41.助力の曲
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「しっかし、まさかおサノが加賀美を連れ出すとは……偶然にしても出来すぎだぞコレは」
「ん?………それどういう意味だ諏訪さん?」
「あ、…もしかして諏訪さん。さっき携帯を操作していた理由は兎も角、相手って……」
何やら面白そうな表情で意味深な発言をする諏訪を見て、不思議そうな太刀川に対して堤は柚紀達が買い物に行ったことを聞いた後にとった行動を知っているので、何となく察しがついた様子。そして、タイミング良く諏訪の携帯が鳴り内容を確認しニヤリと笑う
「…どうやら思惑通りになりそうだなこりゃ。堤は気づいてるみたいだが、今連絡来たのは荒船からだ。【穂刈に協力してもらって日佐人と一緒にモールに行く】ってな」
「んんん?……何でいきなり荒船が此処で出てくるんだ?笹森なら…まだ分かるが」
「太刀川さんは知らなくて当たり前な事ですが、実は………」
何も知らない太刀川に堤が説明を始める。…笹森が柚紀に対して予想以上に入れ込んでしまった事により、現在他の人との対人関係が些か疎かになった状態になっている。全く交流してない訳ではないが、柚紀の事を優先的に考える傾向が強いのだ。理由を知る者からすれば"まぁ仕方ないか"で済むが、知らない者からすればやはり疑問を持たれるのは当然で。特に…
「日佐人って意外と穂刈くんと仲が良いんですよね、そのせいで、どうやら落ち込ませたみたいで。……それに気付いた荒船くんが諏訪さんに訊ねに来たんです、日佐人の事を」
「……荒船を疑う訳じゃないが、鶴ヶ峰やつる姐の了承なしに俺が勝手に話すのは流石にマズイだろ?で、今日アイツはモールで買い物に行くことになったろ?」
基地内でなく、外で"偶然"って体裁にすれば問題ないと考えた諏訪は【例の理由知りたきゃ、今から日佐人を適当な理由つけてモールに連れ出せ。多分見た方が早い】と連絡したのだ。会える保証はないが、…恐らく大丈夫だろうと結論付ける。何せ
「あの一件以来、鶴ヶ峰は見違える程に、行動派になったろ?…絶対何かの理由で一人になる筈だ。で、そうなれば……分かるだろ?」
「「あ~……成る程」」
二人は諏訪が何を言いたいか即座に理解し、思わず頭を抱えた。それなりに整った容姿を見慣れているボーダー隊員ですら"あーなる"のだから、一般人が柚紀を見れば…高確率で厄介事に巻き込まれるのは必然的な程、いろんな意味で目を引く少女なのだ。……本人は無自覚なのが更に面倒な事である
「あ~、…日佐人には見せない様に一言付けて念のため鶴ヶ峰の容姿を荒船に知らせておくか。多分日佐人よりは見つけるの早いだろう、穂刈はスナイパーだし」
「そうした方が良さそうですね、…所で諏訪さん。"もう一人"誰かに連絡してましたよね?一体誰にしたのですか?」
「は?!!…もう一人居るのか!??柚紀の事が好きな奴が??!」
「ば、馬鹿っ!!違げーよ!?まぁ、…アイツに好意を寄せてるのは、確かに日佐人以外にも何人かいると俺は思うが……連絡したのは"そっち系"じゃなくて、どっちかと言うと"俺達側のポジション"の奴だ。勿論鶴ヶ峰と面識がある奴な。…ったく、既読は付いてるが返事なしかよ。まぁ彼奴らしいが」
荒船に柚紀の事を連絡する為に、携帯を操作しつつもう一人からの反応がないことに悪態を付く諏訪。それを見て二人は誰なのか考えた後、察した。諏訪に対してそんな態度を取る事が出来る柚紀を知る者と言えば…一人しかいないのだから
「ま、変に俺から催促しなくても彼奴なら動くか。暇そうって事もあるが、結局の所鶴ヶ峰を彼奴だって気に入っているから、この機会を逃さねぇだろうしな(それに彼奴は俺並みに鶴ヶ峰やつる姐を理解していやがるからな、……心配事はあるが、まぁ……あの面子ならどうにかなるだろう)」
