58.宴会の曲・四番
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「あ、コレは簡単です!!ズバリ、"中学生は好きな学校に通えない"です。だって住んでいる場所で通う学校が指定されちゃってますから」
『正解だ、……私はこの子の為なら一切の妥協はせぬ。これは仕事でもプライベートでも変わらぬ"譲れない信念"、と言えるな。…お陰で苦労した。……と、言うよりか経験上こうなると、私は決めるのに必ずしも時間を要する故、残り日数を考え"とある者に助力"をして貰いマンションを決めたがな』
「へ~、何か意外です。…言実さんって何でも即解決みたいなイメージが強かったので。あ、ですが状況分析は流石だと感じました。柚紀ちゃんの為に人の手を借りる判断とか、この短期間で住む環境を整えるのも凄いなと」
流石現役女子中学生な日浦には簡単だったらしく直ぐに正解が出る。それに追加説明を言実をすれば、小佐野が自分の感じた事を話す。更にそれを聞いて加賀美が反応を示す
「住む場所にこだわる理由が柚紀ちゃんが中学生だから、…なら言実さん。"その中学に彼女を転校させる理由"は何ですか?」
「お!そこまで辿り着いたか。……その理由こそが外においてのボーダー内で例えるなら【エンブレム付きの服】に該当する事だ。因みにさっき出た鶴ヶ峰に関する"情報開示内容"は【四つの噂】…コイツが服を必要とする理由を説明する役割になる、筈だが……確信がねぇんだよなコレ」
加賀美の発言を聞いて遂に諏訪が答えを告げる……かと思えば何かが引っ掛かるらしく珍しく歯切れが悪い。まるで犯人は確定しているが、それを示す証拠がない様な……。そして中学三人も各自で考えている。色んな意味で柚紀に近い位置に居るので、何か分かるかもと思い
「えっと、つまり諏訪さんは"ナニかが合ってないから"迷っている感じですか?前推理小説を読んでいた時に、犯人を突き止める決め手は"手口""動機"そして"証拠"の三つが全て満たす奴とか言っていた気が……それを今の状況に当て嵌めると、…どうなるんだ?」
「推理小説と今は関係……あるか?だって柚紀ちゃんが"推理ショー"とか言っていたよね?ん~、キーワードは"住む場所"と"中学の区分け"……後は何だろう?…とっきー、パス」
「後はそうだね…(……何となく、答えは分かっている。だけど、鶴ヶ峰さんが全く反応をしていないのは何故だ?興味がない、訳じゃないよね?なら…知らないから?……そう言えば)…鶴ヶ峰さん、もしかしてだけど……今日までマンションの場所を、知らなかったり…しないよね?」
笹森と佐鳥の話を聞きつつ、時枝も考え推測は"既にある"。だがこの手の…自分の事に関わらず無反応な 柚紀に違和感を覚える。その理由を"ラボを出る"と聞いた辺りまで記憶を遡り、…ある可能性に辿り着き確認の為に訊ねた。すると
『うん、知らなかったよ。私が言実さんから聞いたのは【ラボを出る事実】と【外で暮らし始める日】位で、……後は聞いてない。知らなくて良いかなって、言実さんにお任せすれば問題ないから…(あれ?この感覚……二宮さん時の奴?…あ)えっと、私は元々市外の人間だからその、……区画とか、どの学校に誰が通っているか、知らない、から、ね?』
「??何当たり前の事を言ってるんだ柚紀、そんなの誰だって知っている事だろ?」
「……いや当真、鶴ヶ峰と今日だけそれもこの短時間一緒に居た俺の感想だが、…"例外を一つ除けばコイツが分からなかった事はないに等しい"…自他共にだ。……諏訪さん、その合致しない事項を抜かして出た答えが…恐らくですが正解です。そして言実さんは、…勿体ぶらずに答えを言って下さい。今回は"鶴ヶ峰の為にナニかの決まりを、破っている"…ですよね?」
いつの間にか言実の隣に自然と座っていた柚紀が、今更な事を前半はちゃんとした口調でだが後半は些か歯切れが悪くなりながら時枝の質問に答えた。それを聞いて怪訝そうな表情をする当真に対して荒船が"普通に考えたら理由は迷宮入りする"、そう判断すればシンプルに言実に解答を要求する
『……それもそうだな、なら……
笹森「えっ??あ、は、はい!!」
佐鳥「お呼びですか?」
時枝「……やっぱりですか、…はい言実さん」
………お前達三人が通う中学に柚紀を転校させる。この子と同級生のボーダー隊員で尚且つC級ではない者が一番多かったのが、…丁度お前達の学校だった訳だ。それもお前達全員がクラスが別と聞いた。………一応教員の方には、例の情報開示内容に加えて"ある事"も先に話す故に…隊員が居ないクラスには入らぬであろう。マンションは区分け外ではあるが、…学校までさほど遠くもなく教育委員会や役場にも知り合いに話を付けてある。問題はないさ。……何か不満や質問はあるか?』
言実による解答を聞き一瞬場が静まるが、嵐山の「それなら安心だ!!賢、充、柚紀ちゃんを頼むぞ?!」の言葉を皮切りに中学生四人を中心にどんちゃん騒ぎになり大いに盛り上がった。…因みに諏訪は参加せず「そうだった!!アンタならその位の事は造作もなくやる人だった!!」と、考えを改める。その言実はと言うと………説明が終わり一人マイペースに晩酌を再開したのであった
