53.労いの曲
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それから柚紀に勧められて隣に座った佐鳥と会話をしている間、女子達は広場を離れた男子達の帰りを待っていた。…待ちながらあることに気づく
「ねぇ瑠衣、私の気のせいかしら?……警察官の数増えてない?さっきより、確実に」
「え?(キョロキョロ)あ!!確かに増えているかも?!パトカー見ないし、サイレンも聴こえないから、かがみん先輩が指摘するまで気づけなかったな~。でも、…何でだろう?」
騒動はあったが事件まで発展していない事からして、警戒体制の為の警察官増員などはないと二人は考えていた。此処で柚紀に聞けば、大体の見立てが聞けるだろうが……佐鳥と楽しく会話をしているのを邪魔するのは忍びなく思い、自力で考えようとする。そんな時
「戻りました!!(シュゥー)…にしても、何で警察官の人が此処に?まぁ居てくれて助かりはしましたが……」
「!!お帰り笹森、…"色々"お疲れ様」
「お疲れ様です笹森先輩!?…あれ?(キョロキョロ)諏訪さんと堤さんは?」
「一緒に誰かを追いかけて行ったみたいだけど、……あれからどうなったの?」
笹森が一番に戻って来ると、挨拶をしながら換装を解く。熊谷が最初に声を掛けたのを皮切りに、日浦・加賀美も労いと共に疑問を訊ねる。それに答えたのは
「諏訪さんとつつみんならアソコ。警察官の人と何かを話しているね~。…因みに隣に居る男の子が、日佐人達が追い掛けた相手?」
流石オペレーターだけあってか目敏く自隊メンバーをいち早く見つけて指摘する小佐野だが、見知らぬ顔があるのが気になり笹森に確認する。それに対して小さく頷いた笹森は、事のあらましを語り始めた
生身とトリオン体では身体能力が違うので、簡単に追い付いた笹森が無事に身柄を確保した。その後抵抗されるかと思っていたが、少年は諦めた表情をしており捕まえられた事に何処か安堵していた。そんな反応に不審を抱いていた頃に諏訪達が合流し、「何故あんな事をした?」と訊ねれば途切れ途切れだが事情を聴き出した。だが、内容が内容だけに自分達だけじゃ対処は無理と判断したので、とりあえず鞄を持ち主に返して謝らせようとなり戻ってきたのだった
「で、人が多くても邪魔だから先に戻っていろと諏訪さんに言われて俺だけ帰ってきた訳です」
「そうかそうか~、モール内の件に引き続き頑張ったな日佐人~!!(ナデナデ)…柚紀ちゃ~ん、日佐人が任務終えて戻ってきたよ~!!」
「ち、ちょっとおサノ先輩っ!?べ、別に俺は自分のすべき事をしただけで、任務とか一切考えてないですし……ってか諏訪さんに言われるがまま動いただけですから!!」
説明を終えた笹森を柚紀と同じ様な感覚で頭を撫でて褒める小佐野だが、相手が違うことに気づけばそれを隠すかのように、柚紀に声を掛ける。その策に嵌まった笹森は疑念を持つ間も無く、顔を赤くしてアタフタしながら自分がやった事は大した事でないと告げる
小佐野の声を聴き、笹森の存在に気づいた柚紀は立ち上がって駆け寄ろうとするが、佐鳥にやんわり止められてしまい、しょんぼりと落ち込んだ表情をしつつ素直に座り直す。それを見た佐鳥はお詫びを兼ねて「笹森~、コッチコッチ~」と自ら手招きして呼び寄せようとする。招く相手が佐鳥なのは気に入らないが、柚紀の側に行けるので納得しそのまま近づく。ある程度側まで行って、互いに表情が分かる範囲になった辺りでタイミング良く柚紀が話しかける
『笹森くんお疲れ様。…あの人やっぱり"事情持ち"だった?それと……(キョロキョロ)!!…ま、言実さんが居るからこの状況も予想通り…かな?』
「そこまで分かっていたのか?!諏訪さんも【相変わらず鶴ヶ峰の人を見る目は凄いな~】って確かに言ってたけど」
「ソッチも気になるけど、佐鳥は何で警察官の人がいつの間にか広場に来たのかが不思議と言うか、……ってか地味に警戒体制引かれてない?制服着た警察官の数さっきより増えてる気がするし…」
佐鳥と話をしていたお陰で、通常の状態にまで戻った柚紀は笑みを浮かべて笹森を労いの言葉に続いて状況確認に入る。その内容に笹森と佐鳥は別々の理由で驚き、疑念を口にする。それに対して苦笑いを浮かべつつ話そうとした柚紀を止めたのは
「お!何だ何だ?"また"柚紀の推理ショーを開催する所か?……なら、俺達も混ぜろ。コッチの事も知りたいだろ?」
「「「「「!!」」」」」
