56.宴会の曲・二番
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『あ、嵐山さん達は答えが分かっても言わないで下さいね?諏訪さんも出来るだけ、発言を控えて下さい。えっと、……多分"この発言"もヒントになりそうだな~』
「"嵐山隊"と"諏訪さん"がヒント?……鶴ヶ峰の事を他の人より知っているのは当たり前だから当然な気が……」
「それじゃあ多分答えに辿り着けないぞ日佐人、……堤手本を見せてやれ。何を"組み合わせれば"答えが出るかをな。…俺は口止めされているから無理だ。……ちょっとしたパズルゲームだなコレは」
柚紀の言葉を聞いて、イマイチ理解できない笹森を見て仕方ないと言った感じで諏訪が更なるヒントを提示し、回答者を堤に指定する。(昼間の仕返しかな?)と内心考える堤だが、とりあえず言ってみる事に
「いきなり指名されても、…俺でも分かりますか?何せ"エンブレム付きの服"の意図を俺は理解していなか……あ、成る程。確かにパズルゲームと言いますか、連想ゲームでもありますねコレ。………一つ分かった事がありますが、この場にそぐわない内容だから気にしないで下さい」
「え~、つつみんズルイよ~!!それにしても連想ゲームね~、……誰か閃いた人居る~?何か謎かけな感覚で、変な方に考えると辿り着けなさそう」
「謎かけ…閃き………!!(バッ!!)はい!整いました!!」
堤は何やら自己解決した様子で語ろうとしないのを見て小佐野が文句を漏らす。その中にあった"何気無い一言"で、日浦が答えに辿り着いたらしく元気よく手を挙げる。それを調子に乗った佐鳥が「はい、日浦くん!」とある番組の司会が如く進行する
「"柚紀先輩"と掛けて"忍田本部長にお会いしたい理由"と説きます」
「お!その心は?」
「"仲が良い嵐山隊の上司さんだから"です!?…どうですか?先輩??」
『茜ちゃん座布団一枚!!……あ、…その……嵐山さん達に何かとお世話になっているからね、やっぱり上司の忍田さんにもきちんとご挨拶しないといけないかなって。鬼怒田さんには挨拶出来ているから多分大丈夫な…筈』
日浦と佐鳥のノリにつられて反応してしまい、些か恥ずかしさを覚える柚紀は、忍田の人柄を知らないので自分が会いに行っても大丈夫かが不安になり、徐々に声が小さくなり俯いてしまう。それを隣に居る太刀川が擁護すり
「大丈夫大丈夫、…そりゃあ怒れば怖いし厳しい人だけどさ~……何も理由なしに柚紀を叱ったり嫌ったりはしないさ(ナデナデ)あの騒動の禍根だって知ってはいるが、(ナデナデ…ピタッ)……何で今日の事も知っているとお前は判断した?」
「それなら簡単ですよ太刀川さん。…あの芝居の要であった嵐山隊の上司だった事も理由ですが、何より最も重要なのは忍田"本部長"だから………ですよね、言実さん」
「ん?ん~~……駄目だ分からない。…荒船先輩ソレどういう事ですか?まるで頓知みたいで意味が分かりませんよ俺は」
太刀川が慰めるがふと柚紀の発言に違和感を覚えて思わず撫でる手を止めてしまう。その理由を推測している荒船に対して、やはりピンと来ない笹森が、些か落ち込んでしまう。それを見て時枝が柚紀を一瞥後にフォローする
「(ポン)仕方ないよ笹森、…鶴ヶ峰さんはまだボーダーの常識に慣れていない。だから皆が当たり前に思っている事も口に出すし、逆もある。……本部長がボーダー全戦闘員を指揮する立場なのを彼女は知らない筈、だけど偉い人だから報せる必要があると判断した。……笹森だって彼女と連絡取り合ったりした時に、どんな些細な内容でも、間が空いてでも必ず返答くれた経験…ないか?」
「あ!!た、確かにある!それも遅くなったら必ず"返事が遅くて御免なさい"って届くし、ちょっとしたアドバイスや意見を言っただけで"有り難う"って律儀にお礼も。…でも仕方ないよ、だって鶴ヶ峰は……携帯持ってまだ一ヶ月も経過してないから」
「えっ???それあたし知らないわよ?礼儀正しい理由なら"目上の人ばかりの環境に居たから自然と礼儀や作法、マナーが身に付いた"って聞いたし、玲も初めて会った時に"育ちのよい家の子"って印象を受けたって」
時枝・笹森・熊谷の発言から柚紀の一面が見えてくると同時に、加賀美と熊谷の質問に対する解答に重なる内容なのに各自が気づく。それを本人に訊ねようとしたが、日浦と太刀川、更には佐鳥に絡まれていて返答が無理な状況。それらを見守っていた嵐山が然り気無く言実に視線を流せば反応を示す
『……全て事実だ。あれは私の独断の策だったがお前達にも手を借りた以上はボーダー上層部……少なくとも忍田さんには話を通す必要があった。…問い合わせがないと、限らぬ故にな。世間体とメディア系の対策は話したから問題ないとして………柚紀にだって苦手の一つや二つはある、それが機械やIT、ネット・芸能系だ。これも仕方あるまい、何せ…若者がほぼ居ない山奥の町にて、この子は生まれ育ったのだ。人としての教育や躾は爺婆共のお陰で完ぺきだが、…イマドキの若者が知りうる事や経験するであろう事は無い事も未だに多い子だ』
