47.交流の曲・三番
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「えっと、次の日に柚紀ちゃんが諏訪さん達に此処で会っているから、その理由や出来事を話しちゃうね。………日佐人が」
「おサノ先輩じゃなくて俺がですか?!……まぁ、知ってますから良いですけど。…言実さんが鶴ヶ峰から離れたほんの数分の間、…一人の所を狙われて男二人組に絡まれたんですアイツ、所謂"ナンパ"です。最初は何とか断ろうとしたけど相手がしつこくて、……痺れを切らした相手に鶴ヶ峰が捕まれそうな所を二人に助けられた訳です。あ、もう一人はセコムトリオ候補の風間さんです。……奴等が居なくなった後、余程怖かったのか泣いたって聞いたので………だから」
「あんなに焦っていた訳ね、瑠衣も笹森くんも。柚紀ちゃんに嫌な思いを"また"させない為に」
「「(コクン)」」
未だ気持ちが浮上しない柚紀の代わりに、恐らく説明させるべきでない"アクシデント内容"を先に話す諏訪隊の二人…笹森の話を聞いて納得するメンバー、…数時間前に何故二人があの様な言動をしたのか、その理由を。少し落ち着いた柚紀が更に付け加える
『笹森くんの話は本当ですが、三つ程追加説明を。…買い物前に短時間ですが基地で言実さんと一緒の時、出水先輩と米屋先輩にお会いしてます。多分これが言実さんに関する噂の原因ではないかと。後、…(スッ)あのお二人に私が会えた理由ですが、買い物に誘ったのも先に私に救いの手を差し伸べたのも風間さんの方で、更にそれを頼んだのが……恐らく言実さんかと』
「「「「「「えっ!!」」」」」」
「迅さんの次は、姐さんと風間さんが布石を置いた訳か~。……因みに姪っ子ちゃん、その根拠は?」
噂の由来や出水達の事も重要だが、諏訪達との出会いが偶然でなく意図的であった事に驚くメンバーの中で、冷静な態度を取る一人である犬飼が理由を訊ねた。この時、柚紀は推測や相手を特に観察する際に纏うあの言実を彷彿させる独特的な雰囲気になっていた
『買い物に関しては【風間に誘われた】と諏訪さんから直接聞きました。ならば何故諏訪さんを誘う必要があったのか?何故、…風間さんは私を助けたのか?"危なかったから"と言われてしまえばそれまでですが、見知らぬ私を助けるのは、違う気がして。でも、【言実さんがあらかじめ風間さんにお願いして、更に私がボーダー内で頼れる人を増やす為に風間さんが諏訪さんを巻き込んだ】…こう考えれば筋が通ります。更に風間さんは自隊のメンバーと私を引き合わせました。わざわざ防衛任務の時間をずらしてまで……その理由は恐らく…』
「菊地原だな、鶴ヶ峰と同級生にして数少ないサイドエフェクトの持ち主、……鶴ヶ峰の為にと思い、更に身近な理解者を作ろうとした。これが風間さんの意図だろう(正確には互いの為だろうな、…あの菊地原が歌川も居たが鶴ヶ峰と普通に話していたのを俺もロビーで見た事があるし)」
『(コク)そうだと思います。こればかりは、嵐山隊…特に仲が良い佐鳥くんや時枝くんにも言いづらい事です。……自ら経験出来ない事を聞かれても困るのは皆同じだから。そして彼のお陰で、精神的に楽になっていたのも事実です。………でもっ!!』
「「「「!?!」」」」
「「「「っ!?」」」」
「(ま、そうだよな。柚紀にとってこの後の騒動は"新たなトラウマ発生事件"と言っても過言じゃねぇ。あまり関わりの無い俺ですら、いい気分じゃねぇんだ。……話させる訳にはいかねぇし、…こりゃ"彼奴等"の力が必要だな)」
迷うことなく語る柚紀の言葉の合間に荒船の憶測も加わり、順調に説明をしていた。だが、…この後に起こしてしまった騒動を思い返した柚紀の表情が一気に辛そうなモノへと豹変してしまう。これには初見の四人は驚き、事の展開を知る四人も複雑な表情を浮かべる。その中で未だ何とか冷静さを保っている当真が、手元の携帯で誰かに連絡を入れてから行動を開始する
「くま、日浦。…柚紀と一緒に少し離れろ。この後の出来事に関しては俺が話す、…話す必要がある事案だからな。笹森は当事者にして実体験者だから居て貰うが、……おサノ、お前も辛いなら…「私はこのままで大丈夫です。…かがみん先輩が、……女子一人が聞くべき内容じゃないからアレは」…そうか。だが、無理はするな。それは柚紀が望んだりはしねぇ事だ……くま」
「(コク)」
熊谷と日浦に支えられる形で少し離れた位置に腰を下ろした柚紀は例のクッションを抱き締めるが、やはりまだ辛そうにしている。それを見ている全員の視線を集める為に、机を手で叩いた当真は説明をする前にこう前置きを告げた
「先に断っておくが、かなり胸糞悪い話になる。だが柚紀の事を知るには必ずしも必要な事だ、…悪いが覚悟してもらうぞ?で、これは穂刈には話してなかったが、お前等全員が関わっている。そしてA級トップチームの…あの噂が発生した要因でもあるんだよな、コレが」
