43.疑念の曲~勘違いと辛酸なる一端~
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『……全く、世話の掛かる餓鬼めが。…これが危険区域や放置区域であったら、例の騒動の再来の可能性もあったと言うのに…………事の重大さを考えろ。…………ハァ~………………………(ボソッ)無性に煙草が吸いたい』
「えっと、…とりあえずつる姐お茶でも飲む…『寄越せ、太刀川』…ハ、ハイ!ドウゾッ!!(パッ)」
荒船との通話を終え、何とか自身を落ち着かせようとするが緊張や焦りから解放されたと共に一気に気疲れを感じ、あまり摂取しない筈の煙草を恋しがる言実。勿論今はトリオン体なので無理なのは分かっている。なので、太刀川が自分の飲み掛けのペットボトルを冗談半分で差し出せば、瞬時に反応しそのままイッキ飲みし、飲み干される
太刀川がそれを見て(間接キス……だよな?)と、荒れ狂う内心なんて知らない言実は何とか落ち着けば、話を再開する
『……それで、お前ら二人は理解出来たか?私と諏訪が何故あそこまで焦り・怒りを露にしたのか、その理由を』
「………とりあえず、鶴ヶ峰の初対面の相手に対して出てしまうあの行動は、"人見知りではない"のは何となく理解しました。…なら、どうしてあんな反応を取ってしまうのかが…理由がイマイチ……」
「そうだな~……堤、お前は例の騒動の前後で鶴ヶ峰の性格と言うか印象がガラッと変わっただろ?…どっちが"本来の姿"だと思う?」
「えっ?!い、いきなり何ですか諏訪さん??何で今そんな事を……」
「そりゃあ、…騒動後ですよね?……初めて柚紀に会った時は精神的にヤバかった点もあるが、あれは自分の気持ちを圧し殺していた状態だ。以降は、……まぁ大分改善されたって感じで、あっちの方が自然な印象を受けるけどな、俺は」
『おい諏訪、今それを例えに出す意味はあるのか?………確かにあの子は本来、どちらかと言えば今みたいに"興味がある事には自ら行動を起こす"行動派な子だ。なのに、あそこまで消極的な子になってしまった。それは………違う、説明したい事は"コレ"では理解できん。諏訪、ちゃんとやれ』
一から説明しても理解出来るかが判断出来なかった諏訪が、ちょっとしたクイズ形式で二人に問い掛ける。が、諏訪の内容が説明に合ってないと指摘する言実だが一応解説をした後、軌道修正を促す。それに答える為に軽く思考を巡らせた諏訪は再度口を開く
「そうだな~……つる姐がさっきも使った"警告"だが、あれは意味合いを知らねぇ奴には何の効力もねぇのは分かるだろう?………なら、意味を知る者が何度も通告を受ければどんな反応をする?」
「…………か、考えたくありませんが、……そうなればその言葉と言うより、言実さん自身に恐怖を覚えそうで………え?諏訪さん??」
「もうそこまでの段階に行くとまるで……………………まってくれ諏訪さん、まさかだと思うが、コレを例に出した理由って」
戦闘員のそれも男なら誰もが一度は"体験した事"なので自然と"自らに置き換えて想像をしてしまう程"インパクトの強い言実の存在感にしてあの言葉、それを諏訪が柚紀の状況説明をしている筈の"今"敢えて出した理由……それを理解した二人に、改めて諏訪が口にする。柚紀に対して人一倍気を使う理由を
「……もう分かっただろ?…鶴ヶ峰のアレは"人見知り"なんて優しい状況じゃねぇ。アレは……"トラウマ"から生じている現象だ。それも"主な原因は異性から昔受けた嫌な経験からだ"………当事者でない俺達にまで反応するのは、それだけ"何度も嫌な思いをした証拠で、未だにその傷は癒えてねぇ証"だ」
『同性に対しては"軽い人見知り"レベルで納まっているのも一応追加で述べておこう。……そして、柚紀が抱える状況や事情が二重三重と複雑かつかなり厄介なモノにさせておる。何せ"対人関係が原因のトラウマが大小含めれば複数ある"のだからな。………中には、あそこまで性格を変えてしまう程根強い代物もある。どれが、何が柚紀にとっての地雷かなど流石の私とて容易に見分けつかんし、私でもあの子について全てを知ってはおらぬし、…無理な事だ
