38.紫苑の曲~大切な人の為に~
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「ん~、多分柚紀が考えるほど難しい事じゃないだろ?ソレ」
『え?……でも…』
「あ、勘違いするなよ?俺は"同じ土俵の上で"お前の父さんと競う気は全くない。要は"なんでもいいからつる姐より優れた奴になれば良い"って事だろ?なら簡単だ。俺にはコレがある(スッ)」
『………?…あっ!!?』
太刀川から予想外な態度と言葉が帰ってきて柚紀は上手く説明出来なかったかと不安そうなのを見て、慌てて自分の着眼点を語りポケットからあるものを取り出しそれを見せる。最初は意味が分からなかったが、直ぐに理解した。太刀川が出したものはトリガーホルダーだった
「ボーダーに所属している以上は、エンジニアである以上に元戦闘員でもあったつる姐だって腕前…実力はかなり重要なのは分かっているだろうし、本人もたまに任務をこなしたりして完全に前線から離脱していない。つまりは興味がないって訳じゃないだろ?……なら、その分野でつる姐より強くなって認めて貰えば良い。さいわい、俺は個人総合一位だ。……無理な事じゃない」
「成る程!そう言う考えがありますね。…でも太刀川さん、現時点で姐さんとの勝率ってどんな感じでしたっけ?」
「あ~、……白衣姿のトリオン体でなら勝ち越せるが、戦闘員用のトリオン体でたと…若干俺の方が勝率低いな。ま、全然敵わない相手じゃない。それに俺だってまだまだ強くなれる筈だ。未だに忍田さんに勝てないことの方が多いし」
『太刀川さんに勝つとか…どれだけ強いのだろう言実さんって。それと……忍田さんって、確か本部長さんの事ですよね?何で名前出てくるのですか?』
"トリオン体で、ひいては戦闘員としての実力"、これなら確かに言実の仕事にも密接しているので悪くない手だと出水同様柚紀も考えた。……意外と飽き性な言実が長く続いていると言う事は、この仕事が気に入っている又は好きだと言うことを意味するからである。なので太刀川の考えは強ち間違えでないと、柚紀も納得はしたのだ。……ただ、いきなり第三者の名前が出てきたのには流石に疑問を抱いた様子
「太刀川さんはね~、本部長のお弟子さんなんだよ~。因みは本部長はボーダー内でノーマルトリガー使い最強の実力者だよ~。あ、でも太刀川さんって私生活良くないけど大丈夫かな?どう思う柚紀ちゃん」
『……私生活も良いに越した事ないですが、言実さんも人の事を言えない生活リズムですからね。でも、何かひとつの事に熱心に取り組む姿勢は言実さん自身がそうであるから、好意的な印象を持たれるので太刀川さんには良いかも』
「ヨシヨシ、少しは希望が見えてきたぞ!!あ、希望とはちょっと違うが…柚紀の存在が俺にとっての目標に勝手にしているが、まぁ気にするな」
『目標?私がですか?』
太刀川と忍田との関係に納得し、研究に没頭し過ぎると生活習慣が色々疎かになる言実を考えて正直な感想を述べた上で、好むであろう性格を話す柚紀の言葉を聞き、上機嫌になる太刀川に言われた言葉に首を傾げる
「今は無理だけど、俺はつる姐と恋人関係になりたいのは勿論たが、"一番大切な存在"にもなりたいって思っている。…唯一の身内って事もあるが、今の一番は間違いなく柚紀だ。だから、お前を越える必要がある。……張り合う相手が死んでいる奴より、こっちの方が気持ち的に楽だしな」
「お~、つまり柚紀ちゃんと太刀川さんは恋の強敵的な関係かな~?いいね~、面白い!」
「柚宇さん、多分それ感覚は似てるけど違いますからね?でもま、……理由は何であれ二人が仲良くしてくれるなら俺は文句言いませんよ」
「だろ?ま、そんな訳だから今後もヨロシクな柚紀。…つる姐の為でもあるから協力は惜しまないぞ"色々"とな」
『こ、コチラコソ宜しくお願いします!!(ペコリ)……因みに協力?色々とは?』
