46.交流の曲・二番
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「悪いわね犬飼くん、荷物取りに行って貰っちゃって。にしても……こう見るとかなり買ったわね私達」
「平気平気~、俺は男だからこの位なら生身でも何とかなるし。…でも程々にしないと帰りが辛いのは姪っ子ちゃんだから、そこは忘れちゃ駄目だよ?」
「今回は那須隊の二人がマンションまで送る事になってましたから………つい。さて犬飼先輩、…どうやって柚紀ちゃんと仲良くなるか、(スッ)お手並み拝見させて頂きますよ?」
「(ニコッ)ま、見ててよ。折角協力して貰った訳だからね~。……多分諏訪さんや姐さんに連絡しなくて大丈夫だよ」
大きい荷物を入り口付近に置けば、犬飼は小さめの何かが入った袋を持って離れた所にいる柚紀を含めた三人の元へ。それを見送るメンバーの中で、笹森だけ複雑な表情をしていた
「……風間さんが前に言ってたんです、…【鶴ヶ峰の事情を考えれば"次から"って考えは甘い】って。だから……コレって良いのかな?別に犬飼先輩だって悪い人じゃないの位は俺も知ってますが…」
「ん~、…私的にも犬飼先輩と柚紀先輩が仲良くする必要があるか分かりません。…でもオペレーターの先輩達はそう判断された、訳ですよね?どうしてですか?荒船先輩達みたいな理由でも、あるのですか?」
笹森は勿論だが、日浦も柚紀の事を考えるとやはり犬飼と仲良くする理由が分からない様子。別に二人の反応は間違えではないが、……柚紀に関する事を考える上で一つ"ある事"を必ず考慮する必要があるのだ。何かと言うと
「……まぁ、笹森や茜が言いたい事は分かるわよ?一度柚紀を怖がらせたのは事実だからね。でもさ、あたしは犬飼先輩と…多分仲良くした方が良い気がする。必ず柚紀の為にも必要事項になる筈よ、………主に先生関連で」
「言実さん?…何故出てくる、犬飼の話だ、今は、鶴ヶ峰の、……………あ、」
「「……あっ!」」
熊谷が出した言実の名を聞いて一度は疑問を抱く穂刈だが、直ぐに理解した。そして笹森と日浦も遅れながら理解したのだ。…"柚紀と言実"、ボーダー隊員は血縁関係である二人の事を相互に配慮して考える必要があるのだ。そして言実の事で【太刀川は言実が好き】並にボーダー隊員には常識である事が多数ある中で、犬飼が関係する事もあるのだ。それは……
「犬飼先輩と関わちゃった以上、…隊長である二宮さんと柚紀ちゃんが知り合うのも時間の問題。皆だって二宮さんが言実さんの事を東さん並に酔狂してるのは知ってるでしょ?柚紀ちゃんはその言実さんの大切な姪…邪険に扱われる事はないだろうけど、どうなるか予測不可能。……少なくとも諏訪さんはそれが心配みたい。…ま、結局は柚紀ちゃん次第って訳かな?」
犬飼を見送る最中に脅しを兼ねて手に持ってみせた携帯に、諏訪から届いた柚紀を心配する文章を見つめながら総括する小佐野。それに全員同意を示し、成り行きを見守る事に。……側に荒船と当真が居る今なら、下手な口出しはしなくても柚紀は大丈夫なのは、この数時間で体感したのだから
一方その三人はと言うと、犬飼が戻って来た事には気づいているが、此方に近付いてくると分かると柚紀はどうすれば良いか思い付かず不安と戸惑いの表情を浮かべ落ち着かない様子でいた。勿論それには二人も気付いており、頭を撫でたりと先ずは落ち着かせてから、"どうしたいのか?"と視線だけで問い掛ける。その視線を受けて暫く躊躇していた柚紀だが、やはりまだ犬飼を警戒しているらしく後ろに隠れる事にした。………当真でなく、荒船の後ろに、だ
「平気平気~、俺は男だからこの位なら生身でも何とかなるし。…でも程々にしないと帰りが辛いのは姪っ子ちゃんだから、そこは忘れちゃ駄目だよ?」
「今回は那須隊の二人がマンションまで送る事になってましたから………つい。さて犬飼先輩、…どうやって柚紀ちゃんと仲良くなるか、(スッ)お手並み拝見させて頂きますよ?」
「(ニコッ)ま、見ててよ。折角協力して貰った訳だからね~。……多分諏訪さんや姐さんに連絡しなくて大丈夫だよ」
大きい荷物を入り口付近に置けば、犬飼は小さめの何かが入った袋を持って離れた所にいる柚紀を含めた三人の元へ。それを見送るメンバーの中で、笹森だけ複雑な表情をしていた
「……風間さんが前に言ってたんです、…【鶴ヶ峰の事情を考えれば"次から"って考えは甘い】って。だから……コレって良いのかな?別に犬飼先輩だって悪い人じゃないの位は俺も知ってますが…」
「ん~、…私的にも犬飼先輩と柚紀先輩が仲良くする必要があるか分かりません。…でもオペレーターの先輩達はそう判断された、訳ですよね?どうしてですか?荒船先輩達みたいな理由でも、あるのですか?」
笹森は勿論だが、日浦も柚紀の事を考えるとやはり犬飼と仲良くする理由が分からない様子。別に二人の反応は間違えではないが、……柚紀に関する事を考える上で一つ"ある事"を必ず考慮する必要があるのだ。何かと言うと
「……まぁ、笹森や茜が言いたい事は分かるわよ?一度柚紀を怖がらせたのは事実だからね。でもさ、あたしは犬飼先輩と…多分仲良くした方が良い気がする。必ず柚紀の為にも必要事項になる筈よ、………主に先生関連で」
「言実さん?…何故出てくる、犬飼の話だ、今は、鶴ヶ峰の、……………あ、」
「「……あっ!」」
熊谷が出した言実の名を聞いて一度は疑問を抱く穂刈だが、直ぐに理解した。そして笹森と日浦も遅れながら理解したのだ。…"柚紀と言実"、ボーダー隊員は血縁関係である二人の事を相互に配慮して考える必要があるのだ。そして言実の事で【太刀川は言実が好き】並にボーダー隊員には常識である事が多数ある中で、犬飼が関係する事もあるのだ。それは……
「犬飼先輩と関わちゃった以上、…隊長である二宮さんと柚紀ちゃんが知り合うのも時間の問題。皆だって二宮さんが言実さんの事を東さん並に酔狂してるのは知ってるでしょ?柚紀ちゃんはその言実さんの大切な姪…邪険に扱われる事はないだろうけど、どうなるか予測不可能。……少なくとも諏訪さんはそれが心配みたい。…ま、結局は柚紀ちゃん次第って訳かな?」
犬飼を見送る最中に脅しを兼ねて手に持ってみせた携帯に、諏訪から届いた柚紀を心配する文章を見つめながら総括する小佐野。それに全員同意を示し、成り行きを見守る事に。……側に荒船と当真が居る今なら、下手な口出しはしなくても柚紀は大丈夫なのは、この数時間で体感したのだから
一方その三人はと言うと、犬飼が戻って来た事には気づいているが、此方に近付いてくると分かると柚紀はどうすれば良いか思い付かず不安と戸惑いの表情を浮かべ落ち着かない様子でいた。勿論それには二人も気付いており、頭を撫でたりと先ずは落ち着かせてから、"どうしたいのか?"と視線だけで問い掛ける。その視線を受けて暫く躊躇していた柚紀だが、やはりまだ犬飼を警戒しているらしく後ろに隠れる事にした。………当真でなく、荒船の後ろに、だ