53.労いの曲
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そんななんとも言えない空気が漂う中、集団に近づく人影。それは……
「(ヒラヒラ)おーいお前等ー!!何の話していやがるんだ~?俺達も混ぜろ~!」
「諏訪さん、別にそんな事言いながら近づく必要ないと思いますが(スッ)……皆、お疲れ様。お店の方には遅れる事を連絡済みだから、心配しなくて大丈夫だよ」
「「「「「「「「「「!!」」」」」」」」」」
諏訪と堤も後処理が終わったらしく、換装を解いた姿で合流してきたのだった。因みに二人が近づいてきたのに気づいていたのは柚紀だけで手を降っており、諏訪はそれに応えていた。他は話し合いに夢中だったり体の向きが原因で声を掛けられるまで気づいていなかったのだった。因みに堤も全員に話し掛けながら、然り気無く手を控え目に上げて柚紀に気づいていたアピールをする。そして二人がある程度距離が縮まった頃合い手を降るのを止めた柚紀が笑顔で話しかける
『お疲れ様です、諏訪さん堤さん!!……あの人、やっぱり罪に問われちゃいますか?出来れば助けたいと私は思いますが、難しい…ですよね(シュン)』
「……安心しろ鶴ヶ峰、今回は自首扱いにして貰ったから大丈夫だ。被害者も鞄が無事に返ってきたから、訴えるつもりもないとさ(ナデナデ)」
「それに彼自身もやりたくなかったけど仕方なく……って感じだったみたい。…流石に個人的な事だから詳しくは言えないけど、後は警察の方に任せてきたから俺達の役目は終わりかな?ちゃんと対応してくれるか心配ではあるけ……「堤お前、ソレを言うな馬鹿が!?」えっ?……あっ」
『(ズーン)』
相手の様子から何か"事情持ち"なのを察していた柚紀は、やはり可能なら何とかしたいが犯罪を犯したのも事実なので気落ちしてしまう。それを見て諏訪は正面にしゃがみこみ頭を撫でながら良い方向に進んだ事を報告。堤も便乗したが、最後に余計な一言を言ってしまう。諏訪が慌てて止めようとしたが間に合わず、浮上していた柚紀の気分がまた低下してしまった。流石のこの失態には全員の痛い視線が堤に集中する羽目になってしまい、堤本人も自分に非があると認め言い訳もせず甘んじて受け入れていた。そんな部下と、未だに落ち込んでいる柚紀を見て小さく溜め息をした後、諏訪が円満に事を納める為に口を開く
「(ナデナデ)大丈夫だ鶴ヶ峰、堤は知らねぇからあんな事を言っただけだ。…あの男子を思いやっての発言だって言うのは、お前だって理解しているだろ?」
『(コクン)…でも諏訪さん。……諏訪さんが知っていて堤さんが知らない事って…なんですか?』
先ずは堤の発言に対する擁護をする諏訪、それを聞いて素直に反応を示す一方で、諏訪が何を言いたいかが分からず訊ねる柚紀。…予想がつかない訳ではないが、判断材料が足りないので口にしないのだ。それを見て少しは良くなったと判断した諏訪が話を続ける
「別に大それた事じゃないぜ?お前だって可能性として考えている筈だ、何せ……「つる姐がお前の為に動いたんだ、些細な不安要素一つ見逃す筈はねぇさ。…だろ?諏訪さん」……ん?『ひゃあっ!?!?(ビクッ!!カバッ、…ギュウッ!!)』っと(ドスン!)…いきなりどうし……!…太刀川っ!!!鶴ヶ峰を吃驚させるんじゃねぇ!!さっきまでの状況やコイツの事を考えやがれ!!?」
諏訪が話をしている最中に、いきなり視界外からの人物の声が乱入してきて色んな理由で驚いてしまい、思わず真っ正面に居た諏訪に抱きつく柚紀。それを尻餅をつきつつ受け止め、…少し震えているのに気づいた諏訪は容赦なくこうなった根源・太刀川を怒鳴り付ける。換装を解いた姿で近づいてくる太刀川は、それに対して何やら納得していない表情を浮かべていた
「だってさ~、本当の事を俺は言っただけだよ諏訪さん。ってか、……何で柚紀はそんな反応をしたんだ?」
「何でって…お前なぁ!!『ううぅぅ~~(ギュゥ~~~~!!)』!……ったく、…時枝説明頼むわ。俺がこのままそこの馬鹿と話していたら、…多分コイツが泣く。(ポンポン)……落ち着け鶴ヶ峰、俺はお前に対して怒った訳じゃないし、太刀川と喧嘩するつもりもない。それとだ、(チラッ)つる姐も戻ってきた。だからもう安心だろ?」
『…………言実さんが来るまで、…このままで良いですか?……諏訪さんが嫌じゃ、なければで良いので』
「おぅ、いいぞ(ポンポン)」
太刀川の些か無神経な発言にキレそうになった諏訪だが、腕の中に居る柚紀が自分の声に怯えたのを感じ取り、色んな理由を察しているであろう時枝に対応を任せる。小さく頷いたのを確認してから、背中を優しく叩きつつ柚紀を宥めるのに専念する諏訪は、手っ取り早く安心させる為に言実の名を出す。それに対して諏訪を信じているからか…自らの行動が恥ずかしくなったからかは定かじゃないが、柚紀は顔を上げて確認もせずそのまま大人しくしていたのであった
