33.自覚の曲~助っ人再び~
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「((む~、何かとっきーのその余裕な感じがオレにはカチンと来るな~!!…気づかせてくれた事には感謝するけど、柚紀ちゃんの事とは関係ないからね!!))」
「((はいはい、……とりあえず介入してきてよ。…流れ的におれじゃあ、彼女を泣き止ませれないから………頼むよ佐鳥))」
「((……分かったよ。…ならオレも本格的に始動しますよー、っと!!))」
内部通信で二人はそんなやり取りをして行動を開始する。……大切な少女の涙を止めるため。一方で柚紀は声は出してないが未だに涙が止まらず泣き続けていた。…その理由は
『(……これって、…嬉し泣きになるのかな?でもさっき、怒鳴り付けちゃったのに…時枝くんは助けてくれた……まだ、お礼言ってない……後、…佐鳥くんの手……払っちゃった。………嫌じゃなかった…のに…………っ!!…駄目だ……色々有りすぎて…思考が……追い付かない…気持ちも…グチャグチャしていて……分からないよっ!!)』
この短い時間の間に色んな事が起こりすぎて柚紀の理解処理が追い付かず、困惑し対処が出来ていない状態になっており、感情のコントロールもままならず涙が止められない状態に。……そんな時
‐ スタッ!! ‐
「正義の味方佐鳥登場~っと!!柚紀ちゃんを泣かせた悪者とっきー、(ビシッ)大人しく彼女を離しなさい!!さもなくば、…おつるちゃんに密告するよ~?」
『!!!』
「……(スッ)頼むから言実さんの名前を出さないでよ佐鳥。その脅し文句が、…冗談なのか本気なのか判断できないから流石に」
「お~、とっきーでもやっぱりおつるちゃんが怖いんだね~……柚紀ちゃんに関しては誰だろうと容赦しないもんね~。…佐鳥も怒られたくないし。ま、それはさておき……柚紀ちゃん、ちょっと失礼」
わざわざ高い所に登って、そこから跳躍してさながら"空から降りてきたヒーロー気取り"な感じで二人の側に着地した佐鳥が、時枝を悪役、柚紀を囚われたヒロインに見立てた小芝居を打つ。予想外な介入の仕方に呆れつつも柚紀を腕の中から解放し、両手を上げて"降参"の意を示す時枝。それを見て上機嫌になりながら、二人に近づき柚紀に一言告げると
‐ ヒョイッ……スタスタスマスタ…… ‐
『!!?え、あ、…さ、佐鳥…く?い、……の…間…っ!!その…いきな……お姫……抱っ……?何処へ……??後……さっき…は…ごめ……なさ……っ!』
「!!あ、無理して話さなくて良いよ!?あれだけ、声を上げて泣いたんだよ?……喉痛めちゃうよ。えっとね……お姫様抱っこは…何となく?移動理由は、あんな隅っこにいたら危ないでしょ?行き先は直ぐに分かるよ。それと、……謝る必要があるのは佐鳥の方だよ。柚紀ちゃんの事………傷つけた。そんなの駄目だ、…オレは言ったじゃないか、…"君には笑っていて欲しいってさ"……到着っと!!」
驚きのあまりに涙が止まり、声を出しすぎて上手く話せない柚紀だが、何を言いたいかを佐鳥は分かるかの様に質問に答えていく。その表情は何時もの元気な佐鳥で、それを見て柚紀も表情や感情が落ちついて来ていた。目的地に到着すると柚紀を降ろして、…置いてあったヴァイオリンケースを持ち上げた佐鳥はそのまま差し出す
「はい、どうぞ。……宝物は大切にしないとね?だからって柚紀ちゃん自身が危ない目にあっちゃ、駄目だよ?でもまぁ、あれか?………佐鳥が傍にいて全部引っ括めてお守りすれば良いだけか!!あ、…迷惑かな???」
『(フルフルフル)……ぁ……とぅ…(ニコリ)』
‐ ドキッ ‐
「っ!!……(スゥッ)」
『???(コテン)』
ケースを渡しながら色々自分の考えを口にしたのを自己解決させた佐鳥だったが、柚紀の了承なしに決めるのは良くないと思い直し、確認の為に恐る恐る訊ねる。それに対して佐鳥からケースを受け取った柚紀は、軽く首を振るがこれでは気持ちが伝わらないと考え、頑張って声を出して伝えるのと一緒に普段はあまり見せない照れた表情でハニカミ笑いを浮かべた
それが珍しくて……年相応のただの女の子に見えた佐鳥は、胸の高鳴りを感じつつ自然と柚紀に手を伸ばす。柚紀は不思議そうに首を傾げているが、逃げる素振りなどはない。……佐鳥からのスキンシップに慣れてきたのか全く警戒をしていないのだ。後少しで触れそうになった時
‐ ビュウン!!…ポン! ‐
「はい、ストップ」
『!!!(スサッ)』
「あー!!またテレポート使って、…トリガーを戦闘以外で使っちゃ駄目じゃないの~?ねぇねぇ、とっきー」
「……バレなきゃ良いんじゃないの?それに今のは私用だって認めるけど、さっきは一応"人命救助"になるよ。……市民を危険から守るのがボーダー隊員の役目でしょ?」
「そんなの屁理屈だー!?!」
『(オロオロ)』
テレポートを使っていきなり佐鳥の隣に時枝が現れた事に驚いた柚紀が一歩後ろに下がってしまい、佐鳥の手から遠ざかる。意図はどうであれ"邪魔された"事に対して難癖とも取れる愚痴を溢す佐鳥、一方で正論の中に本音が見え隠れさせる時枝。……話が見えないが二人の言い争いを止めたくてアタフタと困惑する柚紀。そこへ……
