41.助力の曲
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柚紀達がオペレーター二人も一緒に行動を始めた頃、言実達は部屋で荷物を纏める作業をしていた。たが、最後に戻ったのが一ヶ月以上前なだけに、部屋の温度や埃が凄い状態となっていたのでトリオン体の言実が先行して室内に入れば、ドアや窓を全開にして空気の入れ替えと簡単な清掃をしてから作業に取り掛かっていた。そんな中
(ヴーヴー、ヴーヴー)
『ん?………ほぅ、向こうは何やら面白いことになっておるみたいだな』
「言実さん、どうかしましたか?買い物組の誰からかの連絡ですよね?」
『ユウからだ。…どうやら偶然かは定かじゃないが、丁度会った小佐野と加賀美も一緒に買い物することになった様だ』
「ユウって……あ~、くまの事か。にしても、小佐野は兎も角、加賀美も一緒か~。…つる姐的にはアリなのか?」
携帯を取り出して内容を確認し意味深な発言をした言実を見て、同じ部屋で荷物を各自で纏めていた堤と太刀川が反応を示す。そして出てきた名を聞いて、加賀美ひいては荒船隊と柚紀が関わることをどう思うか訊ねる太刀川に対して、涼しい表情で言実はこう返した
『寧ろ好都合だ。荒船隊とはいずれ柚紀と引き合わせる予定だったからな、先に加賀美と知り合えたのなら気苦労も減る。…荒船があの子に対してどんな対応をするか不透明でもあるし、穂刈は無口だか外見のインパクトがある、半崎は大丈夫だろうが……スナイパーだからな、反応がどうなるやら』
「心配しすぎですよ言実さん。でも、どうして荒船隊と鶴ヶ峰を会わせようと考えたのですか?……あ、半崎が居るからですか?」
『それも理由の一つだ。時枝の意見を参考にとりあえずB級以上の部隊所属している戦闘員で柚紀と同級生の奴を中心に交流の輪を広げている最中故にな。……後、別件で一つ…』
「おーいつる姐、とりあえず鶴ヶ峰の荷物は俺の車のトランクに入れといたぞ~。って……何かあったのか?」
荒船隊と柚紀を会わせる理由を語っていた最中に、ボーダー敷地内にある駐車場に停めてある車に柚紀の荷物を、先に運んでいた諏訪が戻ってきた。すると三人が手を止めており、尚且つ言実は携帯を取り出している状況を見て柚紀にトラブルかと考え、真剣な表情となった諏訪が訊ねる
「だ、大丈夫ですよ諏訪さんっ!偶然おサノと荒船隊ところの加賀美が鶴ヶ峰達とばったり遭遇したって連絡がありまして。……言実さんが"元から荒船隊とは引き合わせる予定"と仰ったので、理由を訊ねていただけですから。…それでもう一つの理由とは?」
『……柚紀がスナイパー用の訓練施設に行きたがっておってな、スナイパーの知り合いを増やそうと考えていた所だ(…他にも"先を見据えた状況"で考えると、荒船隊が一番適任と私が判断したまでだが……ま、ソレが成されるのは暫く先だろうな。…"複数ある"からな)』
「柚紀が知ってるスナイパーの知り合いって言ったら…当真と佐鳥、後はさっき見た日浦位しかいないよな?」
『他だと、東とは既に面識があるのと…アカネ経由で奈良坂と古寺が柚紀と仲良くなれば問題もなくなるだろう。…私は自室の片付けに行く、此方は任せたぞ』
説明も一段落し、諏訪が戻ってきたのをきっかけに言実は一人、奥にある自室へと移動する。……太刀川はついていきたいのが本音だが、部屋に上がる前に"寝室に使っていた自室へは絶対に入るな"と固く厳禁されているので、渋々諦めている。二人は止めていた手を動かしら始め、諏訪は言実の作業を引き継いで動きつつ「荒船隊か~」と、愚痴を漏らす