「(ヒラヒラ)おーいお前等ー!!何の話していやがるんだ~?俺達も混ぜろ~!」
「諏訪さん、別にそんな事言いながら近づく必要ないと思いますが(スッ)……皆、お疲れ様。お店の方には遅れる事を連絡済みだから、心配しなくて大丈夫だよ」
「「「「「「「「「「!!」」」」」」」」」」
諏訪と堤も後処理が終わったらしく、換装を解いた姿で合流してきたのだった。因みに二人が近づいてきたのに気づいていたのは柚紀だけで手を降っており、諏訪はそれに応えていた。他は話し合いに夢中だったり体の向きが原因で声を掛けられるまで気づいていなかったのだった。因みに堤も全員に話し掛けながら、然り気無く手を控え目に上げて柚紀に気づいていたアピールをする。そして二人がある程度距離が縮まった頃合い手を降るのを止めた柚紀が笑顔で話しかける
『お疲れ様です、諏訪さん堤さん!!……あの人、やっぱり罪に問われちゃいますか?出来れば助けたいと私は思いますが、難しい…ですよね(シュン)』
「……安心しろ鶴ヶ峰、今回は自首扱いにして貰ったから大丈夫だ。被害者も鞄が無事に返ってきたから、訴えるつもりもないとさ(ナデナデ)」
「それに彼自身もやりたくなかったけど仕方なく……って感じだったみたい。…流石に個人的な事だから詳しくは言えないけど、後は警察の方に任せてきたから俺達の役目は終わりかな?ちゃんと対応してくれるか心配ではあるけ……「堤お前、ソレを言うな馬鹿が!?」えっ?……あっ」
『(ズーン)』
相手の様子から何か"事情持ち"なのを察していた柚紀は、やはり可能なら何とかしたいが犯罪を犯したのも事実なので気落ちしてしまう。それを見て諏訪は正面にしゃがみこみ頭を撫でながら良い方向に進んだ事を報告。堤も便乗したが、最後に余計な一言を言ってしまう。諏訪が慌てて止めようとしたが間に合わず、浮上していた柚紀の気分がまた低下してしまった。流石のこの失態には全員の痛い視線が堤に集中する羽目になってしまい、堤本人も自分に非があると認め言い訳もせず甘んじて受け入れていた。そんな部下と、未だに落ち込んでいる柚紀を見て小さく溜め息をした後、諏訪が円満に事を納める為に口を開く
「(ナデナデ)大丈夫だ鶴ヶ峰、堤は知らねぇからあんな事を言っただけだ。…あの男子を思いやっての発言だって言うのは、お前だって理解しているだろ?」
『(コクン)…でも諏訪さん。……諏訪さんが知っていて堤さんが知らない事って…なんですか?』
先ずは堤の発言に対する擁護をする諏訪、それを聞いて素直に反応を示す一方で、諏訪が何を言いたいかが分からず訊ねる柚紀。…予想がつかない訳ではないが、判断材料が足りないので口にしないのだ。それを見て少しは良くなったと判断した諏訪が話を続ける
「別に大それた事じゃないぜ?お前だって可能性として考えている筈だ、何せ……「つる姐がお前の為に動いたんだ、些細な不安要素一つ見逃す筈はねぇさ。…だろ?諏訪さん」……ん?『ひゃあっ!?!?(ビクッ!!カバッ、…ギュウッ!!)』っと(ドスン!)…いきなりどうし……!…太刀川っ!!!鶴ヶ峰を吃驚させるんじゃねぇ!!さっきまでの状況やコイツの事を考えやがれ!!?」
諏訪が話をしている最中に、いきなり視界外からの人物の声が乱入してきて色んな理由で驚いてしまい、思わず真っ正面に居た諏訪に抱きつく柚紀。それを尻餅をつきつつ受け止め、…少し震えているのに気づいた諏訪は容赦なくこうなった根源・太刀川を怒鳴り付ける。換装を解いた姿で近づいてくる太刀川は、それに対して何やら納得していない表情を浮かべていた
「だってさ~、本当の事を俺は言っただけだよ諏訪さん。ってか、……何で柚紀はそんな反応をしたんだ?」
「何でって…お前なぁ!!『ううぅぅ~~(ギュゥ~~~~!!)』!……ったく、…時枝説明頼むわ。俺がこのままそこの馬鹿と話していたら、…多分コイツが泣く。(ポンポン)……落ち着け鶴ヶ峰、俺はお前に対して怒った訳じゃないし、太刀川と喧嘩するつもりもない。それとだ、(チラッ)つる姐も戻ってきた。だからもう安心だろ?」
『…………言実さんが来るまで、…このままで良いですか?……諏訪さんが嫌じゃ、なければで良いので』
「おぅ、いいぞ(ポンポン)」
太刀川の些か無神経な発言にキレそうになった諏訪だが、腕の中に居る柚紀が自分の声に怯えたのを感じ取り、色んな理由を察しているであろう時枝に対応を任せる。小さく頷いたのを確認してから、背中を優しく叩きつつ柚紀を宥めるのに専念する諏訪は、手っ取り早く安心させる為に言実の名を出す。それに対して諏訪を信じているからか…自らの行動が恥ずかしくなったからかは定かじゃないが、柚紀は顔を上げて確認もせずそのまま大人しくしていたのであった