‐ ガチャ………キイィー… ‐
「((はいはい、……とりあえず介入してきてよ。…流れ的におれじゃあ、彼女を泣き止ませれないから………頼むよ佐鳥))」
「((……分かったよ。…ならオレも本格的に始動しますよー、っと!!))」
内部通信で二人はそんなやり取りをして行動を開始する。……大切な少女の涙を止めるため。一方で柚紀は声は出してないが未だに涙が止まらず泣き続けていた。…その理由は
『(……これって、…嬉し泣きになるのかな?でもさっき、怒鳴り付けちゃったのに…時枝くんは助けてくれた……まだ、お礼言ってない……後、…佐鳥くんの手……払っちゃった。………嫌じゃなかった…のに…………っ!!…駄目だ……色々有りすぎて…思考が……追い付かない…気持ちも…グチャグチャしていて……分からないよっ!!)』
この短い時間の間に色んな事が起こりすぎて柚紀の理解処理が追い付かず、困惑し対処が出来ていない状態になっており、感情のコントロールもままならず涙が止められない状態に。……そんな時
‐ スタッ!! ‐
「正義の味方佐鳥登場~っと!!柚紀ちゃんを泣かせた悪者とっきー、(ビシッ)大人しく彼女を離しなさい!!さもなくば、…おつるちゃんに密告するよ~?」
『!!!』
「……(スッ)頼むから言実さんの名前を出さないでよ佐鳥。その脅し文句が、…冗談なのか本気なのか判断できないから流石に」
「お~、とっきーでもやっぱりおつるちゃんが怖いんだね~……柚紀ちゃんに関しては誰だろうと容赦しないもんね~。…佐鳥も怒られたくないし。ま、それはさておき……柚紀ちゃん、ちょっと失礼」
わざわざ高い所に登って、そこから跳躍してさながら"空から降りてきたヒーロー気取り"な感じで二人の側に着地した佐鳥が、時枝を悪役、柚紀を囚われたヒロインに見立てた小芝居を打つ。予想外な介入の仕方に呆れつつも柚紀を腕の中から解放し、両手を上げて"降参"の意を示す時枝。それを見て上機嫌になりながら、二人に近づき柚紀に一言告げると
‐ ヒョイッ……スタスタスマスタ…… ‐
『!!?え、あ、…さ、佐鳥…く?い、……の…間…っ!!その…いきな……お姫……抱っ……?何処へ……??後……さっき…は…ごめ……なさ……っ!』
「!!あ、無理して話さなくて良いよ!?あれだけ、声を上げて泣いたんだよ?……喉痛めちゃうよ。えっとね……お姫様抱っこは…何となく?移動理由は、あんな隅っこにいたら危ないでしょ?行き先は直ぐに分かるよ。それと、……謝る必要があるのは佐鳥の方だよ。柚紀ちゃんの事………傷つけた。そんなの駄目だ、…オレは言ったじゃないか、…"君には笑っていて欲しいってさ"……到着っと!!」
驚きのあまりに涙が止まり、声を出しすぎて上手く話せない柚紀だが、何を言いたいかを佐鳥は分かるかの様に質問に答えていく。その表情は何時もの元気な佐鳥で、それを見て柚紀も表情や感情が落ちついて来ていた。目的地に到着すると柚紀を降ろして、…置いてあったヴァイオリンケースを持ち上げた佐鳥はそのまま差し出す
「はい、どうぞ。……宝物は大切にしないとね?だからって柚紀ちゃん自身が危ない目にあっちゃ、駄目だよ?でもまぁ、あれか?………佐鳥が傍にいて全部引っ括めてお守りすれば良いだけか!!あ、…迷惑かな???」
『(フルフルフル)……ぁ……とぅ…(ニコリ)』
‐ ドキッ ‐
「っ!!……(スゥッ)」
『???(コテン)』
ケースを渡しながら色々自分の考えを口にしたのを自己解決させた佐鳥だったが、柚紀の了承なしに決めるのは良くないと思い直し、確認の為に恐る恐る訊ねる。それに対して佐鳥からケースを受け取った柚紀は、軽く首を振るがこれでは気持ちが伝わらないと考え、頑張って声を出して伝えるのと一緒に普段はあまり見せない照れた表情でハニカミ笑いを浮かべた
それが珍しくて……年相応のただの女の子に見えた佐鳥は、胸の高鳴りを感じつつ自然と柚紀に手を伸ばす。柚紀は不思議そうに首を傾げているが、逃げる素振りなどはない。……佐鳥からのスキンシップに慣れてきたのか全く警戒をしていないのだ。後少しで触れそうになった時
‐ ビュウン!!…ポン! ‐
「はい、ストップ」
『!!!(スサッ)』
「あー!!またテレポート使って、…トリガーを戦闘以外で使っちゃ駄目じゃないの~?ねぇねぇ、とっきー」
「……バレなきゃ良いんじゃないの?それに今のは私用だって認めるけど、さっきは一応"人命救助"になるよ。……市民を危険から守るのがボーダー隊員の役目でしょ?」
「そんなの屁理屈だー!?!」
『(オロオロ)』
テレポートを使っていきなり佐鳥の隣に時枝が現れた事に驚いた柚紀が一歩後ろに下がってしまい、佐鳥の手から遠ざかる。意図はどうであれ"邪魔された"事に対して難癖とも取れる愚痴を溢す佐鳥、一方で正論の中に本音が見え隠れさせる時枝。……話が見えないが二人の言い争いを止めたくてアタフタと困惑する柚紀。そこへ……
‐ ガチャ………キイィー… ‐