46.交流の曲・二番
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一方の柚紀達はと言うと、二人の話が終わったのを見計らい柚紀は日浦を連れて近付きスナイパーの三人に色々訊ねていた。C級ランク戦にスナイパーの人が戦っているのを見たことは一応あるが、断然少ないのだ。なので知識も少ない事もあり柚紀は興味があるのは勿論、穂刈との会話のツールにと考えたのだ。一応基礎知識は主に佐鳥から聞いてはいるが、可能な限り多数の人から色んな話を聞きたいのが柚紀の考えであった
そんな感じで、和やかな雰囲気の室内だったが
「(バン!!)オイコラ当真ー!!勝手な行動取るなっ馬鹿が!!人数が人数だから、量や重さがあるから男手必要だっていうのに……お前"まで"居なくて大変だったぞ??!」
「お~お~荒船、昼メシ運搬ご苦労サン。そんな怒るなって、俺だって別に遊んでいた訳じゃないからな?ちゃんと"俺の仕事"をしてたぞ?」
「そんなの知るかっ!!?居なくなるなら一言言ってからにしろ!!!」
怒涛の声と共に荒船が大きな袋を持って帰って来て早々当真に詰め寄る。その当真は何時もの飄々とした表情と口調で理由を話すが、火に油を注ぐが如く荒船の怒りは治まらない。そんな荒船が怖くて日浦は熊谷の元に逃げてしまい、他のメンバーがどうするか考える間もなく、柚紀が当真を庇うかの様に荒船の前に立って口を開く
『あ、荒船先輩っ!その……当真先輩は嘘を…言ってま…せん。実際に……私は助けて貰ったと…感じてます。だから…お、怒らないで……下さいっ!?』
「!!…鶴ヶ峰、お前」
まさかの柚紀の言動に流石の荒船も驚きを隠せないが、当真を庇う為の嘘の可能性もあった。なので確認を兼ねて留守番役だった穂刈に視線を向ければ、小さく頷かれ嘘でない事が分かった。理解は出来たが次の行動をどうするか考える荒船は、小佐野経由で聞いた諏訪の言葉と"ある場面"を思い出し、それを実行する事に
「(ポン…ナデナデ)……無理するな、今日初対面の俺に真っ向から対峙するとか、…怖いだろ?」
『(ピクッ)?!…………怖くないと言えば、嘘になりますが…嫌だから、……言い争いとか、…出来るのに…知っているのに何もしない……出来ない自分がっ!(ギュッ)……じゃなきゃ、また…』
「(ナデナデ)ハァー……意外と頑固者みたいだな鶴ヶ峰は、…自分の意思を貫く事は悪くはないが"勇気と無謀"は違うぞ?そこの所は理解しているのか?(ナデナデ)(この性格であのトラウマ持ち……どれだけこの子は"辛い思いを強いられたんだ"?)」
ランク戦ロビーで柚紀を見掛けた際、よく一緒に居た隊員に頭を撫でられていてそれに対して嫌な表情をしていなかったのを思い出したので、試しに撫でながら諌めてみる荒船。その言動に一瞬体が強張る柚紀だが、事実なので思わず俯いてしまうもそのまま思った事を話す。その声音や手を握り締める動作で嘘じゃないのは分かるが、心配になり更なる問い掛けをする荒船。それに対して柚紀は『一応理解はしてます。それに…』と前置きを言った後に更に続ける
『荒船先輩は、理由もなく私に危害を加え人じゃないって…分かってますから。……助けて下さりました、当真先輩や…犬飼先輩の対応が上手く出来なくて……危うかった私を。"それだけでか"って、呆れられるかも知れませんが……私には十分な理由です。頭を撫でて貰っている今も嫌な感じしない………だから大丈夫です』
「!!?」
「(ニヤニヤ)おー、荒船が固まった。まぁ柚紀の事をちゃんと知らなきゃ、……こうなるか。(ヒョイ)忘れてないか?コイツはつる姐の姪だぞ?血縁何だから似てる所があって当たり前だろ?(良い意味でも…悪い意味でも、な)」
『???(キョロ…キョロ)』
