48.交流の曲・四番
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『では実力の比較に関してですが、……総合的に言えば白衣姿なら出水先輩より下になりますが、戦闘員用なら言実さんが圧倒的に上です。トリオン量は出水先輩が断トツなのは皆さんもご存じだと思いますが……技術的なモノは…白衣姿でもヤル気次第では言実さんだと私は思いますよ?…くま先輩達には悪いですがトリオン量を除けば、那須先輩が言実さんには勝つのは難しいと思います』
「……わぁ~、姪っ子ちゃん容赦ないね~。因みに二宮さんは差はあるけど、出水くんと同じ位の実力者って考えで大丈夫だよ」
「う~、……柚紀先輩を疑うつもりないですよ?先生だってお強いのは知ってます。でもですよ?…"一度那須先輩の戦いを見ただけで"実力、わかりますか??」
少し歯切れの悪い所があったが、実力の予想を告げる柚紀の言葉に、犬飼は二宮の事を話し日浦はやはり隊長が弱いと言われてあまり納得していない様子だ。贔屓目が入るのは仕方ないので、気にせず解説に入る
『(二宮さんもポジションはシューター、…覚えておこう)……ごめんね茜ちゃん、確かに那須先輩のバイパーは凄いよ?でも…"鈕の穴にトリオン弾を通す事"は出来ないでしょ?』
「「「「えっ!?」」」」
「それ玲から聞いたわ、…一度だけ先生がどの位の精密射撃出来るか訊ねたら、それをやってのけたって……しかも鈕をコイントスして空中で回転している状態で、よ?」
『トリオン量が平均並みの言実さんがシューターとして強いのは、知能的な理由もありますが、最大の持ち味はその"正確な精密射撃の腕前"です。それを十分に生かすためにメイントリガーは恐らくバイパーで、正規の戦闘員では無いから確信はありませんが、…バイパーの個人ポイント"だけ"ならボーダー内一位だと思いますよ?所属年数を考慮して、ですがね。で、戦闘においては少ない手数で如何に敵を倒すか、如何に早く任務を終わらせるか、如何に長時間戦っていられるか……それの答えが白衣姿のトリオン体であり、あの改造弾トリガーにしてセットトリガーの正体です』
「ん?…でもさ鶴ヶ峰、俺は白衣姿の時にバイパー使った姿見た事がないよ?シューターでグラスホッパーは珍しいとは……思ったけど」
言実本人から聞いた腕前エピソードに仰天するメンバーを無視して話を進め、"素早さに特化し無駄を省く戦闘スタイル"を指摘する柚紀に笹森が待ったを掛けた。それを聞いて苦笑いを浮かべた、そして
『皆さん忘れてないですか?あの人の本職はあくまでも【エンジニア】ですよ?白衣姿時に…バイパーの代わりにハウンドを使用している理由も"仕事以外に無駄に頭を働かせたくない"です。グラスホッパーも"早く本職に戻るため"とか、……そんな感じですよ?多分皆さんが戦闘員としての印象深いのは、ストレス発散とか称して思いっきり戦う姿を見たからじゃないですか?で、大体言実さんが勝たれるから尚更かと』
「正解だ柚紀、あの人が機嫌悪いのが判別出来なくて、そんな時に運悪くウザ絡みした馬鹿が居て面倒になったから……これが"警告"が出来た理由だ。…いや~あの無表情で容赦なく打ち抜くもんだからな~。男は大体見分け付かなくて一度は警告の餌食になってつる姐に倒されてる訳だ」
『……言実さんあの容姿ですから、異性相手に何かと苦労してます。だから遠慮も容赦もしません、トリオン体だから尚更です。あ、先にエンジニアとしての"研究課題"話してしまいますね…【トリオン体及びトリガーで消費するトリオン量のコスト削減と効率化】です。おサノ先輩が疑問視されたのは【トリオン器官が成長が止まっている筈なのに強くなる方法はあるのか?】ですよね?これがその答えです』
「今でもつる姐が、時折任務やらランク戦で戦っている理由が所謂"データ取り"やら"実践演習"やら仕事の延長上的な考えではあるが……まぁ、年下に頼られたら断れなくて指導も担ってるって感じか?結局の所、つる姐だって人間だから慕われたら邪険に出来ないって訳だ」
柚紀一人で話す筈がいつの間にか当真と二人掛りで話しているのに気付いた柚紀は、当真を一瞥するとニヤッと満足そうな笑みを浮かべているので、これで良いかと納得し総括に入る
『自覚はないですが、あの人は本物の天才です。IT関連は…好きな分野だからのめり込んだ結果ボーダー内のプログラム全て網羅に繋がりますし、シューターだってあくまでも"仕事の延長上"的な考えですが、本気を出せば恐らく、…負け知らずな最強の戦闘員になります。まぁ、無いとは思いますけどね。……そんな言実さんにちょっと連絡取ります。…見ないで下さいね?まだ打つのが遅いので』