「ん?………それどういう意味だ諏訪さん?」
「あ、…もしかして諏訪さん。さっき携帯を操作していた理由は兎も角、相手って……」
何やら面白そうな表情で意味深な発言をする諏訪を見て、不思議そうな太刀川に対して堤は柚紀達が買い物に行ったことを聞いた後にとった行動を知っているので、何となく察しがついた様子。そして、タイミング良く諏訪の携帯が鳴り内容を確認しニヤリと笑う
「…どうやら思惑通りになりそうだなこりゃ。堤は気づいてるみたいだが、今連絡来たのは荒船からだ。【穂刈に協力してもらって日佐人と一緒にモールに行く】ってな」
「んんん?……何でいきなり荒船が此処で出てくるんだ?笹森なら…まだ分かるが」
「太刀川さんは知らなくて当たり前な事ですが、実は………」
何も知らない太刀川に堤が説明を始める。…笹森が柚紀に対して予想以上に入れ込んでしまった事により、現在他の人との対人関係が些か疎かになった状態になっている。全く交流してない訳ではないが、柚紀の事を優先的に考える傾向が強いのだ。理由を知る者からすれば"まぁ仕方ないか"で済むが、知らない者からすればやはり疑問を持たれるのは当然で。特に…
「日佐人って意外と穂刈くんと仲が良いんですよね、そのせいで、どうやら落ち込ませたみたいで。……それに気付いた荒船くんが諏訪さんに訊ねに来たんです、日佐人の事を」
「……荒船を疑う訳じゃないが、鶴ヶ峰やつる姐の了承なしに俺が勝手に話すのは流石にマズイだろ?で、今日アイツはモールで買い物に行くことになったろ?」
基地内でなく、外で"偶然"って体裁にすれば問題ないと考えた諏訪は【例の理由知りたきゃ、今から日佐人を適当な理由つけてモールに連れ出せ。多分見た方が早い】と連絡したのだ。会える保証はないが、…恐らく大丈夫だろうと結論付ける。何せ
「あの一件以来、鶴ヶ峰は見違える程に、行動派になったろ?…絶対何かの理由で一人になる筈だ。で、そうなれば……分かるだろ?」
「「あ~……成る程」」
二人は諏訪が何を言いたいか即座に理解し、思わず頭を抱えた。それなりに整った容姿を見慣れているボーダー隊員ですら"あーなる"のだから、一般人が柚紀を見れば…高確率で厄介事に巻き込まれるのは必然的な程、いろんな意味で目を引く少女なのだ。……本人は無自覚なのが更に面倒な事である
「あ~、…日佐人には見せない様に一言付けて念のため鶴ヶ峰の容姿を荒船に知らせておくか。多分日佐人よりは見つけるの早いだろう、穂刈はスナイパーだし」
「そうした方が良さそうですね、…所で諏訪さん。"もう一人"誰かに連絡してましたよね?一体誰にしたのですか?」
「は?!!…もう一人居るのか!??柚紀の事が好きな奴が??!」
「ば、馬鹿っ!!違げーよ!?まぁ、…アイツに好意を寄せてるのは、確かに日佐人以外にも何人かいると俺は思うが……連絡したのは"そっち系"じゃなくて、どっちかと言うと"俺達側のポジション"の奴だ。勿論鶴ヶ峰と面識がある奴な。…ったく、既読は付いてるが返事なしかよ。まぁ彼奴らしいが」
荒船に柚紀の事を連絡する為に、携帯を操作しつつもう一人からの反応がないことに悪態を付く諏訪。それを見て二人は誰なのか考えた後、察した。諏訪に対してそんな態度を取る事が出来る柚紀を知る者と言えば…一人しかいないのだから
「ま、変に俺から催促しなくても彼奴なら動くか。暇そうって事もあるが、結局の所鶴ヶ峰を彼奴だって気に入っているから、この機会を逃さねぇだろうしな(それに彼奴は俺並みに鶴ヶ峰やつる姐を理解していやがるからな、……心配事はあるが、まぁ……あの面子ならどうにかなるだろう)」