…驚いて固まっているのが(ククク)面白くてな。あ~、そうだったな。……太刀川は実体験はしたが、"ちゃんと"見てなかったな…"鶴ヶ峰が一番輝く姿"をな」
「あ~、…確か諏訪隊はしょっちゅう手伝ってましたね?"柚紀のサイドエフェクトに関する練習"に。那須隊もだっけか?当真と嵐山隊は……あ、例の騒動で歌っていたコイツを守っていたから知ってるか?今日初めて会った荒船隊以外で見た経験なかったの……俺だけか(ズーン)」
短いながらも柚紀の歌声を聞いて全員が上機嫌な中、自分だけ仲間外れに気づき落ち込む太刀川。そして荒船と穂刈は固まったままで、いち早く復活した加賀美は柚紀の手を両手で握り締め瞳を輝かせて実直な感想を述べる
「私も初日の歌を聞いたのと瑠衣達を疑ってなかったけど、……生で聞くとやっぱり違うし嘘じゃないって確信出来たわ~。有り難う!!スッゴク良い声だったよ柚紀ちゃん!はぁ~、…あの咄嗟の対応は無駄じゃなかったわね~。もしあの時炭酸系を飲んでいたら……喉に影響が出て、今の歌声聞けなかったかも知れないのよね?」
「ね~!!柚紀ちゃんの魅力は沢山あるけど、…やっぱりこの歌声だけは誰にも真似出来ないよね~。……流石はサイドエフェクトって感じ?(それに万が一にも喉を潰しちゃったら、あの辛い経験が…無駄になる。そんなの可哀相だよ)」
「!……そう言う事か("今の"鶴ヶ峰がボーダーに居る最大の理由がこの特殊なサイドエフェクト、つまりは…コレが存在理由と考えている可能性が……なら、喉に良くない刺激物や炭酸を避ける訳だ)」
各自でサイドエフェクトに関する考えを纏め、柚紀がコレのせいで如何に辛い思いを沢山強いられたかを、その結果の姿を苦労を同性の中で唯一知る小佐野の表情に些かの陰りが見え、それを見て柚紀の精神的に不安定な点を気にする荒船はサイドエフェクトの…喉の重要性を感じ取り、苦手なものの理屈を理解した。穂刈も同様で二人は視線が合うと互いに小さく頷き何かを決めたのであった
一方の柚紀は加賀美から解放され、堤と当真、そして笹森に囲まれて歌に関する感想を聞いていた。その時たまに「また隊室で歌ってよ?……石が無ければ大丈夫でしょ?」と歌を所望していた筈の彼がこちらに来ないのが気になり、更にある事に気づいた柚紀は、うっすらと企み笑いを浮かべてから言実の方を向き手をあげると
『(バッ)言実さ~ん、明日の晩御飯だけどロールキャベツが食べたいです!!…さて皆さんに問題です?!私が今何でいきなりこんな事を言ったのかが……分かりますか?』
「全くこの子は~、……気持ちは分からなくもないから落ち着きなさいよ茜。でも四人?映画って……荒船先輩分かりますか?」
「ん?……日浦が言っているのは、数年前の夏に上映された映画の事だろう。確かに似ているな、因みに笹森達の学校には確か烏丸も通っている。後、映画では男子は五人だが………鶴ヶ峰、念のため聞くがこの映画と烏丸…知っているか?」
席移動があり現在柚紀の隣に座っている日浦が、一人でテンション高くなり盛り上がっていた。それに呆れながら分からないワードが出てきたのでどちらも知っていそうな荒船に話を振る。それを当たり前の様に解答し、自分みたいな例があるので一応映画を含めて柚紀に確認をする
その問いに少し考える素振りをする柚紀に逆隣に居る小佐野や当真を中心に烏丸なる人物の特徴が明かされる。それを聞いて更に記憶を遡り、正面に座っている佐鳥達を見てから口を開いた
