40.移転の曲~これからの準備に~
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「すみません先生、茜がハリキリ過ぎてしまって。…先生が頼み事をするなんて滅多にありませんし、内容が柚紀と一緒に買い物に出掛けて欲しいでしたから尚更」
『気にするな、ユウ。元からあの子を部屋に上げるつもりは私にはなかった。…別に散らかっているとかではないが、掃除が行き届いておらん。私の記憶が間違えでなければ柚紀は埃が駄目な体質だ。重度な症状は出ないが、辛い思いをさせるのは忍びないからな。……兎に角、(スッ)今日一日宜しく頼む。注意事項等は連絡した通りだ、何かあれば直ぐに私に知らせろ』
「分かりました先生、責任を持って柚紀をお預かりします。……そろそろあたしも行きます、茜があの子を困らせていると思いますので」
世間話もそこそこに言実から柚紀の荷物を受け取った熊谷が、足早に二人を追い掛けて行った。それから程なくして、男衆三人がのんびりとした足取りでこちらに向かってやって来た
「うぃ~すつる姐。約束通り手伝いに来たぞ~」
「おはようございます言実さん。先程那須隊の日浦に連れられた鶴ヶ峰を見掛けましたが、あれは一体どうしたのですか?」
『休日に悪いな諏訪、堤。柚紀は今日、那須隊の二人に任せて例のモールで買い物をさせる事にした。たまには私から離れるのも必要だろうからな。……で、何故お前まで居るのか聞いても良いか?太刀川』
「まぁ~良いじゃんかつる姐。男手はあった方が色々楽だしさ~。…姐さんだって大変なのを予想出来てるからトリオン体のままなんだろ?」
『………無駄口を叩く暇も惜しい、さっさと行くぞ。足元にあるのがあの子の荷物だ、乱暴に扱うなよ?特に…コレ(ヴァイオリンケース)に何かあれば、確実に泣く。肝に命じておけ』
「「「り、了解!?」」」
太刀川が居ても居なくても問題ないと判断した言実は荷物に関する諸注意を三人に伝え、恐らく今柚紀が所有物の中で一番大切なヴァイオリンケースを自ら持てば、基地内にある宿舎の自分に宛がわれた部屋へと向かい歩き出す。それに各々荷物を持ちついていく三人
「はぁー、…とりあえず大丈夫そうだな。しっかし、何で鶴ヶ峰はお前に引っ越しの件を話したのかが俺にはさっぱり分からん。一体どんな手を使ったんだ太刀川?(つまりは鶴ヶ峰は太刀川がつる姐に抱く気持ちには気づいていたって訳だ。まぁ、あからさまだから当たり前って言ったらそこまでだが、にしても流石東さん……と言うべきだなこりゃ)」
「どんな手って言われても、俺はただ自分の考えとかつる姐に対する想いを柚紀に話しただけだですよ?まぁ……色々ありましたが」
「あの後、皆色々大変でしたからね。……俺は日佐人の介抱に苦労しました。後から出水くんから聞きましたが、太刀川さんは平然としていたみたいですね。どうしてですか?」
「ん~?……俺はつる姐一筋だから他の女に対して"そう言う目で見ない"だけさ。確かに柚紀は年齢の割りには顔立ちは勿論、スタイルも悪くはないだろうけど……やっぱりプロポーション含めてもつる姐の方が断然良いからな!!」
「ま、そんだけ真っ直ぐ一直線につる姐を想っているから、鶴ヶ峰が手を貸したんだろうな。仕方ねぇから少し位は俺も手を貸してやるよ」
『おい、何している?さっさと来い』
柚紀が太刀川に協力的な事をした理由を、以前東から聞いた推測を元に諏訪はそう判断し、渋々ながら協力する事告げる。堤は何も言ってないが恐らく同様であろう。そんな事を話していたが言実の声に反応して二人より前に出た太刀川は、そのまま横に並んで先を歩いて行く。それを見守り歩きながらふと、携帯を取り出す諏訪
「諏訪さん?どうかしましたか?」
「ん?……熊谷が居るから平気だろうが、少し気になってな…暇人共にに念のため声掛ける事にした。杞憂で終わればいいが…」
堤の方を見ずに携帯で何やら複数に連絡を取り始めた諏訪。……過保護と思われるかも知れないがお構い無し、今自分達が直ぐには助けられない所に柚紀は居ることになるのだ。"万が一"対策はあるに越したことはないと諏訪は考えた、……特にボーダー外でナニかあったら色んな意味で危険なのだ、柚紀本人は勿論だが周囲にも必ず影響が出てしまう。悲しいことだがそれが事実である