そんな感じで集団の輪から少し離れた柚紀は、携帯を操作し始める。向こうでは何やら物議騒然となっているがお構い無しで文章を考える。…確かに連絡はするが、相手は言実でなく
「……わぁ~、姪っ子ちゃん容赦ないね~。因みに二宮さんは差はあるけど、出水くんと同じ位の実力者って考えで大丈夫だよ」
「う~、……柚紀先輩を疑うつもりないですよ?先生だってお強いのは知ってます。でもですよ?…"一度那須先輩の戦いを見ただけで"実力、わかりますか??」
少し歯切れの悪い所があったが、実力の予想を告げる柚紀の言葉に、犬飼は二宮の事を話し日浦はやはり隊長が弱いと言われてあまり納得していない様子だ。贔屓目が入るのは仕方ないので、気にせず解説に入る
『(二宮さんもポジションはシューター、…覚えておこう)……ごめんね茜ちゃん、確かに那須先輩のバイパーは凄いよ?でも…"鈕の穴にトリオン弾を通す事"は出来ないでしょ?』
「「「「えっ!?」」」」
「それ玲から聞いたわ、…一度だけ先生がどの位の精密射撃出来るか訊ねたら、それをやってのけたって……しかも鈕をコイントスして空中で回転している状態で、よ?」
『トリオン量が平均並みの言実さんがシューターとして強いのは、知能的な理由もありますが、最大の持ち味はその"正確な精密射撃の腕前"です。それを十分に生かすためにメイントリガーは恐らくバイパーで、正規の戦闘員では無いから確信はありませんが、…バイパーの個人ポイント"だけ"ならボーダー内一位だと思いますよ?所属年数を考慮して、ですがね。で、戦闘においては少ない手数で如何に敵を倒すか、如何に早く任務を終わらせるか、如何に長時間戦っていられるか……それの答えが白衣姿のトリオン体であり、あの改造弾トリガーにしてセットトリガーの正体です』
「ん?…でもさ鶴ヶ峰、俺は白衣姿の時にバイパー使った姿見た事がないよ?シューターでグラスホッパーは珍しいとは……思ったけど」
言実本人から聞いた腕前エピソードに仰天するメンバーを無視して話を進め、"素早さに特化し無駄を省く戦闘スタイル"を指摘する柚紀に笹森が待ったを掛けた。それを聞いて苦笑いを浮かべた、そして
『皆さん忘れてないですか?あの人の本職はあくまでも【エンジニア】ですよ?白衣姿時に…バイパーの代わりにハウンドを使用している理由も"仕事以外に無駄に頭を働かせたくない"です。グラスホッパーも"早く本職に戻るため"とか、……そんな感じですよ?多分皆さんが戦闘員としての印象深いのは、ストレス発散とか称して思いっきり戦う姿を見たからじゃないですか?で、大体言実さんが勝たれるから尚更かと』
「正解だ柚紀、あの人が機嫌悪いのが判別出来なくて、そんな時に運悪くウザ絡みした馬鹿が居て面倒になったから……これが"警告"が出来た理由だ。…いや~あの無表情で容赦なく打ち抜くもんだからな~。男は大体見分け付かなくて一度は警告の餌食になってつる姐に倒されてる訳だ」
『……言実さんあの容姿ですから、異性相手に何かと苦労してます。だから遠慮も容赦もしません、トリオン体だから尚更です。あ、先にエンジニアとしての"研究課題"話してしまいますね…【トリオン体及びトリガーで消費するトリオン量のコスト削減と効率化】です。おサノ先輩が疑問視されたのは【トリオン器官が成長が止まっている筈なのに強くなる方法はあるのか?】ですよね?これがその答えです』
「今でもつる姐が、時折任務やらランク戦で戦っている理由が所謂"データ取り"やら"実践演習"やら仕事の延長上的な考えではあるが……まぁ、年下に頼られたら断れなくて指導も担ってるって感じか?結局の所、つる姐だって人間だから慕われたら邪険に出来ないって訳だ」
柚紀一人で話す筈がいつの間にか当真と二人掛りで話しているのに気付いた柚紀は、当真を一瞥するとニヤッと満足そうな笑みを浮かべているので、これで良いかと納得し総括に入る
『自覚はないですが、あの人は本物の天才です。IT関連は…好きな分野だからのめり込んだ結果ボーダー内のプログラム全て網羅に繋がりますし、シューターだってあくまでも"仕事の延長上"的な考えですが、本気を出せば恐らく、…負け知らずな最強の戦闘員になります。まぁ、無いとは思いますけどね。……そんな言実さんにちょっと連絡取ります。…見ないで下さいね?まだ打つのが遅いので』
そんな感じで集団の輪から少し離れた柚紀は、携帯を操作し始める。向こうでは何やら物議騒然となっているがお構い無しで文章を考える。…確かに連絡はするが、相手は言実でなく