49.新居の曲
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ドアを開けてリビングに入る二人。室内はリビングダイニングだけあってかなり広く、バルコニー付きの部屋なので採光も抜群であった。言実は四人掛けのダイニングテーブルに座って何やらノートPCを操作をしており、那須隊の二人はそれを珍しそうに見ていた。太刀川と堤はリビングに設置されている複数用・一人用ソファーに腰を降ろして何やら携帯を操作している。柚紀は声を掛ける前にキッチンに向かい、軽く視察をして更にメモを取ってから言実に声を掛ける
『ただいま戻りました言実さん、…それって指紋認証システム構築している最中ですか?』
『お帰り柚紀、…まぁ仕事の合間に大方のシステムは組み上げしておいた故に、今はパネルシステムとリンクさせている所だ。……よし、コレで大丈夫だな。直ぐに設定出来るがどうする?』
よく見るとPCに指紋登録用の機械が接続されており、本当に直ぐに出来る様に準備万端な状態だ。相変わらず面倒事を早く済ませたい言実らしいと苦笑いを浮かべながら柚紀は答えた
『とりあえず暗証番号だけ決めれば大丈夫だと思います。…多分鬼怒田さんが数日単位で休みを出してますよね?その間に済ませれば良いかと。後、そのシステムは提供しない方が良いですよ?……不備があった時に言実さんが対処するなら、構いませんが』
『……引っ越しとはやはり面倒だな、住むだけなら問題無さそうだが、色々手続きが必要になる。仕方ないのは承知してはいるがな。…それと、そうか……柚紀がそう言うならシステムを提供するのは止すとするか』
『そうして下さい。…あ、そうだ少し相談が』
他の人の言葉は耳を中々傾けない言実だが、柚紀の言葉には理由さえちゃんとしていればすんなり聞き入れる。やはり柚紀には甘い言実であった
そんな二人のやり取りを見ていて諏訪を始めとしたメンバーは、改めて二人の関係性を考える
「ん~?先生と先輩…叔母と姪ってこんな感じですかね?私にも叔母さんは居ますが、……何か違いますよね?」
「どっちかと言えば……姉妹関係に見えるわねあたしにも。親子でも無いけど、他人でもない。こう、対等な立場と言いべきかしら?互いに言いたいことを言っているし、性格とかも似ている所があるし、…年の離れた姉妹って言う方が一番ピッタリな気がするわよね。………例の騒動が、きっかけなのかも知れないけど」
日浦は柚紀の側に居て荒船達の話を聞いていない事も多数あるが、二人の雰囲気が自分が見知っている親戚とのものと違うのは感じ取っており、ある程度知っている熊谷は騒動が原因で色々変わったのではと推測する。一方、男衆三人はと言うと
「ん~、…女性同士の関係性は男の俺から見てもイマイチ理解が出来ないです。男兄弟しか居ないので、お二人もですよね?」
「まぁ、…そうだな(三人とも話してないから分からないのか?……少し考えれば分かる気がするがな…鶴ヶ峰とつる姐を繋ぐ存在が居て、…同じ様に育てられたんじゃないか……って)」
「俺も一人っ子だから分からないな(つる姐と柚紀の父親は年がかなり離れているって言っていたな。…なら姉妹って言う、くまの言い分も間違ってないかもな)」
諏訪は二人の関係性から柚紀の両親が言実にとって兄か姉かは知らないが繋がりを理解してはいる、一方で太刀川は柚紀本人から"父親"の事を聞いているが、やはり家族の話を勝手に語るべきでないと考えているので言うつもりはない様子。……柚紀も言実も差はあるが大切な存在なのだ、悲しませる事はしたくないのだ
そんな事を思われている事を聞いている知らない二人は話を終えると、皆の方を見て話しかける
『さて、この後だが……少し時間がある故に悪いが手伝ってもらう。ユウとアカネは先程話した通り、他は柚紀の頼みを聞いてやって欲しい』
