50.身支度の曲~忍び寄る暗雲~
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「お疲れ様です皆さん。それと…初対面のウチの隊にまでお声掛け頂きまして、有難う御座います言実さん」
『気にするな荒船、……正直言ってお前があの場に居なければ恐らく大変な事態になっていた。この位の礼はせねばな』
「ウィ~ス姐さん、でもまぁアレだろ?……もし荒船が居なければ迅さんが介入したんじゃないですか?…あの会議室手配したのも、多分………違いますか?(ゴツン!!)痛っ!?いきなり何するんだよ諏訪さん?!」
律儀に挨拶をする荒船に対して、何時もの感じです言葉を交わす当真。それを聞いて加減はしているが頭に一発拳骨を落とす諏訪。…未だに柚紀は太刀川の後ろに隠れている状態を期に、思いっきり感情を表情に乗せ睨み付けながらこう告げる
「テメェもテメェだ当真っ!…おっさんから鶴ヶ峰に対する考察とか聞いてただろうが!?少しは事の重大さを理解しやがれ!!……次同じ事したら問答無用でふっ飛ばすから覚悟しろよ!?」
「す、諏訪さん落ち着いて下さいっ!!…気持ちは分かりますが、もう過ぎた事なんですから根に持たないで下さいよっ?!」
「それに俺から見てもちゃんと当真さんは反省されてましたよ?"警告"を受けたって事もありますが、その後ちゃんと鶴ヶ峰のフォローを……って(キョロキョロ)あ、あの言実さん。………アイツの、鶴ヶ峰の姿が見えませんが一体何処に?」
隊長の怒鳴り声を聞き付け堤と笹森が慌てた様子で駆け寄って来ると、二人の間に入り諌める。笹森が当真を擁護している時にやっと柚紀の姿が見えない事に気づき、恐る恐る言実に訊ねる。すると小さくため息を落とせば太刀川…の背後に話しかける
『全く、お前等のせいだぞ?……太刀川の後ろからいい加減出てこい、大丈夫だ私が居るから怖くないだろ?……柚紀』
『(ヒョコッ…スッ)うん、言実さんが居るから平気、だよね?後……いきなり背中借りて御免なさい太刀川さん』
「(ナデナデ)そんなの気にしてねぇよ、寧ろ頼りにされて俺は嬉しかったぞ?それだけ柚紀は俺を信頼してくれているって訳だからな(ナデナデ)」
『……腕前は良いですからね、一応その辺が太刀川さんへの信頼性を支えています。っと、あ…あの、……皆さん…どうしま…した…か?(コテン)』
言実に声を描けられて恐る恐る出てくる柚紀は、無意識に二人の間に入る様な立ち位置となる。それに太刀川も気付いたが、柚紀の不安げな表情を見てそれを指摘せず頭を撫でながら、先ずは落ち着かせようとする。それが功を奏したか表情が柔らかくなった柚紀は、ふと視線が自分に集まっているのに気づき不思議そう首を傾げる。…すると
‐ ダキッ!…ムギュ~! ‐
「あ~もう、数時間離れただけで柚紀ちゃんがこんなにお洒落さんになって…先輩は嬉しいぞ~!!(スリスリ)」
「ほんの少し手を加えるだけで此処まで印象が変わるなんて……やっぱり元が良いからかしら?あ、それ私が選んだ巾着風の鞄?早速使ってくれて有難うね柚紀ちゃん(ナデナデ)」
やはり女子は強しと言うべきか、いち早く小佐野が行動を起こし思わず柚紀に抱き付き褒めちぎる。それに続いて加賀美も感想を述べた後に、今日の買い物で自ら見繕った品を使っているのに気づき嬉しそうに微笑む。二人にも褒められてやはりまだ恥ずかしいのか、些か落ち着かない様子。因みに柚紀は六人が広場に居たのには早い段階から気づいていたので特に驚いてはいない
『せ、先輩達から見ても変じゃない…ですか?その、言実さんや諏訪さん達も…驚かれはしましたが、……嫌そうじゃなかったのですが……やっぱり自信が…無くて(シュン)』
「そうか?悪くないぞ、別に、…似合っている、鶴ヶ峰に、アクセントに、なっているな、その鞄が、シンプルさが、際立つ、より一層」
「……穂刈が女子を褒めるとか珍しいな。つまり、それだけその服が合ってるって訳だ…(ナデナデ)鶴ヶ峰が心配する必要ない」
今日会ったばかりの穂刈や荒船に褒められて、やっと安堵する柚紀。因みに笹森はと言うと、イメチェンした柚紀に見とれて呆然としていた所を当真に茶々を現在入れられている所だ。和やかな雰囲気を漂わせている中…
‐ …………シャッ ‐
『!(ピクッ!……キョロ…キョロ)』
「?…どうかしたか鶴ヶ峰、周囲を見渡して」
『あ、い、いぇ……何でもありません荒船先輩。…気のせいみたい、ですから』
「……そうか、…何か気になる事があれば遠慮せずに言えよ?」
『(コクン)』
不意に視線を動かして周囲を確認した柚紀の様子に目敏く気付いた荒船が訊ねるが、確信がない事もあり些か歯切れの悪い口調で返事を返す。それを聞いて追求はせず、念のための一言を添えて当真を止めに入る荒船。それを見送り、もう一度周囲を確認していると「柚紀センパーイ!!」と日浦に呼ばれたのでそちらに向かう柚紀