何はともあれ、太刀川とも普通に話せるようになった柚紀は素直に喜びを感じていた。ただ、何やら意味深な事を言われたのが気になり訊ねることにした
『え?……でも…』
「あ、勘違いするなよ?俺は"同じ土俵の上で"お前の父さんと競う気は全くない。要は"なんでもいいからつる姐より優れた奴になれば良い"って事だろ?なら簡単だ。俺にはコレがある(スッ)」
『………?…あっ!!?』
太刀川から予想外な態度と言葉が帰ってきて柚紀は上手く説明出来なかったかと不安そうなのを見て、慌てて自分の着眼点を語りポケットからあるものを取り出しそれを見せる。最初は意味が分からなかったが、直ぐに理解した。太刀川が出したものはトリガーホルダーだった
「ボーダーに所属している以上は、エンジニアである以上に元戦闘員でもあったつる姐だって腕前…実力はかなり重要なのは分かっているだろうし、本人もたまに任務をこなしたりして完全に前線から離脱していない。つまりは興味がないって訳じゃないだろ?……なら、その分野でつる姐より強くなって認めて貰えば良い。さいわい、俺は個人総合一位だ。……無理な事じゃない」
「成る程!そう言う考えがありますね。…でも太刀川さん、現時点で姐さんとの勝率ってどんな感じでしたっけ?」
「あ~、……白衣姿のトリオン体でなら勝ち越せるが、戦闘員用のトリオン体でたと…若干俺の方が勝率低いな。ま、全然敵わない相手じゃない。それに俺だってまだまだ強くなれる筈だ。未だに忍田さんに勝てないことの方が多いし」
『太刀川さんに勝つとか…どれだけ強いのだろう言実さんって。それと……忍田さんって、確か本部長さんの事ですよね?何で名前出てくるのですか?』
"トリオン体で、ひいては戦闘員としての実力"、これなら確かに言実の仕事にも密接しているので悪くない手だと出水同様柚紀も考えた。……意外と飽き性な言実が長く続いていると言う事は、この仕事が気に入っている又は好きだと言うことを意味するからである。なので太刀川の考えは強ち間違えでないと、柚紀も納得はしたのだ。……ただ、いきなり第三者の名前が出てきたのには流石に疑問を抱いた様子
「太刀川さんはね~、本部長のお弟子さんなんだよ~。因みは本部長はボーダー内でノーマルトリガー使い最強の実力者だよ~。あ、でも太刀川さんって私生活良くないけど大丈夫かな?どう思う柚紀ちゃん」
『……私生活も良いに越した事ないですが、言実さんも人の事を言えない生活リズムですからね。でも、何かひとつの事に熱心に取り組む姿勢は言実さん自身がそうであるから、好意的な印象を持たれるので太刀川さんには良いかも』
「ヨシヨシ、少しは希望が見えてきたぞ!!あ、希望とはちょっと違うが…柚紀の存在が俺にとっての目標に勝手にしているが、まぁ気にするな」
『目標?私がですか?』
太刀川と忍田との関係に納得し、研究に没頭し過ぎると生活習慣が色々疎かになる言実を考えて正直な感想を述べた上で、好むであろう性格を話す柚紀の言葉を聞き、上機嫌になる太刀川に言われた言葉に首を傾げる
「今は無理だけど、俺はつる姐と恋人関係になりたいのは勿論たが、"一番大切な存在"にもなりたいって思っている。…唯一の身内って事もあるが、今の一番は間違いなく柚紀だ。だから、お前を越える必要がある。……張り合う相手が死んでいる奴より、こっちの方が気持ち的に楽だしな」
「お~、つまり柚紀ちゃんと太刀川さんは恋の強敵的な関係かな~?いいね~、面白い!」
「柚宇さん、多分それ感覚は似てるけど違いますからね?でもま、……理由は何であれ二人が仲良くしてくれるなら俺は文句言いませんよ」
「だろ?ま、そんな訳だから今後もヨロシクな柚紀。…つる姐の為でもあるから協力は惜しまないぞ"色々"とな」
『こ、コチラコソ宜しくお願いします!!(ペコリ)……因みに協力?色々とは?』
何はともあれ、太刀川とも普通に話せるようになった柚紀は素直に喜びを感じていた。ただ、何やら意味深な事を言われたのが気になり訊ねることにした