52.工作の曲~偽りも貫けば真となる~
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『(あ、あの人だけ……絶対変だ!一人だけど、誰かを探す仕種もしない。…なのに留まっている?理由は何?それに、………あれは…カメラで、確か一眼レンズは…遠くのモノも綺麗に撮せる代物。そして、……"狙いは"…)』
明らかに異質な人物を見つけた柚紀は、思わずガン見してしまう。…行動原理が分からないのもだが、持ち物や雰囲気、他にも上手く説明できないが、本能的な危険と柚紀は判断した。そして、…その男と目があった瞬間、ニヤリと笑みを浮かべられ……
‐ カシャリ ‐
『っっっっっっ!?!?!?(ペタン)』
‐ ガタガタガタガタガダ ‐
「!!柚紀っ?!(この反応、あの時と…)っ!!……先生っ!!!」
『(!!……本当に"釣れた"か、ならば)…ボーダー隊員に告ぐ!!この場に居る"不審者"の身柄を確保しろ!!換装、及び相手が抵抗した際の正当防衛でのみ手出しを許可する!!指揮は隊長が取れ!!嵐山隊は、この場に残り女子達を頼む。……誰だろうと傷つけさせるな!!各自行動に移せ!!これは正式な依頼だ、……絶対に標的を取り逃がすな!!!』
「「「「「「「「「「了解!!」」」」」」」」」」
柚紀が"声なき悲鳴"を上げてその場に座り込み震え出す。それを介護しながら上げた熊谷の声で"賭けに勝った"事に言実が気付けば、広場に居る一般人含めた全員に聞こえるように大声で号令を掛ける。それに"男子"が呼応し、その場で生身の隊員はトリオン体に換装する。……日浦も換装しかけたが、オペレーター二人が何とか止めて事なきを得たのを追記しておこう
さて、トリオン体に換装した人達がボーダーの人間なのは一般人でも理解出来た。なら、彼らに命じた"見た目は生身"だが"既にトリオン体"の言実はどうやってボーダーの人と証明するかと言うと……
『(……彼奴か!?)太刀川、お前は好きにしろ。私は…(ヴォン)……あの子の地雷を踏み抜いた不届きものを、…潰す(バッ!!)』
「は?!ぁ、……ち、ちょっと待て姐さんっ!!街中でグラスホッパーとか、…バレたら忍田さんに怒られますから?!って、……マジ切れしてるよあの人」
「何してやがる太刀川っ!!急いで追え!?!この中でグラスホッパー持ちはお前だけだ!!……いざって時は、何がなんでもあの人を止めろ!!?(…でないとまた)」
「!!…太刀川了解!?(……アンタがあの子を悲しませちゃ、辛い思いをしちゃ、…意味がないだろう?)」
……その心配は杞憂となる事態になった。あの言実が柚紀に関する事柄を見逃す筈がなく、既に元凶を目敏く見つけていたのだ。先程の号令を聞いて、広場から逃亡をしているが逃げた方角も確認済み。…取り逃がすつもりなど毛頭ない言実は、迷わずグラスホッパーを起動させ人ごみを一気に飛び越えると颯爽と追跡を開始する
それを驚愕し呆然と見送る太刀川に、諏訪が叱咤し指示を出す。…言実に関しての判断力は同じ隊長でも諏訪の方が優れており、それでおいて今の現状では"色んな理由"で追従は太刀川が適任と判断した。その声と…自らの意思で同じくグラスホッパーを用いて後を追う太刀川。…これで言実がボーダー関係者と周囲も理解したであろう
「(つる姐は太刀川に任せれば良いとして俺は…)「だ、誰か!その人を捕まえて!?私の鞄がっ!!」!!……鶴ヶ峰の懸念材料を処理するとしますか!?…堤!日佐人!俺に着いて来い!!」
「はい諏訪さん!!((あの、…俺達はこの後どうするんですか?))」
「すみませんっ?!今行きます!!((コレって言実さんの伝言内容に当て嵌まってない状態ですよ…ね?一体何をする気ですか諏訪さん?))」
二人にも言実が出した二つの伝言は伝わっているが、笹森が言う通りの状況だ。だが諏訪は柚紀の洞察力を信じていた。そして…"警戒対象が本当にやらかした"のだ、犯罪を
「俺達が追うのはひったくり犯だ!?…女物の鞄を持って逃げている奴で、見た目は黒髪でひ弱な野郎だから見れば一発で分かる!!逃がすなよ?!((コイツは実際に鶴ヶ峰が警戒していた奴だ、…アイツの為にも絶対に捕まえろ!))」
「!笹森了解しました!!…目標確認!先行します!!(ダッ!)(鶴ヶ峰の為にも、…必ず捕まえて自主させないと?!)」