そして………それらが原因で精神的バランスを崩した際、どうなるか……あの騒動の当事者たるお前らなら簡単に想像出来るだろう?』
「えっと、…とりあえずつる姐お茶でも飲む…『寄越せ、太刀川』…ハ、ハイ!ドウゾッ!!(パッ)」
荒船との通話を終え、何とか自身を落ち着かせようとするが緊張や焦りから解放されたと共に一気に気疲れを感じ、あまり摂取しない筈の煙草を恋しがる言実。勿論今はトリオン体なので無理なのは分かっている。なので、太刀川が自分の飲み掛けのペットボトルを冗談半分で差し出せば、瞬時に反応しそのままイッキ飲みし、飲み干される
太刀川がそれを見て(間接キス……だよな?)と、荒れ狂う内心なんて知らない言実は何とか落ち着けば、話を再開する
『……それで、お前ら二人は理解出来たか?私と諏訪が何故あそこまで焦り・怒りを露にしたのか、その理由を』
「………とりあえず、鶴ヶ峰の初対面の相手に対して出てしまうあの行動は、"人見知りではない"のは何となく理解しました。…なら、どうしてあんな反応を取ってしまうのかが…理由がイマイチ……」
「そうだな~……堤、お前は例の騒動の前後で鶴ヶ峰の性格と言うか印象がガラッと変わっただろ?…どっちが"本来の姿"だと思う?」
「えっ?!い、いきなり何ですか諏訪さん??何で今そんな事を……」
「そりゃあ、…騒動後ですよね?……初めて柚紀に会った時は精神的にヤバかった点もあるが、あれは自分の気持ちを圧し殺していた状態だ。以降は、……まぁ大分改善されたって感じで、あっちの方が自然な印象を受けるけどな、俺は」
『おい諏訪、今それを例えに出す意味はあるのか?………確かにあの子は本来、どちらかと言えば今みたいに"興味がある事には自ら行動を起こす"行動派な子だ。なのに、あそこまで消極的な子になってしまった。それは………違う、説明したい事は"コレ"では理解できん。諏訪、ちゃんとやれ』
一から説明しても理解出来るかが判断出来なかった諏訪が、ちょっとしたクイズ形式で二人に問い掛ける。が、諏訪の内容が説明に合ってないと指摘する言実だが一応解説をした後、軌道修正を促す。それに答える為に軽く思考を巡らせた諏訪は再度口を開く
「そうだな~……つる姐がさっきも使った"警告"だが、あれは意味合いを知らねぇ奴には何の効力もねぇのは分かるだろう?………なら、意味を知る者が何度も通告を受ければどんな反応をする?」
「…………か、考えたくありませんが、……そうなればその言葉と言うより、言実さん自身に恐怖を覚えそうで………え?諏訪さん??」
「もうそこまでの段階に行くとまるで……………………まってくれ諏訪さん、まさかだと思うが、コレを例に出した理由って」
戦闘員のそれも男なら誰もが一度は"体験した事"なので自然と"自らに置き換えて想像をしてしまう程"インパクトの強い言実の存在感にしてあの言葉、それを諏訪が柚紀の状況説明をしている筈の"今"敢えて出した理由……それを理解した二人に、改めて諏訪が口にする。柚紀に対して人一倍気を使う理由を
「……もう分かっただろ?…鶴ヶ峰のアレは"人見知り"なんて優しい状況じゃねぇ。アレは……"トラウマ"から生じている現象だ。それも"主な原因は異性から昔受けた嫌な経験からだ"………当事者でない俺達にまで反応するのは、それだけ"何度も嫌な思いをした証拠で、未だにその傷は癒えてねぇ証"だ」
『同性に対しては"軽い人見知り"レベルで納まっているのも一応追加で述べておこう。……そして、柚紀が抱える状況や事情が二重三重と複雑かつかなり厄介なモノにさせておる。何せ"対人関係が原因のトラウマが大小含めれば複数ある"のだからな。………中には、あそこまで性格を変えてしまう程根強い代物もある。どれが、何が柚紀にとっての地雷かなど流石の私とて容易に見分けつかんし、私でもあの子について全てを知ってはおらぬし、…無理な事だ
そして………それらが原因で精神的バランスを崩した際、どうなるか……あの騒動の当事者たるお前らなら簡単に想像出来るだろう?』