47.交流の曲・三番
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『この町に来た理由は、夏休みを利用して言実さんに会うためでした。約束の時間より早く着すぎて、時間潰しと気分転換を兼ねて"ある事"をしている時に迅さんと最初に会って、予知による助言を聞いてその通りにしていた時に嵐山さん達に出会いました。…で、彼等に連れられて基地に行った状態です』
「……うん、とりあえず色々聞きたいけど、ボーダー隊員で最初に会ったのが迅さんなのは、多分予知が理由として…"ある事"ってナニかな?」
「後、どうして嵐山さん達が鶴ヶ峰の元に行く目的があったのかが分からない。……確かサイドエフェクトに関しては最初知らなかったって聞いた気がしたけど」
初日の基地に到着するまでの流れの時点で、犬飼と笹森から質問が出てくる。これに対しては自分で話しても問題ないので、どう話すか整理した後に答え始める
『二つの質問に答える前に、私のサイドエフェクトの前置き…"前提事項"を説明しますね。私は他の方とは違って能力を"任意で発動が可能"な点と、能力にトリオンを使用する性質上"生身の状態でもトリオン操作や放出が可能な特殊な体質"なのです。……これが原因で大変な事になってしまいますが、…それは後程で』
「理解した、成る程な、四つの噂、由来がコレか、その一つの、"特殊なサイドエフェクト"、違うか?」
『穂刈先輩の言う通りだと思います。…多分答えの予想は付いていると思いますが、"ある事"とは歌を歌う事。そして、その際に放出された私のトリオンがレーダーに感知され、調査に派遣されたのが嵐山隊だった訳です。…因みに、迅さんが私を基地に連れていくのも可能でしたが……』
「ま、今までの事や柚紀の対人関係の問題点を考慮すれば、嵐山隊に会わせたのは正解だな。……多分、それをしてなければ最悪…」
『"たら""れば"の話はすべきじゃないですが、…恐らく当真先輩が予想した通りの結末だったと私も思います』
「………だよな、やっぱり」
サイドエフェクトや例の騒動を語りには必須事項な知識を自分で語り、質問の答え合わせをする。それに納得する中で当真は"ある可能性"が頭に浮かんで思わず口にしてしまう。それを柚紀を苦笑いしながら肯定された事に対して、あの当真が複雑な表情を浮かべた事から、その内容は良いものではない事が全員理解した
『で、基地に到着したら言実さんに出迎えられて、二人で会議室へ移動中に二宮さんにお会いしました。直ぐに別れて会議室にて上層部の方と話をしていたのですが、…長時間私があの場に居る事が皆さんにとってもマズイのが視えた迅さんが、私を引き取りにやって来て、言実さんが迎えに来るまでの間、再び嵐山隊の皆さんに会って一緒に時間を過ごして初日が終了です。あ、噂の一つである"謎の歌声"はこの日の出来事で、場所は嵐山隊室にて歌ってました』
「……私、いきなり聴こえて最初はビックリしましたが、何だか心が癒されるとても優しくて綺麗な歌声だったと今でも思っています。でも……あれだけの事があったのに大騒ぎにならなかったのは今思えば不思議です。…何ででしょうか?」
日浦の感想と疑問に誰もが同意し首を傾げていた。柚紀も騒動にならなかった理由は知らないが、知っているであろう当真をジッと見つめ、視線に気付いた本人は仕方ないと語り始める
「つる姐から聞いた話によると、理由は【迅さんの指示で嵐山隊が裏で根回しをしたから】らしいぜ?"上層部公認のとある実験をするからその場が騒然とならない様にして欲しい"みたいな感じでな。…迅さんは特定の人物"のみ"に肩入れ出来ない立場だから、嵐山隊に協力を仰ぐ必要があった訳だ」
『その理由ってやっぱり、…サイドエフェクトですか?』
「……それだけじゃねぇが、それも理由の一つだ。迅さんもボーダー内ではかなり特殊な立場なのは、皆が知っている事だし自他共に納得している内容だ。だから柚紀、…(クシャリ)お前が悪い訳じゃないから落ち込むなよ?」
『………うん』
迅の新たな暗躍内容を聞いて納得する反面申し訳無くなり、そしてそれとは別の理由で表情を曇らせる柚紀の頭を当真が撫でるが表情が晴れない。他のメンバーも心配はするが余計な口出しは出来ない。理由は恐らくだが……迅と柚紀の共通点である"サイドエフェクト"、これに関して悩みを抱いているのなら、自分達では本当の意味で理解してあげれないからだ。そして全員が忘れていた……迅が【S級隊員】又は…【黒トリガー使い】であることを柚紀が知らない可能性を。そして諏訪隊の二人は勿論だが当真も知らないのだ、…柚紀の持つあの翠色の石の特性を、その正体を
