5.能力認知の曲~助っ人登場~
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鬼怒田の怒声に怯えた更に下に俯いた状態で、早く話が終わらないかと内心願う柚紀。その時ゾクッと背中に悪寒が走り、不意に顔を上げ自分の正面に居る城戸が発言と共にうっすらと口角を上げたのを目撃してしまうと、ドクンと今度は心臓が跳ね上がり頭の中が真っ白になる
『い、いや……だっ!!私は、…わたし…はっ?!』
(あぁ、言実さんにも皆さんにも迷惑…掛けている。けど……あの人が怖いっ??!だって、あの表情、あの笑みはっ…私が……嫌いな…っ)
言実を始め、左右に居る大人たちが自分に話掛けているのは認識出来ているが、内容が頭に入ってこない。今は"拒絶反応の原因"である城戸から距離を取りたくて立ち上り後ろに下がり壁に背中が当たってこれ以上は逃げれなくなると、せめて見ないようにとギュッと目を瞑り……心の奥底から切に願った
- 誰か、助けて!! - と
キィッ………ポンッ…ナデナデ
「大丈夫だ、もうそれは君が望まない限り起こる事はない。だから安心してくれ……柚紀ちゃん」
『………迅…さん?どうして…此処に?』
『「「「「「!?」」」」」』
「……迅」
すぐ横のドアから現れた人物のどこか説得力がある言葉と頭を撫でられた事により、幾分か落ち着きを取り戻した柚紀は、ゆっくりと目を開いてそちらを見れば公園で出会った青年・迅を確認。一方の大人たちは、柚紀と迅が知り合いである事にそれぞれ反応を示し、言実が恐らく全員が思っているであろう疑問を代弁
『何をしに来た、迅。それに…どうして柚紀の名前を知っているのだ?』
「どうも、言実さん。相変わらずクールビューティーですね~。知る機会なら幾らでもあると思いますよ?…俺も静樹さんには世話に成りましたからね」
『……質問を変えようか。…今日何処でその子と会った?柚紀は今日初めて三門市に来た、前から顔見知りの筈はない。…答えろ迅』
先程鬼怒田に向けていた殺気と怒気は失ったが鋭い眼光を迅に向けて問い掛ける言実。それに対して質問の意図に気付いてるがのらりくらりとはぐらかす迅を見て、内心昂っていた感情をクールダウンさせ何時もの冷静さと無表情を取り戻し、単刀直入の質問を再度ぶつける