58.宴会の曲・四番
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
‐ パッ!………スッ、スッ… ‐
『ぁ、ゃ………ち、ちが……わ、わた……私は…っ………わた…し…はっ(心配させたくない?…違う、でも、……知られたくない…嵐山さん達に……二人には、…ナンデ?……スギタコトダヨ?ソレニ、ホカノヒトハ……)「(フワッ…スッ)…大丈夫だよ、だから落ち着いて…柚紀ちゃん」…っ!あ…らし…やま……さ、ん?』
「「!!」」
「「「「「「「「嵐山さんっ!」」」」」」」」
自らの行動理由が分からず困惑してしまい、立ち上がれば思わず後ろに下がり始めてしまう柚紀を、ほぼ全員が見つめる。信用できる人達の筈で、もう慣れた筈のその視線が"何時かのトラウマ"を思い出しそうになり、そして"サイドエフェクトの暴走"が頭を横切り……対処法が分からずうっすら瞳に涙が見えた瞬間、……誰よりも先にいつの間に立ち上がっていた嵐山が後ろから優しく包み込む様に抱き締め、片手で柚紀の目元を隠すかの様に覆う。まさか嵐山が動くとは思っていなかった者全てが驚く中で、何故彼が動いたか?その理由は
「(……迅は見えて、…"視えて"しまった時、人には分かりづらいが辛そうな表情をする。理由は違えど、…恐らく彼女も"見えるが故に"辛い気持ちになっている気がする。俺はまだ、この子の信頼を得ていない……だから)きっと、迅ならこう言う筈だ。……【君が望まない未来は来ない】と。…迅は先しか、未来しか視えないから、過去を変える事は出来ない。そんなの誰にだって出来ない、たが切り離す事も不可能だ。彼奴も昔、きっと辛い事を沢山している。君のように……だから、俺は聞かない。…柚紀ちゃんが"話してくれるまで待つよ"。君は、ちゃんと気持ちの整理がついたら話してくれる優しい子だからね。……二人も、それで構わないよな?」
「「………「返事は?」…了解」」
此処に居る誰もが信用信頼をしている迅の名を使いながら、自分の気持ちを正直に話す嵐山を誰も止めなかった。…柚紀には見えていないが、嵐山がとても辛そうな表情をしながら、でも声でバレない様に注意を払って居るのが分かったからだ。そして……自分以上に複雑な気持ちを抱いているであろう部下二人に、些か強制的にだが同意させた。……二人の気持ちの矛先が柚紀に向かない様に、…三人の心を守る為に
了承をしたのを確認すると、嵐山は目元を覆っていた手を退ける。すると手早く涙を拭ってから二人を一見て柚紀は
『(…そんな表情、させたくない。でも、……言えないの。ごめんなさい二人とも)(ガクン!)……えっ??(クラリ)「(パシッ!)っと!」な、何で??』
「柚紀(っ?!/ちゃんっ!?/先輩っ!!)