『正解だ、……私はこの子の為なら一切の妥協はせぬ。これは仕事でもプライベートでも変わらぬ"譲れない信念"、と言えるな。…お陰で苦労した。……と、言うよりか経験上こうなると、私は決めるのに必ずしも時間を要する故、残り日数を考え"とある者に助力"をして貰いマンションを決めたがな』
「へ~、何か意外です。…言実さんって何でも即解決みたいなイメージが強かったので。あ、ですが状況分析は流石だと感じました。柚紀ちゃんの為に人の手を借りる判断とか、この短期間で住む環境を整えるのも凄いなと」
流石現役女子中学生な日浦には簡単だったらしく直ぐに正解が出る。それに追加説明を言実をすれば、小佐野が自分の感じた事を話す。更にそれを聞いて加賀美が反応を示す
「住む場所にこだわる理由が柚紀ちゃんが中学生だから、…なら言実さん。"その中学に彼女を転校させる理由"は何ですか?」
「お!そこまで辿り着いたか。……その理由こそが外においてのボーダー内で例えるなら【エンブレム付きの服】に該当する事だ。因みにさっき出た鶴ヶ峰に関する"情報開示内容"は【四つの噂】…コイツが服を必要とする理由を説明する役割になる、筈だが……確信がねぇんだよなコレ」
加賀美の発言を聞いて遂に諏訪が答えを告げる……かと思えば何かが引っ掛かるらしく珍しく歯切れが悪い。まるで犯人は確定しているが、それを示す証拠がない様な……。そして中学三人も各自で考えている。色んな意味で柚紀に近い位置に居るので、何か分かるかもと思い
「えっと、つまり諏訪さんは"ナニかが合ってないから"迷っている感じですか?前推理小説を読んでいた時に、犯人を突き止める決め手は"手口""動機"そして"証拠"の三つが全て満たす奴とか言っていた気が……それを今の状況に当て嵌めると、…どうなるんだ?」
「推理小説と今は関係……あるか?だって柚紀ちゃんが"推理ショー"とか言っていたよね?ん~、キーワードは"住む場所"と"中学の区分け"……後は何だろう?…とっきー、パス」
「後はそうだね…(……何となく、答えは分かっている。だけど、鶴ヶ峰さんが全く反応をしていないのは何故だ?興味がない、訳じゃないよね?なら…知らないから?……そう言えば)…鶴ヶ峰さん、もしかしてだけど……今日までマンションの場所を、知らなかったり…しないよね?」
笹森と佐鳥の話を聞きつつ、時枝も考え推測は"既にある"。だがこの手の…自分の事に関わらず無反応な 柚紀に違和感を覚える。その理由を"ラボを出る"と聞いた辺りまで記憶を遡り、…ある可能性に辿り着き確認の為に訊ねた。すると
『うん、知らなかったよ。私が言実さんから聞いたのは【ラボを出る事実】と【外で暮らし始める日】位で、……後は聞いてない。知らなくて良いかなって、言実さんにお任せすれば問題ないから…(あれ?この感覚……二宮さん時の奴?…あ)えっと、私は元々市外の人間だからその、……区画とか、どの学校に誰が通っているか、知らない、から、ね?』
「??何当たり前の事を言ってるんだ柚紀、そんなの誰だって知っている事だろ?」
「……いや当真、鶴ヶ峰と今日だけそれもこの短時間一緒に居た俺の感想だが、…"例外を一つ除けばコイツが分からなかった事はないに等しい"…自他共にだ。……諏訪さん、その合致しない事項を抜かして出た答えが…恐らくですが正解です。そして言実さんは、…勿体ぶらずに答えを言って下さい。今回は"鶴ヶ峰の為にナニかの決まりを、破っている"…ですよね?」
いつの間にか言実の隣に自然と座っていた柚紀が、今更な事を前半はちゃんとした口調でだが後半は些か歯切れが悪くなりながら時枝の質問に答えた。それを聞いて怪訝そうな表情をする当真に対して荒船が"普通に考えたら理由は迷宮入りする"、そう判断すればシンプルに言実に解答を要求する
『……それもそうだな、なら……
笹森「えっ??あ、は、はい!!」
佐鳥「お呼びですか?」
時枝「……やっぱりですか、…はい言実さん」
………お前達三人が通う中学に柚紀を転校させる。この子と同級生のボーダー隊員で尚且つC級ではない者が一番多かったのが、…丁度お前達の学校だった訳だ。それもお前達全員がクラスが別と聞いた。………一応教員の方には、例の情報開示内容に加えて"ある事"も先に話す故に…隊員が居ないクラスには入らぬであろう。マンションは区分け外ではあるが、…学校までさほど遠くもなく教育委員会や役場にも知り合いに話を付けてある。問題はないさ。……何か不満や質問はあるか?』
言実による解答を聞き一瞬場が静まるが、嵐山の「それなら安心だ!!賢、充、柚紀ちゃんを頼むぞ?!」の言葉を皮切りに中学生四人を中心にどんちゃん騒ぎになり大いに盛り上がった。…因みに諏訪は参加せず「そうだった!!アンタならその位の事は造作もなくやる人だった!!」と、考えを改める。その言実はと言うと………説明が終わり一人マイペースに晩酌を再開したのであった