43.疑念の曲~勘違いと辛酸なる一端~
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言実達は荷物を纏め終えて、全員が居間でひと息ついていた。荷物が入った段ボールを玄関近くにまとめて置き、家具や家電などは一切手を出す必要ないと移動中に男衆に説明していたのでそのまま放置している。各々ペットボトルのお茶を飲んだり、携帯を操作したりしている中で太刀川が口を開いた
「にしても、家具や家電総買い換えとか…簡単には出来ないよな~。つる姐どんだけ稼いでいるのさ?」
『ん?……給料は気にしてないな。やりたい事がそのまま仕事にしているに過ぎんから、私はそれで満足しておる。お金も生活費以外なら隊員を連れての外食位にしか基本使わんし……今回の引っ越しで使った費用位なら問題ない』
「流石言実さんと言うべきでしょうか?それと、此処から大きな荷物を運んで向こうに設置はかなりの重労働になります。……だから俺や諏訪さんが呼ばれたと思ったのですが…あっ、でもこの高立地な物件を見つけたり、処分でなくリサイクル店に引き取って貰うと言う発想は、やはり流石と言うべきですかね?…諏訪さんもそう思いますよね?」
太刀川は飲み物を飲みながらそんな事をぼやけば、一瞥後に携帯を操作を継続する言実は気にしていないので淡々とそう返した。堤はそれを聞いて苦笑いを浮かべ何かの紙を持ちながら、自分の感じた事を話し諏訪に意見を求める。因みに手に持っているのは、この後に行く柚紀達の住むマンション物件の詳細情報が載っているものだ
堤の話を此方も携帯を操作しながら聞いていた諏訪たが、何やら複雑な表情を浮かべこう反応した
「……俺達を呼んだ意図は何となく察しがつくが、…堤。お前は思い違いと言うか勘違いしてるぞ?この人は"仕事以外の事は全部"適当だ。……あ、鶴ヶ峰関連は例外だぞ?普段仕事をきっちり出来過ぎるから大抵の奴が"つる姐は何でも出来る凄い人"って思いやがる。………今回の件だって、つる姐一人で全部出来る筈がねぇんだよ。…誰の手を借りたんだ??」
「「えっ!?!何で諏訪さんはそんな事分かっちゃうん(/ですか???/だよ?!!)」」
諏訪の言い分が、言実に対して自分達のイメージとはかけ離れており、質問した堤は勿論の事太刀川まで驚きを隠せない様子。その本人が無反応なのを見て、諏訪がため息を漏らしてから更に説明する
「まぁ、アレだ。…所謂"酒の席"に俺が何度も同席しているからだ。例の騒動の時も似たこと言った気がするが、あの時は慌ただしかったから覚えてないのも無理ねぇか。……言っておくが俺は未成年の時は同席はしていても、一滴も酒飲んでないからな?!この人は勿論たが、おっさん達が許す筈がねぇだろ?…俺は別に洞察力とかが鶴ヶ峰達程、秀でて居る訳じゃねぇが、仕事場以外でのつる姐と何度も接してれば"本質"が見えてくるって訳だ」
「成る程……諏訪さんが妙につる姐の事を理解出来てるのは、それが要因な訳か。………羨ましいっ!!」
「太刀川や堤も来年位になれば、そうなれるさ。俺は麻雀仲間のおっさん方が居たから"たまたま"他の奴より早いのと、回数が多いだけだ。……つる姐、煙草大丈夫か?」
開け放たれた窓の側で、女子達から頼んでもいないに柚紀の様子が、時折届いているのでそれを見ていた言実が携帯から顔を上げ、諏訪を一瞥してから一瞬だけ何かを考える素振りをしてから口を開く
『…携帯灰皿持っていて、換気扇下でなら構わん。私は兎も角、二人に煙が行かん様に配慮さえすれば許可を求める必要もないぞ?』
「俺は知ってるが、コイツらは"つる姐が喫煙者"って事知らねぇ~から一応断っただけだ。……本当に自分の事話さねぇよなアンタは」
『別に仕事に関することじゃなかろうが?……悪いか?』
「……はぁ~。…別にアンタが納得しているなら何も言わないさ"俺は"な」
太刀川の横を通り過ぎる際に、ポンと肩を叩いてから換気扇下に移動する諏訪。そんな諏訪と言実のやり取りをただ聞いていた二人だったが、一呼吸置いてから主に太刀川が言実に質問攻めしたのであった