「"嵐山隊"と"諏訪さん"がヒント?……鶴ヶ峰の事を他の人より知っているのは当たり前だから当然な気が……」
「それじゃあ多分答えに辿り着けないぞ日佐人、……堤手本を見せてやれ。何を"組み合わせれば"答えが出るかをな。…俺は口止めされているから無理だ。……ちょっとしたパズルゲームだなコレは」
柚紀の言葉を聞いて、イマイチ理解できない笹森を見て仕方ないと言った感じで諏訪が更なるヒントを提示し、回答者を堤に指定する。(昼間の仕返しかな?)と内心考える堤だが、とりあえず言ってみる事に
「いきなり指名されても、…俺でも分かりますか?何せ"エンブレム付きの服"の意図を俺は理解していなか……あ、成る程。確かにパズルゲームと言いますか、連想ゲームでもありますねコレ。………一つ分かった事がありますが、この場にそぐわない内容だから気にしないで下さい」
「え~、つつみんズルイよ~!!それにしても連想ゲームね~、……誰か閃いた人居る~?何か謎かけな感覚で、変な方に考えると辿り着けなさそう」
「謎かけ…閃き………!!(バッ!!)はい!整いました!!」
堤は何やら自己解決した様子で語ろうとしないのを見て小佐野が文句を漏らす。その中にあった"何気無い一言"で、日浦が答えに辿り着いたらしく元気よく手を挙げる。それを調子に乗った佐鳥が「はい、日浦くん!」とある番組の司会が如く進行する
「"柚紀先輩"と掛けて"忍田本部長にお会いしたい理由"と説きます」
「お!その心は?」
「"仲が良い嵐山隊の上司さんだから"です!?…どうですか?先輩??」
『茜ちゃん座布団一枚!!……あ、…その……嵐山さん達に何かとお世話になっているからね、やっぱり上司の忍田さんにもきちんとご挨拶しないといけないかなって。鬼怒田さんには挨拶出来ているから多分大丈夫な…筈』
日浦と佐鳥のノリにつられて反応してしまい、些か恥ずかしさを覚える柚紀は、忍田の人柄を知らないので自分が会いに行っても大丈夫かが不安になり、徐々に声が小さくなり俯いてしまう。それを隣に居る太刀川が擁護すり
「大丈夫大丈夫、…そりゃあ怒れば怖いし厳しい人だけどさ~……何も理由なしに柚紀を叱ったり嫌ったりはしないさ(ナデナデ)あの騒動の禍根だって知ってはいるが、(ナデナデ…ピタッ)……何で今日の事も知っているとお前は判断した?」
「それなら簡単ですよ太刀川さん。…あの芝居の要であった嵐山隊の上司だった事も理由ですが、何より最も重要なのは忍田"本部長"だから………ですよね、言実さん」
「ん?ん~~……駄目だ分からない。…荒船先輩ソレどういう事ですか?まるで頓知みたいで意味が分かりませんよ俺は」
太刀川が慰めるがふと柚紀の発言に違和感を覚えて思わず撫でる手を止めてしまう。その理由を推測している荒船に対して、やはりピンと来ない笹森が、些か落ち込んでしまう。それを見て時枝が柚紀を一瞥後にフォローする
「(ポン)仕方ないよ笹森、…鶴ヶ峰さんはまだボーダーの常識に慣れていない。だから皆が当たり前に思っている事も口に出すし、逆もある。……本部長がボーダー全戦闘員を指揮する立場なのを彼女は知らない筈、だけど偉い人だから報せる必要があると判断した。……笹森だって彼女と連絡取り合ったりした時に、どんな些細な内容でも、間が空いてでも必ず返答くれた経験…ないか?」
「あ!!た、確かにある!それも遅くなったら必ず"返事が遅くて御免なさい"って届くし、ちょっとしたアドバイスや意見を言っただけで"有り難う"って律儀にお礼も。…でも仕方ないよ、だって鶴ヶ峰は……携帯持ってまだ一ヶ月も経過してないから」
「えっ???それあたし知らないわよ?礼儀正しい理由なら"目上の人ばかりの環境に居たから自然と礼儀や作法、マナーが身に付いた"って聞いたし、玲も初めて会った時に"育ちのよい家の子"って印象を受けたって」
時枝・笹森・熊谷の発言から柚紀の一面が見えてくると同時に、加賀美と熊谷の質問に対する解答に重なる内容なのに各自が気づく。それを本人に訊ねようとしたが、日浦と太刀川、更には佐鳥に絡まれていて返答が無理な状況。それらを見守っていた嵐山が然り気無く言実に視線を流せば反応を示す
『……全て事実だ。あれは私の独断の策だったがお前達にも手を借りた以上はボーダー上層部……少なくとも忍田さんには話を通す必要があった。…問い合わせがないと、限らぬ故にな。世間体とメディア系の対策は話したから問題ないとして………柚紀にだって苦手の一つや二つはある、それが機械やIT、ネット・芸能系だ。これも仕方あるまい、何せ…若者がほぼ居ない山奥の町にて、この子は生まれ育ったのだ。人としての教育や躾は爺婆共のお陰で完ぺきだが、…イマドキの若者が知りうる事や経験するであろう事は無い事も未だに多い子だ』