57.宴会の曲・三番
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「あ~、……悪いつる姐。見逃してた俺は。…アンタは確かに隊員共を飯に連れ出したのは今回が初めてじゃねぇ。だが、……(フー)…この人数もだが"餓鬼と大人"、俺の例を抜かせばこの両方を連れての食事は恐らく今回が初めてだ。それも鶴ヶ峰って言うアンタが"特別視する子ども"が紛れている状況だ。(フー)……そりゃ対処や反応に困るわけだ、慣れてねぇからな色々」
「言実さんは相手によって対応が違う訳ですか?……しかし、諏訪さん。そんなに顕著に違いますか?…確かに言実さんは未成年しかいない外食時は"お酒と煙草を飲まれない"位で、他には特に違いは感じませんよ俺は」
『(フー)……両方の言い分は間違えではない。だが私の中ではそれなりに"ある決まり"を用いて"線引き"をしている。が、堤と…嵐山には理解しにくい内容だ。この中ではそうだな……(フー)…当真、お前ならその"線引き"が理解出来る筈だ。比較対象は……堤だ』
「「えっ!?!お、俺(かよっ?!/ですかっ?!!)」」
柚紀達"学生集団"と言実含んだ"大人・保護者組"に自然と別れて各自で話を始めた所で、最初に諏訪が謝罪を述べる。それに対して堤が疑問を問い掛ければ、コチラ側に居るメンバーを一瞥し、言実は実例を上げて理解させようとする。……自らの事ながら語らない習慣は早々改善されたりはしないのだ
ご指名を受けた当真は、とりあえず堤を見ながら考えてみるが理由が思い浮かばなく、軽く頭を掻く。その時、ふと柚紀が心配そうに自分を見ているのに気付き、小さく手を振り……何かを思い出すと言実の方を向き
「……姐さんは隊員が"大学生"になると必要以上に自分から関わろうとしない点…か?"高校生"までの相手なら"学力"にまで口を出してくる。よく考えればアンタらしくないなコレ。ずっとされていたから、分かんなかったわ俺も……どうだ?」
『…正解、だ。……ボーダーでは年齢問わず"隊員扱い"されるお前達だが、世間では"普通の学生"としとの生活もある。それも入隊は強制ではない、…自ら希望してする者が殆どだ。だが、……(フー)…素行が悪かったり成績が悪ければ後ろ指を指される、【ボーダー何かに居るから…】とな。………己が決めた事だから恐らく後悔はないだろう、だが…"居たい場所に居れなくなる"。それは駄目だ、…それが他者からによるモノが原因なのは特に……私は認めない』
「ですが言実さん、それは自業自得…でもありますよね?自分が努力をしたり気を付ければその位…『あの子、…柚紀相手にも同じ事を言えるか?嵐山よ』……え?柚紀ちゃんにも、………………あっ」
当真が出した回答に言実が更に解説をつける。が、嵐山には少し理解できないヵ所がありそこを指摘する。その内容も同意出来る何も可笑しくはないモノだったが、……柚紀が"現段階で最優先事項"と位置付けている言実にはそれを了承出来ず反論し、嵐山も直ぐにその意味に気づいた。そう
「……(フー)…この世の中は理不尽ばかりだ、特に子どもはそれにあながう術をほぼ持ってないに等しい。…それを持っている筈の鶴ヶ峰ですら、……あんな状況に追い込まれた。勿論、アイツにだって比はあるが(フー)……実際にそれを実行に移すとなればだ、…多大なる覚悟と強い意思が必要だ。…それが前例がない、特殊な事なら尚更だ」
『嵐山、…お前の場合は広報の仕事がその感覚に近いだろう。だが、……お前には仲間が居て一人では初めからなかった。それでは"初めから一人のみ"である者の心情は掴めぬ、だがその者の為に出来ることはある。……私は"大人"として"裏方"として、そして…"保護者"としての役割を果たしているに過ぎぬのさ………少し外す、…頼むぞ諏訪』
「おぅ、任せとけ」
主語は入れていないが諏訪が例のゲート大量発生の件を上げていると、話を聞いている面子は理解した。更に言実が自らに置き換えて考えれる様に語れば携帯を片手に一度席を立ち部屋を後にした。そして二人の言葉を反芻させると共に、嵐山は柚紀関連で更に考えを自ら追求する。その内容は
「(……迅が他の隊員以上に彼女を気に掛ける理由の一つが、コレなんだろうな。…分かっていた筈だ、俺はっ!?自分でさっき言ったばかりだって言うのに!??…迅とは友達だ、だから俺は気に掛ける。でもそれだけでなく、彼奴は……そして柚紀ちゃんも…)「自分を見失うなよ嵐山」!……太刀川さん?」
「…上手く言えねぇが、大切なモノを全て守るのはどう考えたって無理だ。一人ではな。だが、……(チラッ)信頼出来る奴等となら、まぁ何とかなるんじゃねぇか?自分がこだわる"譲れないナニか"がなければ、さ。………迷うな嵐山、道標を失えば着いてくる奴にまで大変な目に遭う。で、お前の場合は……"被害は部下だけじゃあない"、今はコレを肝に命じてろ」
「!!……それは一体…」
