39.助言の曲~何事にも代価が必要~
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
それから少し時が経過し、状況が変化した。先ずは諏訪隊の二人だが、国近の「アレは今後の成長が楽しみだな~。あ、男子って育てるのに興味とかあるの~?」とかなり意味深な質問を受け、笹森の思考がオーバーヒートしてしまい、顔から湯気が出そうな程赤くしてそのまま隊室から走ってベイルアウトしてしまった。堤はそんな笹森を追いかけていったのだ。それを見送った国近は「……ゲームの腕前の事だったんだけどな~。ま、いっか!…そう言う意味でも楽しみだし!!」と、全く反省をしていない様子であった
次にセコムトリオと太刀川組だが、『そもそもお前は…』と言実を中心とし、未だに説教が続いており先程の事だけでなく、通常の生活態度にまで追求の手が伸び、終わりが見えない状況だ
最後に柚紀の状況だが
『グスン……二人とも、何時から…此処に居たの?私…気付かなかった…よ?(ゴシゴシ)』
「大丈夫、大丈夫!柚紀ちゃんが気にする様な事じゃないから!って、あー駄目だよ!無理に擦ったら目を痛めちゃうよっ!とっきー、何か拭うもの持ってない?」
「はぁー、佐鳥も今後のためにもハンカチ位持った方が良いよ?今はとりあえず……(スッ)はい鶴ヶ峰さん、良ければコレ使って」
『あ、有り難う時枝くん』
大分柚紀が落ち着いたのを見計らい、佐鳥が声を掛けたのをきっかけに出水はお役御免となり、二人の絶妙な連係で三人の空気が徐々に穏やかなものへと変わっていく。それを国近と共に見守っていたが、二人してあることが気になった
…近いのだ、柚紀と二人との距離が。物理的にも精神的な意味でも、他の知り合い男子共より確実に、そして二人から触られても柚紀が平気な点も気になる。明らかに他と反応が違うことを疑問を抱く二人に嵐山が近づいてくる
「柚紀ちゃんが気になって此方に来てみたが…充達が上手くやっているみたいだな」
「あ、嵐山さん。……あの、何時もあんな感じなんですか?三人とも」
「なんか違いますよね~、柚紀ちゃん明らかにあの二人には心を開いてる感じ?後、サトケンは兎も角とっきーまで特定の女の子とあんなに仲良くしているのが…珍しいですね?」
「ん~……付き合いが他と比べても俺達は長いから必然的に仲も良くなると思うぞ?それに二人とも柚紀ちゃんと同級生、仲も一段と良くなるさ。…他より色々彼女を知っている分、ね」
「「…成る程」」
ハンカチがネコ柄だった事から猫に関する話題を話している三人を、優しい眼差しで見つめる嵐山の言葉に納得する二人。どんな内容かまでは分からないが、自分達が知らない柚紀の事情等を佐鳥と時枝は知っている事まで何とか理解した。そしてふと、先程聞いた情報について出水が訊ねた
「そう言えば嵐山さん達は知ってましたか?柚紀ちゃんが数日後、本部から出て行くって事を」
「"近い内に"マンションに住居に移す事は本人から聞いてるが、…そうか、いよいよか。でもま、大丈夫だろう。【数年前の夏の映画みたいに彼女と会えなくなる訳じゃない】此処でなら会えるからね」
「それも、そうですね」
そんな男子二人の会話を聞き、二人が柚紀と話している時の表情や反応を見て国近は一人何かを勘づく
「(ん~、嵐山さん。それって柚紀ちゃんにもう会えなくなる可能性があったって事?それともあの二人が柚紀ちゃんの事を…って意味に聞こえちゃうのは私だけかな~?でもあの感じだとそれっぽいし、尚且つ柚紀ちゃんだって多分……ま、こっちは憶測でしかないから言わないよ~)(ホツリ)本人が自覚しないと意味がないからね、コレは」
「!(自覚か~、……今は大丈夫だろうけどあの二人は…分かっているのか?ん???……うわー、…ヤバイ。なって欲しくはないぞ俺はっ!?だけど、……コイツ等が"誤ったら"最悪、…俺が、俺達が彼女を………)」
