44.和睦の曲
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クッション一つで柚紀の危機的状況を救った迅に感謝しつつ、荒船を中心に先程の一件を含めた話し合いを行う事となった。柚紀は不参加だが、その間は日浦と小佐野が側について集団とは少し離れた位置で椅子に座って、雑談に勤しむ方向に。他のメンバーは各々座ったり、立ったままと自由な体勢だが、真剣に話し合いはしていた。主に【柚紀が異性に対してのトラウマ持ち】と【A級トップチームのお気に入り】=柚紀であること、更に……
「恐らくだが、彼女にはまだ何か秘密があるんだと俺は思う。…"鶴ヶ峰を知る者全員"がこぞってあの子を気にかけ、更に擁護するなんて尋常じゃない事だ。言実さんがそんな指示を出す訳もないし、…そこの所はどうなんだ?……笹森」
「えっ?俺っ?!……確かに荒船先輩の言う通りで、先程の電話で言実さんから鶴ヶ峰の事を話して良いと許可も出てますが、…正直言って俺は"何処まで話して良いか判断出来ない"っす。……熊谷先輩もですよね?」
「………そうね、あたしは"当事者じゃなくて話を聞いただけ"。…それでも事の重大さは理解しているわ。で、貴方はどうなんですか?……当真さん」
「流石にコレに関してふざけた態度取ったら、それこそ問答無用で"警告3"な位、俺でも分かっているさ。…強いて言うなら"ボーダーの人間だからこそ問題視する重要事項"だな。……本来は外で話すような内容じゃねぇんだよ、柚紀の抱える最大の問題事項は、な」
会議室には自分達しか居ない、それでも三人は具体的に語ろうとしない。理由は違えどコレだけでも十分に慎重に成らざる負えない事案なのは全員が理解した。…だが所々にヒントはあるので、そこから推測をするのは出来るが確信には至らないだろう
「ん~、…ウチもA級チームだから知らされても良いのにな~って、俺は思ったけど……姪っ子ちゃんの反応見たら、ちょっと難しいかもね~。……それにウチの隊長ってさ、噂とか信じない人だから、……自分が体験しない事は疑ってかかるけど、……つる姐さんが絡むから今後俺が首を突っ込んでも大丈夫そうかな~」
「更に、難しい、俺達は、無いと、きっかけが、無理だ、関わるのは、……出来たがな、今回、そのきっかけが、出会ったから、彼女に」
「そうね、柚紀ちゃんと知り合った以上は私達も協力するべきよね。荒船くんもそう思うで……荒船くん?」
熊谷と柚紀が初めて出会った時の様な状況になったこともあり、犬飼・穂刈・加賀美は今後も柚紀と仲良くするつもりで居る中、荒船一人だけ何やら浮かない表情。それを見て当真が何かを勘づいた。…荒船は"事情を話せないでなく話さない理由"を考えているのでは、と
「……情報を公開しない理由が鶴ヶ峰のあのトラウマ反応なのは勿論だが、…言実さんは俺達に選ばせたいのかも知れないな。自らこの件に関わるか否かを、……別に俺も、あんなのを見た後って事もあるから、今更他人のフリをしたりはしねぇさ。だが、………"会わせる人物を厳選している"動きがある、…少なくとも言実さんはそうだろう。それだけ、重大な事情持ちなんだろうな…当の本人は理解してないかも知れないが」
「(流石荒船だ、姐さんが敢えて話さない理由に気付いたか。…別にあの人は俺達を信用信頼してない訳じゃない。だが、…柚紀が背負っているモンを考えれば、迂闊に協力を求めるべきじゃ……)」
「!!……待って下さいっ!?…多分ですが、柚紀もあたしに選ばせようとしていたのだと思います。だって違いますから"あの子と出会って交流を持つきっかけになった理由"が、皆さんと」
「「「「「えっ!!?」」」」」
「!…待てくま、お前が柚紀と出会ったきっかけは、"つる姐がお前達を紹介したから"じゃないのか?」
