37.親交の曲・個人総合一位編
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『(な、何で柚宇先輩の言葉を聞いたら、いきなり……佐鳥くんと時枝くんの顔が思い浮かんだの私?なんだろう?この感覚が、感情が)(ギュッ)……分からない。…どうして?』
手元にはあの石がないが、もう癖となった"気持ちを落ち着かせる為"に胸元に手を置き握り締める柚紀の表情は、自分の事なのに分からず不安そうで泣きそうで…何処か切ないものだった。それを見て三人は各々察した……柚紀に起きている変化に
「(成る程な、……確かに恋愛感情がない訳じゃなさそうだな。こんな反応するって事は)」
「(だけど、柚紀ちゃんが認識出来るのは恐らく太刀川さんみたいな第三者のもので、……自分の事は見えてない?)」
「(柚紀ちゃんにあんな乙女な顔させたのは、一体誰だろうな~。ボーダーの誰かは確定かな?)」
太刀川隊三人は、差はあれど柚紀が"誰かを思い悶え苦しんでいる"事は理解した。そしてそれを指摘するつもりもない。自分が自覚していない事を他人が兎や角言うべきではないと、考えたからだ。柚紀の事も気になるが今は言実を知ることが先決なので、話題を修正する
「まぁ、あれだ。あまり深く考える必要ないって事で。それでどうだ?柚紀は俺が…俺達が信用ならないか?」
「もし知っても姐さんには言わないし、今後柚紀ちゃん関連で何かあれば必ず助けるよ俺達は。…こう言えば助力して貰っても少しは気が楽にならないか?」
「私も~、全力でサポートするよ~?……大丈夫、何があっても柚紀ちゃんのせいにはしないから、ね?」
『あ、…………えっと…私は………』
再度言実についての話を催促されると、柚紀の意識が簡単に切り替わる。そして三人の顔を順番に見つめた後、湯飲みの水面に映る自分を見つめながら考えを纏める
『(……話しても大丈夫、だよね?太刀川さんだって本気なのは十分に理解出来るし、出水先輩や柚宇先輩も信頼して大丈夫…の筈。それに………さっき感じたアレ…よく分からないままだけど、もしかしたら言実さんの事を語っていれば、何か掴めるかも………)…分かりました、但し条件があります』
「条件?」
太刀川達の事や自分の疑問解決の糸口になるかもと考え、話すのを了承する柚紀だが、念のための保険を掛けることに。太刀川が小さく首を傾げた後に軽く頷き条件を話す
『先程も言いましたが、あくまでも私の憶測を元での話ですから、確信のない内容も必ずあります。言実さんの全てを年下の私が理解するのは、無理に等しい、ですからね。…もし違っても、文句は言わないでください。それと………今回は太刀川さんに協力しますが、"次回も"と期待はあまりしないでください。…私は太刀川さんと言実さんが結ばれて欲しいとは考えてません、今のところは…ですが。それと最後に…恋愛関連の事で言実さんを困らせる行為等は絶対にしないでください。…私にとってもあの人は唯一の叔母で大切な人です。もし何かあったら誰だろうと、……許さない。良いですね?』
自分と言実が不利にならない、困らない為の最低条件を提示すると、三人共迷うことなく力強く頷いてくれた。それを見て柚紀も覚悟を決める。……言実の過去を語る事を、そして…恐らく話さなければならないであろう父親の存在を教える事を
『それで良いなら……話しましょう。言実さんの知られざる一面を知る者として、…姪としてあの人の側にいて、見てきた一端を。どうしてあの様になったかの理由を。……考察でしかないですが、恐らく……検討違いでは、ないと思います。分かる人には分かりやすい性格の持ち主、ですからね。そして……話すことで私自身にも何か変化があるかも知れない、そんな気がしますから』
手元にはあの石がないが、もう癖となった"気持ちを落ち着かせる為"に胸元に手を置き握り締める柚紀の表情は、自分の事なのに分からず不安そうで泣きそうで…何処か切ないものだった。それを見て三人は各々察した……柚紀に起きている変化に
「(成る程な、……確かに恋愛感情がない訳じゃなさそうだな。こんな反応するって事は)」
「(だけど、柚紀ちゃんが認識出来るのは恐らく太刀川さんみたいな第三者のもので、……自分の事は見えてない?)」
「(柚紀ちゃんにあんな乙女な顔させたのは、一体誰だろうな~。ボーダーの誰かは確定かな?)」
太刀川隊三人は、差はあれど柚紀が"誰かを思い悶え苦しんでいる"事は理解した。そしてそれを指摘するつもりもない。自分が自覚していない事を他人が兎や角言うべきではないと、考えたからだ。柚紀の事も気になるが今は言実を知ることが先決なので、話題を修正する
「まぁ、あれだ。あまり深く考える必要ないって事で。それでどうだ?柚紀は俺が…俺達が信用ならないか?」
「もし知っても姐さんには言わないし、今後柚紀ちゃん関連で何かあれば必ず助けるよ俺達は。…こう言えば助力して貰っても少しは気が楽にならないか?」
「私も~、全力でサポートするよ~?……大丈夫、何があっても柚紀ちゃんのせいにはしないから、ね?」
『あ、…………えっと…私は………』
再度言実についての話を催促されると、柚紀の意識が簡単に切り替わる。そして三人の顔を順番に見つめた後、湯飲みの水面に映る自分を見つめながら考えを纏める
『(……話しても大丈夫、だよね?太刀川さんだって本気なのは十分に理解出来るし、出水先輩や柚宇先輩も信頼して大丈夫…の筈。それに………さっき感じたアレ…よく分からないままだけど、もしかしたら言実さんの事を語っていれば、何か掴めるかも………)…分かりました、但し条件があります』
「条件?」
太刀川達の事や自分の疑問解決の糸口になるかもと考え、話すのを了承する柚紀だが、念のための保険を掛けることに。太刀川が小さく首を傾げた後に軽く頷き条件を話す
『先程も言いましたが、あくまでも私の憶測を元での話ですから、確信のない内容も必ずあります。言実さんの全てを年下の私が理解するのは、無理に等しい、ですからね。…もし違っても、文句は言わないでください。それと………今回は太刀川さんに協力しますが、"次回も"と期待はあまりしないでください。…私は太刀川さんと言実さんが結ばれて欲しいとは考えてません、今のところは…ですが。それと最後に…恋愛関連の事で言実さんを困らせる行為等は絶対にしないでください。…私にとってもあの人は唯一の叔母で大切な人です。もし何かあったら誰だろうと、……許さない。良いですね?』
自分と言実が不利にならない、困らない為の最低条件を提示すると、三人共迷うことなく力強く頷いてくれた。それを見て柚紀も覚悟を決める。……言実の過去を語る事を、そして…恐らく話さなければならないであろう父親の存在を教える事を
『それで良いなら……話しましょう。言実さんの知られざる一面を知る者として、…姪としてあの人の側にいて、見てきた一端を。どうしてあの様になったかの理由を。……考察でしかないですが、恐らく……検討違いでは、ないと思います。分かる人には分かりやすい性格の持ち主、ですからね。そして……話すことで私自身にも何か変化があるかも知れない、そんな気がしますから』