48.交流の曲・四番
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
~三門市内・某ビル内の一室~
「う~、…柚紀ちゃんから返事が来ない。既読は付いたから見ては居るの分かるけど、心配だよとっきー!?」
「落ち着きなよ佐鳥、……確か那須隊の人達と一緒に居るなら"あのメッセージ"で大丈夫な筈だよ。それに鶴ヶ峰さんは真面目な人だから、待っていればちゃんと返事が返ってくるよ」
今日は広報の仕事として嵐山隊は雑誌の取材の為に、指定されたビルに来ていた。今回は女性向けらしく綾辻は居ない状態なので、男三人で仕事をしていた。今は嵐山単独インタビューをしていて二人は休憩中の中で、佐鳥は携帯を見つめて嘆いており、時枝は呆れた表情をしているが内心は穏やかではなかった
…今も柚紀とのやり取りを毎日続けている佐鳥だが、あの屋上の一件以降時枝も含めた三人でグループを作り基本そこで連絡を取り合う様にした。理由は丁度荒船達と同じで、互いに情報共有した方が有効だと判断したからだ。今日買い物に出ている事も、柚紀本人から連絡があったので知っている……だが、少し前に当真から佐鳥宛に届いたメッセージを見て流石に心配になった。そのメッセージが
【悪い、柚紀に何か一言送ってくれ。訳あって一緒に居るんだが、今精神が揺らいじまってる。誰も悪くはないから怒るなよ?柚紀はそれを望まねぇ】
だった。恐らくたが何かのきっかけで柚紀のトラウマを呼び起こす事態になってしまったのだろうと時枝が推測し、性格などを考慮して何気ないメッセージを二人はそれぞれ考えて送ったのが
【柚紀ちゃ~ん、お買い物楽しんでますか?掘り出し物とかあったら良いね~。…佐鳥もやっぱり一緒に行きたかったよ~】
【駄目だよ佐鳥、今は休憩中だけどまだ仕事終わってないでしょ?…女子同士の方が気楽だろうから、佐鳥の事は気にせず楽しんでね】
こんな感じの内容だ。落ち着けば柚紀なら返事をくれるのは分かっているが、やはり来るまでは心配なのだ。そんな中
「おーい賢、充。次はお前達の番だぞー?」
「分かりました。ほら佐鳥、仕事に戻るから携帯置いて行けよ?…おれも置いて行くからさ」
「む~、…分かったよとっきー」
手に持っていた携帯を各々テーブルに置かれた状態にして仕事に向かう二人。それと入れ違いで嵐山が休憩の為に椅子に座り、ポケットに入れていた携帯を取り出して新着メッセージを確認していた時
‐ ♪~♪♪~ ‐
‐ ヴーヴー、ヴーヴー ‐
「!!(…二人の携帯が同時に?)同じ相手からのモノか?……相手は恐らく」
テーブルに置いてある片方の携帯のディスプレイを覗き見して相手の名前を確認する嵐山。…ちょっと良心が痛むが、アプリを開かなくても見れる範囲でメッセージを確認する。その内容は
【えっと、色々あって今は十人位の人と一緒に居ます。全員がボーダーの方で、優しい方ばかりです。こちらは楽しくお買い物をしてるのが申し訳ないけど、仕事頑張ってね】
柚紀からのメッセージだった。確か今日は引っ越しの筈なのに何故買い物?と疑問を抱く嵐山だが、柚紀が楽しそうなら良いかと開き直りディスプレイの電源を切る。そして再度、自分に届いたメッセージを見る。件数は"2"で、両方ともよく見知った相手からのモノだった
「二人は最近任務も仕事も訓練も頑張っている事だし、……たまにはご褒美があっても悪くはないよな?…だが、その前に…なるのか?一波乱ありそうだな」
何やら複雑な表情で携帯を操作する嵐山は、遠くで仕事に励む二人の部下を見守りつつも、早く仕事が終わらないかと考える反面、些か不安でもあるが今考えても仕方ないと切り換える。…何はともあれ、先ずは仕事をきちんと終わらせるのが優先だからだ
