37.親交の曲・個人総合一位編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「(ピタリ)……太刀川さんに?」
『は、はい。その……言実さんから頼まれて……と、言いますか…【隊長の方とは、ある程度打ち解けておけ。今後の為に】と、その……言われたので、…で、でも軽く話すだけなので……す、直ぐに終りますから!』
「言実さんからの指示って訳か、……分かったよ柚紀ちゃん!用事が終わるまでいずみんとゲームして待ってるね。……いずみん!!付き合って~」
「あ、はい柚宇さんっ!」
柚紀の機転を聞かせた発言で、見事に国近を泣き止ませる事に成功して三人は安堵する。無事にゲームを始めた国近と出水を見て、柚紀は申し訳なさそうな表情を今度は太刀川に向ける
『あ、あの…太刀川、さん。その…柚宇先輩を泣き止ませる為、とは言え、……かってに嘘をでっち上げて…す…すみません…でした!(ペコッ)』
「…………へ?あれ嘘だったのか?つる姐なら言いそうな事だし、にしてはかなり…まぁ流暢にとも言えないが、説得力がある言い訳だったぞ?」
『えっと……隊長さん宛の用事、それも言実さんの名前を出せば何とかなるかと…咄嗟にですが…はい』
「……ふーん」
値踏みされるかの様な眼差しで柚紀を見る太刀川は考えた。……国近をゲームで負かした確かな実力に加えて、咄嗟の判断した事を実行する度胸。…この数分だけで柚紀に対する印象がかなり変わった太刀川は、風間に言われた"一度ちゃんと話してみろ"の言葉を試しても良いかと結論になり
「なぁ、えっとさ"嘘も貫き通せば真になる"だっけか?…そっちさえ良ければ少し世間話でもどうだ?興味が出たお前に」
『えっ??あ、えっと………私も…太刀川さんと話がしたい…です』
「んじゃあ、お茶でも飲みながら……あ、餅も食うか?」
『(フルフルフル)け、結構です。お、お気遣いだけ…い、頂き…ます。……はい』
立ち話させるのもアレかと考え、太刀川はソファーに座るように促せば、一応お客な柚紀にお茶を用意して差し出し、自分は七厘で餅を焼き出した。向かい合わせに座った柚紀と太刀川だが、いざ話すとなると何を話せば良いか分からず頂いたお茶の入った湯飲みを握り締めて俯いてしまう柚紀。それを餅を七厘で焼きながら観察する太刀川だが、とりあえず自分の方が年上だと言うこともあり話題を出す
「此処に戻る前に風間さんと個人ランク戦してきたんだが、風間さんが何時もと違う戦術でよー、お陰で負けた。…なぁ、本当にお前がアレを風間さんに言ったのか?」
『風間さんに?……あ、もしかして"わざとらしく音を出して敵を撹乱"って言ったアレ…かな?あの手の奴って風間さんみたいな方がやると、効果抜群…ですよね。チャレンジ精神が凄い方と思いますが……最後は何時もの戦闘スタイルじゃありませんでしたか?』
「…………あ、あぁ。最後は確かにそうだが、…何で予想出来るんだそんな事を…」
話題を振ったのは良いが柚紀の反応が予想以上に良く、更に話し方も先程とは雲泥の差。更に見てもいない筈なのに、試合の流れまで予想する始末。流石に驚く太刀川を尻目に、柚紀の語りは続く
『風間さんは役に立ちそうな戦術とかを試すことを躊躇しない人ではありますが、……結局は己が決めて研ぎ澄ましてきた戦闘スタイルに回帰します。そういう方と私は………あ!えっと、す、すみません。私ばっかりペラペラと、話して…しまって』
「いや別に謝る必要はないが……何で俺と話す時は特に歯切れ悪いんだ?今みたいにフツーに話せば良いだろう?………俺と初めて会った時のヤツまだ引き摺っているのか?」
『(フルフルフルフル)ち、違いますっ!!あ、あの時は…太刀川さんの言い分は最もだと思います。これは、私個人的な理由なので』
「個人的な理由って言っても俺関連だろ?話してくれたっていいじゃんか、…なぁ」
最近、自分の考えに周囲が興味を持ってくれる人が多くて柚紀はこの手の会話時は特に饒舌になる事が増えた。それを太刀川の前でもやってしまい、焦る柚紀を見て太刀川はずっと気にしていた距離感について訊ねる。言うべきか迷った挙げ句、柚紀は小声でこう答えた