太刀川のらしくない(?)言葉を聞いて思わず聞き返そうとしたが、何やら諏訪と口喧嘩を始めてしまい聞けない状況に。とりあえず自分の部下にあたる佐鳥と時枝を見て、更にその視線の先を見て……嵐山は納得した
‐ 自分が迷えば彼等だけでなく、彼女にまで影響が及ぶ。…現段階ではそれは避けなければならない、と ‐
「言実さんは相手によって対応が違う訳ですか?……しかし、諏訪さん。そんなに顕著に違いますか?…確かに言実さんは未成年しかいない外食時は"お酒と煙草を飲まれない"位で、他には特に違いは感じませんよ俺は」
『(フー)……両方の言い分は間違えではない。だが私の中ではそれなりに"ある決まり"を用いて"線引き"をしている。が、堤と…嵐山には理解しにくい内容だ。この中ではそうだな……(フー)…当真、お前ならその"線引き"が理解出来る筈だ。比較対象は……堤だ』
「「えっ!?!お、俺(かよっ?!/ですかっ?!!)」」
柚紀達"学生集団"と言実含んだ"大人・保護者組"に自然と別れて各自で話を始めた所で、最初に諏訪が謝罪を述べる。それに対して堤が疑問を問い掛ければ、コチラ側に居るメンバーを一瞥し、言実は実例を上げて理解させようとする。……自らの事ながら語らない習慣は早々改善されたりはしないのだ
ご指名を受けた当真は、とりあえず堤を見ながら考えてみるが理由が思い浮かばなく、軽く頭を掻く。その時、ふと柚紀が心配そうに自分を見ているのに気付き、小さく手を振り……何かを思い出すと言実の方を向き
「……姐さんは隊員が"大学生"になると必要以上に自分から関わろうとしない点…か?"高校生"までの相手なら"学力"にまで口を出してくる。よく考えればアンタらしくないなコレ。ずっとされていたから、分かんなかったわ俺も……どうだ?」
『…正解、だ。……ボーダーでは年齢問わず"隊員扱い"されるお前達だが、世間では"普通の学生"としとの生活もある。それも入隊は強制ではない、…自ら希望してする者が殆どだ。だが、……(フー)…素行が悪かったり成績が悪ければ後ろ指を指される、【ボーダー何かに居るから…】とな。………己が決めた事だから恐らく後悔はないだろう、だが…"居たい場所に居れなくなる"。それは駄目だ、…それが他者からによるモノが原因なのは特に……私は認めない』
「ですが言実さん、それは自業自得…でもありますよね?自分が努力をしたり気を付ければその位…『あの子、…柚紀相手にも同じ事を言えるか?嵐山よ』……え?柚紀ちゃんにも、………………あっ」
当真が出した回答に言実が更に解説をつける。が、嵐山には少し理解できないヵ所がありそこを指摘する。その内容も同意出来る何も可笑しくはないモノだったが、……柚紀が"現段階で最優先事項"と位置付けている言実にはそれを了承出来ず反論し、嵐山も直ぐにその意味に気づいた。そう
「……(フー)…この世の中は理不尽ばかりだ、特に子どもはそれにあながう術をほぼ持ってないに等しい。…それを持っている筈の鶴ヶ峰ですら、……あんな状況に追い込まれた。勿論、アイツにだって比はあるが(フー)……実際にそれを実行に移すとなればだ、…多大なる覚悟と強い意思が必要だ。…それが前例がない、特殊な事なら尚更だ」
『嵐山、…お前の場合は広報の仕事がその感覚に近いだろう。だが、……お前には仲間が居て一人では初めからなかった。それでは"初めから一人のみ"である者の心情は掴めぬ、だがその者の為に出来ることはある。……私は"大人"として"裏方"として、そして…"保護者"としての役割を果たしているに過ぎぬのさ………少し外す、…頼むぞ諏訪』
「おぅ、任せとけ」
主語は入れていないが諏訪が例のゲート大量発生の件を上げていると、話を聞いている面子は理解した。更に言実が自らに置き換えて考えれる様に語れば携帯を片手に一度席を立ち部屋を後にした。そして二人の言葉を反芻させると共に、嵐山は柚紀関連で更に考えを自ら追求する。その内容は
「(……迅が他の隊員以上に彼女を気に掛ける理由の一つが、コレなんだろうな。…分かっていた筈だ、俺はっ!?自分でさっき言ったばかりだって言うのに!??…迅とは友達だ、だから俺は気に掛ける。でもそれだけでなく、彼奴は……そして柚紀ちゃんも…)「自分を見失うなよ嵐山」!……太刀川さん?」
「…上手く言えねぇが、大切なモノを全て守るのはどう考えたって無理だ。一人ではな。だが、……(チラッ)信頼出来る奴等となら、まぁ何とかなるんじゃねぇか?自分がこだわる"譲れないナニか"がなければ、さ。………迷うな嵐山、道標を失えば着いてくる奴にまで大変な目に遭う。で、お前の場合は……"被害は部下だけじゃあない"、今はコレを肝に命じてろ」
「!!……それは一体…」
太刀川のらしくない(?)言葉を聞いて思わず聞き返そうとしたが、何やら諏訪と口喧嘩を始めてしまい聞けない状況に。とりあえず自分の部下にあたる佐鳥と時枝を見て、更にその視線の先を見て……嵐山は納得した
‐ 自分が迷えば彼等だけでなく、彼女にまで影響が及ぶ。…現段階ではそれは避けなければならない、と ‐