54.下準備の曲
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「……俺や当真は、知らなかった新事実を聞いて驚いただけだが……おサノ達は何に驚いたんだ?」
「そりゃあ驚きますよ!!だって"あの"巽さんですよ?!ボーダーで巽さんと言えば、……本部所属オペレーター内では随一の腕前と言っても過言でない凄腕の方で、オペレーターの人間にとっては憧れの存在ですよ??!」
「更に言ってしまいますと、先程諏訪さんがおっしゃった通り"言実さん専属のオペレーター"なのも憧れの理由ですね。……正直言って、私も瑠衣も言実さんのオペレーターを勤めるのは難しいと言いますか…無理です。色んな理由で」
諏訪の素朴な疑問に小佐野が鬼気迫る勢いで説明をし、加賀美が補足説明を付け加える。言実の実力を知っているメンバーは加賀美の言い分を聞いてどれだけ凄い人物なのかを把握する。更に両者とも知る諏訪と当真が語り出す
「成る程な、…まぁ言葉足らずのつる姐の考えを理解するのには時間と経験が居るからな~。だから昔馴染みなのは何となく分かっていたから……確かに鶴ヶ峰が知っていても可笑しくはない、ないが…(ガシガシ)……なら何で驚いたんだ俺は?」
「諏訪さん、もう思考が老化しちゃっているんですか??……多分つる姐の"武勇伝ルーツ"が巽の姐さんだった事に驚かれたんじゃないですか?何かにのめり込む理由は人それぞれだし、つる姐は本当に自分の事を話さないですからね~。…後、俺達が初めて会った時には既にエンジニアの腕前が凄かったから……そんな感じだな。で、那須隊の二人は分かるが…佐鳥達は何で驚かねぇんだ?………柚紀は巽の姐さんがボーダーに居る事、知らなかっただろ?」
何故驚いたか納得したメンバーだが、次に驚かなかったメンバーに着目する。那須隊は他の部隊より言実の距離が近い分、知り得ると納得出来るが……嵐山隊だと話が違ってくる。流石の当真ですら理解出来ないらしく直球で訊ねる事に。それに対して三人は
「ん~……佐鳥は単純に"柚紀ちゃんだから"とか"おつるちゃんだから"……みたいな感じであまり疑問に感じなかっただけですよ?二人が凄いのは当たり前みたいな?」
「佐鳥らしいね、おれはそうですね……言実さんが専属オペレーターに推挙するからには"実力以外"にも何か理由があるのかと考えました。人付き合いは失礼ながら言実さんは"戦闘員以外の人"に関してはあまり良くない様に見受けられましたから。こう、…仕事とプライベートはきっちり分けている印象がおれには有りますから」
「その考えは充らしいな、俺の場合は………あ、そうだ!柚紀ちゃんが綾辻と"オペレーターと戦闘員との関係性"を話していた内容を聞いたからだな!その話を聞いて言実さんと巽さんも"俺達同様な関係性"だろうと改めて思ったに過ぎない。…言実さんはそこまで戦闘に参加されないが、俺達と何も変わらない状態で普通に敵を倒されている。これは凄い事だ。……言実さんの実力もだが巽さんのサポートあってだし、互いに信頼し理解していないと無理な芸当だ。…こんな感じだが?」
三者三様の回答を聞いて太刀川も含む隊員達全員が納得した。嵐山達は言実についても独自の見解を持っている様に見受けられる、…柚紀と仲良くなれば必然的に言実と接する機会が増えるのは当たり前ではあるが
話が纏まった所で、柚紀が少しだけその専属オペレーターに対して補足説明をする
『私は巽さんとは、話に聞いたり電話等で話した事があるだけで、実際にお会いした事はないですね。でも昔のままっぽいかな?……パソコン関係が強い理由も確か、…"趣味の延長"だった気が……ですよね?』
『………………一応そうなるな、アイツは所謂"ネット廃人"だからネット情報やSNSを暇さえあれば常にチェックしておる。その手の手腕は認めるが………アレの趣味はどうも私には理解出来ぬ。…っと、此処だな。店に着いたぞ(ピタッ)』
『えっ?!?(ドンッ!!)ワワッ!?!?『っ!?おいっ柚紀!?…くっ!』あっ言実さん、ごめんなさ…!ハワワワッ!!?』
未だに後ろ向きに歩いていたせいでいきなり止まった言実の背に思いっきりぶつかってしまう柚紀。言実は生身である事を忘れており、強打した所が痛むのか表情が歪んでしまう。その声に慌てて正面を見ようとした柚紀は足が縺れてバランスを崩して転倒しかけてしまう。そんなコントの様なやり取りの中、反応したのは……
