56.宴会の曲・二番
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「成る程、…だから、迷ったの…か?あのショッピングモール内で、鶴ヶ峰は、あるな、可能性が、慣れていないだろ?……巨大な建物に、田舎暮らしなら」
「……そう言えば、ボーダー本部では鶴ヶ峰は迷子になっていなかったから、その可能性を忘れていたね。でもあれは例の地図アプリがあったから、……でしたね」
「地図アプリ?……あ!!あの高性能GPS機能付きでボーダー基地内限定で使える奴の事だよね。佐鳥も見せて貰った事ありますが、…あれっておつるちゃん製?」
穂刈と堤は嵐山達がモールでの"騒動"を知らない可能性が高いと考え、少し内容を曖昧にして話を進め、佐鳥があのアプリ製作者を知らないのを見て言実は
『(……話す必要も、ないか?)………まぁな、因みに…(フー)……私は逆に柚紀の居場所をある程度把握する術がある。だから、……妙な事をすれば一発で分かることを肝に銘じておく事だな。…特に、佐鳥、太刀川、当真辺りはな』
「「「り、了解です」」」
「(言実さん製?……でも、鶴ヶ峰さん本人は"宇佐美先輩から貰った"と言っていた気が…………"風間隊の名を出さない為"?そう言えば先程堤さんが名を出した時も、言実さんの雰囲気が変わった気が…何かあるのか?)」
佐鳥とは個別に時枝もアプリの事を本人から聞いており、思わず深読みしてしまうが柚紀に視線が合うと困った表情をして小さく首を振ったのを見て考えるのを止める事に。……確実に何か訳があると察したからだ
次の話題をどうするか考える柚紀は、穂刈と……いつの間にか笹森にちょっかいをかけている太刀川に目が行き、小さく溜め息を吐く
『(ハァー)……太刀川さんあまり笹森くんをからかうの止めてくださいよ?いきなり指名したり、話そうとした時に割り込んだりして、一応私より年上ですよね?見た目だけ大きくても中身は子どもですか?………そう言えば髪色が似ているせいで兄妹と以前見知らぬ人に間違われましたが、…それ地毛ですか?』
「ん??……こん位普通だろ?笹森は男だし、ポジションだって一緒だ、…ま。色々あるってこった。…………少なくとも俺だって考えて行動しているぞ?…俺は自分の気持ちに正直に生きているのは柚紀だって知っているだろ。後、……俺的にはお前みたいな妹は大歓迎だ!!因みにこれは地毛だそ?お前と同じでな」
「あ、だ、大丈夫だよ鶴ヶ峰。俺は……この手の扱いは慣れているから、他の人にも似たような感じで度々茶々入れられるし。髪色と言えば……言実さんとは色合いが違うけど濃淡…配色?は同じだよな。それって、遺伝か???」
太刀川に対して当真とのやり取りを彷彿させる口調で話す柚紀を見ても、流石にもう誰も驚かなかった。先程の様に柚紀関連で言実の怒りを買った事のあるのもだが、何かと共通点が多いと全員が感じ取っているからだ。ついでに言うと笹森をからかう点もそっくりで、その被害者からの質問に対して……父親が確実に絡みそうな話題なので、柚紀は話す気になれず、言実に助けを求める為に視線を向ける。勿論姪のSOSに気づかない叔母ではない
『……(フーー)………遺伝だ、色の配色は父方で、色味は母方の特徴が出やすい系譜らしい。……私も詳しくは知らぬが、昔そう聞いた覚えがあるし(フー)……実際その通りの配色で生まれた柚紀を見れば、自ずと納得するさ』
「成る程、…じゃあその法則性でしたら柚紀ちゃんのお父さんが言実さんのお兄さんな訳ですね!」
「え?!?な、何で加賀美先輩はそんな事わかっちゃったんですか???お姉さんの可能性も、ありますよね???」
言実から鶴ヶ峰血族の新たな特色が語られ、加賀美がいち早くその法則性から二人の関係性を導き出す。たが、今度はイマイチ理解できない日浦が疑問を口にする。すると、自らの鞄から硬貨を取り出し「こっちの鈍色の硬貨を柚紀ちゃんで、こっちの銀系の硬貨を言実さんで穴が開いているのが大人の女性だとすると…」と、道具を用いて具体的な説明に入る
「見ての通り色は違うよね?で、もし柚紀ちゃんのお母さんが言実さんのお姉さんなら……(パチン)こうなる筈」
「あ、色が違う硬貨に置き換わった!でもかがみん先輩、どうしてこうなるの?」
「言実さんの説明通りなら、子どもは"お母さんと同じ系統の色"になる筈だよ、(パチ……パチパチ)でも二人の共通点は配色である事からして(パチリ)…父方の特徴、つまりは二人を繋ぐ存在は男性でなければ柚紀ちゃんは"緑系"ではなく"紫…青系"の色味を持つ子でないとこの法則は成立しない……こんな感じにね。もう少し鈍色系の硬貨があればもっと分かりやすいんだけど、これが限界だね」