顔を上げて真っ直ぐ荒船を再度見つめて、迷いなく断言する柚紀の姿に言実の面影を見て、目を見開き驚きのあまりに言葉も出なくなり頭に手を乗せたまま呆然とする荒船。そんな状況にずっと傍観していた当真が、荒船の手を柚紀の頭から退かして茶々を入れる。……その二人の間に居る柚紀は状況を飲み込めず不思議そうに二人を交互に見つめていた
そんな感じで、和やかな雰囲気の室内だったが
「(バン!!)オイコラ当真ー!!勝手な行動取るなっ馬鹿が!!人数が人数だから、量や重さがあるから男手必要だっていうのに……お前"まで"居なくて大変だったぞ??!」
「お~お~荒船、昼メシ運搬ご苦労サン。そんな怒るなって、俺だって別に遊んでいた訳じゃないからな?ちゃんと"俺の仕事"をしてたぞ?」
「そんなの知るかっ!!?居なくなるなら一言言ってからにしろ!!!」
怒涛の声と共に荒船が大きな袋を持って帰って来て早々当真に詰め寄る。その当真は何時もの飄々とした表情と口調で理由を話すが、火に油を注ぐが如く荒船の怒りは治まらない。そんな荒船が怖くて日浦は熊谷の元に逃げてしまい、他のメンバーがどうするか考える間もなく、柚紀が当真を庇うかの様に荒船の前に立って口を開く
『あ、荒船先輩っ!その……当真先輩は嘘を…言ってま…せん。実際に……私は助けて貰ったと…感じてます。だから…お、怒らないで……下さいっ!?』
「!!…鶴ヶ峰、お前」
まさかの柚紀の言動に流石の荒船も驚きを隠せないが、当真を庇う為の嘘の可能性もあった。なので確認を兼ねて留守番役だった穂刈に視線を向ければ、小さく頷かれ嘘でない事が分かった。理解は出来たが次の行動をどうするか考える荒船は、小佐野経由で聞いた諏訪の言葉と"ある場面"を思い出し、それを実行する事に
「(ポン…ナデナデ)……無理するな、今日初対面の俺に真っ向から対峙するとか、…怖いだろ?」
『(ピクッ)?!…………怖くないと言えば、嘘になりますが…嫌だから、……言い争いとか、…出来るのに…知っているのに何もしない……出来ない自分がっ!(ギュッ)……じゃなきゃ、また…』
「(ナデナデ)ハァー……意外と頑固者みたいだな鶴ヶ峰は、…自分の意思を貫く事は悪くはないが"勇気と無謀"は違うぞ?そこの所は理解しているのか?(ナデナデ)(この性格であのトラウマ持ち……どれだけこの子は"辛い思いを強いられたんだ"?)」
ランク戦ロビーで柚紀を見掛けた際、よく一緒に居た隊員に頭を撫でられていてそれに対して嫌な表情をしていなかったのを思い出したので、試しに撫でながら諌めてみる荒船。その言動に一瞬体が強張る柚紀だが、事実なので思わず俯いてしまうもそのまま思った事を話す。その声音や手を握り締める動作で嘘じゃないのは分かるが、心配になり更なる問い掛けをする荒船。それに対して柚紀は『一応理解はしてます。それに…』と前置きを言った後に更に続ける
『荒船先輩は、理由もなく私に危害を加え人じゃないって…分かってますから。……助けて下さりました、当真先輩や…犬飼先輩の対応が上手く出来なくて……危うかった私を。"それだけでか"って、呆れられるかも知れませんが……私には十分な理由です。頭を撫でて貰っている今も嫌な感じしない………だから大丈夫です』
「!!?」
「(ニヤニヤ)おー、荒船が固まった。まぁ柚紀の事をちゃんと知らなきゃ、……こうなるか。(ヒョイ)忘れてないか?コイツはつる姐の姪だぞ?血縁何だから似てる所があって当たり前だろ?(良い意味でも…悪い意味でも、な)」
『???(キョロ…キョロ)』
顔を上げて真っ直ぐ荒船を再度見つめて、迷いなく断言する柚紀の姿に言実の面影を見て、目を見開き驚きのあまりに言葉も出なくなり頭に手を乗せたまま呆然とする荒船。そんな状況にずっと傍観していた当真が、荒船の手を柚紀の頭から退かして茶々を入れる。……その二人の間に居る柚紀は状況を飲み込めず不思議そうに二人を交互に見つめていた