鶴ヶ峰(っ!?/さんっ!?)」
『"全員動くなっ!??"……当真、数値を見ろ。嵐山はそのまま柚紀を支えてくれ』
「当真了解!……しっかし、何でお前倒れかけたんだよ柚紀?…サイドエフェクト使ってないだろ??(p!…p!…)」
ナニかが乱れてしまい、足に力が入らなくなった事で体が崩れ落ちそうになる柚紀を、当たり前の様に冷静に支える嵐山に対して理由が分からず困惑する柚紀本人。更に諏訪・太刀川・当真、そして言実以外のメンバーは反射的に柚紀の元へ駆け寄ろうとする。だが、色々危険と瞬時に判断した言実が間髪入れず、言葉を用いて強制的に動きを封じ込め、念のためにと当真に調べさせる
特に疑問を持たず、迷いなく操作する当真だが、柚紀がこの様になった理由がイマイチ掴めていない。……彼の中で少女が倒れる=サイドエフェクトが原因と言う印象が強いからだ
「(ガシガシ)…あ~、多分だぞ?(スクッ)……当真が柚紀を初めて見たのが例のゲート騒動でつる姐に助力を請われた時、だろ?で、あの時のお前は"コイツが倒れる瞬間を見ている"。で、その原因がサイドエフェクトだ。……本当に"第一印象"って怖いな~、それを基準に考えちまう無意識にさ。俺もそのせいで柚紀を誤解していた訳だし、(ナデナデ)………で、コレ何だ???」
「時計に関しては後で説明しますよ太刀川さん。……当真、忘れるな。この子は俺達と同じ"普通の女の子"だ、なら倒れてしまう理由なんて幾らでもある。決めつけるべきじゃない、それが当たり前じゃないのだから。それと……言実さん。確かにこの時計は必要だと俺も思いますが、……彼女の性格を考えると"他人がこの時計の存在に気づけるナニか"がなければ、…恐らく効果がありません。異変を報せたい相手が"柚紀ちゃんの事をよく知らない人"なら尚更です。……彼女が外で生活する以上、…貴女を含めて俺達は必ず守れる位置に、いれません、からね(ナデナデ)」
身長差で操作がしづらい当真に気を使い、ゆっくりと座る嵐山達。それに連動して未だに腰を浮かした体制だった者"達"が渋々腰を下ろす。そんな中で太刀川が三人に近づき同じく屈めば、当真に実体験に基づきその判断理由を話して柚紀の頭を一撫でした後に時計について訊ねる。それを聞いた当真が(あ、隊長がそんなのも言っていたか?)と疑問を抱く
一方で、先に太刀川に一言告げてから当真そして言実に自分の抱く柚紀に対する見解を嵐山は口にする。…自らの気持ちを考えを未だに他人に伝える事を恐れている、腕の中にいる少女の為に。そして、……自らの使命・存在の重大さを知るからこそ自由に動きたくても動けない友の代弁者として
『ぁ、ゃ………ち、ちが……わ、わた……私は…っ………わた…し…はっ(心配させたくない?…違う、でも、……知られたくない…嵐山さん達に……二人には、…ナンデ?……スギタコトダヨ?ソレニ、ホカノヒトハ……)「(フワッ…スッ)…大丈夫だよ、だから落ち着いて…柚紀ちゃん」…っ!あ…らし…やま……さ、ん?』
「「!!」」
「「「「「「「「嵐山さんっ!」」」」」」」」
自らの行動理由が分からず困惑してしまい、立ち上がれば思わず後ろに下がり始めてしまう柚紀を、ほぼ全員が見つめる。信用できる人達の筈で、もう慣れた筈のその視線が"何時かのトラウマ"を思い出しそうになり、そして"サイドエフェクトの暴走"が頭を横切り……対処法が分からずうっすら瞳に涙が見えた瞬間、……誰よりも先にいつの間に立ち上がっていた嵐山が後ろから優しく包み込む様に抱き締め、片手で柚紀の目元を隠すかの様に覆う。まさか嵐山が動くとは思っていなかった者全てが驚く中で、何故彼が動いたか?その理由は
「(……迅は見えて、…"視えて"しまった時、人には分かりづらいが辛そうな表情をする。理由は違えど、…恐らく彼女も"見えるが故に"辛い気持ちになっている気がする。俺はまだ、この子の信頼を得ていない……だから)きっと、迅ならこう言う筈だ。……【君が望まない未来は来ない】と。…迅は先しか、未来しか視えないから、過去を変える事は出来ない。そんなの誰にだって出来ない、たが切り離す事も不可能だ。彼奴も昔、きっと辛い事を沢山している。君のように……だから、俺は聞かない。…柚紀ちゃんが"話してくれるまで待つよ"。君は、ちゃんと気持ちの整理がついたら話してくれる優しい子だからね。……二人も、それで構わないよな?」
「「………「返事は?」…了解」」
此処に居る誰もが信用信頼をしている迅の名を使いながら、自分の気持ちを正直に話す嵐山を誰も止めなかった。…柚紀には見えていないが、嵐山がとても辛そうな表情をしながら、でも声でバレない様に注意を払って居るのが分かったからだ。そして……自分以上に複雑な気持ちを抱いているであろう部下二人に、些か強制的にだが同意させた。……二人の気持ちの矛先が柚紀に向かない様に、…三人の心を守る為に
了承をしたのを確認すると、嵐山は目元を覆っていた手を退ける。すると手早く涙を拭ってから二人を一見て柚紀は
『(…そんな表情、させたくない。でも、……言えないの。ごめんなさい二人とも)(ガクン!)……えっ??(クラリ)「(パシッ!)っと!」な、何で??』
「柚紀(っ?!/ちゃんっ!?/先輩っ!!)