言実達は荷物を纏め終えて、全員が居間でひと息ついていた。荷物が入った段ボールを玄関近くにまとめて置き、家具や家電などは一切手を出す必要ないと移動中に男衆に説明していたのでそのまま放置している。各々ペットボトルのお茶を飲んだり、携帯を操作したりしている中で太刀川が口を開いた
「にしても、家具や家電総買い換えとか…簡単には出来ないよな~。つる姐どんだけ稼いでいるのさ?」
『ん?……給料は気にしてないな。やりたい事がそのまま仕事にしているに過ぎんから、私はそれで満足しておる。お金も生活費以外なら隊員を連れての外食位にしか基本使わんし……今回の引っ越しで使った費用位なら問題ない』
「流石言実さんと言うべきでしょうか?それと、此処から大きな荷物を運んで向こうに設置はかなりの重労働になります。……だから俺や諏訪さんが呼ばれたと思ったのですが…あっ、でもこの高立地な物件を見つけたり、処分でなくリサイクル店に引き取って貰うと言う発想は、やはり流石と言うべきですかね?…諏訪さんもそう思いますよね?」
太刀川は飲み物を飲みながらそんな事をぼやけば、一瞥後に携帯を操作を継続する言実は気にしていないので淡々とそう返した。堤はそれを聞いて苦笑いを浮かべ何かの紙を持ちながら、自分の感じた事を話し諏訪に意見を求める。因みに手に持っているのは、この後に行く柚紀達の住むマンション物件の詳細情報が載っているものだ
堤の話を此方も携帯を操作しながら聞いていた諏訪たが、何やら複雑な表情を浮かべこう反応した
「……俺達を呼んだ意図は何となく察しがつくが、…堤。お前は思い違いと言うか勘違いしてるぞ?この人は"仕事以外の事は全部"適当だ。……あ、鶴ヶ峰関連は例外だぞ?普段仕事をきっちり出来過ぎるから大抵の奴が"つる姐は何でも出来る凄い人"って思いやがる。………今回の件だって、つる姐一人で全部出来る筈がねぇんだよ。…誰の手を借りたんだ??」
「「えっ!?!何で諏訪さんはそんな事分かっちゃうん(/ですか???/だよ?!!)」」
諏訪の言い分が、言実に対して自分達のイメージとはかけ離れており、質問した堤は勿論の事太刀川まで驚きを隠せない様子。その本人が無反応なのを見て、諏訪がため息を漏らしてから更に説明する
「まぁ、アレだ。…所謂"酒の席"に俺が何度も同席しているからだ。例の騒動の時も似たこと言った気がするが、あの時は慌ただしかったから覚えてないのも無理ねぇか。……言っておくが俺は未成年の時は同席はしていても、一滴も酒飲んでないからな?!この人は勿論たが、おっさん達が許す筈がねぇだろ?…俺は別に洞察力とかが鶴ヶ峰達程、秀でて居る訳じゃねぇが、仕事場以外でのつる姐と何度も接してれば"本質"が見えてくるって訳だ」
「成る程……諏訪さんが妙につる姐の事を理解出来てるのは、それが要因な訳か。………羨ましいっ!!」
「太刀川や堤も来年位になれば、そうなれるさ。俺は麻雀仲間のおっさん方が居たから"たまたま"他の奴より早いのと、回数が多いだけだ。……つる姐、煙草大丈夫か?」
開け放たれた窓の側で、女子達から頼んでもいないに柚紀の様子が、時折届いているのでそれを見ていた言実が携帯から顔を上げ、諏訪を一瞥してから一瞬だけ何かを考える素振りをしてから口を開く
『…携帯灰皿持っていて、換気扇下でなら構わん。私は兎も角、二人に煙が行かん様に配慮さえすれば許可を求める必要もないぞ?』
「俺は知ってるが、コイツらは"つる姐が喫煙者"って事知らねぇ~から一応断っただけだ。……本当に自分の事話さねぇよなアンタは」
『別に仕事に関することじゃなかろうが?……悪いか?』
「……はぁ~。…別にアンタが納得しているなら何も言わないさ"俺は"な」
太刀川の横を通り過ぎる際に、ポンと肩を叩いてから換気扇下に移動する諏訪。そんな諏訪と言実のやり取りをただ聞いていた二人だったが、一呼吸置いてから主に太刀川が言実に質問攻めしたのであった