47.交流の曲・三番
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それから当真は言実に聞いた事や自分が知っている事を中心に、時折笹森の話を交えながら語った。…あのゲート大量発生した騒動に隠されれていた事の顛末を、二つの部隊が関わった理由、そして……柚紀のサイドエフェクトの有効性と危険性、前提事項があるが故の利点と弊害に、話忘れていたトリオン量の多さ、勿論色んな意味で活躍した風間隊や嵐山隊の事も。特に風間隊については上層部から下った指令関係も含めてで、嵐山隊に関しては騒動後、言実に代わって柚紀を守り介護していた事も一応話した。……コレで柚紀と各隊との関係性がおおよそだが推測出来ると当真の考えだった。後は、あの噂が発生した理由等を話すと
「わぁ~……予想以上に胸糞悪い話だね本当に。ウチの隊は太刀川隊と入れ替わりに担当地区に入ったから戦闘痕も見たけどさ~…姪っ子ちゃんが悪い訳じゃないのは分かるけど、上層部の出した指令内容も分からなくはない。今はとりあえず鎮火しているみたいだけどさ、……この問題は相当尾を引くよ?再び騒動が起きて炎上するか分からない。例え小さな種火であっても…火の無いところに煙は立たないからね」
「…それは知り合った隊長全員が承知済みな筈だ。勿論つる姐や迅さんだってそうだ。だからと言って焦る訳には行かねぇんだよ、……柚紀が今みたいに精神的バランスを崩したら一発アウトだからな」
「大丈夫か?鶴ヶ峰は、辛そうだ、かなり、俺でも、キツイぞ?他人なのに、訳じゃないのに、経験をした、……笹森、大丈夫か?お前も」
「俺は大丈夫です、……本当に辛いのは…アイツなのに、何もしてやれないんです今の俺はっ!………まだ信用信頼が足りてないから……鶴ヶ峰の傷を癒すのが無理です。だけど、…やっぱり………諦めれないです、自分の気持ちに嘘……付きたくない(だけど、"あの二人"はきっともう既に…)」
全員が柚紀寄りの考えではあるが犬飼の意見にも一理あると感じてしまうメンバーの中で、やはり笹森は自分が惚れた相手が凄い重荷を抱えていようとも、高嶺の花だろうとも…恋敵が強力な存在でも諦めるつもりはない様子だ。そんな中で、ずっと聞きに徹していた加賀美が不意に柚紀の様子を見た際に、携帯を取り出して画面を見ており……表情が柔らかくなったのを見て思わず声を上げそうになったのを抑えて、当真に訊ねる
「ね、ねぇ当真くん。貴方、……何をしたの?柚紀ちゃんの表情が変わったわよ?明らかに良い方に、…どうなっているの?」
「お!上手く"精神安定剤"が働いたみたいだな。……ちゃんと居るんだよ、ボーダー内で柚紀を大切にしてくれる奴がさ。向こうの気持ちは分からねぇが、少なくともアイツにとってつる姐や迅さんに次ぐ"心の拠り所"だ」
「当真、誰なんだソイツは?予想は出来ている、だが……「断言出来ないです、今はまだ」…どういう意味だ?」
顔色が格段に良くなった柚紀が那須隊の二人と何とか普段通りの会話をしている姿に安堵する当真へ、荒船は問い掛ける。だが答えたのは小佐野で、その表情は少しだけ複雑なものだった。柚紀そして笹森を一瞥後、その理由を話す
「分からないんです現段階では、…勿論互いに信頼関係は結べているのも仲が良いのは分かります。だけど、言実さんを見ていますから……あの子も"同じ状態"な可能性がないとは言い切れません。更にあのトラウマ持ちだから尚更ですね。そして相手も、…日佐人みたいにあからさまな態度を取っている訳じゃないから、"親切心"からなのかそれとも…そんな感じですね」
「成る程ね、……素の性格を考えると姪っ子ちゃんの事情を知っているだろうから"特別視"はしているだろうけど"どんか感情を抱いているか"の判断、…断言するだけの確信はないって訳だ」
「ま、"今は"それで十分だけどな」
そんな感じて柚紀と彼…"等"の話をしている所に、クッションを持ったままだが皆の元に恐る恐る戻ってくる柚紀達。それに気付いた当真が手招きすれば元座っていた位置にまで戻り、頭を撫でられる
「(ナデナデ)もう大丈夫そうだな、…俺の優しい心遣いに感謝しろよ~?(クシャクシャ)」
『あ!またそうやって頭を撫でないで下さいよ先輩っ!!でも、…有り難う御座います』