『映画は見たことがないですね。と言いますか、家にはテレビありませんでした。ニュースや天気は…新聞やラジオで知ることが出来たので。それと、その烏丸くんを私は多分…お見掛けした事がないかと。もしあったとしても……見た目が良いから仲良くなりたい、とは私は思いません。もう七人もの同級生の…知り合いが居ますから、必要ないかなと。あ!でも……(スッ)』
「でも?何だ?いきなり目を瞑っ「まぁまぁ(ポンポン)落ち着け荒船、…直ぐに分かる」…当真?ってか皆さんもいった「静かにしろ、じゃねぇと始まらねぇから」………(コクリ)」
荒船の問いに大体答えると前触れもなく柚紀は目を瞑り呼吸を整える。この行動の意味が分からない荒船が話し掛けようとするが、当真と諏訪に止められ口を閉ざす。穂刈と加賀美、太刀川も理解していないが諏訪隊三人が"静かに"と合図を送る。……すると
~ あの日見渡した渚を 今も思い出すんだ
砂の上に刻んだ言葉 君の後ろ姿 ~
『(パチリ)……確かこんな主題歌、でしたよね?夏っぽい歌なので気に入って覚えたのと、携帯の操作向上の為に調べてみましたが、……アレ?違いました、か?』
「(ククク)大丈夫だ間違っちゃいねぇよ。ただ、……お前が"実際に歌っている姿を見たことがない奴"が、…驚いて固まっているのが(ククク)面白くてな。あ~、そうだったな。……太刀川は実体験はしたが、"ちゃんと"見てなかったな…"鶴ヶ峰が一番輝く姿"をな」
「あ~、…確か諏訪隊はしょっちゅう手伝ってましたね?"柚紀のサイドエフェクトに関する練習"に。那須隊もだっけか?当真と嵐山隊は……あ、例の騒動で歌っていたコイツを守っていたから知ってるか?今日初めて会った荒船隊以外で見た経験なかったの……俺だけか(ズーン)」
短いながらも柚紀の歌声を聞いて全員が上機嫌な中、自分だけ仲間外れに気づき落ち込む太刀川。そして荒船と穂刈は固まったままで、いち早く復活した加賀美は柚紀の手を両手で握り締め瞳を輝かせて実直な感想を述べる
「私も初日の歌を聞いたのと瑠衣達を疑ってなかったけど、……生で聞くとやっぱり違うし嘘じゃないって確信出来たわ~。有り難う!!スッゴク良い声だったよ柚紀ちゃん!はぁ~、…あの咄嗟の対応は無駄じゃなかったわね~。もしあの時炭酸系を飲んでいたら……喉に影響が出て、今の歌声聞けなかったかも知れないのよね?」
「ね~!!柚紀ちゃんの魅力は沢山あるけど、…やっぱりこの歌声だけは誰にも真似出来ないよね~。……流石はサイドエフェクトって感じ?(それに万が一にも喉を潰しちゃったら、あの辛い経験が…無駄になる。そんなの可哀相だよ)」
「!……そう言う事か("今の"鶴ヶ峰がボーダーに居る最大の理由がこの特殊なサイドエフェクト、つまりは…コレが存在理由と考えている可能性が……なら、喉に良くない刺激物や炭酸を避ける訳だ)」
各自でサイドエフェクトに関する考えを纏め、柚紀がコレのせいで如何に辛い思いを沢山強いられたかを、その結果の姿を苦労を同性の中で唯一知る小佐野の表情に些かの陰りが見え、それを見て柚紀の精神的に不安定な点を気にする荒船はサイドエフェクトの…喉の重要性を感じ取り、苦手なものの理屈を理解した。穂刈も同様で二人は視線が合うと互いに小さく頷き何かを決めたのであった
一方の柚紀は加賀美から解放され、堤と当真、そして笹森に囲まれて歌に関する感想を聞いていた。その時たまに「また隊室で歌ってよ?……石が無ければ大丈夫でしょ?」と歌を所望していた筈の彼がこちらに来ないのが気になり、更にある事に気づいた柚紀は、うっすらと企み笑いを浮かべてから言実の方を向き手をあげると
『(バッ)言実さ~ん、明日の晩御飯だけどロールキャベツが食べたいです!!…さて皆さんに問題です?!私が今何でいきなりこんな事を言ったのかが……分かりますか?』