49.新居の曲
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「っ!!!…………………………あれは反則だろうっ、流石にさっ!?………………鶴ヶ峰の馬鹿…」
バスが完全に見えなくなると、笹森はその場にしゃがみこんで柚紀に対して愚痴を溢す。その際に顔や耳は勿論、首筋まで真っ赤にさせてとても恥ずかしそうだが、同じ位嬉しそうな表情をしていた。そんな笹森を暖かく、一部はニヤニヤと嫌な笑みを浮かべながら見ており、最初に声を掛けたのは
「(バンバン)良かったな~笹森!!アイツに名出しで挨拶して貰ってよ~!!(バンバン)少なくともこの中じゃ一番親しい相手だって事だ(バンバン)」
「え~、日佐人に私負けてるの~?何かムカつくな~……仕方ないから柚紀ちゃんの事、応援して上げるよ。優しい先輩だと敬えよ~?」
「……当真さん、おサノ先輩。…お二人に言われても、有り難さが感じない俺は可笑しいですか??………嬉しい筈が、素直に喜べません」
まだ顔が赤い笹森だが、二人の言葉を聞いて些か複雑な表情を浮かべている事に対して、当真も小佐野も未だにニヤニヤ笑っている。そんな中、荒船が当真の頭を軽くだが叩き小佐野には加賀美が諌める意味合いで軽く小突くと、穂刈がこう断言した
「間違ってない、笹森は、悪いのは、二人だ、行いが悪い、日頃の、だからない、信憑性が、言葉の」
「そう言う事だ。…だが笹森を応援しようとしている心遣いは本当だろうから、そこは理解してやれ」
「そうそう、少なくとも瑠衣が今日私を買い物に誘った理由は、笹森くんの為でもあるんだよ?本命は柚紀ちゃんの事をウチの隊に協力を求める事だろうけど、……ついでに君の恋の手伝いもって感じで」
「……………………やっぱり先輩達にもバレてる、……そんなに分かりやすいですか?その……俺が………鶴ヶ峰の事が好きだって…見ただけで」
「「「「うん/あぁ/おぅよ/まぁな」」」」
「………ぶっちゃけ、太刀川さん並みに分かりやすいよ日佐人。…自覚ないの?」
だいぶ顔の赤みが無くなってきた笹森だったが、荒船隊の言葉、そして自らの気持ちが全員に知れ渡っていた事実に恥ずかしくてまた赤くなってしまう。それと同時に太刀川と色んな意味で"類似している状況"に対して落ち込みを見せる
「太刀川さん並み、…確かに小荒井達にも即座にバレましたよ?更に憐れみ受けましたよ?"太刀川さん並みに大変な相手を好きになったな"って。でもさ、……仕方ないだろ?…好きになっちまったんだからさ~!!」
「ま、分からなくもない。柚紀はつる姐同様の別嬪さんだからな~、色々難はあるが惚れるなってのが無理がある。前途多難だが頑張るこったな、荒船達の手を借りてよ」
「……手を貸さないのか、当真、お前は?」
話の流れ的に此処に居る"全員"が笹森に協力すると誰もが思っていたが、当真は違うらしい。笹森の為に何かと柚紀の事を話をされた穂刈が疑問を抱く。それに対して何時もの飄々とした表情でこう答えた
「俺はあくまでも柚紀にとっては"兄貴的ポジション"なんでな、誰かにだけ肩入れは出来ねぇんだよ。特に隊長経由で柚紀やつる姐の事を他より知っている立場上、な。必要なら笹森の恋敵にも手を貸す事もあるだろうが、悪く思うなよ?因みにだが、……三人は"笹森の恋敵"は誰だと思ってる?」
「………確実じゃないけど居るね~分かるかな?」
当真と小佐野に対して口では敵わないと自覚があるのか、諦めを感じた笹森は反論する気もなく「もう先輩達の好きにしてください」と開き直る始末だ。そんな時に当真宛に誰からか連絡が入り、その確認中に荒船達が推測を口にした
「私は佐鳥くんかなと思ったよ?多分、柚紀ちゃんが会議室で落ち込んじゃった時に携帯に何かを送ったのが彼な気がしたから。…ほら、当真くんともスナイパー同士だから連絡先知ってても不自然じゃないし」
「俺は、思ったのは、…時枝だ。言っていた、当真が、"何時も鶴ヶ峰を支える存在が側に居る"、……違う気がした、佐鳥とは、どう思う、荒船は」
「そいつ等は性格的な理由でって可能性があるだろ?……俺が気になったのは菊地原だ。幾ら風間さんの存在があったとしても、それだけじゃ鶴ヶ峰と仲良くする理由にはならない筈だアイツの性格上。…サイドエフェクト関連があるが、彼女のは特殊過ぎる……だがそう考えればしっくりくる訳だ」
三者三様の意見に小佐野は"うんうん"と満足そうな表情をし、笹森は"だよな~"と改めて自分の恋敵候補が強敵揃いだと認識した。そんな中、返事を返して携帯を仕舞った当真が全員に向かってこう言った