『気にするな、ユウ。元からあの子を部屋に上げるつもりは私にはなかった。…別に散らかっているとかではないが、掃除が行き届いておらん。私の記憶が間違えでなければ柚紀は埃が駄目な体質だ。重度な症状は出ないが、辛い思いをさせるのは忍びないからな。……兎に角、(スッ)今日一日宜しく頼む。注意事項等は連絡した通りだ、何かあれば直ぐに私に知らせろ』
「分かりました先生、責任を持って柚紀をお預かりします。……そろそろあたしも行きます、茜があの子を困らせていると思いますので」
世間話もそこそこに言実から柚紀の荷物を受け取った熊谷が、足早に二人を追い掛けて行った。それから程なくして、男衆三人がのんびりとした足取りでこちらに向かってやって来た
「うぃ~すつる姐。約束通り手伝いに来たぞ~」
「おはようございます言実さん。先程那須隊の日浦に連れられた鶴ヶ峰を見掛けましたが、あれは一体どうしたのですか?」
『休日に悪いな諏訪、堤。柚紀は今日、那須隊の二人に任せて例のモールで買い物をさせる事にした。たまには私から離れるのも必要だろうからな。……で、何故お前まで居るのか聞いても良いか?太刀川』
「まぁ~良いじゃんかつる姐。男手はあった方が色々楽だしさ~。…姐さんだって大変なのを予想出来てるからトリオン体のままなんだろ?」
『………無駄口を叩く暇も惜しい、さっさと行くぞ。足元にあるのがあの子の荷物だ、乱暴に扱うなよ?特に…コレ(ヴァイオリンケース)に何かあれば、確実に泣く。肝に命じておけ』
「「「り、了解!?」」」
太刀川が居ても居なくても問題ないと判断した言実は荷物に関する諸注意を三人に伝え、恐らく今柚紀が所有物の中で一番大切なヴァイオリンケースを自ら持てば、基地内にある宿舎の自分に宛がわれた部屋へと向かい歩き出す。それに各々荷物を持ちついていく三人
「はぁー、…とりあえず大丈夫そうだな。しっかし、何で鶴ヶ峰はお前に引っ越しの件を話したのかが俺にはさっぱり分からん。一体どんな手を使ったんだ太刀川?(つまりは鶴ヶ峰は太刀川がつる姐に抱く気持ちには気づいていたって訳だ。まぁ、あからさまだから当たり前って言ったらそこまでだが、にしても流石東さん……と言うべきだなこりゃ)」
「どんな手って言われても、俺はただ自分の考えとかつる姐に対する想いを柚紀に話しただけだですよ?まぁ……色々ありましたが」
「あの後、皆色々大変でしたからね。……俺は日佐人の介抱に苦労しました。後から出水くんから聞きましたが、太刀川さんは平然としていたみたいですね。どうしてですか?」
「ん~?……俺はつる姐一筋だから他の女に対して"そう言う目で見ない"だけさ。確かに柚紀は年齢の割りには顔立ちは勿論、スタイルも悪くはないだろうけど……やっぱりプロポーション含めてもつる姐の方が断然良いからな!!」
「ま、そんだけ真っ直ぐ一直線につる姐を想っているから、鶴ヶ峰が手を貸したんだろうな。仕方ねぇから少し位は俺も手を貸してやるよ」
『おい、何している?さっさと来い』
柚紀が太刀川に協力的な事をした理由を、以前東から聞いた推測を元に諏訪はそう判断し、渋々ながら協力する事告げる。堤は何も言ってないが恐らく同様であろう。そんな事を話していたが言実の声に反応して二人より前に出た太刀川は、そのまま横に並んで先を歩いて行く。それを見守り歩きながらふと、携帯を取り出す諏訪
「諏訪さん?どうかしましたか?」
「ん?……熊谷が居るから平気だろうが、少し気になってな…暇人共にに念のため声掛ける事にした。杞憂で終わればいいが…」
堤の方を見ずに携帯で何やら複数に連絡を取り始めた諏訪。……過保護と思われるかも知れないがお構い無し、今自分達が直ぐには助けられない所に柚紀は居ることになるのだ。"万が一"対策はあるに越したことはないと諏訪は考えた、……特にボーダー外でナニかあったら色んな意味で危険なのだ、柚紀本人は勿論だが周囲にも必ず影響が出てしまう。悲しいことだがそれが事実である