「う~、…柚紀ちゃんから返事が来ない。既読は付いたから見ては居るの分かるけど、心配だよとっきー!?」
「落ち着きなよ佐鳥、……確か那須隊の人達と一緒に居るなら"あのメッセージ"で大丈夫な筈だよ。それに鶴ヶ峰さんは真面目な人だから、待っていればちゃんと返事が返ってくるよ」
今日は広報の仕事として嵐山隊は雑誌の取材の為に、指定されたビルに来ていた。今回は女性向けらしく綾辻は居ない状態なので、男三人で仕事をしていた。今は嵐山単独インタビューをしていて二人は休憩中の中で、佐鳥は携帯を見つめて嘆いており、時枝は呆れた表情をしているが内心は穏やかではなかった
…今も柚紀とのやり取りを毎日続けている佐鳥だが、あの屋上の一件以降時枝も含めた三人でグループを作り基本そこで連絡を取り合う様にした。理由は丁度荒船達と同じで、互いに情報共有した方が有効だと判断したからだ。今日買い物に出ている事も、柚紀本人から連絡があったので知っている……だが、少し前に当真から佐鳥宛に届いたメッセージを見て流石に心配になった。そのメッセージが
【悪い、柚紀に何か一言送ってくれ。訳あって一緒に居るんだが、今精神が揺らいじまってる。誰も悪くはないから怒るなよ?柚紀はそれを望まねぇ】
だった。恐らくたが何かのきっかけで柚紀のトラウマを呼び起こす事態になってしまったのだろうと時枝が推測し、性格などを考慮して何気ないメッセージを二人はそれぞれ考えて送ったのが
【柚紀ちゃ~ん、お買い物楽しんでますか?掘り出し物とかあったら良いね~。…佐鳥もやっぱり一緒に行きたかったよ~】
【駄目だよ佐鳥、今は休憩中だけどまだ仕事終わってないでしょ?…女子同士の方が気楽だろうから、佐鳥の事は気にせず楽しんでね】
こんな感じの内容だ。落ち着けば柚紀なら返事をくれるのは分かっているが、やはり来るまでは心配なのだ。そんな中
「おーい賢、充。次はお前達の番だぞー?」
「分かりました。ほら佐鳥、仕事に戻るから携帯置いて行けよ?…おれも置いて行くからさ」
「む~、…分かったよとっきー」
手に持っていた携帯を各々テーブルに置かれた状態にして仕事に向かう二人。それと入れ違いで嵐山が休憩の為に椅子に座り、ポケットに入れていた携帯を取り出して新着メッセージを確認していた時
‐ ♪~♪♪~ ‐
‐ ヴーヴー、ヴーヴー ‐
「!!(…二人の携帯が同時に?)同じ相手からのモノか?……相手は恐らく」
テーブルに置いてある片方の携帯のディスプレイを覗き見して相手の名前を確認する嵐山。…ちょっと良心が痛むが、アプリを開かなくても見れる範囲でメッセージを確認する。その内容は
【えっと、色々あって今は十人位の人と一緒に居ます。全員がボーダーの方で、優しい方ばかりです。こちらは楽しくお買い物をしてるのが申し訳ないけど、仕事頑張ってね】
柚紀からのメッセージだった。確か今日は引っ越しの筈なのに何故買い物?と疑問を抱く嵐山だが、柚紀が楽しそうなら良いかと開き直りディスプレイの電源を切る。そして再度、自分に届いたメッセージを見る。件数は"2"で、両方ともよく見知った相手からのモノだった
「二人は最近任務も仕事も訓練も頑張っている事だし、……たまにはご褒美があっても悪くはないよな?…だが、その前に…なるのか?一波乱ありそうだな」
何やら複雑な表情で携帯を操作する嵐山は、遠くで仕事に励む二人の部下を見守りつつも、早く仕事が終わらないかと考える反面、些か不安でもあるが今考えても仕方ないと切り換える。…何はともあれ、先ずは仕事をきちんと終わらせるのが優先だからだ