『えっとですね……諏訪さんと、堤さんにお願いがあります。色々買い足すものがあるのですが、とりあえず食料品と直ぐに使う洗剤とかを買ってきてもらいたいです。必要なものはメモに書いてます、お金は言実さんが用意してくれたのがまだ残ってますから、此処からで大丈夫です。お願い、出来ますか?』
『ただいま戻りました言実さん、…それって指紋認証システム構築している最中ですか?』
『お帰り柚紀、…まぁ仕事の合間に大方のシステムは組み上げしておいた故に、今はパネルシステムとリンクさせている所だ。……よし、コレで大丈夫だな。直ぐに設定出来るがどうする?』
よく見るとPCに指紋登録用の機械が接続されており、本当に直ぐに出来る様に準備万端な状態だ。相変わらず面倒事を早く済ませたい言実らしいと苦笑いを浮かべながら柚紀は答えた
『とりあえず暗証番号だけ決めれば大丈夫だと思います。…多分鬼怒田さんが数日単位で休みを出してますよね?その間に済ませれば良いかと。後、そのシステムは提供しない方が良いですよ?……不備があった時に言実さんが対処するなら、構いませんが』
『……引っ越しとはやはり面倒だな、住むだけなら問題無さそうだが、色々手続きが必要になる。仕方ないのは承知してはいるがな。…それと、そうか……柚紀がそう言うならシステムを提供するのは止すとするか』
『そうして下さい。…あ、そうだ少し相談が』
他の人の言葉は耳を中々傾けない言実だが、柚紀の言葉には理由さえちゃんとしていればすんなり聞き入れる。やはり柚紀には甘い言実であった
そんな二人のやり取りを見ていて諏訪を始めとしたメンバーは、改めて二人の関係性を考える
「ん~?先生と先輩…叔母と姪ってこんな感じですかね?私にも叔母さんは居ますが、……何か違いますよね?」
「どっちかと言えば……姉妹関係に見えるわねあたしにも。親子でも無いけど、他人でもない。こう、対等な立場と言いべきかしら?互いに言いたいことを言っているし、性格とかも似ている所があるし、…年の離れた姉妹って言う方が一番ピッタリな気がするわよね。………例の騒動が、きっかけなのかも知れないけど」
日浦は柚紀の側に居て荒船達の話を聞いていない事も多数あるが、二人の雰囲気が自分が見知っている親戚とのものと違うのは感じ取っており、ある程度知っている熊谷は騒動が原因で色々変わったのではと推測する。一方、男衆三人はと言うと
「ん~、…女性同士の関係性は男の俺から見てもイマイチ理解が出来ないです。男兄弟しか居ないので、お二人もですよね?」
「まぁ、…そうだな(三人とも話してないから分からないのか?……少し考えれば分かる気がするがな…鶴ヶ峰とつる姐を繋ぐ存在が居て、…同じ様に育てられたんじゃないか……って)」
「俺も一人っ子だから分からないな(つる姐と柚紀の父親は年がかなり離れているって言っていたな。…なら姉妹って言う、くまの言い分も間違ってないかもな)」
諏訪は二人の関係性から柚紀の両親が言実にとって兄か姉かは知らないが繋がりを理解してはいる、一方で太刀川は柚紀本人から"父親"の事を聞いているが、やはり家族の話を勝手に語るべきでないと考えているので言うつもりはない様子。……柚紀も言実も差はあるが大切な存在なのだ、悲しませる事はしたくないのだ
そんな事を思われている事を聞いている知らない二人は話を終えると、皆の方を見て話しかける
『さて、この後だが……少し時間がある故に悪いが手伝ってもらう。ユウとアカネは先程話した通り、他は柚紀の頼みを聞いてやって欲しい』
『えっとですね……諏訪さんと、堤さんにお願いがあります。色々買い足すものがあるのですが、とりあえず食料品と直ぐに使う洗剤とかを買ってきてもらいたいです。必要なものはメモに書いてます、お金は言実さんが用意してくれたのがまだ残ってますから、此処からで大丈夫です。お願い、出来ますか?』