52.工作の曲~偽りも貫けば真となる~
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未だに女子達が"私も私も"と絶え間なく嵐山達に声を掛けてくるが、不審者探しに集中している今の柚紀には問題なかった。…相手がナニをするか等を佐鳥から説明受けていないが、"この手の苦い経験持ち"な柚紀に取って造作もないのだ
『(一応男性かな?…女性の可能性もない訳じゃないけど、今回は嵐山さん達が居るから明らかな人でないので限り"見つけられない"だろうし。…………!…あの人、妙にソワソワしてる。…見ているのは……女性、と言うより女性が持つ鞄?えっと、私以外で、彼を見ている人は……あ!…諏訪さんも男性に気づいてる感じかな?)』
早速、場に合わない雰囲気を漂わせる一人の男性に気づいた柚紀。まだナニもしてないが"変な親近感"を覚える。だが、他に居ないか見る必要があると考えていた時、ふと諏訪が同じ人を見ている気がした柚紀は然り気無く真剣な表情で視線を諏訪に送り、視線が合うと再度例の男性を見つめる。それが意味する事を察した諏訪も真剣な表情で小さく頷き、その男性を警戒をし始めた。…これでとりあえず大丈夫と判断した柚紀は、更に周囲を見渡す
『(他には……………っ!?……あの男性二人組、…嫌な感じがするっ。あの…ニヤついた笑みを浮かべている人は、大体……………あ!……浴衣の彼女が狙い?ど、どうしよう。う~、……"若い男性全員"…が気になり始めたよ~。……あ、当真先輩がコッチを見た?)』
次に見つけたのは、所謂チャラ男二人組でその視線の先には可愛らしい浴衣姿の女の人がおり、時折携帯を見たり周囲を見渡している点から"誰かと待ち合わせしている"と柚紀は推測する。……一例でもこの手の疑いを感じてしまうと、今までの経験からか"全てに疑念を抱く"柚紀。不安と困惑が入り交じった表情を浮かべていると、当真がコチラ見ているのに気づき目線が合うと、何時もの飄々とした表情のまま軽く手を振られた。そして
『(あ!…当真先輩の様子に荒船先輩が気づいた?…………これで…大丈夫かな?……多分、あのお二人なら"正確に見極め"ができる筈)』
当真の視線の先に柚紀が居るのに目敏く気づいた荒船が、当真と二・三言葉を交わした後に、コチラに視線を送り一つ頷いて見せた。それを見て小さく安堵する柚紀。……数時間前の出来事を知る二人なら、"同じ事が起きている可能性"に気づく筈だ。…実際、荒船のお陰であの時は未遂で済んだのも事実なのだから。そんな時
‐ カシャッ ‐
『!?(ビクッ!!)(……そう言えば、まだ"この可能性"が…今の携帯ならシャッター音消せちゃうんだっけ?だから、ほぼ"無音"で何でも出来ちゃうっ。……見つけるには、"現行犯"………その直後な状況で相手が誰かを報せるしか……方法は兎も角、何処から聞こえるの?…"あのシャッター音"は??……菊地原くん程じゃないけど…聞き取りには自信、ある)(ポツリ)…怖い、けど……見つけなきゃっ』
「((!!……怖い?…とっきー、聞こえた?今の柚紀ちゃんの独り言。………どうして怖がるの?…オレ達が、……側に居るのにさ))」
「((……恐らく、"現時点での一番の不安要素"が鶴ヶ峰さんの中から消えていないからだ。…彼女がナニか反応するまで、おれ達は気づかないフリしないと……"禍根となるモノを取り逃がす"、だから、まだ見ちゃ駄目だよ佐鳥))(近くにも相変わらず人が居る状態じゃ、…下手に意識を拡散させるのは良くないか)」
「((…!……あの屋上の、…迅さんの時と同じ様な状況な訳ね。了解了解っと))(なら、……オレが彼女より早くソレを見つければ…ってどんな奴を見つければ良いのさ?!!)」
「(佐鳥は兎も角、時枝が気付かないのは珍しいわね。……内部通信、あたしや嵐山さんに聴かれている事に。…それだけ柚紀の事で頭が一杯なのね、……なら先輩としてフォローをしてあげないと)」
再び聞こえてしまったシャッター音に、一瞬身をすくませる柚紀だが、…この犯人を捕まえるのは至難の技と知っているので、慎重に不安な気持ちを抑えながら注意深く警戒をする。独り事が聴こえてしまった佐鳥と表情の変化や緊張感を纏っているのに時枝は気づくが、未だに行動に移らず。変わりに内部通信を聞いた熊谷が、柚紀に声を"敢えて"掛ける
「柚紀大丈夫?…疲れていない?今日だけで色々遭ったでしょ?……(ナデナデ)無理するんじゃないよ?」
『!…まだ、大丈夫……です。…有り難うくま先輩、心配してくれ…………っ?!?!(ギュッ)』
「?!………柚紀?(…怯えている?一体、何に?……落ち着けあたし、…"先生の伝言"通りにしないと)」
熊谷に声を掛けられ、更に頭を撫でてもらい緊張や不安感が薄まりうっすらとだが笑みを浮かべた……までは良かったが、不意に見た視線の先に"あったモノ"により、表情が強張り柚紀特有の"不安のサイン"が出る。熊谷が反射的に柚紀の視線の先を見ようとしたが、太刀川から聞いた言実の"厳命"を思い出し、複雑な表情をしつつ何とか思い留まる。……そんな柚紀と熊谷の様子の変化に"ボーダー関係者全員"気づき、一般人に悟られない程度に臨戦態勢に入る
