56.宴会の曲・二番
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「ん~、揚げ物系も早く来ないかな~。……でも先輩、チーズがお好きなんですか?先程ご自分で好きな食べ物を話された内容とは、…少し…違う気が」
「ん~、何がいいかな~。…あ、日浦ちゃんの言い分も間違えじゃないけど、柚紀ちゃんがチーズが好きなのは本当だよ?とっきーも知っているだろ?」
「……そうだね、…おれ達は例の騒動後鶴ヶ峰さんを言実さんからの頼みでもあって、数日看病の為お預かりした時に暇潰しとして色々話をしたからね。(…スッ)確かその時に"好きな食べ物"も話題に上がったからお互いに話しただけ、在り来たりな内容なら鶴ヶ峰さんも話しやすいから」
『(モグモグ)……それに、食事も嵐山隊室で摂ってた、からね。…あの時は本当にお世話になったな~。体がほぼ動かせなかったから、ご飯も最初は食べさせて貰ったし、少しずつ動かせる様になってもお箸は難しくて、……それで確か細かくいろんな具材が入ったリゾットが用意された時に…だったかな?食べ物の話題になったのは(モグモグ)…あ、美味しいコレも』
日浦の質問に対して、注文用の機械を操作しながら会話に参加する佐鳥に、呆れながら事実なので否定しない時枝。その際に遅れて届いたトマト料理を然り気無く柚紀のお皿に入れて上げていた。そして食べれるモノな事もあり、それを気にせず口にする柚紀の表情はとても嬉しそうだった。見たところ柚紀は"食べること"全般が好きな様で、特に好みの食べ物だと分かりやすい位に表情に出る様だ
徐々に空気が良くなるのを感じ、他のメンバーも料理を口にしたり追加注文したりする中、……空気が一変しないか気にしつつ荒船が口を開く
「(鶴ヶ峰にナニかあれば簡単に場の雰囲気が変わるから、あまり言うべきじゃないだろうが…)……少し無警戒過ぎないか鶴ヶ峰?この馬鹿のせいで嫌いなモノを口にして悶絶した矢先だろ?それと、……悪い、俺も加賀美が飲み物に制限をした理由、…分からねぇんだが」
「(クスクス)心配性だね荒船くん、…大丈夫よ。時枝くんなら柚紀ちゃんが嫌がることは絶対しないもの。それと、"辛いもの"と"炭酸系"……此処から考えられる柚紀ちゃんの嫌いなモノの系統とその理由は何か…荒船くんなら少し考えれば分かる筈よ?」
「かがみん先輩がジュースを止めたのは"咄嗟"かな?…たまにあるからね炭酸入りのジュースをメニューに記載されていない事も。さっきのだし巻き玉子みたいにさ、…で、この答えは今日一日柚紀ちゃんの話を聞いたり、見ていれば分かる筈ですよ?日佐人も頑張れよ~」
「えっ?!おサノ先輩は分かっているんですか??…と、とりあえず……食べなから考えます」
こんな感じで再び楽しい飲み会にと雰囲気が戻った。この後は頼んだ揚げ物系も届いたり、男子の比率が多いので絶え間なく料理を追加注文したり、一部の人は場所固定だが好きな場所に座って話をして盛り上がったり、時折写真を撮ったりと各自で楽しんでいた。柚紀も無理なく参加し、言実は……相変わらず好きなお酒を黙々と楽しんでいた
そんな中、太刀川が柚紀の隣に様子を見にやって来た
「隣に座るぞ柚紀、…安心しろ変な事はもうしねぇから!!流石に俺も学習するから!?」
『……したら問答無用で忍田さんに言い付けますから覚悟して下さいね?』
「えっ?!?ち、ちょっと待て!!何で此処でつる姐の名前じゃなくて忍田さんが出てくるんだよ??」
太刀川の声と内容を聞き、自然と視線が二人に集まる。大分"この手"の視線に柚紀は慣れたのか変に緊張する事なく、箸休めの漬け物を口にしてから話す
『だって柚宇先輩が言ってたもん、太刀川さんは忍田さんのお弟子さんだって。…なら言実さん並みに怒られたくない人かなって、私は思っただけですよ?それに……私は忍田さんには初日しか会った事がないけど、またお会いしたいからそのきっかけが欲しいし、後、向こうは…私の事を色々ご存じな気がしますから。多分、今日の事を含めて今までの騒動内容や詳細も大体把握されている…………でしょ?言実さん』
『………………確かに柚紀の言う通りだ。(フー)…さて、お前達は分かるか?この意味が、理由が。この子についてと、……(フー)……"ボーダー隊員なら誰でも知っている知識"、これらを組み合わせて考えれば先の問い同様に、さほど難しくはない問いだ。………(フー)…辿り着いてみせろ、お前達なら出来る筈だ。広場で見せた"行動力"や"判断力"みたいに、今度は"思考力"や"想像力"を働かせてみろ。因みに……"ヒント"は至る所にあるものだぞ?』
柚紀の詳細を語らない話し方を聞き、言実が試すかの様な事をメンバーに課す。それに対して特に異論を唱えず、各自で考え始める。言実の言葉に一理感じた者、ゲーム感覚で楽しそうと感じた者、……柚紀や言実の思考を知り彼女達の事をもっと理解したい者、…様々な理由で自ら考え始めたのだ
それを見て柚紀は止めようと思わなかった。…言実がやる事には無駄がなく、必要だと判断した事しか発言も行動もしない人と知っているからだ。そして言実は、自分同様にあまり語らない…"語れない"大切な姪の事を知って貰う為に、最年長でこれと言った話題がない自分も会話に参加しやすくするために