「そりゃあ驚きますよ!!だって"あの"巽さんですよ?!ボーダーで巽さんと言えば、……本部所属オペレーター内では随一の腕前と言っても過言でない凄腕の方で、オペレーターの人間にとっては憧れの存在ですよ??!」
「更に言ってしまいますと、先程諏訪さんがおっしゃった通り"言実さん専属のオペレーター"なのも憧れの理由ですね。……正直言って、私も瑠衣も言実さんのオペレーターを勤めるのは難しいと言いますか…無理です。色んな理由で」
諏訪の素朴な疑問に小佐野が鬼気迫る勢いで説明をし、加賀美が補足説明を付け加える。言実の実力を知っているメンバーは加賀美の言い分を聞いてどれだけ凄い人物なのかを把握する。更に両者とも知る諏訪と当真が語り出す
「成る程な、…まぁ言葉足らずのつる姐の考えを理解するのには時間と経験が居るからな~。だから昔馴染みなのは何となく分かっていたから……確かに鶴ヶ峰が知っていても可笑しくはない、ないが…(ガシガシ)……なら何で驚いたんだ俺は?」
「諏訪さん、もう思考が老化しちゃっているんですか??……多分つる姐の"武勇伝ルーツ"が巽の姐さんだった事に驚かれたんじゃないですか?何かにのめり込む理由は人それぞれだし、つる姐は本当に自分の事を話さないですからね~。…後、俺達が初めて会った時には既にエンジニアの腕前が凄かったから……そんな感じだな。で、那須隊の二人は分かるが…佐鳥達は何で驚かねぇんだ?………柚紀は巽の姐さんがボーダーに居る事、知らなかっただろ?」
何故驚いたか納得したメンバーだが、次に驚かなかったメンバーに着目する。那須隊は他の部隊より言実の距離が近い分、知り得ると納得出来るが……嵐山隊だと話が違ってくる。流石の当真ですら理解出来ないらしく直球で訊ねる事に。それに対して三人は
「ん~……佐鳥は単純に"柚紀ちゃんだから"とか"おつるちゃんだから"……みたいな感じであまり疑問に感じなかっただけですよ?二人が凄いのは当たり前みたいな?」
「佐鳥らしいね、おれはそうですね……言実さんが専属オペレーターに推挙するからには"実力以外"にも何か理由があるのかと考えました。人付き合いは失礼ながら言実さんは"戦闘員以外の人"に関してはあまり良くない様に見受けられましたから。こう、…仕事とプライベートはきっちり分けている印象がおれには有りますから」
「その考えは充らしいな、俺の場合は………あ、そうだ!柚紀ちゃんが綾辻と"オペレーターと戦闘員との関係性"を話していた内容を聞いたからだな!その話を聞いて言実さんと巽さんも"俺達同様な関係性"だろうと改めて思ったに過ぎない。…言実さんはそこまで戦闘に参加されないが、俺達と何も変わらない状態で普通に敵を倒されている。これは凄い事だ。……言実さんの実力もだが巽さんのサポートあってだし、互いに信頼し理解していないと無理な芸当だ。…こんな感じだが?」
三者三様の回答を聞いて太刀川も含む隊員達全員が納得した。嵐山達は言実についても独自の見解を持っている様に見受けられる、…柚紀と仲良くなれば必然的に言実と接する機会が増えるのは当たり前ではあるが
話が纏まった所で、柚紀が少しだけその専属オペレーターに対して補足説明をする
『私は巽さんとは、話に聞いたり電話等で話した事があるだけで、実際にお会いした事はないですね。でも昔のままっぽいかな?……パソコン関係が強い理由も確か、…"趣味の延長"だった気が……ですよね?』
『………………一応そうなるな、アイツは所謂"ネット廃人"だからネット情報やSNSを暇さえあれば常にチェックしておる。その手の手腕は認めるが………アレの趣味はどうも私には理解出来ぬ。…っと、此処だな。店に着いたぞ(ピタッ)』
『えっ?!?(ドンッ!!)ワワッ!?!?『っ!?おいっ柚紀!?…くっ!』あっ言実さん、ごめんなさ…!ハワワワッ!!?』
未だに後ろ向きに歩いていたせいでいきなり止まった言実の背に思いっきりぶつかってしまう柚紀。言実は生身である事を忘れており、強打した所が痛むのか表情が歪んでしまう。その声に慌てて正面を見ようとした柚紀は足が縺れてバランスを崩して転倒しかけてしまう。そんなコントの様なやり取りの中、反応したのは……