39.助言の曲~何事にも代価が必要~
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口調は比較的穏やかだが、表情は説教をしている三人に負けず劣らず真剣そのものな嵐山。普段なら目上である太刀川相手にこのような態度を取らないのだが、柚紀が関わるとなれば話が変わる。嵐山にとっても彼女は大切な妹のような存在だ、なので自他共に言動には他の事以上に注意警戒し、自らを戒め、他人には少しでも危険だと判断すれば排除も厭わない考えだ。勿論本人の考え等は最優先にする事も徹っしている、…完全にセコムと化しているのだった
隊長がこれで、隊員であり柚紀に隊員内で一番近い立ち位置に居る佐鳥と時枝の二人はどんな行動をしているか、と言うと
『(ポカポカポカポカ)う~~、出水先輩のバカ~!!何で太刀川さんを止めてくれなかったの~~??(ポカポカポカポカ)』
「ごめんって柚紀ちゃん。でもさ、男には男の事情ってのがあってだな、……流石にアレは色々ヤバいから、うん」
『(ポカポカ)うぅぅ~~。……でも止めて欲しかった。やっと太刀川さんと、仲良くなれそうなのに…嫌いになりたくない。……なりたく…ないよ(ポカ…ポカ)』
‐ ホタッ……ホタッ… ‐
側に来た出水に対して、顔を俯いたまま握り締めた両手で胸元を叩きながら文句を漏らす柚紀。トリオン体なので痛くも痒くもないので好きにさせつつ、一応此方の言い分を伝える出水に、八つ当りなのを自覚しているのとアレは不可抗力的なものと理解出来ているが、感情や心情が未だに過去の経験に引き摺られて、思い通りにならない自分が嫌になり静かに涙し床に滴を落とす
泣いている事には出水も気付いたが、抱き締めたりはせず頭を撫でるだけに止めている。その理由はと言うと……
「(ナデナデ)…そうだな。折角仲良くなれたもんな……(ナデナデ)((…で、お前らは見てるだけで良いのか?))」
((お言葉ですが出水先輩、オレは直ぐにでもその位置を譲ってもらいたいですよ?!だけど…))
((多分鶴ヶ峰さんは説教中のお三方は兎も角、おれ達が居るのに気づいていません。そんな状態でいきなり現れるのは良くないと思いまして……なので、落ち着くまでは接しませんが"念のため"出水先輩を監視させて頂きます。太刀川さんの二の舞にはさせたくないですからね(ニッコリ)))
((落ち着いたらオレ達が柚紀ちゃんをお預かりしますから、先輩は心配せずに任務に励んで下さい(キラン)))
((まぁ、佐鳥だけだと不安かも知れませんがおれも居ますから安心してください))
((お前ら、本当に良い性格してるよな~。佐鳥は女子に対して接し方ブレないのはいつもの事だし。で、とっきーも変わらずだが…出来ればその黒い笑みは消してもらえると有り難((何か言いましたか?))…イエ、ナンデモ。はぁ~、…ま、何とかするから少し待ってろ))
出水達から少し離れた距離で各々な理由で"無言の威圧"を出水にだけ向けていた。柚紀に向けない辺りは流石と言うべきだろうか?反論するのも面倒になった出水は、とりあえず柚紀を落ち着かせる事を優先とし、内部通話を切る
因みにこれらはあの屋上での経験を元に行動をしている。事情を知らない自分達がいきなり現れたら柚紀は必ず隠そうとする、…泣けなくなってしまうのだ。他人と親しくなるのは良いことだ、だが些か心配性…"他人に嫌われる事"や"困らせる"事を嫌い恐れている柚紀は未だにその境界線の線引きが…見極めが上手く出来ないのだ。なのでタイミングを見計らい出水から意識を自分達に移せば良いのだ。……罪悪感は消えないかも知れないが全て抱えたままよりは彼女が楽になると思ったから。……と、内部通信なしで互いに考えた二人の建前はコレで、実際の所…本音はどうかと言いますと…
((……出水先輩、通話切ったっぽいか?))
((多分ね、おれ達の声に反応しない辺り鶴ヶ峰さんに意識を集中させているみたいだね))
((…………はぁ~、疲れた。いやさ、笹森程あからさまって訳じゃないけど、流石にオレでも"この手"の内容は結構…クルから、落ち着くまで柚紀ちゃんに近づけないよ~。とっきーの冷静さが羨ましいよ全く))
((…そうでもないよ?佐鳥達みたいに表面上に出てないだけで、おれも……かなりヤバいって自覚しているから))
((……こればかりは仕方ないよね?))