柚紀達がオペレーター二人も一緒に行動を始めた頃、言実達は部屋で荷物を纏める作業をしていた。たが、最後に戻ったのが一ヶ月以上前なだけに、部屋の温度や埃が凄い状態となっていたのでトリオン体の言実が先行して室内に入れば、ドアや窓を全開にして空気の入れ替えと簡単な清掃をしてから作業に取り掛かっていた。そんな中
(ヴーヴー、ヴーヴー)
『ん?………ほぅ、向こうは何やら面白いことになっておるみたいだな』
「言実さん、どうかしましたか?買い物組の誰からかの連絡ですよね?」
『ユウからだ。…どうやら偶然かは定かじゃないが、丁度会った小佐野と加賀美も一緒に買い物することになった様だ』
「ユウって……あ~、くまの事か。にしても、小佐野は兎も角、加賀美も一緒か~。…つる姐的にはアリなのか?」
携帯を取り出して内容を確認し意味深な発言をした言実を見て、同じ部屋で荷物を各自で纏めていた堤と太刀川が反応を示す。そして出てきた名を聞いて、加賀美ひいては荒船隊と柚紀が関わることをどう思うか訊ねる太刀川に対して、涼しい表情で言実はこう返した
『寧ろ好都合だ。荒船隊とはいずれ柚紀と引き合わせる予定だったからな、先に加賀美と知り合えたのなら気苦労も減る。…荒船があの子に対してどんな対応をするか不透明でもあるし、穂刈は無口だか外見のインパクトがある、半崎は大丈夫だろうが……スナイパーだからな、反応がどうなるやら』
「心配しすぎですよ言実さん。でも、どうして荒船隊と鶴ヶ峰を会わせようと考えたのですか?……あ、半崎が居るからですか?」
『それも理由の一つだ。時枝の意見を参考にとりあえずB級以上の部隊所属している戦闘員で柚紀と同級生の奴を中心に交流の輪を広げている最中故にな。……後、別件で一つ…』
「おーいつる姐、とりあえず鶴ヶ峰の荷物は俺の車のトランクに入れといたぞ~。って……何かあったのか?」
荒船隊と柚紀を会わせる理由を語っていた最中に、ボーダー敷地内にある駐車場に停めてある車に柚紀の荷物を、先に運んでいた諏訪が戻ってきた。すると三人が手を止めており、尚且つ言実は携帯を取り出している状況を見て柚紀にトラブルかと考え、真剣な表情となった諏訪が訊ねる
「だ、大丈夫ですよ諏訪さんっ!偶然おサノと荒船隊ところの加賀美が鶴ヶ峰達とばったり遭遇したって連絡がありまして。……言実さんが"元から荒船隊とは引き合わせる予定"と仰ったので、理由を訊ねていただけですから。…それでもう一つの理由とは?」
『……柚紀がスナイパー用の訓練施設に行きたがっておってな、スナイパーの知り合いを増やそうと考えていた所だ(…他にも"先を見据えた状況"で考えると、荒船隊が一番適任と私が判断したまでだが……ま、ソレが成されるのは暫く先だろうな。…"複数ある"からな)』
「柚紀が知ってるスナイパーの知り合いって言ったら…当真と佐鳥、後はさっき見た日浦位しかいないよな?」
『他だと、東とは既に面識があるのと…アカネ経由で奈良坂と古寺が柚紀と仲良くなれば問題もなくなるだろう。…私は自室の片付けに行く、此方は任せたぞ』
説明も一段落し、諏訪が戻ってきたのをきっかけに言実は一人、奥にある自室へと移動する。……太刀川はついていきたいのが本音だが、部屋に上がる前に"寝室に使っていた自室へは絶対に入るな"と固く厳禁されているので、渋々諦めている。二人は止めていた手を動かしら始め、諏訪は言実の作業を引き継いで動きつつ「荒船隊か~」と、愚痴を漏らす