「おサノ先輩じゃなくて俺がですか?!……まぁ、知ってますから良いですけど。…言実さんが鶴ヶ峰から離れたほんの数分の間、…一人の所を狙われて男二人組に絡まれたんですアイツ、所謂"ナンパ"です。最初は何とか断ろうとしたけど相手がしつこくて、……痺れを切らした相手に鶴ヶ峰が捕まれそうな所を二人に助けられた訳です。あ、もう一人はセコムトリオ候補の風間さんです。……奴等が居なくなった後、余程怖かったのか泣いたって聞いたので………だから」
「あんなに焦っていた訳ね、瑠衣も笹森くんも。柚紀ちゃんに嫌な思いを"また"させない為に」
「「(コクン)」」
未だ気持ちが浮上しない柚紀の代わりに、恐らく説明させるべきでない"アクシデント内容"を先に話す諏訪隊の二人…笹森の話を聞いて納得するメンバー、…数時間前に何故二人があの様な言動をしたのか、その理由を。少し落ち着いた柚紀が更に付け加える
『笹森くんの話は本当ですが、三つ程追加説明を。…買い物前に短時間ですが基地で言実さんと一緒の時、出水先輩と米屋先輩にお会いしてます。多分これが言実さんに関する噂の原因ではないかと。後、…(スッ)あのお二人に私が会えた理由ですが、買い物に誘ったのも先に私に救いの手を差し伸べたのも風間さんの方で、更にそれを頼んだのが……恐らく言実さんかと』
「「「「「「えっ!!」」」」」」
「迅さんの次は、姐さんと風間さんが布石を置いた訳か~。……因みに姪っ子ちゃん、その根拠は?」
噂の由来や出水達の事も重要だが、諏訪達との出会いが偶然でなく意図的であった事に驚くメンバーの中で、冷静な態度を取る一人である犬飼が理由を訊ねた。この時、柚紀は推測や相手を特に観察する際に纏うあの言実を彷彿させる独特的な雰囲気になっていた
『買い物に関しては【風間に誘われた】と諏訪さんから直接聞きました。ならば何故諏訪さんを誘う必要があったのか?何故、…風間さんは私を助けたのか?"危なかったから"と言われてしまえばそれまでですが、見知らぬ私を助けるのは、違う気がして。でも、【言実さんがあらかじめ風間さんにお願いして、更に私がボーダー内で頼れる人を増やす為に風間さんが諏訪さんを巻き込んだ】…こう考えれば筋が通ります。更に風間さんは自隊のメンバーと私を引き合わせました。わざわざ防衛任務の時間をずらしてまで……その理由は恐らく…』
「菊地原だな、鶴ヶ峰と同級生にして数少ないサイドエフェクトの持ち主、……鶴ヶ峰の為にと思い、更に身近な理解者を作ろうとした。これが風間さんの意図だろう(正確には互いの為だろうな、…あの菊地原が歌川も居たが鶴ヶ峰と普通に話していたのを俺もロビーで見た事があるし)」
『(コク)そうだと思います。こればかりは、嵐山隊…特に仲が良い佐鳥くんや時枝くんにも言いづらい事です。……自ら経験出来ない事を聞かれても困るのは皆同じだから。そして彼のお陰で、精神的に楽になっていたのも事実です。………でもっ!!』
「「「「!?!」」」」
「「「「っ!?」」」」
「(ま、そうだよな。柚紀にとってこの後の騒動は"新たなトラウマ発生事件"と言っても過言じゃねぇ。あまり関わりの無い俺ですら、いい気分じゃねぇんだ。……話させる訳にはいかねぇし、…こりゃ"彼奴等"の力が必要だな)」
迷うことなく語る柚紀の言葉の合間に荒船の憶測も加わり、順調に説明をしていた。だが、…この後に起こしてしまった騒動を思い返した柚紀の表情が一気に辛そうなモノへと豹変してしまう。これには初見の四人は驚き、事の展開を知る四人も複雑な表情を浮かべる。その中で未だ何とか冷静さを保っている当真が、手元の携帯で誰かに連絡を入れてから行動を開始する
「くま、日浦。…柚紀と一緒に少し離れろ。この後の出来事に関しては俺が話す、…話す必要がある事案だからな。笹森は当事者にして実体験者だから居て貰うが、……おサノ、お前も辛いなら…「私はこのままで大丈夫です。…かがみん先輩が、……女子一人が聞くべき内容じゃないからアレは」…そうか。だが、無理はするな。それは柚紀が望んだりはしねぇ事だ……くま」
「(コク)」
熊谷と日浦に支えられる形で少し離れた位置に腰を下ろした柚紀は例のクッションを抱き締めるが、やはりまだ辛そうにしている。それを見ている全員の視線を集める為に、机を手で叩いた当真は説明をする前にこう前置きを告げた
「先に断っておくが、かなり胸糞悪い話になる。だが柚紀の事を知るには必ずしも必要な事だ、…悪いが覚悟してもらうぞ?で、これは穂刈には話してなかったが、お前等全員が関わっている。そしてA級トップチームの…あの噂が発生した要因でもあるんだよな、コレが」