「……うん、とりあえず色々聞きたいけど、ボーダー隊員で最初に会ったのが迅さんなのは、多分予知が理由として…"ある事"ってナニかな?」
「後、どうして嵐山さん達が鶴ヶ峰の元に行く目的があったのかが分からない。……確かサイドエフェクトに関しては最初知らなかったって聞いた気がしたけど」
初日の基地に到着するまでの流れの時点で、犬飼と笹森から質問が出てくる。これに対しては自分で話しても問題ないので、どう話すか整理した後に答え始める
『二つの質問に答える前に、私のサイドエフェクトの前置き…"前提事項"を説明しますね。私は他の方とは違って能力を"任意で発動が可能"な点と、能力にトリオンを使用する性質上"生身の状態でもトリオン操作や放出が可能な特殊な体質"なのです。……これが原因で大変な事になってしまいますが、…それは後程で』
「理解した、成る程な、四つの噂、由来がコレか、その一つの、"特殊なサイドエフェクト"、違うか?」
『穂刈先輩の言う通りだと思います。…多分答えの予想は付いていると思いますが、"ある事"とは歌を歌う事。そして、その際に放出された私のトリオンがレーダーに感知され、調査に派遣されたのが嵐山隊だった訳です。…因みに、迅さんが私を基地に連れていくのも可能でしたが……』
「ま、今までの事や柚紀の対人関係の問題点を考慮すれば、嵐山隊に会わせたのは正解だな。……多分、それをしてなければ最悪…」
『"たら""れば"の話はすべきじゃないですが、…恐らく当真先輩が予想した通りの結末だったと私も思います』
「………だよな、やっぱり」
サイドエフェクトや例の騒動を語りには必須事項な知識を自分で語り、質問の答え合わせをする。それに納得する中で当真は"ある可能性"が頭に浮かんで思わず口にしてしまう。それを柚紀を苦笑いしながら肯定された事に対して、あの当真が複雑な表情を浮かべた事から、その内容は良いものではない事が全員理解した
『で、基地に到着したら言実さんに出迎えられて、二人で会議室へ移動中に二宮さんにお会いしました。直ぐに別れて会議室にて上層部の方と話をしていたのですが、…長時間私があの場に居る事が皆さんにとってもマズイのが視えた迅さんが、私を引き取りにやって来て、言実さんが迎えに来るまでの間、再び嵐山隊の皆さんに会って一緒に時間を過ごして初日が終了です。あ、噂の一つである"謎の歌声"はこの日の出来事で、場所は嵐山隊室にて歌ってました』
「……私、いきなり聴こえて最初はビックリしましたが、何だか心が癒されるとても優しくて綺麗な歌声だったと今でも思っています。でも……あれだけの事があったのに大騒ぎにならなかったのは今思えば不思議です。…何ででしょうか?」
日浦の感想と疑問に誰もが同意し首を傾げていた。柚紀も騒動にならなかった理由は知らないが、知っているであろう当真をジッと見つめ、視線に気付いた本人は仕方ないと語り始める
「つる姐から聞いた話によると、理由は【迅さんの指示で嵐山隊が裏で根回しをしたから】らしいぜ?"上層部公認のとある実験をするからその場が騒然とならない様にして欲しい"みたいな感じでな。…迅さんは特定の人物"のみ"に肩入れ出来ない立場だから、嵐山隊に協力を仰ぐ必要があった訳だ」
『その理由ってやっぱり、…サイドエフェクトですか?』
「……それだけじゃねぇが、それも理由の一つだ。迅さんもボーダー内ではかなり特殊な立場なのは、皆が知っている事だし自他共に納得している内容だ。だから柚紀、…(クシャリ)お前が悪い訳じゃないから落ち込むなよ?」
『………うん』
迅の新たな暗躍内容を聞いて納得する反面申し訳無くなり、そしてそれとは別の理由で表情を曇らせる柚紀の頭を当真が撫でるが表情が晴れない。他のメンバーも心配はするが余計な口出しは出来ない。理由は恐らくだが……迅と柚紀の共通点である"サイドエフェクト"、これに関して悩みを抱いているのなら、自分達では本当の意味で理解してあげれないからだ。そして全員が忘れていた……迅が【S級隊員】又は…【黒トリガー使い】であることを柚紀が知らない可能性を。そして諏訪隊の二人は勿論だが当真も知らないのだ、…柚紀の持つあの翠色の石の特性を、その正体を