44.和睦の曲
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所変わって、ショッピングモールの方はどうなっているかと言うと、言実の指示通り裏側…従業員達が使う所謂バックヤード内にあるとある会議室に全員移動していた。此処まで案内してくれた重役らしい人がボーダーのファンであるが、人格ある方で顔色が優れない柚紀について兎や角詮索をしてこなかったし、色々便宜を計らってくれたので有り難く活用させて貰うことにしたのであった
会議室はボーダーにある部屋とさほど変わりないが、一つだけ不似合いな物が置かれていた。重役の人曰く【連絡を頂いたボーダーの方から頼まれた物で、お代も支払済み】との事らしい。一体何かと言うと……
『え?!……な、何でコレが此処にあるの??!』
「どうかしたんですか先輩?"何処にでもありそうなクッション"ですよ、アレは」
「……鶴ヶ峰の私物、とかじゃないだろ?誰かからのプレゼントみたいだけど…何に対して驚いたんだ?」
まだ少し顔色が優れない柚紀は日浦が指摘した通り"緑色で星形のクッション"を見た時の反応が不思議そうな様子。笹森もとりあえず訊ねている感じで、口には出さないが他の皆も同様の気持ちだ。恐る恐る確かめる様に触りながら、何かを確信すると柚紀は理由を答えた
『えっとですね、コレ私が密かに欲しいなって思っていたモノ……なんですよね。色とさわり心地は、うん以前来たときに見て触ったモノと同じ……形は、最初四角が良いかなって考えたのですが…買うなら星形が良いかもって昨日、改めて思ったのですが………考えていた時は今日買い物行く事を私は知らなかったですし、ラボには言実さんも居なくて、他の誰も知らない…筈です、なのにどうして?』
嬉しいが素直に喜べず不安そうな表情の柚紀による発言を聞いて荒船を始め"ほぼ全員"が驚きの表情を浮かべていた。幾らなんでもこのタイミングでピンポイントな品物が用意された何て普通なら有り得ない事だ。…誰かの頭に一瞬だけ"犯罪"……"盗聴"の言葉が浮かんだが、直ぐに掻き消された。…ボーダーの基地でそれも言実のラボにおいてそれは絶対有り得ないのだ、…そんな状況を言実が見過ごす訳もなく気づかない訳がないのだから。皆が理由や犯人が分からず悩んでいる中で一人だけ、涼しい表情をしていた者・当真が柚紀を安心させる為に頭を撫でながら何時もの口調でこう話した
「(ナデナデ)んだよ、皆本当に分かってない様子だな~。こんな事が出来る人なんて……迅さん以外に誰が居るって言うんだよ?まぁ、…姐さんも出来そうだけどさ、今回は違うだろう。な?お前もそんな心配スンナって(ナデナデ)」
「「「「?!」」」」」
「「「「あー!!成る程!!」」」」
当真の言い分を聞き、今日出会った四人(荒船隊三人と犬飼)は驚いた。理由は"迅が柚紀と顔見知りな事"又や"迅のサイドエフェクトを知っているか"と在り来たりなものから、…疑念的な理由で"柚紀にサイドエフェクト関連を話して大丈夫か?"それら辺りだ。一方で残りは四人は、柚紀の事を知り尚且迅との関係性を認知済みなので、素直に納得していた。で、その渦中なる柚紀はと言うと、当真を一瞥後にクッションを今度は両手で持ちギュッと抱き締める
『……そっか、迅さんなら確かに…サイドエフェクトで分かっちゃいますもんね。………会ってからずっとお世話になってばかりで、申し訳ないけど……嬉しいな。…何時も私の為に何かをしてくれる、……助けてくれる……守って…くれる、…だからちょっとだけ……無理してないか心配にも…なります。………当真先輩、…迅さんは、…大丈夫ですよね?(ギュッ)』
「おうよ!!あの人の趣味は"暗躍"だからな、日常茶飯事って訳だ。でも、(ナデナデ)…気になるなら後で連絡してみれば良い。柚紀の気持ちを素直に伝えれば迅さんはちゃんと答えてくれるさ。何せ………つる姐並みに影で動いてるからな~、お前の為にさ、…感謝の気持ち忘れるなよ?(クシャリ…ポン)」
『む~、"助けてもらったら感謝する"そんな当たり前な常識は私にもちゃんとありますよ~~っだ!!……フワフワモコモコ、気持ちいいな~(ギュウ~~!)』
今の当真とのやり取りを見て、八人は色々感じる所があるだろうけど共通しているのが、……彼女の事を思って心配する者は居ても…柚紀を悪く思う者が誰一人も居なかった。そんな眼差しに気付かず本人は欲しかったクッションを堪能しており、顔色も表情も…精神的にも良くなっていた
