46.交流の曲・二番
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「おいおい柚紀、何で俺じゃなくて荒船の後ろに隠れるんだ?普通なら付き合い長い俺の方じゃないのか?」
『だ、だって……当真先輩より荒船先輩の方が安全だもん。…いきなり盾扱いにしちゃってすみません、荒船先輩』
「気にするな、さっき外で"悪ふざけ"した当真が悪い。…あの後じゃ鶴ヶ峰が安心出来ないと感じるのは仕方ない事だ。……犬飼も、このままで文句はないよな?」
「問題ないよ~、俺だって姪っ子ちゃんをまた怖がらせたり困らせたりするつもりないし、このままでも話は出来るからね」
口では文句を言っているが無理に自分の後ろに移動させようとしない当真と、柚紀の行動理念を説き嫌な素振りをしない荒船。そして犬飼も異論はない様子だ。……三人に自分の意思を尊重して貰っている事が嬉しく感じた柚紀は、顔だけ荒船の後ろから出して犬飼の様子を窺う。それに気付いた犬飼は威圧感を与えない為に、屈んで目線を低くした状態で話しかける
「さっきはごめんね?君が何かしらの事情があるのには気づいていたけど、まさか対人関係に問題がある事は流石に分からなかった。……と、普通なら言えるけど俺の同隊に理由は違うとは言え、姪っ子ちゃんみたいな"症状持ち"が居るからさ、…話し掛けた時の反応で気付くことも出来た筈なんだ。だから、…つる姐さんから"警告"が出るのも無理はない、その可能性を俺は見誤ってしまったから」
『……………(スッ…スタスタ)…そうやって、反省して頂けているなら……私は何も言いません。…あの反応に関しては誰かに言う事があった際、"人見知り"と称していたのは、他でもない私自身……だから』
「………何となく、その理由や事情は察しているけど言わないよ。…君が秘密にしている事を他人の俺が話す訳にはいかない、……後さ」
犬飼の言葉が本心だと思った柚紀は、荒船の後ろから出てくると少しだけ間を空けた状態で話しかける。柚紀の少し困った表情や言葉から更に何かを感じ取った犬飼はそれを指摘しない代わりに、ゆっくりと手を片手を伸ばす。そして……
‐ プニッ……ツンツン ‐
『ほぁっっ!?!』
「(ツンツン)アハハ、驚いた驚いた!!…君は俺より年下の女の子なんだから、そこまで気を遣う必要ないよ~?(ツンツン)自分の考えを持つ事は悪いことじゃないけと、な~んか気を張り詰めてる感じがするんだよね~(ツンツン)もう少し気楽にして大丈夫だよ、……皆君を受け入れてくれるから、ね?(クリクリ)」
『え、あ、…そ、その…………とりあえず犬飼先輩が言いたい事は理解しました。それにしても…諏訪さんみたいに年下の扱い、……じゃないな…"異性の扱い"?接し方?うん、多分ですが慣れてます……よね?後、当真先輩みたいな性格であるのも…(バシッ)分かりましたので、今後は遠慮しませんが良いですか?』
いきなり頬を痛くないが突付かれて、吃驚する柚紀を尻目にそのまま話を続ける。そんな言動をする犬飼の事を正確に推測し、接し方に関して相手の手を払い除けながら宣言する柚紀を見て、目を見開く犬飼だが直ぐに表情が戻る
「いいよそれで、姪っ子ちゃんがその方が楽なら俺は全然構わないから。…あ、さっきのお詫びとお近づきの印に(カサッ)コレ良ければ使って?多分"今も"だけど、今後も使えるモノだから。あ、お金はお昼代の封筒から勝手に拝借させて貰ったよ」
『……やっぱり先輩は私の苦手なタイプの人だ、…言実さんのお金で買ったものを私が貰わない訳がないって、断らない事を前提に動く所とか……更に厄介です』
「(ポン)ま、これが犬飼って奴だから慣れろ柚紀。……そう言えばお前、大丈夫か?確か昼過ぎからだろ、防衛任務。…時間ヤバくないか?」
「「「「「「『………えっ?!』」」」」」」
「……オイコラ犬飼!!お前任務サボる気が?!こんな所で油売ってないで早く行けっ!!?二宮さんに怒られるぞ??!」
小さめの荷物を受け取りながら文句を漏らす柚紀を宥める当真だったが、ふと部屋に設置された時計を見て衝撃的事実を暴露する。全員その重要性は分かるので驚き、真面目な荒船は犬飼を叱りつける。そんな状況の中で犬飼は余裕の表情をし……柚紀は何か気になったのか考えている様子だ
「大丈夫大丈夫。ほらさっき当真や日浦達より遅れて俺合流したでしょ?アレは二宮さんにダメ元で連絡したんだよね~、【重大な案件に巻き込まれたから任務遅れます】って感じで。そしたら【前任の隊には貸しを作ってある、昼過ぎにまで片付けてこい】ってまさかの了承降りたから問題な…『…あ!そっか!!二宮さん、あの時の人だ!?!』……ん??!」
「「「「「「「ん???」」」」」」」
「……待て鶴ヶ峰、まさかだとは思うがお前…二宮さんに会った事があるのか?」
犬飼の言葉に納得(?)したのも束の間、今度は柚紀が予想外な発言をした事により当真も含めて全員不思議そうな表情をする。その中で一番最初に冷静さを取り戻した荒船が代表として全員が思っているであろう疑問を柚紀に問い掛ける。するとキョトンとした表情のまま、こう答えた
