47.交流の曲・三番
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「「「「えーー!?!?」」」」
「ま、待ってくれ鶴ヶ峰っ!!……それ、諏訪さん知らないよな?お前が二宮さんと面識がある事を」
『?うん、言ってないよ。二宮さんと会ったのは諏訪さんに会う前の出来事だし、会ったのはそれっきりだから言う必要もないかなと………あれ?ねぇ笹森くん、何か私不味い事言ったかな??』
二宮と言実との関係性を一切知らない柚紀は、笹森を始め少し離れた所にいる皆が何故驚いているか理解出来なくて不思議そうにしていた。因みにその中で小佐野も話を聞いてはいるが二宮に関して諏訪に連絡する事に集中していた。一方で柚紀の近くに居る三人はと言うと
「アハハハッ!!?…に、二宮さんがっ、…姐さんの、男版とかっ!……ハァ~、………うん、強ち間違ってないけどさ~、その例え方、面白いよ姪っ子ちゃん!」
「ヒ、ヒィ!?は、腹痛て~!!わ、笑いすぎてっ?!……まさかの言い方、それも的外れじゃない分、威力がスゲーわ。…本当に柚紀は面白い奴だなー」
『な、何で二人は笑うの?!!アレですか?私を馬鹿にしているんですか?!!荒船先輩、一体どうなっているんですか???』
「あー………(ナデナデ)とりあえず落ち着け鶴ヶ峰、お前は悪くないから。…で、お前等二人も落ち着け!!ってか笑うなっ!!?特に犬飼、お前自分所の隊長の事だろうがっ!!!」
柚紀の天然だが間違ってない発言がツボに入ったらしく、笑いが止まらない二人を見て慌てつつ不安そうな表情をする柚紀を見て、頭を撫でながら落ち着かせる一方で同級生二人には怒鳴り付ける荒船。そんな中、諏訪への連絡を済ませた小佐野が、この凄いことになっている空気間をどうにかしようとある提案をする
「何か凄い状況だけど、…とりあえずお昼食べながらにしませんか?犬飼先輩だってあまりのんびりしている暇ないですよね?話なら食べながらでも出来ますし……私達も柚紀ちゃんも、お互いに情報把握する必要ありそうですから」
その言い分は最もだと、全員の意見が一致したのでとりあえず昼食の準備に取り掛かる。食べる際の席等だが、幅を広げる為に長机を重ねたモノを二つ作り、四・六で別れる事に。 別れると言っても机同士の間は、人が一人程度が楽に通れる程度であまり離れてはいない。座る位置は男女向かい合わせにして、四の方に荒船・穂刈、オペレーター二人で、残り六人で使う。女子の方は柚紀を真ん中に日浦と熊谷が左右におり、男子の方は当真が真ん中だ。因みな日浦の前に笹森が座っているのだが、最初当真達の"一応"有り難い心遣いで柚紀の正面に座らせようとしたが……本人が色んな意味で無理だと思い断ったのだ。それでも引き下がらない二人を見兼ねた荒船…と柚紀が助け船を出して二人を黙らせたのだった
『あれ?…おサノ先輩、頼んでいたヤツとは違いますよね?コレも確かにお持ち帰り出来るのは知ってましたが……どうしてですか?』
「ん~?…確かに男子達と同じお店のヤツでも悪くはなかったけどさ、……な~んか私の気分がコッチが良いって思っちゃってさ。限定商品に唆られちゃって、…ごめんね柚紀ちゃん」
「私もコッチの方が良いと思ったから、なら女子全員コッチにしようって事にしたの。那須隊の二人にもちゃんと了承とリクエスト聞いたし、瑠衣から柚紀ちゃんはあまり辛くなければ食べ物は大体大丈夫って聞いたから私のオススメにしておいたよ?……これなら野菜もたっぷりだし"食べやすい筈"だよ」
『!……確かにそうですね、…美味しそう(…そう言えば諏訪さんは知ってたよね、私が"嫌な事があった後、あまり食べれない事"後、確か話したっけな"苦手な食べ物"も)』
男子が全員某バーガーショップに対して女子は種類豊富なサンドイッチ専門店の商品で最初は疑問に感じだ柚紀だが、オペレーター二人の表情や言葉を聞いて察したのだ。…自分の為にそうしてくれたのだと。恐らく諏訪が小佐野に理由を説明した後に、他のメンバーにバレない様に考えて選んでくれたのだ。
実際にバーガーを用意されたとしても、今の柚紀はあまり食べれる気がしなかったし、自分一人だけ違うものだと疑問を抱かれるが"女子全員"にすれば違和感がない。用意してくれたサンドイッチも、野菜も自分が知っている画像等より比べて控え目な感じがするし、具材も蒸し鶏でパンもトーストされてないしドレッシングも見た感じ掛けていない。これなら食べきれそうだと思った柚紀は感謝の気持ちを噛み締めて、皆と一緒にご飯を食べ始めたのであった