国近の何気無い呟きで、出水に"ある予感"を想定してしまい、軽く頭を抱える事となっているのを近くに居る二人は気づかれなかった。そんな感じで暫く時は流れていたのだった。……防衛任務の時間が過ぎているにも関わらず太刀川隊が出動していない事に怒った忍田からの連絡が来るまでは
次にセコムトリオと太刀川組だが、『そもそもお前は…』と言実を中心とし、未だに説教が続いており先程の事だけでなく、通常の生活態度にまで追求の手が伸び、終わりが見えない状況だ
最後に柚紀の状況だが
『グスン……二人とも、何時から…此処に居たの?私…気付かなかった…よ?(ゴシゴシ)』
「大丈夫、大丈夫!柚紀ちゃんが気にする様な事じゃないから!って、あー駄目だよ!無理に擦ったら目を痛めちゃうよっ!とっきー、何か拭うもの持ってない?」
「はぁー、佐鳥も今後のためにもハンカチ位持った方が良いよ?今はとりあえず……(スッ)はい鶴ヶ峰さん、良ければコレ使って」
『あ、有り難う時枝くん』
大分柚紀が落ち着いたのを見計らい、佐鳥が声を掛けたのをきっかけに出水はお役御免となり、二人の絶妙な連係で三人の空気が徐々に穏やかなものへと変わっていく。それを国近と共に見守っていたが、二人してあることが気になった
…近いのだ、柚紀と二人との距離が。物理的にも精神的な意味でも、他の知り合い男子共より確実に、そして二人から触られても柚紀が平気な点も気になる。明らかに他と反応が違うことを疑問を抱く二人に嵐山が近づいてくる
「柚紀ちゃんが気になって此方に来てみたが…充達が上手くやっているみたいだな」
「あ、嵐山さん。……あの、何時もあんな感じなんですか?三人とも」
「なんか違いますよね~、柚紀ちゃん明らかにあの二人には心を開いてる感じ?後、サトケンは兎も角とっきーまで特定の女の子とあんなに仲良くしているのが…珍しいですね?」
「ん~……付き合いが他と比べても俺達は長いから必然的に仲も良くなると思うぞ?それに二人とも柚紀ちゃんと同級生、仲も一段と良くなるさ。…他より色々彼女を知っている分、ね」
「「…成る程」」
ハンカチがネコ柄だった事から猫に関する話題を話している三人を、優しい眼差しで見つめる嵐山の言葉に納得する二人。どんな内容かまでは分からないが、自分達が知らない柚紀の事情等を佐鳥と時枝は知っている事まで何とか理解した。そしてふと、先程聞いた情報について出水が訊ねた
「そう言えば嵐山さん達は知ってましたか?柚紀ちゃんが数日後、本部から出て行くって事を」
「"近い内に"マンションに住居に移す事は本人から聞いてるが、…そうか、いよいよか。でもま、大丈夫だろう。【数年前の夏の映画みたいに彼女と会えなくなる訳じゃない】此処でなら会えるからね」
「それも、そうですね」
そんな男子二人の会話を聞き、二人が柚紀と話している時の表情や反応を見て国近は一人何かを勘づく
「(ん~、嵐山さん。それって柚紀ちゃんにもう会えなくなる可能性があったって事?それともあの二人が柚紀ちゃんの事を…って意味に聞こえちゃうのは私だけかな~?でもあの感じだとそれっぽいし、尚且つ柚紀ちゃんだって多分……ま、こっちは憶測でしかないから言わないよ~)(ホツリ)本人が自覚しないと意味がないからね、コレは」
「!(自覚か~、……今は大丈夫だろうけどあの二人は…分かっているのか?ん???……うわー、…ヤバイ。なって欲しくはないぞ俺はっ!?だけど、……コイツ等が"誤ったら"最悪、…俺が、俺達が彼女を………)」
国近の何気無い呟きで、出水に"ある予感"を想定してしまい、軽く頭を抱える事となっているのを近くに居る二人は気づかれなかった。そんな感じで暫く時は流れていたのだった。……防衛任務の時間が過ぎているにも関わらず太刀川隊が出動していない事に怒った忍田からの連絡が来るまでは