鶴ヶ峰(っ!?/さんっ!?)」
『"全員動くなっ!??"……当真、数値を見ろ。嵐山はそのまま柚紀を支えてくれ』
「当真了解!……しっかし、何でお前倒れかけたんだよ柚紀?…サイドエフェクト使ってないだろ??(p!…p!…)」
ナニかが乱れてしまい、足に力が入らなくなった事で体が崩れ落ちそうになる柚紀を、当たり前の様に冷静に支える嵐山に対して理由が分からず困惑する柚紀本人。更に諏訪・太刀川・当真、そして言実以外のメンバーは反射的に柚紀の元へ駆け寄ろうとする。だが、色々危険と瞬時に判断した言実が間髪入れず、言葉を用いて強制的に動きを封じ込め、念のためにと当真に調べさせる
特に疑問を持たず、迷いなく操作する当真だが、柚紀がこの様になった理由がイマイチ掴めていない。……彼の中で少女が倒れる=サイドエフェクトが原因と言う印象が強いからだ
「(ガシガシ)…あ~、多分だぞ?(スクッ)……当真が柚紀を初めて見たのが例のゲート騒動でつる姐に助力を請われた時、だろ?で、あの時のお前は"コイツが倒れる瞬間を見ている"。で、その原因がサイドエフェクトだ。……本当に"第一印象"って怖いな~、それを基準に考えちまう無意識にさ。俺もそのせいで柚紀を誤解していた訳だし、(ナデナデ)………で、コレ何だ???」
「時計に関しては後で説明しますよ太刀川さん。……当真、忘れるな。この子は俺達と同じ"普通の女の子"だ、なら倒れてしまう理由なんて幾らでもある。決めつけるべきじゃない、それが当たり前じゃないのだから。それと……言実さん。確かにこの時計は必要だと俺も思いますが、……彼女の性格を考えると"他人がこの時計の存在に気づけるナニか"がなければ、…恐らく効果がありません。異変を報せたい相手が"柚紀ちゃんの事をよく知らない人"なら尚更です。……彼女が外で生活する以上、…貴女を含めて俺達は必ず守れる位置に、いれません、からね(ナデナデ)」
身長差で操作がしづらい当真に気を使い、ゆっくりと座る嵐山達。それに連動して未だに腰を浮かした体制だった者"達"が渋々腰を下ろす。そんな中で太刀川が三人に近づき同じく屈めば、当真に実体験に基づきその判断理由を話して柚紀の頭を一撫でした後に時計について訊ねる。それを聞いた当真が(あ、隊長がそんなのも言っていたか?)と疑問を抱く
一方で、先に太刀川に一言告げてから当真そして言実に自分の抱く柚紀に対する見解を嵐山は口にする。…自らの気持ちを考えを未だに他人に伝える事を恐れている、腕の中にいる少女の為に。そして、……自らの使命・存在の重大さを知るからこそ自由に動きたくても動けない友の代弁者として