「色々募る話もあるだろうから、俺達も移動するか。…後お前等、この後外せない用事とかないなら夜まで時間寄越せ。……多分、いいもん見れるからよ」
バスが完全に見えなくなると、笹森はその場にしゃがみこんで柚紀に対して愚痴を溢す。その際に顔や耳は勿論、首筋まで真っ赤にさせてとても恥ずかしそうだが、同じ位嬉しそうな表情をしていた。そんな笹森を暖かく、一部はニヤニヤと嫌な笑みを浮かべながら見ており、最初に声を掛けたのは
「(バンバン)良かったな~笹森!!アイツに名出しで挨拶して貰ってよ~!!(バンバン)少なくともこの中じゃ一番親しい相手だって事だ(バンバン)」
「え~、日佐人に私負けてるの~?何かムカつくな~……仕方ないから柚紀ちゃんの事、応援して上げるよ。優しい先輩だと敬えよ~?」
「……当真さん、おサノ先輩。…お二人に言われても、有り難さが感じない俺は可笑しいですか??………嬉しい筈が、素直に喜べません」
まだ顔が赤い笹森だが、二人の言葉を聞いて些か複雑な表情を浮かべている事に対して、当真も小佐野も未だにニヤニヤ笑っている。そんな中、荒船が当真の頭を軽くだが叩き小佐野には加賀美が諌める意味合いで軽く小突くと、穂刈がこう断言した
「間違ってない、笹森は、悪いのは、二人だ、行いが悪い、日頃の、だからない、信憑性が、言葉の」
「そう言う事だ。…だが笹森を応援しようとしている心遣いは本当だろうから、そこは理解してやれ」
「そうそう、少なくとも瑠衣が今日私を買い物に誘った理由は、笹森くんの為でもあるんだよ?本命は柚紀ちゃんの事をウチの隊に協力を求める事だろうけど、……ついでに君の恋の手伝いもって感じで」
「……………………やっぱり先輩達にもバレてる、……そんなに分かりやすいですか?その……俺が………鶴ヶ峰の事が好きだって…見ただけで」
「「「「うん/あぁ/おぅよ/まぁな」」」」
「………ぶっちゃけ、太刀川さん並みに分かりやすいよ日佐人。…自覚ないの?」
だいぶ顔の赤みが無くなってきた笹森だったが、荒船隊の言葉、そして自らの気持ちが全員に知れ渡っていた事実に恥ずかしくてまた赤くなってしまう。それと同時に太刀川と色んな意味で"類似している状況"に対して落ち込みを見せる
「太刀川さん並み、…確かに小荒井達にも即座にバレましたよ?更に憐れみ受けましたよ?"太刀川さん並みに大変な相手を好きになったな"って。でもさ、……仕方ないだろ?…好きになっちまったんだからさ~!!」
「ま、分からなくもない。柚紀はつる姐同様の別嬪さんだからな~、色々難はあるが惚れるなってのが無理がある。前途多難だが頑張るこったな、荒船達の手を借りてよ」
「……手を貸さないのか、当真、お前は?」
話の流れ的に此処に居る"全員"が笹森に協力すると誰もが思っていたが、当真は違うらしい。笹森の為に何かと柚紀の事を話をされた穂刈が疑問を抱く。それに対して何時もの飄々とした表情でこう答えた
「俺はあくまでも柚紀にとっては"兄貴的ポジション"なんでな、誰かにだけ肩入れは出来ねぇんだよ。特に隊長経由で柚紀やつる姐の事を他より知っている立場上、な。必要なら笹森の恋敵にも手を貸す事もあるだろうが、悪く思うなよ?因みにだが、……三人は"笹森の恋敵"は誰だと思ってる?」
「………確実じゃないけど居るね~分かるかな?」
当真と小佐野に対して口では敵わないと自覚があるのか、諦めを感じた笹森は反論する気もなく「もう先輩達の好きにしてください」と開き直る始末だ。そんな時に当真宛に誰からか連絡が入り、その確認中に荒船達が推測を口にした
「私は佐鳥くんかなと思ったよ?多分、柚紀ちゃんが会議室で落ち込んじゃった時に携帯に何かを送ったのが彼な気がしたから。…ほら、当真くんともスナイパー同士だから連絡先知ってても不自然じゃないし」
「俺は、思ったのは、…時枝だ。言っていた、当真が、"何時も鶴ヶ峰を支える存在が側に居る"、……違う気がした、佐鳥とは、どう思う、荒船は」
「そいつ等は性格的な理由でって可能性があるだろ?……俺が気になったのは菊地原だ。幾ら風間さんの存在があったとしても、それだけじゃ鶴ヶ峰と仲良くする理由にはならない筈だアイツの性格上。…サイドエフェクト関連があるが、彼女のは特殊過ぎる……だがそう考えればしっくりくる訳だ」
三者三様の意見に小佐野は"うんうん"と満足そうな表情をし、笹森は"だよな~"と改めて自分の恋敵候補が強敵揃いだと認識した。そんな中、返事を返して携帯を仕舞った当真が全員に向かってこう言った
「色々募る話もあるだろうから、俺達も移動するか。…後お前等、この後外せない用事とかないなら夜まで時間寄越せ。……多分、いいもん見れるからよ」