荒船の言い分を聞き、"この中で一番事情に精通している"当真は内心で感心するが、熊谷のまさかの発言に流石に顔色が変わる。…柚紀を軽んじている訳じゃない、だが万が一にでも自分達より年下の少女がこの場に居る全員から多大なる信頼を置いている言実と同じ挙動をしているなら……とんでもない事なのだから
「恐らくだが、彼女にはまだ何か秘密があるんだと俺は思う。…"鶴ヶ峰を知る者全員"がこぞってあの子を気にかけ、更に擁護するなんて尋常じゃない事だ。言実さんがそんな指示を出す訳もないし、…そこの所はどうなんだ?……笹森」
「えっ?俺っ?!……確かに荒船先輩の言う通りで、先程の電話で言実さんから鶴ヶ峰の事を話して良いと許可も出てますが、…正直言って俺は"何処まで話して良いか判断出来ない"っす。……熊谷先輩もですよね?」
「………そうね、あたしは"当事者じゃなくて話を聞いただけ"。…それでも事の重大さは理解しているわ。で、貴方はどうなんですか?……当真さん」
「流石にコレに関してふざけた態度取ったら、それこそ問答無用で"警告3"な位、俺でも分かっているさ。…強いて言うなら"ボーダーの人間だからこそ問題視する重要事項"だな。……本来は外で話すような内容じゃねぇんだよ、柚紀の抱える最大の問題事項は、な」
会議室には自分達しか居ない、それでも三人は具体的に語ろうとしない。理由は違えどコレだけでも十分に慎重に成らざる負えない事案なのは全員が理解した。…だが所々にヒントはあるので、そこから推測をするのは出来るが確信には至らないだろう
「ん~、…ウチもA級チームだから知らされても良いのにな~って、俺は思ったけど……姪っ子ちゃんの反応見たら、ちょっと難しいかもね~。……それにウチの隊長ってさ、噂とか信じない人だから、……自分が体験しない事は疑ってかかるけど、……つる姐さんが絡むから今後俺が首を突っ込んでも大丈夫そうかな~」
「更に、難しい、俺達は、無いと、きっかけが、無理だ、関わるのは、……出来たがな、今回、そのきっかけが、出会ったから、彼女に」
「そうね、柚紀ちゃんと知り合った以上は私達も協力するべきよね。荒船くんもそう思うで……荒船くん?」
熊谷と柚紀が初めて出会った時の様な状況になったこともあり、犬飼・穂刈・加賀美は今後も柚紀と仲良くするつもりで居る中、荒船一人だけ何やら浮かない表情。それを見て当真が何かを勘づいた。…荒船は"事情を話せないでなく話さない理由"を考えているのでは、と
「……情報を公開しない理由が鶴ヶ峰のあのトラウマ反応なのは勿論だが、…言実さんは俺達に選ばせたいのかも知れないな。自らこの件に関わるか否かを、……別に俺も、あんなのを見た後って事もあるから、今更他人のフリをしたりはしねぇさ。だが、………"会わせる人物を厳選している"動きがある、…少なくとも言実さんはそうだろう。それだけ、重大な事情持ちなんだろうな…当の本人は理解してないかも知れないが」
「(流石荒船だ、姐さんが敢えて話さない理由に気付いたか。…別にあの人は俺達を信用信頼してない訳じゃない。だが、…柚紀が背負っているモンを考えれば、迂闊に協力を求めるべきじゃ……)」
「!!……待って下さいっ!?…多分ですが、柚紀もあたしに選ばせようとしていたのだと思います。だって違いますから"あの子と出会って交流を持つきっかけになった理由"が、皆さんと」
「「「「「えっ!!?」」」」」
「!…待てくま、お前が柚紀と出会ったきっかけは、"つる姐がお前達を紹介したから"じゃないのか?」
荒船の言い分を聞き、"この中で一番事情に精通している"当真は内心で感心するが、熊谷のまさかの発言に流石に顔色が変わる。…柚紀を軽んじている訳じゃない、だが万が一にでも自分達より年下の少女がこの場に居る全員から多大なる信頼を置いている言実と同じ挙動をしているなら……とんでもない事なのだから