柚紀は一体ナニを見つけてしまったのかと言うと
『(一応男性かな?…女性の可能性もない訳じゃないけど、今回は嵐山さん達が居るから明らかな人でないので限り"見つけられない"だろうし。…………!…あの人、妙にソワソワしてる。…見ているのは……女性、と言うより女性が持つ鞄?えっと、私以外で、彼を見ている人は……あ!…諏訪さんも男性に気づいてる感じかな?)』
早速、場に合わない雰囲気を漂わせる一人の男性に気づいた柚紀。まだナニもしてないが"変な親近感"を覚える。だが、他に居ないか見る必要があると考えていた時、ふと諏訪が同じ人を見ている気がした柚紀は然り気無く真剣な表情で視線を諏訪に送り、視線が合うと再度例の男性を見つめる。それが意味する事を察した諏訪も真剣な表情で小さく頷き、その男性を警戒をし始めた。…これでとりあえず大丈夫と判断した柚紀は、更に周囲を見渡す
『(他には……………っ!?……あの男性二人組、…嫌な感じがするっ。あの…ニヤついた笑みを浮かべている人は、大体……………あ!……浴衣の彼女が狙い?ど、どうしよう。う~、……"若い男性全員"…が気になり始めたよ~。……あ、当真先輩がコッチを見た?)』
次に見つけたのは、所謂チャラ男二人組でその視線の先には可愛らしい浴衣姿の女の人がおり、時折携帯を見たり周囲を見渡している点から"誰かと待ち合わせしている"と柚紀は推測する。……一例でもこの手の疑いを感じてしまうと、今までの経験からか"全てに疑念を抱く"柚紀。不安と困惑が入り交じった表情を浮かべていると、当真がコチラ見ているのに気づき目線が合うと、何時もの飄々とした表情のまま軽く手を振られた。そして
『(あ!…当真先輩の様子に荒船先輩が気づいた?…………これで…大丈夫かな?……多分、あのお二人なら"正確に見極め"ができる筈)』
当真の視線の先に柚紀が居るのに目敏く気づいた荒船が、当真と二・三言葉を交わした後に、コチラに視線を送り一つ頷いて見せた。それを見て小さく安堵する柚紀。……数時間前の出来事を知る二人なら、"同じ事が起きている可能性"に気づく筈だ。…実際、荒船のお陰であの時は未遂で済んだのも事実なのだから。そんな時
‐ カシャッ ‐
『!?(ビクッ!!)(……そう言えば、まだ"この可能性"が…今の携帯ならシャッター音消せちゃうんだっけ?だから、ほぼ"無音"で何でも出来ちゃうっ。……見つけるには、"現行犯"………その直後な状況で相手が誰かを報せるしか……方法は兎も角、何処から聞こえるの?…"あのシャッター音"は??……菊地原くん程じゃないけど…聞き取りには自信、ある)(ポツリ)…怖い、けど……見つけなきゃっ』
「((!!……怖い?…とっきー、聞こえた?今の柚紀ちゃんの独り言。………どうして怖がるの?…オレ達が、……側に居るのにさ))」
「((……恐らく、"現時点での一番の不安要素"が鶴ヶ峰さんの中から消えていないからだ。…彼女がナニか反応するまで、おれ達は気づかないフリしないと……"禍根となるモノを取り逃がす"、だから、まだ見ちゃ駄目だよ佐鳥))(近くにも相変わらず人が居る状態じゃ、…下手に意識を拡散させるのは良くないか)」
「((…!……あの屋上の、…迅さんの時と同じ様な状況な訳ね。了解了解っと))(なら、……オレが彼女より早くソレを見つければ…ってどんな奴を見つければ良いのさ?!!)」
「(佐鳥は兎も角、時枝が気付かないのは珍しいわね。……内部通信、あたしや嵐山さんに聴かれている事に。…それだけ柚紀の事で頭が一杯なのね、……なら先輩としてフォローをしてあげないと)」
再び聞こえてしまったシャッター音に、一瞬身をすくませる柚紀だが、…この犯人を捕まえるのは至難の技と知っているので、慎重に不安な気持ちを抑えながら注意深く警戒をする。独り事が聴こえてしまった佐鳥と表情の変化や緊張感を纏っているのに時枝は気づくが、未だに行動に移らず。変わりに内部通信を聞いた熊谷が、柚紀に声を"敢えて"掛ける
「柚紀大丈夫?…疲れていない?今日だけで色々遭ったでしょ?……(ナデナデ)無理するんじゃないよ?」
『!…まだ、大丈夫……です。…有り難うくま先輩、心配してくれ…………っ?!?!(ギュッ)』
「?!………柚紀?(…怯えている?一体、何に?……落ち着けあたし、…"先生の伝言"通りにしないと)」
熊谷に声を掛けられ、更に頭を撫でてもらい緊張や不安感が薄まりうっすらとだが笑みを浮かべた……までは良かったが、不意に見た視線の先に"あったモノ"により、表情が強張り柚紀特有の"不安のサイン"が出る。熊谷が反射的に柚紀の視線の先を見ようとしたが、太刀川から聞いた言実の"厳命"を思い出し、複雑な表情をしつつ何とか思い留まる。……そんな柚紀と熊谷の様子の変化に"ボーダー関係者全員"気づき、一般人に悟られない程度に臨戦態勢に入る
柚紀は一体ナニを見つけてしまったのかと言うと