『一度だけありますよ?最も言実さんと一緒でしたし、私は一言も話してませんから向こうは覚えてないかもしれませんが。でも、ん~………うん、男性版言実さんみたいな人で間違えないなら、多分同一人物だと思います。…違いますか?』
『だ、だって……当真先輩より荒船先輩の方が安全だもん。…いきなり盾扱いにしちゃってすみません、荒船先輩』
「気にするな、さっき外で"悪ふざけ"した当真が悪い。…あの後じゃ鶴ヶ峰が安心出来ないと感じるのは仕方ない事だ。……犬飼も、このままで文句はないよな?」
「問題ないよ~、俺だって姪っ子ちゃんをまた怖がらせたり困らせたりするつもりないし、このままでも話は出来るからね」
口では文句を言っているが無理に自分の後ろに移動させようとしない当真と、柚紀の行動理念を説き嫌な素振りをしない荒船。そして犬飼も異論はない様子だ。……三人に自分の意思を尊重して貰っている事が嬉しく感じた柚紀は、顔だけ荒船の後ろから出して犬飼の様子を窺う。それに気付いた犬飼は威圧感を与えない為に、屈んで目線を低くした状態で話しかける
「さっきはごめんね?君が何かしらの事情があるのには気づいていたけど、まさか対人関係に問題がある事は流石に分からなかった。……と、普通なら言えるけど俺の同隊に理由は違うとは言え、姪っ子ちゃんみたいな"症状持ち"が居るからさ、…話し掛けた時の反応で気付くことも出来た筈なんだ。だから、…つる姐さんから"警告"が出るのも無理はない、その可能性を俺は見誤ってしまったから」
『……………(スッ…スタスタ)…そうやって、反省して頂けているなら……私は何も言いません。…あの反応に関しては誰かに言う事があった際、"人見知り"と称していたのは、他でもない私自身……だから』
「………何となく、その理由や事情は察しているけど言わないよ。…君が秘密にしている事を他人の俺が話す訳にはいかない、……後さ」
犬飼の言葉が本心だと思った柚紀は、荒船の後ろから出てくると少しだけ間を空けた状態で話しかける。柚紀の少し困った表情や言葉から更に何かを感じ取った犬飼はそれを指摘しない代わりに、ゆっくりと手を片手を伸ばす。そして……
‐ プニッ……ツンツン ‐
『ほぁっっ!?!』
「(ツンツン)アハハ、驚いた驚いた!!…君は俺より年下の女の子なんだから、そこまで気を遣う必要ないよ~?(ツンツン)自分の考えを持つ事は悪いことじゃないけと、な~んか気を張り詰めてる感じがするんだよね~(ツンツン)もう少し気楽にして大丈夫だよ、……皆君を受け入れてくれるから、ね?(クリクリ)」
『え、あ、…そ、その…………とりあえず犬飼先輩が言いたい事は理解しました。それにしても…諏訪さんみたいに年下の扱い、……じゃないな…"異性の扱い"?接し方?うん、多分ですが慣れてます……よね?後、当真先輩みたいな性格であるのも…(バシッ)分かりましたので、今後は遠慮しませんが良いですか?』
いきなり頬を痛くないが突付かれて、吃驚する柚紀を尻目にそのまま話を続ける。そんな言動をする犬飼の事を正確に推測し、接し方に関して相手の手を払い除けながら宣言する柚紀を見て、目を見開く犬飼だが直ぐに表情が戻る
「いいよそれで、姪っ子ちゃんがその方が楽なら俺は全然構わないから。…あ、さっきのお詫びとお近づきの印に(カサッ)コレ良ければ使って?多分"今も"だけど、今後も使えるモノだから。あ、お金はお昼代の封筒から勝手に拝借させて貰ったよ」
『……やっぱり先輩は私の苦手なタイプの人だ、…言実さんのお金で買ったものを私が貰わない訳がないって、断らない事を前提に動く所とか……更に厄介です』
「(ポン)ま、これが犬飼って奴だから慣れろ柚紀。……そう言えばお前、大丈夫か?確か昼過ぎからだろ、防衛任務。…時間ヤバくないか?」
「「「「「「『………えっ?!』」」」」」」
「……オイコラ犬飼!!お前任務サボる気が?!こんな所で油売ってないで早く行けっ!!?二宮さんに怒られるぞ??!」
小さめの荷物を受け取りながら文句を漏らす柚紀を宥める当真だったが、ふと部屋に設置された時計を見て衝撃的事実を暴露する。全員その重要性は分かるので驚き、真面目な荒船は犬飼を叱りつける。そんな状況の中で犬飼は余裕の表情をし……柚紀は何か気になったのか考えている様子だ
「大丈夫大丈夫。ほらさっき当真や日浦達より遅れて俺合流したでしょ?アレは二宮さんにダメ元で連絡したんだよね~、【重大な案件に巻き込まれたから任務遅れます】って感じで。そしたら【前任の隊には貸しを作ってある、昼過ぎにまで片付けてこい】ってまさかの了承降りたから問題な…『…あ!そっか!!二宮さん、あの時の人だ!?!』……ん??!」
「「「「「「「ん???」」」」」」」
「……待て鶴ヶ峰、まさかだとは思うがお前…二宮さんに会った事があるのか?」
犬飼の言葉に納得(?)したのも束の間、今度は柚紀が予想外な発言をした事により当真も含めて全員不思議そうな表情をする。その中で一番最初に冷静さを取り戻した荒船が代表として全員が思っているであろう疑問を柚紀に問い掛ける。するとキョトンとした表情のまま、こう答えた
『一度だけありますよ?最も言実さんと一緒でしたし、私は一言も話してませんから向こうは覚えてないかもしれませんが。でも、ん~………うん、男性版言実さんみたいな人で間違えないなら、多分同一人物だと思います。…違いますか?』