48.交流の曲・四番
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「あ、待って待って!……ねぇ、姪っ子ちゃん。姐さんの事を話す前に"俺達の実力"とかも分かったりする?」
『………犬飼先輩は微妙ですが、他の方なら多分ですが分かりますよ?ランク戦の見物をかなりしてますから。試しに言い当てますか?…贔屓無しで』
「うん!お願いするよ!じゃあー、アタッカーからね。はい該当者挙手~」
本題に入る前にと犬飼が"腕試し"感覚で此処に居るメンバーの実力ランキングを訊ねれば、快諾する柚紀。手始めにと挙手したアタッカー三人を見れば迷う仕草もなく直ぐに答えた
『上から荒船先輩、くま先輩、笹森くんですね。でもあくまでも"弧月単体でのみ"の実力ですよ?特に笹森くんはカメレオンありますから。あ、因みに荒船先輩の対戦風景は何度か拝見しています』
「……使用トリガーも粗方把握済みな訳ね。…ならスナイパーは?三人居るけど分かる?」
『これは…すいませんが、犬飼先輩は帰ってくる前にご本人から聞いているので実力は知ってます。ですが当真先輩が【感覚派】穂刈先輩は【理論派】なのは分かりました。茜ちゃんは……判断つかないな~、本人は感覚派っぽいけど、何か違和感が…何でだろう?』
「そりゃあアレだ、日浦の師匠が理論派だからだろう。……先に行っとくが柚紀は一度もスナイパー訓練施設には来たことがない。つまりは、ほぼ直感や推測で当てたって訳だ。ってか試合ROMとかも見てないよな?」
『試合?ROM?…C級ランク戦以外にも戦う理由あるのですか?あ、防衛任務は別ですよ?』
アタッカーの実力順位に続き、スナイパーに関しては腕前でなく狙撃スタイルを言い当てる柚紀。犬飼が疑う可能性を考慮して、B級ランク戦の知識等の事を明白にする。…オペレーターを除けば残りはその犬飼のみになると
「犬飼はガンナーだから、同ポジションが此処には居ない状態だから比較は難しい。この状況でお前なら何で相手の実力を見極める?……鶴ヶ峰」
『見極める…ですか?そうですね……(スゥッ)』
「「っ!?(バッ)」」
『(スッ)……うん、やっぱりそうだった!』
「え?荒船くん?犬飼くん?どうしたの?……何で身構えたの?」
「……あれ?これって鶴ヶ峰を庇った当真さんが穂刈先輩に対してやったやつ、…と同じ原理か?」
「「「!!」」」
「ん?ごめん、私だけ理解出来な…「アハハハハ!!…おいおいマジでか~。予想外な判別方法だなコレは」…当真さん、説明プリーズ!」
荒船からの"見極める"の言葉を聞き考える…素振りを見せる柚紀は、ほんの少し一呼吸分だけ"警戒心"を纏ってみせた。すると、その変化に荒船と犬飼が反射的に反応し、生身ながら戦闘体勢に入ってしまう。笹森は似た光景を先程見たが、それをやって見せたのが柚紀なので自信がない。そして全てを理解した当真が笑った後に解説した、…柚紀が何をやったのかを
「荒船、犬飼……お前等まんまと柚紀の策に"釣られた"って自覚あるか?」
「!!まさか、…わざとやったのか?アレを」
「わぁ~、姪っ子ちゃんに一杯食わされた訳だね。……あの"変化に気付くだけの実力者"かの選別に見事に俺達が引っ掛かった訳かな?」
「……それって気付けなかった俺達は未熟って意味になるのか?」
まさか自分より年下の柚紀の策に落ちた二人は驚きと戸惑いの表情を浮かべていた。一方で、全く反応出来なかったメンバーの中で笹森が代表して疑問を口にするが、柚紀は首を振り否定し更に説明をする
『そう考えるのも間違いないけど、反応しなかったのは"私が敵対する事はない"そう思ってくれてるからだと私は思うよ?それに、さっきの私はあくまでも"警戒心"を強めただけ、当真先輩がしたあれは…"殺気"。だから友人である穂刈先輩も反応を示した』
「筋は通る、だが……俺や犬飼がお前を"信用してないから"…そう考えればあの反応の理由になるぞ?」
『……堂々巡りになりそうなので、その手の問答は苦手なのですが…それは先輩達の心次第なので、私は何も言えません。でも私は、……一度決めた事は最後まで貫きます。例えそのせいで辛くなっても、…私は先輩達を信用すると決めました、だから疑いません』
「もし……俺や他の皆が裏切っても、その意思を貫けるの?」
『貫いた結果であのトラウマを発生させた、……そう言えば納得しますか?あ、結論から言って犬飼先輩は荒船先輩と同じ、若しくは…"マスタークラス"に準ずる実力者って訳です。…"A級隊員"なら当たり前かも知れませんがね』
「「………」」
少しだけ辛そうな表情を見せる柚紀だが、手にはいつの間にか携帯を握り締めていた。…一人じゃない、だから自分の考えを素直に先輩相手にも言える。そう思い毅然とした態度を貫く姿は言実を彷彿させるモノだった。そして記憶が正しければ柚紀の前で犬飼は自分がA級隊員である事を"言っていない"のにそれすら言い当てたのだ。そんな柚紀の姿に驚く犬飼を見て満足そうな表情をした当真はこう告げた