……それを物影から見つめる怪しい人影に言実ですら、まだ気づいていなかったのだった
『気にするな荒船、……正直言ってお前があの場に居なければ恐らく大変な事態になっていた。この位の礼はせねばな』
「ウィ~ス姐さん、でもまぁアレだろ?……もし荒船が居なければ迅さんが介入したんじゃないですか?…あの会議室手配したのも、多分………違いますか?(ゴツン!!)痛っ!?いきなり何するんだよ諏訪さん?!」
律儀に挨拶をする荒船に対して、何時もの感じです言葉を交わす当真。それを聞いて加減はしているが頭に一発拳骨を落とす諏訪。…未だに柚紀は太刀川の後ろに隠れている状態を期に、思いっきり感情を表情に乗せ睨み付けながらこう告げる
「テメェもテメェだ当真っ!…おっさんから鶴ヶ峰に対する考察とか聞いてただろうが!?少しは事の重大さを理解しやがれ!!……次同じ事したら問答無用でふっ飛ばすから覚悟しろよ!?」
「す、諏訪さん落ち着いて下さいっ!!…気持ちは分かりますが、もう過ぎた事なんですから根に持たないで下さいよっ?!」
「それに俺から見てもちゃんと当真さんは反省されてましたよ?"警告"を受けたって事もありますが、その後ちゃんと鶴ヶ峰のフォローを……って(キョロキョロ)あ、あの言実さん。………アイツの、鶴ヶ峰の姿が見えませんが一体何処に?」
隊長の怒鳴り声を聞き付け堤と笹森が慌てた様子で駆け寄って来ると、二人の間に入り諌める。笹森が当真を擁護している時にやっと柚紀の姿が見えない事に気づき、恐る恐る言実に訊ねる。すると小さくため息を落とせば太刀川…の背後に話しかける
『全く、お前等のせいだぞ?……太刀川の後ろからいい加減出てこい、大丈夫だ私が居るから怖くないだろ?……柚紀』
『(ヒョコッ…スッ)うん、言実さんが居るから平気、だよね?後……いきなり背中借りて御免なさい太刀川さん』
「(ナデナデ)そんなの気にしてねぇよ、寧ろ頼りにされて俺は嬉しかったぞ?それだけ柚紀は俺を信頼してくれているって訳だからな(ナデナデ)」
『……腕前は良いですからね、一応その辺が太刀川さんへの信頼性を支えています。っと、あ…あの、……皆さん…どうしま…した…か?(コテン)』
言実に声を描けられて恐る恐る出てくる柚紀は、無意識に二人の間に入る様な立ち位置となる。それに太刀川も気付いたが、柚紀の不安げな表情を見てそれを指摘せず頭を撫でながら、先ずは落ち着かせようとする。それが功を奏したか表情が柔らかくなった柚紀は、ふと視線が自分に集まっているのに気づき不思議そう首を傾げる。…すると
‐ ダキッ!…ムギュ~! ‐
「あ~もう、数時間離れただけで柚紀ちゃんがこんなにお洒落さんになって…先輩は嬉しいぞ~!!(スリスリ)」
「ほんの少し手を加えるだけで此処まで印象が変わるなんて……やっぱり元が良いからかしら?あ、それ私が選んだ巾着風の鞄?早速使ってくれて有難うね柚紀ちゃん(ナデナデ)」
やはり女子は強しと言うべきか、いち早く小佐野が行動を起こし思わず柚紀に抱き付き褒めちぎる。それに続いて加賀美も感想を述べた後に、今日の買い物で自ら見繕った品を使っているのに気づき嬉しそうに微笑む。二人にも褒められてやはりまだ恥ずかしいのか、些か落ち着かない様子。因みに柚紀は六人が広場に居たのには早い段階から気づいていたので特に驚いてはいない
『せ、先輩達から見ても変じゃない…ですか?その、言実さんや諏訪さん達も…驚かれはしましたが、……嫌そうじゃなかったのですが……やっぱり自信が…無くて(シュン)』
「そうか?悪くないぞ、別に、…似合っている、鶴ヶ峰に、アクセントに、なっているな、その鞄が、シンプルさが、際立つ、より一層」
「……穂刈が女子を褒めるとか珍しいな。つまり、それだけその服が合ってるって訳だ…(ナデナデ)鶴ヶ峰が心配する必要ない」
今日会ったばかりの穂刈や荒船に褒められて、やっと安堵する柚紀。因みに笹森はと言うと、イメチェンした柚紀に見とれて呆然としていた所を当真に茶々を現在入れられている所だ。和やかな雰囲気を漂わせている中…
‐ …………シャッ ‐
『!(ピクッ!……キョロ…キョロ)』
「?…どうかしたか鶴ヶ峰、周囲を見渡して」
『あ、い、いぇ……何でもありません荒船先輩。…気のせいみたい、ですから』
「……そうか、…何か気になる事があれば遠慮せずに言えよ?」
『(コクン)』
不意に視線を動かして周囲を確認した柚紀の様子に目敏く気付いた荒船が訊ねるが、確信がない事もあり些か歯切れの悪い口調で返事を返す。それを聞いて追求はせず、念のための一言を添えて当真を止めに入る荒船。それを見送り、もう一度周囲を確認していると「柚紀センパーイ!!」と日浦に呼ばれたのでそちらに向かう柚紀
……それを物影から見つめる怪しい人影に言実ですら、まだ気づいていなかったのだった