「ん~、何がいいかな~。…あ、日浦ちゃんの言い分も間違えじゃないけど、柚紀ちゃんがチーズが好きなのは本当だよ?とっきーも知っているだろ?」
「……そうだね、…おれ達は例の騒動後鶴ヶ峰さんを言実さんからの頼みでもあって、数日看病の為お預かりした時に暇潰しとして色々話をしたからね。(…スッ)確かその時に"好きな食べ物"も話題に上がったからお互いに話しただけ、在り来たりな内容なら鶴ヶ峰さんも話しやすいから」
『(モグモグ)……それに、食事も嵐山隊室で摂ってた、からね。…あの時は本当にお世話になったな~。体がほぼ動かせなかったから、ご飯も最初は食べさせて貰ったし、少しずつ動かせる様になってもお箸は難しくて、……それで確か細かくいろんな具材が入ったリゾットが用意された時に…だったかな?食べ物の話題になったのは(モグモグ)…あ、美味しいコレも』
日浦の質問に対して、注文用の機械を操作しながら会話に参加する佐鳥に、呆れながら事実なので否定しない時枝。その際に遅れて届いたトマト料理を然り気無く柚紀のお皿に入れて上げていた。そして食べれるモノな事もあり、それを気にせず口にする柚紀の表情はとても嬉しそうだった。見たところ柚紀は"食べること"全般が好きな様で、特に好みの食べ物だと分かりやすい位に表情に出る様だ
徐々に空気が良くなるのを感じ、他のメンバーも料理を口にしたり追加注文したりする中、……空気が一変しないか気にしつつ荒船が口を開く
「(鶴ヶ峰にナニかあれば簡単に場の雰囲気が変わるから、あまり言うべきじゃないだろうが…)……少し無警戒過ぎないか鶴ヶ峰?この馬鹿のせいで嫌いなモノを口にして悶絶した矢先だろ?それと、……悪い、俺も加賀美が飲み物に制限をした理由、…分からねぇんだが」
「(クスクス)心配性だね荒船くん、…大丈夫よ。時枝くんなら柚紀ちゃんが嫌がることは絶対しないもの。それと、"辛いもの"と"炭酸系"……此処から考えられる柚紀ちゃんの嫌いなモノの系統とその理由は何か…荒船くんなら少し考えれば分かる筈よ?」
「かがみん先輩がジュースを止めたのは"咄嗟"かな?…たまにあるからね炭酸入りのジュースをメニューに記載されていない事も。さっきのだし巻き玉子みたいにさ、…で、この答えは今日一日柚紀ちゃんの話を聞いたり、見ていれば分かる筈ですよ?日佐人も頑張れよ~」
「えっ?!おサノ先輩は分かっているんですか??…と、とりあえず……食べなから考えます」
こんな感じで再び楽しい飲み会にと雰囲気が戻った。この後は頼んだ揚げ物系も届いたり、男子の比率が多いので絶え間なく料理を追加注文したり、一部の人は場所固定だが好きな場所に座って話をして盛り上がったり、時折写真を撮ったりと各自で楽しんでいた。柚紀も無理なく参加し、言実は……相変わらず好きなお酒を黙々と楽しんでいた
そんな中、太刀川が柚紀の隣に様子を見にやって来た
「隣に座るぞ柚紀、…安心しろ変な事はもうしねぇから!!流石に俺も学習するから!?」
『……したら問答無用で忍田さんに言い付けますから覚悟して下さいね?』
「えっ?!?ち、ちょっと待て!!何で此処でつる姐の名前じゃなくて忍田さんが出てくるんだよ??」
太刀川の声と内容を聞き、自然と視線が二人に集まる。大分"この手"の視線に柚紀は慣れたのか変に緊張する事なく、箸休めの漬け物を口にしてから話す
『だって柚宇先輩が言ってたもん、太刀川さんは忍田さんのお弟子さんだって。…なら言実さん並みに怒られたくない人かなって、私は思っただけですよ?それに……私は忍田さんには初日しか会った事がないけど、またお会いしたいからそのきっかけが欲しいし、後、向こうは…私の事を色々ご存じな気がしますから。多分、今日の事を含めて今までの騒動内容や詳細も大体把握されている…………でしょ?言実さん』
『………………確かに柚紀の言う通りだ。(フー)…さて、お前達は分かるか?この意味が、理由が。この子についてと、……(フー)……"ボーダー隊員なら誰でも知っている知識"、これらを組み合わせて考えれば先の問い同様に、さほど難しくはない問いだ。………(フー)…辿り着いてみせろ、お前達なら出来る筈だ。広場で見せた"行動力"や"判断力"みたいに、今度は"思考力"や"想像力"を働かせてみろ。因みに……"ヒント"は至る所にあるものだぞ?』
柚紀の詳細を語らない話し方を聞き、言実が試すかの様な事をメンバーに課す。それに対して特に異論を唱えず、各自で考え始める。言実の言葉に一理感じた者、ゲーム感覚で楽しそうと感じた者、……柚紀や言実の思考を知り彼女達の事をもっと理解したい者、…様々な理由で自ら考え始めたのだ
それを見て柚紀は止めようと思わなかった。…言実がやる事には無駄がなく、必要だと判断した事しか発言も行動もしない人と知っているからだ。そして言実は、自分同様にあまり語らない…"語れない"大切な姪の事を知って貰う為に、最年長でこれと言った話題がない自分も会話に参加しやすくするために