柚紀の名を聞いてやる気を出した笹森は、二人に合流途中に諏訪が告げた特徴に該当する男子を見つければ、指示を待たずに容疑者向かって走り出した。それを見て互いに頷きあった二人も遅れながら後を追って行った
明らかに異質な人物を見つけた柚紀は、思わずガン見してしまう。…行動原理が分からないのもだが、持ち物や雰囲気、他にも上手く説明できないが、本能的な危険と柚紀は判断した。そして、…その男と目があった瞬間、ニヤリと笑みを浮かべられ……
‐ カシャリ ‐
『っっっっっっ!?!?!?(ペタン)』
‐ ガタガタガタガタガダ ‐
「!!柚紀っ?!(この反応、あの時と…)っ!!……先生っ!!!」
『(!!……本当に"釣れた"か、ならば)…ボーダー隊員に告ぐ!!この場に居る"不審者"の身柄を確保しろ!!換装、及び相手が抵抗した際の正当防衛でのみ手出しを許可する!!指揮は隊長が取れ!!嵐山隊は、この場に残り女子達を頼む。……誰だろうと傷つけさせるな!!各自行動に移せ!!これは正式な依頼だ、……絶対に標的を取り逃がすな!!!』
「「「「「「「「「「了解!!」」」」」」」」」」
柚紀が"声なき悲鳴"を上げてその場に座り込み震え出す。それを介護しながら上げた熊谷の声で"賭けに勝った"事に言実が気付けば、広場に居る一般人含めた全員に聞こえるように大声で号令を掛ける。それに"男子"が呼応し、その場で生身の隊員はトリオン体に換装する。……日浦も換装しかけたが、オペレーター二人が何とか止めて事なきを得たのを追記しておこう
さて、トリオン体に換装した人達がボーダーの人間なのは一般人でも理解出来た。なら、彼らに命じた"見た目は生身"だが"既にトリオン体"の言実はどうやってボーダーの人と証明するかと言うと……
『(……彼奴か!?)太刀川、お前は好きにしろ。私は…(ヴォン)……あの子の地雷を踏み抜いた不届きものを、…潰す(バッ!!)』
「は?!ぁ、……ち、ちょっと待て姐さんっ!!街中でグラスホッパーとか、…バレたら忍田さんに怒られますから?!って、……マジ切れしてるよあの人」
「何してやがる太刀川っ!!急いで追え!?!この中でグラスホッパー持ちはお前だけだ!!……いざって時は、何がなんでもあの人を止めろ!!?(…でないとまた)」
「!!…太刀川了解!?(……アンタがあの子を悲しませちゃ、辛い思いをしちゃ、…意味がないだろう?)」
……その心配は杞憂となる事態になった。あの言実が柚紀に関する事柄を見逃す筈がなく、既に元凶を目敏く見つけていたのだ。先程の号令を聞いて、広場から逃亡をしているが逃げた方角も確認済み。…取り逃がすつもりなど毛頭ない言実は、迷わずグラスホッパーを起動させ人ごみを一気に飛び越えると颯爽と追跡を開始する
それを驚愕し呆然と見送る太刀川に、諏訪が叱咤し指示を出す。…言実に関しての判断力は同じ隊長でも諏訪の方が優れており、それでおいて今の現状では"色んな理由"で追従は太刀川が適任と判断した。その声と…自らの意思で同じくグラスホッパーを用いて後を追う太刀川。…これで言実がボーダー関係者と周囲も理解したであろう
「(つる姐は太刀川に任せれば良いとして俺は…)「だ、誰か!その人を捕まえて!?私の鞄がっ!!」!!……鶴ヶ峰の懸念材料を処理するとしますか!?…堤!日佐人!俺に着いて来い!!」
「はい諏訪さん!!((あの、…俺達はこの後どうするんですか?))」
「すみませんっ?!今行きます!!((コレって言実さんの伝言内容に当て嵌まってない状態ですよ…ね?一体何をする気ですか諏訪さん?))」
二人にも言実が出した二つの伝言は伝わっているが、笹森が言う通りの状況だ。だが諏訪は柚紀の洞察力を信じていた。そして…"警戒対象が本当にやらかした"のだ、犯罪を
「俺達が追うのはひったくり犯だ!?…女物の鞄を持って逃げている奴で、見た目は黒髪でひ弱な野郎だから見れば一発で分かる!!逃がすなよ?!((コイツは実際に鶴ヶ峰が警戒していた奴だ、…アイツの為にも絶対に捕まえろ!))」
「!笹森了解しました!!…目標確認!先行します!!(ダッ!)(鶴ヶ峰の為にも、…必ず捕まえて自主させないと?!)」
柚紀の名を聞いてやる気を出した笹森は、二人に合流途中に諏訪が告げた特徴に該当する男子を見つければ、指示を待たずに容疑者向かって走り出した。それを見て互いに頷きあった二人も遅れながら後を追って行った