「残念だったな犬飼、試すつもりが逆に試されて更に見せつけられただろ?柚紀は良い意味でも悪い意味でも、つる姐の姪だ。…甘く見ると痛い目に遭うのがコレで理解出来たか?」
『………犬飼先輩は微妙ですが、他の方なら多分ですが分かりますよ?ランク戦の見物をかなりしてますから。試しに言い当てますか?…贔屓無しで』
「うん!お願いするよ!じゃあー、アタッカーからね。はい該当者挙手~」
本題に入る前にと犬飼が"腕試し"感覚で此処に居るメンバーの実力ランキングを訊ねれば、快諾する柚紀。手始めにと挙手したアタッカー三人を見れば迷う仕草もなく直ぐに答えた
『上から荒船先輩、くま先輩、笹森くんですね。でもあくまでも"弧月単体でのみ"の実力ですよ?特に笹森くんはカメレオンありますから。あ、因みに荒船先輩の対戦風景は何度か拝見しています』
「……使用トリガーも粗方把握済みな訳ね。…ならスナイパーは?三人居るけど分かる?」
『これは…すいませんが、犬飼先輩は帰ってくる前にご本人から聞いているので実力は知ってます。ですが当真先輩が【感覚派】穂刈先輩は【理論派】なのは分かりました。茜ちゃんは……判断つかないな~、本人は感覚派っぽいけど、何か違和感が…何でだろう?』
「そりゃあアレだ、日浦の師匠が理論派だからだろう。……先に行っとくが柚紀は一度もスナイパー訓練施設には来たことがない。つまりは、ほぼ直感や推測で当てたって訳だ。ってか試合ROMとかも見てないよな?」
『試合?ROM?…C級ランク戦以外にも戦う理由あるのですか?あ、防衛任務は別ですよ?』
アタッカーの実力順位に続き、スナイパーに関しては腕前でなく狙撃スタイルを言い当てる柚紀。犬飼が疑う可能性を考慮して、B級ランク戦の知識等の事を明白にする。…オペレーターを除けば残りはその犬飼のみになると
「犬飼はガンナーだから、同ポジションが此処には居ない状態だから比較は難しい。この状況でお前なら何で相手の実力を見極める?……鶴ヶ峰」
『見極める…ですか?そうですね……(スゥッ)』
「「っ!?(バッ)」」
『(スッ)……うん、やっぱりそうだった!』
「え?荒船くん?犬飼くん?どうしたの?……何で身構えたの?」
「……あれ?これって鶴ヶ峰を庇った当真さんが穂刈先輩に対してやったやつ、…と同じ原理か?」
「「「!!」」」
「ん?ごめん、私だけ理解出来な…「アハハハハ!!…おいおいマジでか~。予想外な判別方法だなコレは」…当真さん、説明プリーズ!」
荒船からの"見極める"の言葉を聞き考える…素振りを見せる柚紀は、ほんの少し一呼吸分だけ"警戒心"を纏ってみせた。すると、その変化に荒船と犬飼が反射的に反応し、生身ながら戦闘体勢に入ってしまう。笹森は似た光景を先程見たが、それをやって見せたのが柚紀なので自信がない。そして全てを理解した当真が笑った後に解説した、…柚紀が何をやったのかを
「荒船、犬飼……お前等まんまと柚紀の策に"釣られた"って自覚あるか?」
「!!まさか、…わざとやったのか?アレを」
「わぁ~、姪っ子ちゃんに一杯食わされた訳だね。……あの"変化に気付くだけの実力者"かの選別に見事に俺達が引っ掛かった訳かな?」
「……それって気付けなかった俺達は未熟って意味になるのか?」
まさか自分より年下の柚紀の策に落ちた二人は驚きと戸惑いの表情を浮かべていた。一方で、全く反応出来なかったメンバーの中で笹森が代表して疑問を口にするが、柚紀は首を振り否定し更に説明をする
『そう考えるのも間違いないけど、反応しなかったのは"私が敵対する事はない"そう思ってくれてるからだと私は思うよ?それに、さっきの私はあくまでも"警戒心"を強めただけ、当真先輩がしたあれは…"殺気"。だから友人である穂刈先輩も反応を示した』
「筋は通る、だが……俺や犬飼がお前を"信用してないから"…そう考えればあの反応の理由になるぞ?」
『……堂々巡りになりそうなので、その手の問答は苦手なのですが…それは先輩達の心次第なので、私は何も言えません。でも私は、……一度決めた事は最後まで貫きます。例えそのせいで辛くなっても、…私は先輩達を信用すると決めました、だから疑いません』
「もし……俺や他の皆が裏切っても、その意思を貫けるの?」
『貫いた結果であのトラウマを発生させた、……そう言えば納得しますか?あ、結論から言って犬飼先輩は荒船先輩と同じ、若しくは…"マスタークラス"に準ずる実力者って訳です。…"A級隊員"なら当たり前かも知れませんがね』
「「………」」
少しだけ辛そうな表情を見せる柚紀だが、手にはいつの間にか携帯を握り締めていた。…一人じゃない、だから自分の考えを素直に先輩相手にも言える。そう思い毅然とした態度を貫く姿は言実を彷彿させるモノだった。そして記憶が正しければ柚紀の前で犬飼は自分がA級隊員である事を"言っていない"のにそれすら言い当てたのだ。そんな柚紀の姿に驚く犬飼を見て満足そうな表情をした当真はこう告げた
「残念だったな犬飼、試すつもりが逆に試されて更に見せつけられただろ?柚紀は良い意味でも悪い意味でも、つる姐の姪だ。…甘く見ると痛い目に遭うのがコレで理解出来たか?」