硬貨の種類が少ないが、出来るだけ分かりやすく説明する様に心掛ける加賀美。つまりは銀系の通常硬貨(男性)に鈍色の穴が開いた硬貨(女性)の組合せでないと鈍色通常硬貨に該当する柚紀の色味・濃淡の配色には辿り着かない訳だ
「……そう言えば、ボーダー本部では鶴ヶ峰は迷子になっていなかったから、その可能性を忘れていたね。でもあれは例の地図アプリがあったから、……でしたね」
「地図アプリ?……あ!!あの高性能GPS機能付きでボーダー基地内限定で使える奴の事だよね。佐鳥も見せて貰った事ありますが、…あれっておつるちゃん製?」
穂刈と堤は嵐山達がモールでの"騒動"を知らない可能性が高いと考え、少し内容を曖昧にして話を進め、佐鳥があのアプリ製作者を知らないのを見て言実は
『(……話す必要も、ないか?)………まぁな、因みに…(フー)……私は逆に柚紀の居場所をある程度把握する術がある。だから、……妙な事をすれば一発で分かることを肝に銘じておく事だな。…特に、佐鳥、太刀川、当真辺りはな』
「「「り、了解です」」」
「(言実さん製?……でも、鶴ヶ峰さん本人は"宇佐美先輩から貰った"と言っていた気が…………"風間隊の名を出さない為"?そう言えば先程堤さんが名を出した時も、言実さんの雰囲気が変わった気が…何かあるのか?)」
佐鳥とは個別に時枝もアプリの事を本人から聞いており、思わず深読みしてしまうが柚紀に視線が合うと困った表情をして小さく首を振ったのを見て考えるのを止める事に。……確実に何か訳があると察したからだ
次の話題をどうするか考える柚紀は、穂刈と……いつの間にか笹森にちょっかいをかけている太刀川に目が行き、小さく溜め息を吐く
『(ハァー)……太刀川さんあまり笹森くんをからかうの止めてくださいよ?いきなり指名したり、話そうとした時に割り込んだりして、一応私より年上ですよね?見た目だけ大きくても中身は子どもですか?………そう言えば髪色が似ているせいで兄妹と以前見知らぬ人に間違われましたが、…それ地毛ですか?』
「ん??……こん位普通だろ?笹森は男だし、ポジションだって一緒だ、…ま。色々あるってこった。…………少なくとも俺だって考えて行動しているぞ?…俺は自分の気持ちに正直に生きているのは柚紀だって知っているだろ。後、……俺的にはお前みたいな妹は大歓迎だ!!因みにこれは地毛だそ?お前と同じでな」
「あ、だ、大丈夫だよ鶴ヶ峰。俺は……この手の扱いは慣れているから、他の人にも似たような感じで度々茶々入れられるし。髪色と言えば……言実さんとは色合いが違うけど濃淡…配色?は同じだよな。それって、遺伝か???」
太刀川に対して当真とのやり取りを彷彿させる口調で話す柚紀を見ても、流石にもう誰も驚かなかった。先程の様に柚紀関連で言実の怒りを買った事のあるのもだが、何かと共通点が多いと全員が感じ取っているからだ。ついでに言うと笹森をからかう点もそっくりで、その被害者からの質問に対して……父親が確実に絡みそうな話題なので、柚紀は話す気になれず、言実に助けを求める為に視線を向ける。勿論姪のSOSに気づかない叔母ではない
『……(フーー)………遺伝だ、色の配色は父方で、色味は母方の特徴が出やすい系譜らしい。……私も詳しくは知らぬが、昔そう聞いた覚えがあるし(フー)……実際その通りの配色で生まれた柚紀を見れば、自ずと納得するさ』
「成る程、…じゃあその法則性でしたら柚紀ちゃんのお父さんが言実さんのお兄さんな訳ですね!」
「え?!?な、何で加賀美先輩はそんな事わかっちゃったんですか???お姉さんの可能性も、ありますよね???」
言実から鶴ヶ峰血族の新たな特色が語られ、加賀美がいち早くその法則性から二人の関係性を導き出す。たが、今度はイマイチ理解できない日浦が疑問を口にする。すると、自らの鞄から硬貨を取り出し「こっちの鈍色の硬貨を柚紀ちゃんで、こっちの銀系の硬貨を言実さんで穴が開いているのが大人の女性だとすると…」と、道具を用いて具体的な説明に入る
「見ての通り色は違うよね?で、もし柚紀ちゃんのお母さんが言実さんのお姉さんなら……(パチン)こうなる筈」
「あ、色が違う硬貨に置き換わった!でもかがみん先輩、どうしてこうなるの?」
「言実さんの説明通りなら、子どもは"お母さんと同じ系統の色"になる筈だよ、(パチ……パチパチ)でも二人の共通点は配色である事からして(パチリ)…父方の特徴、つまりは二人を繋ぐ存在は男性でなければ柚紀ちゃんは"緑系"ではなく"紫…青系"の色味を持つ子でないとこの法則は成立しない……こんな感じにね。もう少し鈍色系の硬貨があればもっと分かりやすいんだけど、これが限界だね」
硬貨の種類が少ないが、出来るだけ分かりやすく説明する様に心掛ける加賀美。つまりは銀系の通常硬貨(男性)に鈍色の穴が開いた硬貨(女性)の組合せでないと鈍色通常硬貨に該当する柚紀の色味・濃淡の配色には辿り着かない訳だ