「おぅ!!……うんじゃあ、続き話すか。後、…説明終わったら"アレ"やるぞ?お前を知るならやっぱりコレは欠かせないだろう、既に片鱗は見せたが…………俺珍しく働いたんだ、それの褒美に披露してくれ、な?(ポン)」
『……まぁ、当真先輩が良いならやりますけど?私的にはアレ見世物じゃないですよ?でも、…皆さん事ある事に聞きたがりますよね~。……悪い気がしませんが』
と、一部の者なら検討がつくやり取りを済ませた二人は、あの騒動以降の話を語り始めるのであった
「わぁ~……予想以上に胸糞悪い話だね本当に。ウチの隊は太刀川隊と入れ替わりに担当地区に入ったから戦闘痕も見たけどさ~…姪っ子ちゃんが悪い訳じゃないのは分かるけど、上層部の出した指令内容も分からなくはない。今はとりあえず鎮火しているみたいだけどさ、……この問題は相当尾を引くよ?再び騒動が起きて炎上するか分からない。例え小さな種火であっても…火の無いところに煙は立たないからね」
「…それは知り合った隊長全員が承知済みな筈だ。勿論つる姐や迅さんだってそうだ。だからと言って焦る訳には行かねぇんだよ、……柚紀が今みたいに精神的バランスを崩したら一発アウトだからな」
「大丈夫か?鶴ヶ峰は、辛そうだ、かなり、俺でも、キツイぞ?他人なのに、訳じゃないのに、経験をした、……笹森、大丈夫か?お前も」
「俺は大丈夫です、……本当に辛いのは…アイツなのに、何もしてやれないんです今の俺はっ!………まだ信用信頼が足りてないから……鶴ヶ峰の傷を癒すのが無理です。だけど、…やっぱり………諦めれないです、自分の気持ちに嘘……付きたくない(だけど、"あの二人"はきっともう既に…)」
全員が柚紀寄りの考えではあるが犬飼の意見にも一理あると感じてしまうメンバーの中で、やはり笹森は自分が惚れた相手が凄い重荷を抱えていようとも、高嶺の花だろうとも…恋敵が強力な存在でも諦めるつもりはない様子だ。そんな中で、ずっと聞きに徹していた加賀美が不意に柚紀の様子を見た際に、携帯を取り出して画面を見ており……表情が柔らかくなったのを見て思わず声を上げそうになったのを抑えて、当真に訊ねる
「ね、ねぇ当真くん。貴方、……何をしたの?柚紀ちゃんの表情が変わったわよ?明らかに良い方に、…どうなっているの?」
「お!上手く"精神安定剤"が働いたみたいだな。……ちゃんと居るんだよ、ボーダー内で柚紀を大切にしてくれる奴がさ。向こうの気持ちは分からねぇが、少なくともアイツにとってつる姐や迅さんに次ぐ"心の拠り所"だ」
「当真、誰なんだソイツは?予想は出来ている、だが……「断言出来ないです、今はまだ」…どういう意味だ?」
顔色が格段に良くなった柚紀が那須隊の二人と何とか普段通りの会話をしている姿に安堵する当真へ、荒船は問い掛ける。だが答えたのは小佐野で、その表情は少しだけ複雑なものだった。柚紀そして笹森を一瞥後、その理由を話す
「分からないんです現段階では、…勿論互いに信頼関係は結べているのも仲が良いのは分かります。だけど、言実さんを見ていますから……あの子も"同じ状態"な可能性がないとは言い切れません。更にあのトラウマ持ちだから尚更ですね。そして相手も、…日佐人みたいにあからさまな態度を取っている訳じゃないから、"親切心"からなのかそれとも…そんな感じですね」
「成る程ね、……素の性格を考えると姪っ子ちゃんの事情を知っているだろうから"特別視"はしているだろうけど"どんか感情を抱いているか"の判断、…断言するだけの確信はないって訳だ」
「ま、"今は"それで十分だけどな」
そんな感じて柚紀と彼…"等"の話をしている所に、クッションを持ったままだが皆の元に恐る恐る戻ってくる柚紀達。それに気付いた当真が手招きすれば元座っていた位置にまで戻り、頭を撫でられる
「(ナデナデ)もう大丈夫そうだな、…俺の優しい心遣いに感謝しろよ~?(クシャクシャ)」
『あ!またそうやって頭を撫でないで下さいよ先輩っ!!でも、…有り難う御座います』
「おぅ!!……うんじゃあ、続き話すか。後、…説明終わったら"アレ"やるぞ?お前を知るならやっぱりコレは欠かせないだろう、既に片鱗は見せたが…………俺珍しく働いたんだ、それの褒美に披露してくれ、な?(ポン)」
『……まぁ、当真先輩が良いならやりますけど?私的にはアレ見世物じゃないですよ?でも、…皆さん事ある事に聞きたがりますよね~。……悪い気がしませんが』
と、一部の者なら検討がつくやり取りを済ませた二人は、あの騒動以降の話を語り始めるのであった