所変わって、ショッピングモールの方はどうなっているかと言うと、言実の指示通り裏側…従業員達が使う所謂バックヤード内にあるとある会議室に全員移動していた。此処まで案内してくれた重役らしい人がボーダーのファンであるが、人格ある方で顔色が優れない柚紀について兎や角詮索をしてこなかったし、色々便宜を計らってくれたので有り難く活用させて貰うことにしたのであった
会議室はボーダーにある部屋とさほど変わりないが、一つだけ不似合いな物が置かれていた。重役の人曰く【連絡を頂いたボーダーの方から頼まれた物で、お代も支払済み】との事らしい。一体何かと言うと……
『え?!……な、何でコレが此処にあるの??!』
「どうかしたんですか先輩?"何処にでもありそうなクッション"ですよ、アレは」
「……鶴ヶ峰の私物、とかじゃないだろ?誰かからのプレゼントみたいだけど…何に対して驚いたんだ?」
まだ少し顔色が優れない柚紀は日浦が指摘した通り"緑色で星形のクッション"を見た時の反応が不思議そうな様子。笹森もとりあえず訊ねている感じで、口には出さないが他の皆も同様の気持ちだ。恐る恐る確かめる様に触りながら、何かを確信すると柚紀は理由を答えた
『えっとですね、コレ私が密かに欲しいなって思っていたモノ……なんですよね。色とさわり心地は、うん以前来たときに見て触ったモノと同じ……形は、最初四角が良いかなって考えたのですが…買うなら星形が良いかもって昨日、改めて思ったのですが………考えていた時は今日買い物行く事を私は知らなかったですし、ラボには言実さんも居なくて、他の誰も知らない…筈です、なのにどうして?』
嬉しいが素直に喜べず不安そうな表情の柚紀による発言を聞いて荒船を始め"ほぼ全員"が驚きの表情を浮かべていた。幾らなんでもこのタイミングでピンポイントな品物が用意された何て普通なら有り得ない事だ。…誰かの頭に一瞬だけ"犯罪"……"盗聴"の言葉が浮かんだが、直ぐに掻き消された。…ボーダーの基地でそれも言実のラボにおいてそれは絶対有り得ないのだ、…そんな状況を言実が見過ごす訳もなく気づかない訳がないのだから。皆が理由や犯人が分からず悩んでいる中で一人だけ、涼しい表情をしていた者・当真が柚紀を安心させる為に頭を撫でながら何時もの口調でこう話した
「(ナデナデ)んだよ、皆本当に分かってない様子だな~。こんな事が出来る人なんて……迅さん以外に誰が居るって言うんだよ?まぁ、…姐さんも出来そうだけどさ、今回は違うだろう。な?お前もそんな心配スンナって(ナデナデ)」
「「「「?!」」」」」
「「「「あー!!成る程!!」」」」
当真の言い分を聞き、今日出会った四人(荒船隊三人と犬飼)は驚いた。理由は"迅が柚紀と顔見知りな事"又や"迅のサイドエフェクトを知っているか"と在り来たりなものから、…疑念的な理由で"柚紀にサイドエフェクト関連を話して大丈夫か?"それら辺りだ。一方で残りは四人は、柚紀の事を知り尚且迅との関係性を認知済みなので、素直に納得していた。で、その渦中なる柚紀はと言うと、当真を一瞥後にクッションを今度は両手で持ちギュッと抱き締める
『……そっか、迅さんなら確かに…サイドエフェクトで分かっちゃいますもんね。………会ってからずっとお世話になってばかりで、申し訳ないけど……嬉しいな。…何時も私の為に何かをしてくれる、……助けてくれる……守って…くれる、…だからちょっとだけ……無理してないか心配にも…なります。………当真先輩、…迅さんは、…大丈夫ですよね?(ギュッ)』
「おうよ!!あの人の趣味は"暗躍"だからな、日常茶飯事って訳だ。でも、(ナデナデ)…気になるなら後で連絡してみれば良い。柚紀の気持ちを素直に伝えれば迅さんはちゃんと答えてくれるさ。何せ………つる姐並みに影で動いてるからな~、お前の為にさ、…感謝の気持ち忘れるなよ?(クシャリ…ポン)」
『む~、"助けてもらったら感謝する"そんな当たり前な常識は私にもちゃんとありますよ~~っだ!!……フワフワモコモコ、気持ちいいな~(ギュウ~~!)』
今の当真とのやり取りを見て、八人は色々感じる所があるだろうけど共通しているのが、……彼女の事を思って心配する者は居ても…柚紀を悪く思う者が誰一人も居なかった。そんな眼差しに気付かず本人は欲しかったクッションを堪能しており、顔色も表情も…精神的にも良くなっていた