こちらも"一仕事"を終えて戻ってきた当真だった。その後ろには荒船も穂刈も居る状態で、三人とも生身である事から"後処理済み"を意味する状況だ
「ねぇ瑠衣、私の気のせいかしら?……警察官の数増えてない?さっきより、確実に」
「え?(キョロキョロ)あ!!確かに増えているかも?!パトカー見ないし、サイレンも聴こえないから、かがみん先輩が指摘するまで気づけなかったな~。でも、…何でだろう?」
騒動はあったが事件まで発展していない事からして、警戒体制の為の警察官増員などはないと二人は考えていた。此処で柚紀に聞けば、大体の見立てが聞けるだろうが……佐鳥と楽しく会話をしているのを邪魔するのは忍びなく思い、自力で考えようとする。そんな時
「戻りました!!(シュゥー)…にしても、何で警察官の人が此処に?まぁ居てくれて助かりはしましたが……」
「!!お帰り笹森、…"色々"お疲れ様」
「お疲れ様です笹森先輩!?…あれ?(キョロキョロ)諏訪さんと堤さんは?」
「一緒に誰かを追いかけて行ったみたいだけど、……あれからどうなったの?」
笹森が一番に戻って来ると、挨拶をしながら換装を解く。熊谷が最初に声を掛けたのを皮切りに、日浦・加賀美も労いと共に疑問を訊ねる。それに答えたのは
「諏訪さんとつつみんならアソコ。警察官の人と何かを話しているね~。…因みに隣に居る男の子が、日佐人達が追い掛けた相手?」
流石オペレーターだけあってか目敏く自隊メンバーをいち早く見つけて指摘する小佐野だが、見知らぬ顔があるのが気になり笹森に確認する。それに対して小さく頷いた笹森は、事のあらましを語り始めた
生身とトリオン体では身体能力が違うので、簡単に追い付いた笹森が無事に身柄を確保した。その後抵抗されるかと思っていたが、少年は諦めた表情をしており捕まえられた事に何処か安堵していた。そんな反応に不審を抱いていた頃に諏訪達が合流し、「何故あんな事をした?」と訊ねれば途切れ途切れだが事情を聴き出した。だが、内容が内容だけに自分達だけじゃ対処は無理と判断したので、とりあえず鞄を持ち主に返して謝らせようとなり戻ってきたのだった
「で、人が多くても邪魔だから先に戻っていろと諏訪さんに言われて俺だけ帰ってきた訳です」
「そうかそうか~、モール内の件に引き続き頑張ったな日佐人~!!(ナデナデ)…柚紀ちゃ~ん、日佐人が任務終えて戻ってきたよ~!!」
「ち、ちょっとおサノ先輩っ!?べ、別に俺は自分のすべき事をしただけで、任務とか一切考えてないですし……ってか諏訪さんに言われるがまま動いただけですから!!」
説明を終えた笹森を柚紀と同じ様な感覚で頭を撫でて褒める小佐野だが、相手が違うことに気づけばそれを隠すかのように、柚紀に声を掛ける。その策に嵌まった笹森は疑念を持つ間も無く、顔を赤くしてアタフタしながら自分がやった事は大した事でないと告げる
小佐野の声を聴き、笹森の存在に気づいた柚紀は立ち上がって駆け寄ろうとするが、佐鳥にやんわり止められてしまい、しょんぼりと落ち込んだ表情をしつつ素直に座り直す。それを見た佐鳥はお詫びを兼ねて「笹森~、コッチコッチ~」と自ら手招きして呼び寄せようとする。招く相手が佐鳥なのは気に入らないが、柚紀の側に行けるので納得しそのまま近づく。ある程度側まで行って、互いに表情が分かる範囲になった辺りでタイミング良く柚紀が話しかける
『笹森くんお疲れ様。…あの人やっぱり"事情持ち"だった?それと……(キョロキョロ)!!…ま、言実さんが居るからこの状況も予想通り…かな?』
「そこまで分かっていたのか?!諏訪さんも【相変わらず鶴ヶ峰の人を見る目は凄いな~】って確かに言ってたけど」
「ソッチも気になるけど、佐鳥は何で警察官の人がいつの間にか広場に来たのかが不思議と言うか、……ってか地味に警戒体制引かれてない?制服着た警察官の数さっきより増えてる気がするし…」
佐鳥と話をしていたお陰で、通常の状態にまで戻った柚紀は笑みを浮かべて笹森を労いの言葉に続いて状況確認に入る。その内容に笹森と佐鳥は別々の理由で驚き、疑念を口にする。それに対して苦笑いを浮かべつつ話そうとした柚紀を止めたのは
「お!何だ何だ?"また"柚紀の推理ショーを開催する所か?……なら、俺達も混ぜろ。コッチの事も知りたいだろ?」
「「「「「!!」」」」」
こちらも"一仕事"を終えて戻ってきた当真だった。その後ろには荒船も穂刈も居る状態で、三人とも生身である事から"後処理済み"を意味する状況だ