((流石に、ね。おれ達も"男"だから…反応しない方が難しいよ))
こんな状態であった。二人とて年頃の男子なのだから仕方ない事であり、ましてや相手が相手なのだから尚更である
隊長がこれで、隊員であり柚紀に隊員内で一番近い立ち位置に居る佐鳥と時枝の二人はどんな行動をしているか、と言うと
『(ポカポカポカポカ)う~~、出水先輩のバカ~!!何で太刀川さんを止めてくれなかったの~~??(ポカポカポカポカ)』
「ごめんって柚紀ちゃん。でもさ、男には男の事情ってのがあってだな、……流石にアレは色々ヤバいから、うん」
『(ポカポカ)うぅぅ~~。……でも止めて欲しかった。やっと太刀川さんと、仲良くなれそうなのに…嫌いになりたくない。……なりたく…ないよ(ポカ…ポカ)』
‐ ホタッ……ホタッ… ‐
側に来た出水に対して、顔を俯いたまま握り締めた両手で胸元を叩きながら文句を漏らす柚紀。トリオン体なので痛くも痒くもないので好きにさせつつ、一応此方の言い分を伝える出水に、八つ当りなのを自覚しているのとアレは不可抗力的なものと理解出来ているが、感情や心情が未だに過去の経験に引き摺られて、思い通りにならない自分が嫌になり静かに涙し床に滴を落とす
泣いている事には出水も気付いたが、抱き締めたりはせず頭を撫でるだけに止めている。その理由はと言うと……
「(ナデナデ)…そうだな。折角仲良くなれたもんな……(ナデナデ)((…で、お前らは見てるだけで良いのか?))」
((お言葉ですが出水先輩、オレは直ぐにでもその位置を譲ってもらいたいですよ?!だけど…))
((多分鶴ヶ峰さんは説教中のお三方は兎も角、おれ達が居るのに気づいていません。そんな状態でいきなり現れるのは良くないと思いまして……なので、落ち着くまでは接しませんが"念のため"出水先輩を監視させて頂きます。太刀川さんの二の舞にはさせたくないですからね(ニッコリ)))
((落ち着いたらオレ達が柚紀ちゃんをお預かりしますから、先輩は心配せずに任務に励んで下さい(キラン)))
((まぁ、佐鳥だけだと不安かも知れませんがおれも居ますから安心してください))
((お前ら、本当に良い性格してるよな~。佐鳥は女子に対して接し方ブレないのはいつもの事だし。で、とっきーも変わらずだが…出来ればその黒い笑みは消してもらえると有り難((何か言いましたか?))…イエ、ナンデモ。はぁ~、…ま、何とかするから少し待ってろ))
出水達から少し離れた距離で各々な理由で"無言の威圧"を出水にだけ向けていた。柚紀に向けない辺りは流石と言うべきだろうか?反論するのも面倒になった出水は、とりあえず柚紀を落ち着かせる事を優先とし、内部通話を切る
因みにこれらはあの屋上での経験を元に行動をしている。事情を知らない自分達がいきなり現れたら柚紀は必ず隠そうとする、…泣けなくなってしまうのだ。他人と親しくなるのは良いことだ、だが些か心配性…"他人に嫌われる事"や"困らせる"事を嫌い恐れている柚紀は未だにその境界線の線引きが…見極めが上手く出来ないのだ。なのでタイミングを見計らい出水から意識を自分達に移せば良いのだ。……罪悪感は消えないかも知れないが全て抱えたままよりは彼女が楽になると思ったから。……と、内部通信なしで互いに考えた二人の建前はコレで、実際の所…本音はどうかと言いますと…
((……出水先輩、通話切ったっぽいか?))
((多分ね、おれ達の声に反応しない辺り鶴ヶ峰さんに意識を集中させているみたいだね))
((…………はぁ~、疲れた。いやさ、笹森程あからさまって訳じゃないけど、流石にオレでも"この手"の内容は結構…クルから、落ち着くまで柚紀ちゃんに近づけないよ~。とっきーの冷静さが羨ましいよ全く))
((…そうでもないよ?佐鳥達みたいに表面上に出てないだけで、おれも……かなりヤバいって自覚しているから))
((……こればかりは仕方ないよね?))
((流石に、ね。おれ達も"男"だから…反応しない方が難しいよ))
こんな状態であった。二人とて年頃の男子なのだから仕方ない事であり、ましてや相手が相手なのだから尚更である