『妹と、…私が太刀川さんの妹ではないかと、間違われました』
『は、はい。その……言実さんから頼まれて……と、言いますか…【隊長の方とは、ある程度打ち解けておけ。今後の為に】と、その……言われたので、…で、でも軽く話すだけなので……す、直ぐに終りますから!』
「言実さんからの指示って訳か、……分かったよ柚紀ちゃん!用事が終わるまでいずみんとゲームして待ってるね。……いずみん!!付き合って~」
「あ、はい柚宇さんっ!」
柚紀の機転を聞かせた発言で、見事に国近を泣き止ませる事に成功して三人は安堵する。無事にゲームを始めた国近と出水を見て、柚紀は申し訳なさそうな表情を今度は太刀川に向ける
『あ、あの…太刀川、さん。その…柚宇先輩を泣き止ませる為、とは言え、……かってに嘘をでっち上げて…す…すみません…でした!(ペコッ)』
「…………へ?あれ嘘だったのか?つる姐なら言いそうな事だし、にしてはかなり…まぁ流暢にとも言えないが、説得力がある言い訳だったぞ?」
『えっと……隊長さん宛の用事、それも言実さんの名前を出せば何とかなるかと…咄嗟にですが…はい』
「……ふーん」
値踏みされるかの様な眼差しで柚紀を見る太刀川は考えた。……国近をゲームで負かした確かな実力に加えて、咄嗟の判断した事を実行する度胸。…この数分だけで柚紀に対する印象がかなり変わった太刀川は、風間に言われた"一度ちゃんと話してみろ"の言葉を試しても良いかと結論になり
「なぁ、えっとさ"嘘も貫き通せば真になる"だっけか?…そっちさえ良ければ少し世間話でもどうだ?興味が出たお前に」
『えっ??あ、えっと………私も…太刀川さんと話がしたい…です』
「んじゃあ、お茶でも飲みながら……あ、餅も食うか?」
『(フルフルフル)け、結構です。お、お気遣いだけ…い、頂き…ます。……はい』
立ち話させるのもアレかと考え、太刀川はソファーに座るように促せば、一応お客な柚紀にお茶を用意して差し出し、自分は七厘で餅を焼き出した。向かい合わせに座った柚紀と太刀川だが、いざ話すとなると何を話せば良いか分からず頂いたお茶の入った湯飲みを握り締めて俯いてしまう柚紀。それを餅を七厘で焼きながら観察する太刀川だが、とりあえず自分の方が年上だと言うこともあり話題を出す
「此処に戻る前に風間さんと個人ランク戦してきたんだが、風間さんが何時もと違う戦術でよー、お陰で負けた。…なぁ、本当にお前がアレを風間さんに言ったのか?」
『風間さんに?……あ、もしかして"わざとらしく音を出して敵を撹乱"って言ったアレ…かな?あの手の奴って風間さんみたいな方がやると、効果抜群…ですよね。チャレンジ精神が凄い方と思いますが……最後は何時もの戦闘スタイルじゃありませんでしたか?』
「…………あ、あぁ。最後は確かにそうだが、…何で予想出来るんだそんな事を…」
話題を振ったのは良いが柚紀の反応が予想以上に良く、更に話し方も先程とは雲泥の差。更に見てもいない筈なのに、試合の流れまで予想する始末。流石に驚く太刀川を尻目に、柚紀の語りは続く
『風間さんは役に立ちそうな戦術とかを試すことを躊躇しない人ではありますが、……結局は己が決めて研ぎ澄ましてきた戦闘スタイルに回帰します。そういう方と私は………あ!えっと、す、すみません。私ばっかりペラペラと、話して…しまって』
「いや別に謝る必要はないが……何で俺と話す時は特に歯切れ悪いんだ?今みたいにフツーに話せば良いだろう?………俺と初めて会った時のヤツまだ引き摺っているのか?」
『(フルフルフルフル)ち、違いますっ!!あ、あの時は…太刀川さんの言い分は最もだと思います。これは、私個人的な理由なので』
「個人的な理由って言っても俺関連だろ?話してくれたっていいじゃんか、…なぁ」
最近、自分の考えに周囲が興味を持ってくれる人が多くて柚紀はこの手の会話時は特に饒舌になる事が増えた。それを太刀川の前でもやってしまい、焦る柚紀を見て太刀川はずっと気にしていた距離感について訊ねる。言うべきか迷った挙げ句、柚紀は小声でこう答えた
『妹と、…私が太刀川さんの妹ではないかと、間違われました』